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最強デッキランキング
更新日:2024/9/4
目次
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前環境では主に3つのデッキにスポットライトが当たりました。
タケルライコオーガポン
大流行の
ドラパルトexが猛威を振るったCL札幌の直後、突如としてタケルライコオーガポンが登場します。
この時期は
ドラパルトexが大流行して非ルールポケモンを主体としたデッキが激減した時期であり、サイド2枚を取れるポケモンV・ex相手を得意とするタケルライコオーガポンは対戦環境に非常にマッチしていました。
レジドラゴVSTAR
従来は
ナタネの活気でエネルギー供給をしていた
レジドラゴVSTARでしたが、
オーガポン みどりのめんexと
エネルギーつけかえでエネルギーを揃える手段を手にしたため「りゅうむそう」を使うハードルがグッと下がりました。
さらに
ドラパルトex・
キュレムが新弾で追加されたことにより一気に強力なワザのコピー先を手に入れて、一躍環境上位に食い込むほどのデッキになりました。
カースドボム採用のリザードンex
一時期は
ドラパルトexのシェア率に喰われていた
リザードンexですが、環境的な追い風(タケルライコオーガポン・ミライドンの増加)と新カードの強化を受けて再び環境トップに返り咲きます。
特に著しい変化は特性「カースドボム」を持った
サマヨール・
ヨノワールの採用で、能動的に「バーニングダーク」のダメージを引き上げる手段を手にした
リザードンexに対して、「無理にサイドを進めずに受けるダメージを調整する」という常套手段が効きづらくなりました。
前回まではデッキ単位で対戦環境を眺めていました。
しかし昨今は非常に多くのデッキタイプが活躍しているため、デッキ単位ではなくカード単位で対戦環境を眺めてみようと思います。
今回ピックアップする「環境のキーカード」はこの2種類です。
・キチキギスex
の登場によって「手札干渉と盤面干渉を両立しづらいゲーム性」になりました。
『手札干渉』とは言葉の通り「相手の手札を減らすこと」。
・
ツツジ・
アンフェアスタンプがその代表例です。
一般的にポケカでサイドを取るにはワザで攻撃します。
一見単純に見えますが、そこに至るまでには「ポケモンを出す・進化させる・指定のエネルギーをつける・攻撃したいポケモンをバトル場に出す」などのステップを踏む必要があります。
そして、そのステップが増えるほど多くの手札が必要になります。
裏を返せば、「手札が少ないほど行動制限される」というわけです。
相手がやりたい行動から遠ざかるほど勝利までのターン数は伸びて、自分がサイドを取り切るための猶予が生まれます。これを目的としたアプローチが手札干渉です。
次に『盤面干渉』についてです。
盤面干渉とは、アタッカーを倒す・重要な役割を担うシステムポケモンを倒す・盤面のエネルギーを減らす・攻撃できないポケモンをバトル場に出す…といった「相手のバトル場・ベンチに働きかける干渉方法」のことであり、
ボスの指令・
カウンターキャッチャー等がその代表例です。
サイドを取るまでにはいくつかのステップがあるという話を先述しましたが、「ステップを踏ませない」のが手札干渉、「ステップを増やす」のが盤面干渉とも対比できます。
ここで
キチキギスexの特性「さかてにとる」を再確認しましょう。
の凄いところは手札と盤面をたった1枚で強化していまう点です。
例えば、相手に
ナンジャモを使われてバトル場の
リザードンexを倒されたとします。ここで場に
キチキギスexがいればすぐに手札を増やせます。つまり「盤面干渉を受けたが、強い手札干渉は受けていない」ということです。
別パターンも考えてみましょう。
相手に
ナンジャモを使われて
カウンターキャッチャーで
キチキギスexを倒されたとします。一見すると手札干渉・盤面干渉を同時に受けたように感じますが、アタッカーの
