「マジック：ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY」カードレビュー │ 井川良彦

皆さんこんにちは。Rush Prosの井川です。

毎度おなじみ、最新エキスパンションである『マジック：ザ・ギャザリング - FINAL FANTASY』のレビューをお届けします。

社運を賭けた、超有名IPとのコラボレーションということで、カードデザイン、イラスト共に最高の物が繰り出されています。



それではいつも通り、僕の趣味と偏見でカードを紹介していきたいと思います。
僕のFF歴は4～9ですので、そこが中心になりそうです。

それではスタート！




過去にNHKにて行われた全ファイナルファンタジー大投票のキャラクター部門でも1位に輝いた大人気キャラ、FF7の主人公・クラウド。

その人気に応えるべく、マジックでも軽く・優秀なクリーチャーとしてデザインしてもらっています！

《石鍛冶の神秘家》を彷彿させる能力により、今をときめく《コーリ鋼の短刀》をはじめ、様々な装備品をサーチ可能！もちろん、FFファンは今エキスパンションに収録されている《バスターソード》を装備させたいですよね。

どちらも《ミッドガルの傭兵、クラウド》の常在型能力と相性がバツグン。特に『Secret Lair x FINAL FANTASY: Weapons』に収録された《クラウドのバスターソード》（《梅澤の十手》）は最高です。スタンダードとレガシーで使い分けたいところ！

そしてこの《ミッドガルの傭兵、クラウド》のプロモカードがなんとスポットライトシリーズの参加賞/上位賞として配布されます！
まだ受付していますので、是非参加して最高にカッコいいクラウドをゲットしましょう！！

参加受付はこちらから！（BIGMAGIC様）


続いて同じく大人気キャラ、FF7のヒロイン・ティファ。
格闘のプロでもある彼女のデザインは、なんと《狂暴化》を内蔵した上陸クリーチャー！！

マジックにおいて「倍」というキーワードは悪用される運命にあります。
《狂暴化》《ティムールの激闘》、そして最近では《多様な鼠》の二段攻撃で相手を一瞬で葬りさった回数は数知れず。

2倍でも強いのに、《進化する未開地》や各種フェッチランドを使えば2×2＝4倍！！元のパワーは1しかありませんが、少しパワーを上げてあげるだけでリーサルダメージまで到達します。

スタンダードなら《冒険者の装具》《剛力化》といったカードがオススメ。1枚でパワーを+4すれば、2回上陸でパワー20！！2ターン目《ティファ・ロックハート》からの3ターンキルも可能です！！

《脱出トンネル》は《進化する未開地》の上位互換。2回上陸できるだけでなく、複数枚引いた際にはその起動型能力で《ティファ・ロックハート》をブロック不可にできるので相性バツグンです。

ベストムーブは「《ラノワールのエルフ》→《蛇皮のヴェール》を構えながら《ティファ・ロックハート》→《冒険者の装具》から《脱出トンネル》で2回上陸で20点！」。
実現性はそこまで高くないものの、ハマった時の爆発力が気持ち良すぎて楽しそう。

スタンダードでも可能性を感じますが、真価を発揮するのはアンタップインのフェッチランドがあるモダンやレガシー。「感染」や「果敢」といったアグレッシブなデッキに入れればきっと大暴れしてくれるでしょう！


マジックとFFがコラボすると聞いたとき、「FF4のセシルは両面カードがいいね」なんて友人たちと話してました。

まさかそれが本当に実現するとはね！！「暗黒騎士→パラディン」というストーリーを忠実に再現した、今回のセットで最も美しい＆大好きな1枚です。

カードパワー的にも十分。特にモダンではフェッチ＋ギルドランドや《思考囲い》《変異原性の成長》《四肢切断》などでの高速変身も見えるのでちゃんとしたプレッシャーとして機能しそうです。


クラウドに続き、人気ランキングで2位だったのがFF10のヒロイン・ユウナ。召喚士という設定を活かし、召喚獣＝英雄譚であるエンチャント・クリーチャーを墓地から呼び出すことができるデザインになっています。

自身の能力により「護法2」があるので、出たターンにはほぼ確実にリアニメイトができるのが魅力。
クリーチャーなので《呪文貫き》《否認》を喰らわないですし、《魂の洞窟》を使えば《三歩先》のような確定カウンターすら無視することができるのは凄い！！

