イコリア:巨獣の棲処 後編

さてイコリアレビュー後編、多色カードを見て行きましょう。
前編はコチラ
2020.04.17
MTG │ 新弾レビュー │ 高橋優太【イコリア:巨獣の棲処 前編】
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目次

▪️多色
▪️土地
▪️おわりに

多色

永遠の頂点、ブロコス/Brokkos,

墓地から何度でも唱えられるとは言え、《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》《エルズペス、死に打ち勝つ/Elspeth Conquers Death》にとても弱いため残念ながら出番は無さそう。
怪物の災厄、チェビル/Chevill,

小粒クリーチャーを並べる赤単やラクドスのようなアグロデッキに対して強そう。能力がウーロに近く、3点回復1ドローを2回したらかなり有利になります。
接死なので単純に2マナクリーチャーと相討ちしても十分。しかし伝説でありコントロールには弱い能力のため、デッキに入るのは2枚くらいかなと。
死のオアシス/Death's スカイシュラウドの切断獣/Skyshroud
これまで生贄シナジーのデッキはジャンドやラクドスだったが、これからはアブザンでも可能性を感じる1枚。
「点数で見たマナコストがそれよりも小さい」制限があるため、0マナクリーチャーを生贄では無限コンボできないところが良く出来ています。
マナコストを支払わずにプレイ出来て、かつ0マナでないクリーチャー《スカイシュラウドの切断獣/Skyshroud Cutter》などを生贄にすれば、何かコンボが生まれるかも?

ウーロをはじめとした脱出持ちに対して追放は良いですが、デッキに人間を入れなければライフ喪失するデメリット。
黒単色で使いやすい《無情な行動/Heartless Act》の方が優先されると思います。
奇妙な根本原理/Eerie 死の頂点、ネスロイ/Nethroi,
奇妙な根本原理/Eerie Ultimatum》はライフ喪失の無い《戦慄衆の指揮/Command the Dreadhorde》と考えると、プレイさえできればド派手な効果です!
先ほど紹介した《死のオアシス/Death’s Oasis》で墓地を貯めることも出来ますし、単純にプレインズウォーカーを沢山戻すだけでも強そう。
クリーチャーと生贄ベースでデッキ構築して、黒の《想起の拠点/Bastion of Remembrance》でフィニッシュしても良いと思います。
死の頂点、ネスロイ/Nethroi, Apex of Death》の変容も似た効果で、パワー0の《鎖を解かれしもの、ポルクラノス/Polukranos, Unchained》と組み合わせれば大量に戻せますね。
出現の根本原理

全知/Omniscience》や《無限への突入/Enter the Infinite》と組み合わせればそのターン中に勝てるはず。
スタンダードは上手く使うのが難しそう。
ドラニスのクードロ将軍/General

人間ロードかつ墓地対策。《先頭に立つもの、アナフェンザ/Anafenza, the Foremost》を超えた性能で、モダンの人間デッキでも1-2枚入るチャンスがありそう。
発生の根本原理/Genesis 願いの頂点、イルーナ/Illuna,
ティムールカラーはマナベースが優遇されており、なおかつスタンダードには《成長のらせん/Growth Spiral》《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature’s Wrath》という優秀なマナブーストがあるため、2つとも早くプレイするのが簡単です。
世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the World》《伝承の収集者、タミヨウ/Tamiyo, Collector of Tales》がめくれたら強く、最大値は《裏切りの工作員/Agent of Treachery》でしょうか。
相手に《霊気の疾風/Aether Gust》を撃たれた直後にプレイすれば確定で場に出ますね。イルーナはキングギドラ版を使いたい!
見事な根本原理/Inspired

効果は強力ではあるのですが、7マナで盤面を1体しか除去できずジェスカイカラーではマナブーストが少ない欠点の方が気になります。
創案の火/Fires of Invention》からプレイするにしてもクリーチャーの方が優先されそうです。
ジェスカイコントロールは青白ベースになりやすいので、マナコストが赤3つなのもプレイしにくいかなと。
眷者の神童、キナン/Kinnan,

これはすごい。《アーカムの天測儀/Arcum’s Astrolabe》から生み出すマナが2マナになりますし、マナアーティファクトからも2倍のマナに!
ヴィンテージだとMoxシリーズがマナ2倍で《魔力の墓所/Mana Crypt》から3マナ出るので、《逆説的な結果/Paradoxical Outcome》コンボにピッタリ!
モダンやレガシーでもこれを中心にしたコンボデッキが生まれそうです。
迷宮の猛竜/Labyrinth

複数ブロックした時点でまず1体除去、その後ダメージ前にインスタント除去を撃てば盤面がかなり有利に。
相手からしたらブロックしにくい能力で、黒には《狩り立てられた悪夢/Hunted Nightmare》も居るので威迫ビートダウンが成り立つかも知れません。4枚使いそう。
古き道のナーセット/Narset