リザードンexは生き残るので、次ターンも攻撃できることが確定しています。
上記のように
キチキギスexがベンチにいるだけで「サイドを取り進められる盤面」を維持しやすくなります。
・ゼロの大空洞
場に「テラスタル」を持つポケモンがいるプレイヤーはベンチを8匹まで出せるようになるスタジアムです。
現在は
テラパゴスex・
オーガポン みどりのめんex・
オーガポン いどのめんexといった、たねポケモンのテラスタル枠が主流です。
や
ドラパルトexといった進化ポケモンをテラスタル枠に据える構築も見かけなくもないですが、1ターン目からベンチを拡げられない点や
ヨルノズクの特性「ほうせきさがし」を進化するために使えない点から、若干噛み合わせが悪いという評価に繋がっています。
現時点では主に3種類の運用方法があります。
ベンチ参照ワザのダメージ上昇
の「あくうのうねり」や
ライコウVの「ライトニングロンド」といったベンチポケモンの数だけダメージ上昇するワザが大幅強化を受けています。
は最大打点が220ダメージから340ダメージまで上昇。現実的な範囲でも280ダメージ前後を出せるようになったため、たねポケモンex・ポケモンVSTAR程度を突破できるようになりました。
は最大打点が260ダメージから380ダメージまで上昇。現実的な範囲だと320ダメージ前後を出せるようになったため、2進化ポケモンexでも突破しやすくなりました。
1ターン目の爆発力を上げる
や
ネオラントVなどを出しながら、他のポケモン(アタッカーやシステムポケモン等)を並べる余裕が生まれました。
これらのポケモンは強力な特性を持つ代わりに、特性使用後は何の役割も持たない&サイドを2枚取られるポケモンになってしまいます。しかし
ゼロの大空洞で一旦ベンチを拡げて閉じると、役割を終えた
イキリンコex・
ネオラントVをトラッシュすることができます。
よってこれらの特性を出し惜しみせずに使えるため、初動の爆発力が重要なタケルライコオーガポンや
ミライドンexのデッキは大きく強化されました。
で展開する
の特性「ほうせきさがし」は場に「テラスタル」がいれば進化時にトレーナーズを2枚サーチできます。現在のカードプールには
大地の器や様々なボール系グッズがあり、トレーナーズを経由すれば特殊エネルギー以外の全てのカードに気軽にアクセスできます。
しかし
ヨルノズクは
ピジョットex・
キチキギスexのように、場にいる限り使い続けられる特性ではないため、一度進化してしまうと置物になってしまいます。そのため特性「ほうせきさがし」を複数回使うようなデッキはどうしてもベンチの圧迫を避けられません。
そこで役立つのが
ゼロの大空洞。
を置くベンチスペースを確保しながら、進化後はスタジアムを剥がすことでベンチからトラッシュできます。
上記3種類の運用方法のいずれか、または複数を組み合わせた運用方法が浸透しつつあります。
リザードンex(悪)(サンプルレシピ)
優勝
×41
準優勝
×2
3位
×2
ベスト4
×1
ベスト8
×5
入賞
×4
このレシピの予算: 12,970円
リザードンex(悪)の解説
の「バーニングダーク」を軸に攻撃するデッキ。
取られたサイド枚数に応じてダメージ上昇するため、相手に「サイドを取り進める行為」に対してリスクを与えられます。HP330という耐久力も相まってなかなか攻めづらいポケモンです。
最近は特性「カースドボム」を持った
サマヨール・
ヨノワールの採用が一般的になりました。相手の好きなポケモンにダメカン5個(ヨノワールの場合はダメカン13個)を乗せるだけでなく、敢えて自分からサイドを献上することで「バーニングダーク」のダメージを能動的に上げることができます。
最新弾では
ブライアが構築の仲間入り。
2枚→2枚→1枚→2枚というサイド進行を咎めるだけでなく、特性「カースドボム」で相手サイドを無理矢理2枚にすることも可能です。
予想だにしないターンからのフィニッシュルートを手に入れたため、リザードンを使う側も使われる側も難しいゲームを強いられるようになりました。
