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最強デッキランキング
更新日:2025/5/6
目次
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まずは前回のおさらいから。
3月14日(金)、強化拡張パック「熱風のアリーナ」が発売。
新しくシロナ、ヒビキ、ペパー、カスミのポケモンが登場しデッキ構築の幅は広がりましたが新しいデッキが覇権を握る、ということはなくあくまでも従来の環境にシロナやヒビキのポケモンを主軸としたデッキが加わるだけとなりました。
しかし、「熱風のアリーナ」で注目するべきカードはトレーナーのポケモンだけではなくレギュレーション変更後、不在となっていた特性でベンチポケモンへの攻撃を防ぐポケモン、いわゆるベンチバリア枠のポケモンが新たに収録。
それが
シェイミです。
の登場により前環境で一気に数を増やしたテラスタルバレットや
Nのゾロアークexのデッキなどのベンチにダメージを与える手段を持つデッキは戦いづらい環境となりました。
そんな中で安定した勝率、使用率を維持していたのが
ドラパルトex、
タケルライコexの2デッキです。
どちらも弱点を持たないドラゴンタイプのデッキであり、様々なデッキに対して勝てるプラン、ルートがあり特性を持つポケモンによる安定性と主軸となるポケモンの強力なワザで圧倒的な存在感を放っていました。
この2つのデッキに対抗し得るデッキとして徐々に頭角を表してきたのが
サーナイトexデッキです。
特性リファインを持つ
キルリアがレギュ落ちして以降減少傾向にあった
サーナイトexデッキですが、「バトルパートナーズ」に収録された
リーリエのピッピexによってドラゴンタイプのポケモンの弱点を超タイプに変えることができるため
ドラパルトex、
タケルライコexの2デッキに対して有利寄りに立ち回ることができるようになりました。
環境トップの
ドラパルトex、
タケルライコexに勝てる可能性のあるデッキとして一気に数を増やし、Tier表ではこの2デッキの次に位置することとなりました。
そうして迎えたチャンピオンズリーグ2025宮城。
優勝デッキは
ドラパルトex、準優勝デッキは
サーナイトexと、順当に環境上位に位置するデッキが勝った大型大会となりました。
ここまでが前回のおさらいです。
環境変化のポイントは大きく4つ。
①
バチュルバレットの登場
②
マリィのオーロンゲexの躍進
③
リザードンexの復権
④拡張パック「ロケット団の栄光」の発売
①バチュルバレットの登場
CL宮城が幕を閉じた後、突如新デッキ「
バチュルバレット」が現れます。CL宮城自体にもこのデッキを持ち込んだプレイヤーがいたようですが、配信に映ることはなくCL宮城後のシティリーグで使用者が結果を残し、注目されることとなりました。
バレットは環境上位デッキに対して有利な点から爆発的にシェア率を伸ばします。
有利だからといって絶対に勝てるという訳ではありませんが、exポケモンに対しては
ピカチュウex、ルールを持たないHPの低いポケモンに対しては
テツノカイナexでサイドを必ず2枚ずつ取って勝利するというわかりやすく強力なプランがあります。
や
サーナイトexのデッキは
ふしぎなアメや
ワザマシンエヴォリューションを使ったとしても、ポケモンを進化させる必要があるためどうしても準備にターン数が必要であり、
テツノカイナexの攻撃でサイドを先行されるところからゲームがスタートします。
に対しては
ピカチュウexで攻撃をし、特性によって一撃では倒されないことからこちらも比較的有利に立ち回ることができるようになっています。
側の対抗手段として、前環境までは採用の少なかった
チヲハウハネが採用されるようになりました。
回った時の爆発力は手がつけられないため、様々なデッキがこのデッキに対しての対抗手段をしっかり準備できていなければ、為す術なく敗北してしまうことになります。
②マリィのオーロンゲexの躍進
2つ目は、こちらもこれまでの環境にほとんどいなかった
マリィのオーロンゲexデッキの躍進です。
2月21日(金)に発売されたスターターセットex「マリィのモルペコ&オーロンゲex」に収録された
マリィのオーロンゲexが主軸となったデッキで、
