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最強デッキランキング
更新日:2025/7/2
目次
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まずは前回のおさらいから。
4月18日(金)、拡張パック「ロケット団の栄光」が発売。
カードプールの増加によって環境が変わることは必然ですが、大きく4つのポイントに分けて説明します。
①拡張パック「ロケット団の栄光」の発売
4月18日に発売された拡張パック「ロケット団の栄光」で収録されたカードが環境に変化を与えています。
ロケット団のミュウツーexや
ロケット団のワナイダーなどロケット団のポケモンが新しく登場しましたが、これらのポケモンを主軸としたデッキは現状環境入りするには至っていません。
しかし、トレーナーズのカードにもロケット団の〇〇といったカードが多く収録されており、その中でも注目すべきなのが
ロケット団の監視塔というスタジアムです。
無色ポケモンの特性をなくす効果を持っており、
ヨルノズクの「ほうせきさがし」、
イキリンコexの「イキリテイク」、
ガチグマアカツキexの「ろうれんのわざ」など環境の最前線で使われている無色ポケモンの特性をなくすことができる強力なスタジアムです。
もう一枚の注目カードが
コダックです。ジムプロモパックに収録されているため厳密には「ロケット団の栄光」のカードではありませんが同日にカードプールに追加され話題となりました。
特性「しめりけ」によって自身がきぜつする特性をなくすことができます。
わかりやすくいうと
ヨノワール、
サマヨールの特性「カースドボム」を使えなくさせる特性です。
この2枚のカードによって
タケルライコex、
ドラパルトexの2デッキが対策され、これまでこの2つのデッキに対して不利だったデッキが強力な対抗手段を手に入れることになりました。
②
バチュルバレットの登場
CL宮城が幕を閉じた後、突如新デッキ「
バチュルバレット」が現れます。CL宮城自体にもこのデッキを持ち込んだプレイヤーがいたようですが、配信に映ることはなくCL宮城後のシティリーグで使用者が結果を残し、注目されることとなりました。
バレットは環境上位デッキに対して有利な点から爆発的にシェア率を伸ばします。
有利だからといって絶対に勝てるという訳ではありませんが、exポケモンに対しては
ピカチュウex、ルールを持たないHPの低いポケモンに対しては
テツノカイナexでサイドを必ず2枚ずつ取って勝利するというわかりやすく強力なプランがあります。
や
サーナイトexのデッキは
ふしぎなアメや
ワザマシンエヴォリューションを使ったとしても、ポケモンを進化させる必要があるためどうしても準備にターン数が必要であり、
テツノカイナexの攻撃でサイドを先行されるところからゲームがスタートします。
に対しては
ピカチュウexで攻撃をし、特性によって一撃では倒されないことからこちらも比較的有利に立ち回ることができるようになっています。
側の対抗手段として、前環境までは採用の少なかった
チヲハウハネが採用されるようになりました。
回った時の爆発力は手がつけられないため、様々なデッキがこのデッキに対しての対抗手段をしっかり準備できていなければ、為す術なく敗北してしまうことになります。
③
マリィのオーロンゲexの躍進
2つ目は、こちらもこれまでの環境にほとんどいなかった
マリィのオーロンゲexデッキの躍進です。
2月21日(金)に発売されたスターターセットex「マリィのモルペコ&オーロンゲex」に収録された
マリィのオーロンゲexが主軸となったデッキで、
バチュルバレットと同じくCL宮城でも使われていたデッキなのですが、配信卓に映ったことで一気に注目が集まりました。
その後のシティリーグでも次々と結果を残し、環境入りを果たしました。
特性によるエネルギー加速手段と強力なワザを兼ね備えた
マリィのオーロンゲexがメインとなっているため弱点を突いて戦うことのできる
サーナイトexデッキ以外にも比較的安定して戦うことができます。
と
マシマシラと組み合わせた構築がほとんどで、どちらも強力な特性を持っているためこの2体が場にいるだけで相手に圧力をかけることができます。
④
リザードンexの復権
これまで
リザードンexデッキのエンジンだった
ロトムV+
森の封印石がレギュレーション変更によって使えなくなったこととハイクラスパック「テラスタルフェスex」に収録された