ドラパルトex(サンプルレシピ)
優勝
×27
ベスト4
×3
ベスト8
×5
このレシピの予算: 17,410円
オーガポンライコ(サンプルレシピ)
優勝
×19
ベスト4
×1
ベスト8
×1
入賞
×2
このレシピの予算: 20,740円
オーガポンライコの解説
の「きょくらいごう」を軸に攻撃するデッキ。
や
オーガポン みどりのめんexの特性「みどりのまい」で盤面のエネルギーを爆発的に増やして、対戦序盤から高火力を押し付けられます。
現環境はポケモンV・exを軸にしたデッキ、あるいはポケモンV・exがシステムポケモンとして場に出すデッキが大半を占めます。よってサイドを2枚→2枚→2枚と取り進めるプランが通しやすくなっています。
最新弾からは
ゼロの大空洞が一部の構築で採用。
元々
オーガポン みどりのめんexを並ベているため、
イキリンコex・
キチキギスexといったシステムポケモンがベンチを圧迫することなく採用できるようになりました。
また
ブライアの採用も徐々に増えてます。
2枚→2枚→2枚のサイドプランの道中でポケモンV・exでないポケモンを出された時、
ブライア+
オーガポン みどりのめんexでサイドプランを遂行できるようになりました。
レジドラゴVSTAR(サンプルレシピ)
優勝
×3
ベスト8
×1
このレシピの予算: 16,320円
レジドラゴVSTARの解説
の「りゅうむそう」で様々なドラゴンポケモンのワザをコピーして戦うデッキ。炎/草/草とエネルギー要求が高く、さらに特定のドラゴンポケモンをトラッシュに送る必要がある代わりに、攻撃まで辿り着けると非常に高い対応力を持っています。
メインアタッカーの
ドラパルトexをはじめ、イージーウィンが狙える
キュレム、中打点をいなせる
ヒスイヌメルゴンVSTAR、大ダメージを出すための
ギラティナVSTARなど、今後ドラゴンポケモンが登場するたびに強化の可能性があるカスタマイズ性能の高いデッキでもあります。
ルギアVSTAR(サンプルレシピ)
優勝
×10
3位
×1
入賞
×1
このレシピの予算: 9,160円
ルギアVSTARの解説
のVSTARパワー「アッセンブルスター」から
アーケオスを2匹出して、特性「プライマルターボ」で特殊エネルギーを供給するデッキ。
を装備した
テツノカイナexや
チラチーノなど、サイド1枚しか取られないポケモンがサイド2枚取れる(1-2交換ができる)ため、多少の遅れをとっても巻き返す手段を備えています。
大流行している
ゼロの大空洞にタダ乗りできるように
オーガポン いどのめんexが採用される構築も見かけるようになりました。
ネオラントVで好きなだけ展開して、「ストームダイブ」で
ゼロの大空洞を壊すことも可能です。
直近の対戦環境では、使用率急増中のカビゴンLOに有利な点など追い風要素も多いです。その反面、
ミライドンex・
レジドラゴVSTARなどの苦手デッキも増加傾向にある点には注意が必要です。
サーナイトex(サンプルレシピ)
優勝
×9
このレシピの予算: 12,920円
サーナイトexの解説
の特性「サイコエンブレイス」でエネルギー供給して様々な超タイプのポケモンが攻撃するデッキタイプ。エネルギー供給するたびにダメカンが乗ってしまいますが、
マシマシラの特性「アドレナブレイン」で回復&ダメージ補強が出来ます。
は後攻1ターン目から攻撃できるようなスピードもなければ、超火力をポンポン飛ばせるデッキでもありません。しかし
アンフェアスタンプ・
ナンジャモといった手札干渉や
ボスの指令・
カウンターキャッチャーといった盤面干渉を駆使して「相手に100点満点の動きをさせない」ことで試合をコントロールすることを得意としています。
最近では
ワザマシン デヴォリューションの採用が一般化したことで、より多角的な崩し方が可能となりました。
オリジンパルキアVSTAR(サンプルレシピ)
優勝
×7
準優勝
×1
ベスト4
×1
ベスト8
×1
入賞
×1
このレシピの予算: 12,950円