バチュルバレットと同じくCL宮城でも使われていたデッキなのですが、配信卓に映ったことで一気に注目が集まりました。
その後のシティリーグでも次々と結果を残し、環境入りを果たしました。
特性によるエネルギー加速手段と強力なワザを兼ね備えた
マリィのオーロンゲexがメインとなっているため弱点を突いて戦うことのできる
サーナイトexデッキ以外にも比較的安定して戦うことができます。
と
マシマシラと組み合わせた構築がほとんどで、どちらも強力な特性を持っているためこの2体が場にいるだけで相手に圧力をかけることができます。
③リザードンexの復権
これまで
リザードンexデッキのエンジンだった
ロトムV+
森の封印石がレギュレーション変更によって使えなくなったこととハイクラスパック「テラスタルフェスex」に収録された
スボミーによって環境からほとんど姿を消していた
リザードンexデッキですが、ここに来て息を吹き返しています。
その理由は、
サーナイトexデッキが環境上位に位置していることと
スボミーによるグッズロックをしてくるデッキが減ったことにあります。
デッキに対しては言わずもがな弱点を突いて戦うことができるため有利に立ち回ることができます。
さらに現環境では
スボミーのワザ「むずむずかふん」でグッズロックをしながら盤面作りの時間を稼ぐよりも、
ワザマシンエヴォリューションや
アカマツによるエネルギー加速で相手よりも少しでも早く攻撃し始めることに重きを置くデッキが増えたため、
スボミーによるグッズロックはあくまでもこれらが実行できなかった時のサブプランとなっています。
そのため
ふしぎなアメによる進化から攻撃に移りやすい
リザードンexは環境的立ち位置が良くなったと言えます。
デッキの構築は従来通り、
リザードンexを主軸としながら
ピジョットexによる安定性と
ヨノワールラインの打点調整で多くのデッキに対して柔軟に立ち回ることができます。
④拡張パック「ロケット団の栄光」の発売
4月18日に発売された拡張パック「ロケット団の栄光」で収録されたカードも環境に変化を与えています。
ロケット団のミュウツーexや
ロケット団のワナイダーなどロケット団のポケモンが新しく登場しましたが、これらのポケモンを主軸としたデッキは現状環境入りするには至っていません。
しかし、トレーナーズのカードにもロケット団の〇〇といったカードが多く収録されており、その中でも注目すべきなのが
ロケット団の監視塔というスタジアムです。
無色ポケモンの特性をなくす効果を持っており、
ヨルノズクの「ほうせきさがし」、
イキリンコexの「イキリテイク」、
ガチグマアカツキexの「ろうれんのわざ」など環境の最前線で使われている無色ポケモンの特性をなくすことができる強力なスタジアムです。
もう一枚の注目カードが
コダックです。ジムプロモパックに収録されているため厳密には「ロケット団の栄光」のカードではありませんが同日にカードプールに追加され話題となりました。
特性「しめりけ」によって自身がきぜつする特性をなくすことができます。
わかりやすくいうと
ヨノワール、
サマヨールの特性「カースドボム」を使えなくさせる特性です。
この2枚のカードによって
タケルライコex、
ドラパルトexの2デッキが対策され、これまでこの2つのデッキに対して不利だったデッキが強力な対抗手段を手に入れることになりました。
これら4つのポイントによって現在の環境は構成されており、これまで環境にいたデッキ、新しく環境に登場したデッキが入り乱れる複雑な環境になっています。
タケルライコex(サンプルレシピ)
優勝
×45
準優勝
×36
3位
×69
ベスト8
×145
ベスト16
×234
このレシピの予算: 8,910円
タケルライコexの解説
のワザ「きょくらいごう」でどんなポケモンでも一撃で倒すことのできる可能性があるデッキ。
と
アカマツによってエネルギー加速を安定して行うことができるため、他にも
タケルライコ、
コライドン、
チヲハウハネなど古代のポケモンたちがアタッカーとして採用されています。
1年前から
オーガポンみどりのめんexと組み合わせたデッキが常に環境に存在し続けていますが、新たに特性「ほうせきさがし」を持った
ヨルノズクも採用されたことでさらにデッキの安定感が高くなっています。
「ロケット団の栄光」に収録されたスタジアム、