スボミーによって環境からほとんど姿を消していた
リザードンexデッキですが、ここに来て息を吹き返しています。
その理由は、
サーナイトexデッキが環境上位に位置していることと
スボミーによるグッズロックをしてくるデッキが減ったことにあります。
デッキに対しては言わずもがな弱点を突いて戦うことができるため有利に立ち回ることができます。
さらに現環境では
スボミーのワザ「むずむずかふん」でグッズロックをしながら盤面作りの時間を稼ぐよりも、
ワザマシンエヴォリューションや
アカマツによるエネルギー加速で相手よりも少しでも早く攻撃し始めることに重きを置くデッキが増えたため、
スボミーによるグッズロックはあくまでもこれらが実行できなかった時のサブプランとなっています。
そのため
ふしぎなアメによる進化から攻撃に移りやすい
リザードンexは環境的立ち位置が良くなったと言えます。
デッキの構築は従来通り、
リザードンexを主軸としながら
ピジョットexによる安定性と
ヨノワールラインの打点調整で多くのデッキに対して柔軟に立ち回ることができます。
これら4つのポイントによってこれまでの環境は構成されており、すでに環境に存在していたデッキ、新しく環境に登場したデッキが入り乱れる複雑な環境になっていました。
ここまでが前回のおさらいです。
拡張パック「ブラックボルト」&「ホワイトフレア」の発売によってこれまでの環境に多少の影響はありましたが大きく変わることはなく、既存のデッキの構築が変化するだけに留まりました。
その中でも特筆して紹介すべき4枚のカードを解説します。
①ブルンゲルex
特性「うみののろい」によって相手は手札からグッズとポケモンのどうぐを出して使えなくなります。
バトル場にいる時のみという条件はありますが非常に強力な特性です。
進化前の
プルリルもわざ「うみのかげ」を持っており、20ダメージに加えてグッズを手札から出して使えなくさせるという強力な追加効果を持っています。
逃げるために必要なエネルギーが3つと重く、採用するデッキが限られるのですが
ブルンゲルexも
プルリルも超タイプのため
サーナイトexデッキと非常に相性がいいです。
②トウコ
山札から進化ポケモンとエネルギーを1枚ずつ選んで手札に加えることができるサポートカードです。
進化ポケモンであればポケモンexでもルールを持たないポケモンでも手札に加えることができるのと、エネルギーも特殊エネルギーでも基本エネルギーでもどちらでも選ぶことができるため汎用性が高いです。
わざを使うために必要なエネルギーが2種類必要であり、
ドロンチや
ドラパルトex、
ネオアッパーエネルギーや
ルミナスエネルギーなどその時に必要なカードを手札に加えられるため
ドラパルトexデッキと非常に相性がいいです。
同様の理由で
Nのゾロアークexデッキとも相性がよく、進化ポケモンを確定で持ってこられるカードが
ハイパーボール頼りだったデッキには採用されることが多くなるでしょう。
③ふうせん
このカードをつけているポケモンの逃げるために必要なエネルギーを2つ減らすことができるポケモンのどうぐで、過去のレギュレーションでも使われていたいわゆる再録カードです。
これまで似たような効果を持つポケモンのどうぐに
緊急ボードがありましたが、
ふうせんと比べて効果で減るエネルギーが2個と1個という差があり、
緊急ボードは追加効果によって0になる可能性もありますが、通常時の効果の1分の差は非常に大きいです。
や
Nのゾロアークexなど、逃げるために必要なエネルギーが2個で汎用的な特性を持っているポケモンがいるため、
緊急ボードよりも優先的に採用されることになるカードです。
④ゲノセクトex
特性「メタルシグナル」で鋼タイプの進化ポケモンを2枚まで山札から手札に加えることができます。
や
ブリジュラスex、
メタングなど環境に存在する鋼タイプの進化ポケモンには優秀なカードが多いため新たなシステムポケモンとして採用が見込まれるカードです。
これらのカードが新たに採用され、既存のデッキの構築の幅が広がりましたが新しく環境に入るアーキタイプが生まれることはありませんでした。
タケルライコex(サンプルレシピ)
優勝
×66
準優勝
×51
3位
×95
ベスト8
×192
ベスト16
×369
このレシピの予算: 7,120円
タケルライコexの解説
のワザ「きょくらいごう」でどんなポケモンでも一撃で倒すことのできる可能性があるデッキ。