オリジンパルキアVSTARの解説
でベンチを拡げて「あくうのうねり」を軸に攻撃するデッキ。
従来は260ダメージが最大打点でしたが、ベンチを8匹まで増やせるようになったため、300ダメージ超を期待できるようになりました。
「テラスタル」のポケモン枠には
テラパゴスexや
オーガポン いどのめんexが採用されます。
デッキタイプは大きく2種類あります。
1つ目は「テラスタル」のポケモンがいることを活かして特性「ほうせきさがし」を持つ
ヨルノズクを採用する型。
スピンロトムの特性「ファンコール」から安定してベンチ展開出来ます。
もう1つは
マシマシラや
ゲンガーを採用した型。
「あくうのうねり」のダメージは相手依存になってしまうため、特性「アドレナブレイン」の
マシマシラはダメージ補強します。
ゲンガーは特性「ならくのうらもん」でいつでもトラッシュからベンチに出せるため、
ゼロの大空洞を貼り直してすぐにベンチを拡げられます。
カビゴンLO(サンプルレシピ)
優勝
×1
準優勝
×1
ベスト8
×1
このレシピの予算: 10,970円
ミライドンex(サンプルレシピ)
優勝
×6
ベスト4
×1
このレシピの予算: 10,800円
ミライドンexの解説
の特性「タンデムユニット」でベンチ展開して、
エレキジェネレーターでエネルギー供給し、様々な雷ポケモンが攻撃するデッキ。
最新弾の
ゼロの大空洞により
ライコウVの「ライトニングロンド」の最大打点が220ダメージ→340ダメージに伸びたのが大幅な強化点です。
これまでポケモンV・たねポケモンexを倒すには
ミライドンexの「フォトンブラスター」を使う場面が多く、
エレキジェネレーターで2枚ヒットさせる必要がありました。しかし
ライコウVがエネルギー2枚で高火力を出せるようになったため1枚ヒットで良い場面が増えました。
単純に攻撃までのハードルが下がっただけでなく、2枚ヒットした場合に他ポケモンにエネルギーを回す余裕ができたため、
テツノカイナexの「ごっつあんプリファイ」といった重いワザが使いやすくなりました。
オリジンディアルガVSTAR(サンプルレシピ)
優勝
×6
ベスト8
×1
このレシピの予算: 9,790円
オリジンディアルガVSTARの解説
の特性「メタルメーカー」で
オリジンディアルガVSTARにエネルギー供給して強力な攻撃を放つデッキ。
VSTARパワー「スタークロノス」はたねのポケモンex・Vを倒しやすい220ダメージを出しつつ追加ターンを獲得できます。もう1回ターンを得ると再度特性「メタルメーカー」等でエネルギーを増やして、「メタルブラスト」でポケモンVSTARや2進化ポケモンexを倒すことができます。
や
キチキギスexなど、HP220以下のポケモンex・Vを採用するデッキが増えたことが環境的な追い風になっています。
ある程度サイドを先行されても巻き返すパワーを持っているため、ディアルガを置いて動かすタイミングがとても重要なデッキです。
ゲッコウガex(サンプルレシピ)
優勝
×3
このレシピの予算: 13,610円
テツノイバラex(サンプルレシピ)
優勝
×9
このレシピの予算: 7,330円
テツノイバラexの解説
の特性「イニシャライズ」で相手の特性を止めて戦うデッキ。
の特性「れんごくしはい」をはじめ、
ルギアVSTAR・
オーガポン みどりのめんex・
キチキギスex等々、現環境で活躍するほとんどのデッキが「ルールを持つポケモン」の特性で成り立っています。
それらの特性の多くは山札からカードを引く効果・エネルギーを貼る効果のいずれかである場合が多く、
クラッシュハンマーでエネルギーをトラッシュさせたり、
ボスの指令で「にげる」を強要することで攻撃のテンポを大幅に遅らせることができます。
その間に「ボルトサイクロン」の攻撃回数を稼ぎたいので、いかに早くワザを使えるか・いかに相手の行動を阻害できるかが勝敗の分かれ目になります。
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