ロケット団の監視塔によって
スピンロトム、
ヨルノズク、
メタモン、
イキリンコexの特性が止められてしまう可能性がありますがスタジアムであるため相手が安定して貼ることができないことと、こちらはデッキにスタジアムを多く採用できる点から大きく影響は受けておらず変わらず環境的立ち位置は良いままとなっています。
サーナイトex(サンプルレシピ)
優勝
×14
準優勝
×24
3位
×44
ベスト8
×73
ベスト16
×123
このレシピの予算: 11,240円
サーナイトexの解説
の特性「サイコエンブレイス」によるエネルギー加速とそれによって乗ったダメカンを
マシマシラの特性「アドレナブレイン」で相手に乗せかえることで相手に合わせてアタッカーを変えながら柔軟な戦い方のできるデッキ。
エーススペック、
シークレットボックスによって初動の安定感を高めることができ、その後も
博士の研究や
ナンジャモなどのドローサポートで次のドローサポートを引くこと、
サーナイトexに進化させることさえできればどのデッキに対しても安定して戦うことができます。
、
タケルライコexといった環境上位デッキに対して有利に立ち回ることができる点で立ち位置が良くなっているデッキです。
ただ、
マリィのオーロンゲex、
リザードンex、
Nのゾロアークexなど悪タイプのポケモンをメインとしたデッキが環境に増えてきているため、CL愛知ではどのような結果になるかわかりません。
ドラパルトex(サンプルレシピ)
優勝
×27
準優勝
×29
3位
×60
ベスト4
×2
ベスト8
×103
ベスト16
×184
このレシピの予算: 7,310円
ドラパルトexの解説
のワザ「ファントムダイブ」と
ヨノワール、
サマヨールの特性「カースドボム」で相手の盤面を一気に破壊することのデッキ。進化前の
ドロンチの特性「ていさつしれい」で手札を安定させることもでき、他のデッキと違い進化ラインでシステムとアタッカーが共存しているのが強みです。
新たに登場した
コダックによって「カースドボム」が止められてしまい、これまでのように自由に立ち回ることは難しくなってしまいましたが「ファントムダイブ」の追加効果のダメカン6個と
ルチャブルの特性「フライングエントリー」で倒すことができる点と、
クレッフィの特性「いたずらロック」で「しめりけ」を無効にしながらカースドボムを使うことができる点など
ドラパルトex側の対抗策もいくつかあるため、使用率では減少傾向にあるものの相変わらず環境的な立ち位置は良さそうです。
バチュルバレット(サンプルレシピ)
優勝
×18
準優勝
×13
3位
×15
ベスト8
×43
ベスト16
×62
このレシピの予算: 8,560円
バチュルバレットの解説
のワザ「バチュチャージ」によって基本雷エネルギーと基本草エネルギーを山札から2枚ずつ、合計4枚のエネルギーを一気に場のポケモンにつけることができるため、ワザを使うのに必要なエネルギーが多い
テツノカイナexや
ピカチュウexをすぐに起動することができるデッキ。
があれば
ミライドンexの特性「タンデムユニット」で
バチュルとエネルギーをつけたいアタッカー、
テツノカイナexか
ピカチュウexを確定でベンチに並べることができるため初動の安定性が高いのが強みです。
早ければ後攻2ターン目から「ごっつあんプリファイ」でサイドを2枚ずつ取ることができ、少しでも相手の動きが遅れてしまえばそのまま勝つことも多いです。
はルールを持たないポケモンのため、ワザを使った後に倒されてしまっても相手はサイドを1枚しか取ることができず、その後にポケモンexを3体倒す必要があるため戦い方が難しくなります。
デンチュラに進化すれば、そのままアタッカーとして運用することができるのも便利です。
他にも
テツノイサハexや
ガチグマアカツキexなどのアタッカーがいるため、相手に合わせた柔軟な戦い方ができます。
ブリジュラスex(サンプルレシピ)
優勝
×9
準優勝
×6
3位
×21
ベスト8
×44
ベスト16
×66
このレシピの予算: 8,640円
ブリジュラスexの解説
手札から付けるエネルギーと
ブリジュラスexの特性「ごうきんビルド」によってすぐにワザを使うために必要なエネルギーが準備でき、1進化ポケモンでありながらHP300という高水準のHP、ワザ「メタルディフェンダー」で220という安定したダメージを出すことができるシンプルかつバランスのいいデッキ。