[+1]でライフ回復と1マナ、[-2]でドローして3-4点程度の除去、[-6]で勝利、初期忠誠度も高い。
[-2]のダメージを上手く使うためには5マナのカードを6枚くらい入れたい。
ジェスカイファイアーズにもすんなり採用できるし、かなり強いカードだと思います。コントロールに必要なものが全て詰まっている。
領獣/Parcelbeast

シミックは既に《成長のらせん/Growth Spiral》《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature’s Wrath》という優秀なマナブーストを持っていますが、そこに新たな候補に挙がるのが《領獣/Parcelbeast》。
樹上の草食獣/Arboreal Grazer》から2ターン目変容→能力起動まで行けます。
クオーツウッドの壊し屋/Quartzwood

グルールの呪文砕き/Gruul Spellbreaker》からこれで簡単に恐竜トークンが出せますね。
他のトランプル候補としては、《水晶壊し/Gemrazer》《石とぐろの海蛇/Stonecoil Serpent》等があり、グルールアグロも成立しそうです。
常智のリエール/Rielle,

信仰無き物あさり/Faithless Looting》《Wheel of Fortune》で大量ドローできますね、EDHジェネラルで頻繁に使われそう。
破滅の根本原理/Ruinous

ド派手なサンダーボルト!多人数戦でぜひ使いたいカード。
ただジェスカイの根本原理同様にマナブーストが無いため色が悪く、スタンダードでは扱うのは難しいと思います。
髑髏の予言者/Skull

アブザンやスゥルタイはそれぞれ墓地から場に出すカードが多いので、そういったデッキの主力になりそうなのが《髑髏の予言者/Skull Prophet
能力は強力でパワーも高いのですが、《波乱の悪魔/Mayhem Devil》で撃ち落とされやすいのが欠点。
滑りかすれ/Slitherwisp

これまでフラッシュ系はシミックが主流でしたが、ディミーアフラッシュもあり得るかも。
ただしインスタントでは誘発せず「瞬速」だけなので、デッキを組むなら最低16枚は「瞬速」を入れたい所。
そしてこの手のデッキは《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》が通ってしまうと為す術がなくなるという欠点も抱えています。
猟の頂点、スナップダックス/Snapdax,

なんとなく《包囲サイ/Siege Rhino》を思い出すデザインですね。変容したときは《包囲サイ/Siege Rhino》以上の性能で盤面除去。
変容が前提のカードなのでマルドゥカラー、白のダブルシンボルなので白をメインカラーにしないと変容は難しい。
カードは強いのですが、この白ダブルシンボルがデッキ構築を難しくしています。いっそ変容だけでエスパーカラーに入れるのもアリかも。
創造の歌/Song

ターン終了時に手札を全て捨てる凄まじいデメリットがありますが、そのぶんドロー能力も破格。
水蓮の花びら/Lotus Petal》《炎の儀式/Rite of Flame》《魔力変/Manamorphose》などのマナを生み出すカードを大量に入れて、《土地譲渡/Land Grant》でデッキの土地を圧縮しつつドローして最後は《ぶどう弾/Grapeshot》でフィニッシュ。
2ドローの誘発型能力にスタックで《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》を起動することもありそう。レガシーでティムールカラーの新しいストームコンボが組めるかも知れませんね。
スプライトのドラゴン/Sprite

これは素晴らしい!《嵐追いの魔道士/Stormchaser Mage》と違いカウンターが乗るため、出た次のターンには4/4以上のサイズで攻撃するのも難しくない。
目くらまし/Daze》《思案/Ponder》《渦まく知識/Brainstorm》と揃っているレガシーのデルバーデッキにすんなり入りそうなドラゴン。青いため《意志の力/Force of Will》のコストにも出来る!
雷の頂点、ヴァドロック/Vadrok,

3マナでプレイしても良いスタッツで、変容すれば墓地から《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils》を回収。
しかし変容するには一定数のクリーチャーが必要で、クリーチャーを増やすと誘発型能力が弱くなるというジレンマを抱えています。
思考の旋風/Whirlwind

創造の歌/Song of Creation》と似ていますがこちらは非クリーチャー呪文だけで、コンボよりもコントロールに向いた能力です。
4マナ3ドローが標準と考えると、同じマナ域の《古き道のナーセット/Narset of the Ancient Way》の方が優先されそうです。
軍団のまとめ役、ウィノータ/Winota,

誘発条件は人間でないクリーチャー、サーチは人間クリーチャーとデッキ構築のバランスが難しいカード。
人間と非人間がデッキに12枚ずつ程度だとおそらくヒットしません。
赤単にタッチするか考えましたが《鍛冶で鍛えられしアナックス/Anax, Hardened in the Forge》《朱地洞の族長、トーブラン/Torbran, Thane of Red Fell》がそれぞれ人間でないのでサーチできないのがダメです。
悪魔の職工/Fiend