釣るなら最上級の召喚獣！！ということでまずはこの2種類でしょうか。特に《召喚：ナイツオブラウンド》は「破壊不能」があるので、釣るだけで簡単に勝てそうです。

誘発こそターン終了時ですが《スピラの希望、ユウナ》で《全知》を戻すこともできますし、《アブエロの覚醒》で《召喚：ナイツオブラウンド》を戻すことも可能。
従来のアゾリウス全知に《スピラの希望、ユウナ》《召喚：ナイツオブラウンド》を追加した、新しい形のバント全知も結構強そう。真っ先に試してみようと思います。

アーティファクトも流せるので、《コーリ鋼の短刀》を捌ける全体除去として環境的に強そう。
「ターンを終了する」能力も、《心火の英雄》や《永劫の好奇心》への回答として素晴らしい！！

エーコとモグが寝てるの可愛い。イラスト100点！
ダメージを与えたら起きるってのが「スリプル」を再現してて良いですよね。デザインも100点！

スタンダード視点だと、長期戦になると5マナ払ってとアンタップされる《響鳴の神撃》よりも良いので使われる可能性アリ。

テキストが長すぎてフレイバーテキストがなかったんじゃないかなーって思ってます。
「タコですいません」が欲しかったな。

相手を一撃で屠る、「斬鉄剣」のデザインが秀逸！
《辻妻の不一致》や《生きるか死ぬか》で相手のターン終了時にリアニメイト→返しのターンに勝つ、オーディンデッキが生まれるかも？

裏切って裏切って裏切りまくる、FF4の竜騎士・カイン。マジックでもちゃんと裏切ります。
如何に効率よく取り返すかが鍵。《この町は狭すぎる》も良いですが、個人的には《逃走のまやかし》で除去りつつブリンクするのがオススメ。

FF7より、セフィロスがニブルヘイムを滅ぼした事件をカード化した1枚。
今回のリミテッドにおいては最上級の1枚。4マナで全体除去した上で、7マナでフラッシュバックしつつ4ドローはやりすぎです。プロツアーで引きたい！！

地味ですが、どちらも3マナ域のマナ加速クリーチャー。しかも2/2以上のサイズを持っているというかなりレアなクリーチャーです。
《結界師ズアー》や《豆の木をのぼれ》がある都合上《ホーントウッドの大主》より優先することはないでしょうが、5-6枚目のマナ加速としては候補に上がりそう。

条件を満たせば2マナ8/8と圧倒的なスタッツ。
プロツアー『霊気走破』でトップ8入賞をした、ゴルガリ墓地利用のようなデッキに採用できそうです。

巷で大注目の黒魔道士。《喉首狙い》《逃げ場なし》《切り崩し》など環境の除去が軒並み当たるので扱いは難しそうですが、動き出したときのバリューが凄いのでなんだかんだ強そうです。

生き残れば勝つ系＝《輝かしい聖戦士、エーデリン》みたいなものなので、使うのであればレジェンドだけど4枚！
ちなみに、《殺人人形、マーヴィン》とは相性バツグン。

FF8の最強武器がアンコモンだなんて。。。
リミテッド的には優秀ですが、《バスターソード》《正宗》《エクスカリバーⅡ》に比べて扱いの酷さに涙。

今回の可愛い枠。つい最近までFF9やってたので思い入れもあります。
フレイバーテキストが嬉しい。444ギル払います！


ということでお届けしました『マジック：ザ・ギャザリング - FINAL FANTASY』レビュー。

凄くシンプルな感想ですが、FFへの愛を感じる、めちゃくちゃ良いセットだなと感じました。早くリミテッドで遊びたい！！！

僕が一番やりこんだのはFF5なので、強いて言うならメインキャラがもう少しカード化して欲しかったな、「みだれうち」したかったなという想いはあるのですが、1～16までを網羅しつつ、人気のある6,7,10,14辺りが重きを置かれるのは仕方ないですね。

今回の僕のオススメはこの3枚。
軽い2枚は主にモダン。強みを最大限活かせそうです。《スピラの希望、ユウナ》はスタンダードで期待しています。《魂の洞窟》経由で出して、《召喚：ナイツオブラウンド》で圧倒しましょう！！

それでは今回はここまで。また次回の記事でお会いしましょう！