微妙に足りない火力を
マシマシラの「アドレナブレイン」や、「ロケット団の栄光」で収録された
ロケット団のびっくりボムで補うことでHPの高い1進化や2進化のポケモンexが主体のデッキにも戦うことができる。
、
アラブルタケ、
危険な密林による毒ギミックを採用したデッキタイプもあり、先攻1ターン目で勝つ可能性を秘めながらゲームが続いても従来の安定感で戦うこともできる点が強みです。
リザードンex(悪)(サンプルレシピ)
優勝
×6
準優勝
×13
3位
×11
ベスト8
×24
ベスト16
×77
このレシピの予算: 8,180円
リザードンex(悪)の解説
マリィのオーロンゲex(サンプルレシピ)
優勝
×6
準優勝
×4
3位
×14
ベスト4
×1
ベスト8
×19
ベスト16
×32
このレシピの予算: 11,520円
マリィのオーロンゲexの解説
の特性「パンクアップ」で山札から基本悪エネルギーを5枚までマリィのポケモンに加速でき、ワザ「シャドーバレット」でバトル場に180ダメージ、ベンチに30ダメージを与えることができるデッキ。
、
ユキメノコと組み合わせていることが多く、ダメージを計算しながらサイドの一気取りやポケモンチェックでのきぜつを狙うことができるのが強みです。
他のデッキと違い、このデッキ特有のスタジアム「
スパイクタウンジム」で
マリィのオーロンゲexを育てることができるので安定感も高めです。
HPの高い1進化、2進化のポケモンexデッキに対してはワザの追加効果による30ダメージと
ユキメノコ、
マシマシラの特性でダメージを稼ぎ、
ワザマシンデヴォリューションでサイドの一気取りを狙う戦法もあります。
Nのゾロアークex(サンプルレシピ)
優勝
×2
準優勝
×3
3位
×9
ベスト8
×16
ベスト16
×23
このレシピの予算: 7,140円
Nのゾロアークexの解説
の特性「とりひき」によって手札を補充しながらワザ「ナイトジョーカー」でベンチのNのポケモンのワザをコピーしながら戦うデッキ。
のワザ「ひだるまキャノン」でバトル場とベンチに90ダメージを与えることができるので進化前のHPが低いたねポケモンにはこのワザで、HPの高いポケモンには
Nのレシラムのワザ「イノセントフレイム」で170ダメージを与えて2回の攻撃で倒すのが基本的な戦法です。
はHPが280あるので、相手の攻撃を1回耐えてから
Nのレシラムのワザ「パワーレイジ」で一撃で倒す、というプランもあります。
が採用されていることが多いので、相手にサイドを先行されていれば
Nのヒヒダルマ自身がワザを使うことも可能です。
デッキが環境に増えたことで評価が見直されているデッキですが、
シェイミの存在もあるためそこまで環境的な立ち位置は良くないと言えるでしょう。
サーフゴーex(サンプルレシピ)
優勝
×7
準優勝
×4
3位
×14
ベスト8
×26
ベスト16
×57
このレシピの予算: 10,060円
サーフゴーexの解説
ヒビキのバクフーン(サンプルレシピ)
準優勝
×1
3位
×7
ベスト8
×17
ベスト16
×36
このレシピの予算: 11,470円
ヒビキのバクフーンの解説
炎エネルギー1枚で使うことができ、トラッシュにあるサポート「
ヒビキの冒険」の数だけ威力が上がるワザ「バディブラスト」で戦っていくデッキ。
ルールを持たないポケモンでありながら最大で280ダメージという高い火力のワザを少ないエネルギーで使うことができるのが強みです。
進化前の
ヒビキのマグマラシが特性「たびのきずな」を持っており、1ターンに1回山札から
ヒビキの冒険を手札に持ってくることができるため安定感が高いです。
メインアタッカーである
ヒビキのバクフーンがルールを持たないポケモンなのでサイドを1枚しか取られないことが強みですがその反面HPが低いため、
ヨノワールや
サマヨールの「カースドボム」を苦手としていました。
しかし、
コダックの登場で「カースドボム」が採用されているデッキへの対抗手段を得たことで環境的立ち位置が少し良くなりました。
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