黒単色でも緑単色でも使用できて、5/5を超えるサイズになることも多そう。
スタンダードでは黒単で《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》をサーチしても良いですし、モダン以下ならサーチ対象は山ほどあります。
「2マナと軽い」「使えるデッキが多い」「下環境でも可能性あり」と強い条件を満たしており、今後良く使われるカードだと思います。
深海の破滅、ジャイルーダ/Gyruda,

偶数のみによるデッキ構築が条件。
偶数で墓地から出して強いクリーチャーを挙げると、《墓所のタイタン/Grave Titan》《グリセルブランド/Griselbrand》《灰燼の乗り手/Ashen Rider》《忍耐の元型/Archetype of Endurance》でしょうか。
偶数しか採用できないので《納墓/Entomb》《再活性/Reanimate》などのリアニメイトパーツは使えなくなるのが難点ですが、レガシーには《古えの墳墓/Ancient Tomb》《虚空の杯/Chalice of the Void》セットで1マナを使わない戦略もあります。
ゲーム外から唱えられるので《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》2枚から1ターン目にプレイすることも可能です。
湧き出る源、ジェガンサ/Jegantha,

5色デッキでなら相棒条件を満たすのは簡単ですが、残念ながら《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》とマナ域が被ってしまっているのが難点。
しかし5マナ→10マナへのマナブーストは今までに例が無く、統率者の5色ジェネラルなら相棒に選びやすそう。
巨智、ケルーガ/Keruga,

マジックで序盤の1-2マナを放棄するのはとてもリスクがあり、相棒条件を満たしても盤面には5マナ5/4が残るのみなので相棒での運用は難しい。
相棒は考えず、ランプ系のデッキで通常プレイするカードかなと。
夢の巣のルールス

ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》《Black Lotus》の再利用は強力で、相棒条件も簡単なためレガシーやヴィンテージで活躍しそう!
呪文追い、ルーツリー/Lutri,

デッキを1枚ずつにしなければいけない相棒条件ですが、制限カードの多いヴィンテージならハイランダー構築も難しくない。《Ancestral Recall》《Time Walk》をコピーしたいですね。
獲物貫き、オボシュ/Obosh,

奇数のみによるデッキ構築が条件。
魔女のかまど/Witch’s Oven》《大釜の使い魔/Cauldron Familiar》はそれぞれ奇数であり、《波乱の悪魔/Mayhem Devil》のダメージが2倍になります。
集めるもの、ウモーリ/Umori,

相棒条件を満たすためにはインスタント・ソーサリーが使えなくなります。
「クリーチャーだけ」「プレインズウォーカーだけ」というデッキ構築は出来なそう。
「エンチャントだけ」「アーティファクトだけ」のデッキは成立するかも知れませんが、デッキの制限に対してウモーリのメリットが薄く、相棒にするよりは普通にデッキに入れる方が良さそうです。
空を放浪するもの、ヨーリオン/Yorion,

相棒条件はデッキ80枚以上とかなり簡単な部類。
スタンダードには《海の神のお告げ/Omen of the Sea》《エルズペス、死に打ち勝つ/Elspeth Conquers Death》など相性の良いカードもあり、80枚青白ブリンクは成立するかも。
機知の戦い/Battle of Wits》デッキでも相棒に出来ますね。
黎明起こし、ザーダ/Zirda, 厳かなモノリス/Grim
レガシーなら《厳かなモノリス/Grim Monolith》《玄武岩のモノリス/Basalt Monolith》と組み合わせればお手軽に無限マナ!
土地は「タップ:その色のマナを生み出す」という起動型能力を持っているので大丈夫で、プレインズウォーカーやアーティファクトを活用すれば相棒条件も満たせます。

土地



インダサのトライオーム/Indathaケトリアのトライオーム/Ketriaラウグリンのトライオーム/Raugrinサヴァイのトライオーム/Savaiゼイゴスのトライオーム/Zagoth
ついに出た3色デュアルランド!フェッチランドからサーチ可能なので、スタンダード以外でも使われることが多いでしょう。
スタンダードでは《世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the World》から2マナ出る森絡みの土地が特に強く、《ケトリアのトライオーム/Ketria Triome》《ゼイゴスのトライオーム/Zagoth Triome》はシミック系ランプをさらに強化しそうです。

おわりに

イコリアはあまりにも強いカードが多く、紹介記事も長文になってしまった。
3色を推奨する環境でマナベースが強く、怪獣大決戦のような派手なカードも多いためリミテッドが非常に面白いと思います。
もちろんスタンダードも既存デッキを大きく強化するものや、相棒であらたなデッキ構築もあり多様性に富んでいます。
早く遊びたい!
次回はリミテッド観点での記事を予定しています。
それではまた。
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