と
アカマツによってエネルギー加速を安定して行うことができるため、他にも
タケルライコ、
コライドン、
チヲハウハネなど古代のポケモンたちがアタッカーとして採用されています。
1年前から
オーガポンみどりのめんexと組み合わせたデッキが常に環境に存在し続けていますが、新たに特性「ほうせきさがし」を持った
ヨルノズクも採用されたことでさらにデッキの安定感が高くなっています。
「ロケット団の栄光」に収録されたスタジアム、
ロケット団の監視塔によって
スピンロトム、
ヨルノズク、
メタモン、
イキリンコexの特性が止められてしまう可能性がありますがスタジアムであるため相手が安定して貼ることができないことと、こちらはデッキにスタジアムを多く採用できる点から大きく影響は受けておらず変わらず環境的立ち位置は良いままとなっています。
サーナイトex(サンプルレシピ)
優勝
×32
準優勝
×36
3位
×55
ベスト8
×110
ベスト16
×171
このレシピの予算: 8,950円
サーナイトexの解説
の特性「サイコエンブレイス」によるエネルギー加速とそれによって乗ったダメカンを
マシマシラの特性「アドレナブレイン」で相手に乗せかえることで相手に合わせてアタッカーを変えながら柔軟な戦い方のできるデッキ。
エーススペック、
シークレットボックスによって初動の安定感を高めることができ、その後も
博士の研究や
ナンジャモなどのドローサポートで次のドローサポートを引くこと、
サーナイトexに進化させることさえできればどのデッキに対しても安定して戦うことができます。
、
タケルライコexといった環境上位デッキに対して有利に立ち回ることができる点で立ち位置が良くなっているデッキです。
ただ、
マリィのオーロンゲex、
リザードンex、
Nのゾロアークexなど悪タイプのポケモンをメインとしたデッキが環境に増えてきているため、CL愛知ではどのような結果になるかわかりません。
マリィのオーロンゲex(サンプルレシピ)
優勝
×19
準優勝
×23
3位
×38
ベスト4
×1
ベスト8
×60
ベスト16
×111
このレシピの予算: 9,450円
マリィのオーロンゲexの解説
の特性「パンクアップ」で山札から基本悪エネルギーを5枚までマリィのポケモンに加速でき、ワザ「シャドーバレット」でバトル場に180ダメージ、ベンチに30ダメージを与えることができるデッキ。
、
ユキメノコと組み合わせていることが多く、ダメージを計算しながらサイドの一気取りやポケモンチェックでのきぜつを狙うことができるのが強みです。
他のデッキと違い、このデッキ特有のスタジアム「
スパイクタウンジム」で
マリィのオーロンゲexを育てることができるので安定感も高めです。
HPの高い1進化、2進化のポケモンexデッキに対してはワザの追加効果による30ダメージと
ユキメノコ、
マシマシラの特性でダメージを稼ぎ、
ワザマシンデヴォリューションでサイドの一気取りを狙う戦法もあります。
サーフゴーex(サンプルレシピ)
優勝
×10
準優勝
×9
3位
×25
ベスト8
×33
ベスト16
×71
このレシピの予算: 8,090円
サーフゴーexの解説
リザードンex(悪)(サンプルレシピ)
優勝
×16
準優勝
×20
3位
×39
ベスト8
×76
ベスト16
×126
このレシピの予算: 7,440円
リザードンex(悪)の解説
ドラパルトex(サンプルレシピ)
優勝
×18
準優勝
×15
3位
×43
ベスト8
×85
ベスト16
×153
このレシピの予算: 7,280円
ドラパルトexの解説
のワザ「ファントムダイブ」と
ヨノワール、
サマヨールの特性「カースドボム」で相手の盤面を一気に破壊することのデッキ。進化前の
ドロンチの特性「ていさつしれい」で手札を安定させることもでき、他のデッキと違い進化ラインでシステムとアタッカーが共存しているのが強みです。
新たに登場した
コダックによって「カースドボム」が止められてしまい、これまでのように自由に立ち回ることは難しくなってしまいましたが「ファントムダイブ」の追加効果のダメカン6個と
ルチャブルの特性「フライングエントリー」で倒すことができる点と、
クレッフィの特性「いたずらロック」で「しめりけ」を無効にしながらカースドボムを使うことができる点など
ドラパルトex側の対抗策もいくつかあるため、使用率では減少傾向にあるものの相変わらず環境的な立ち位置は良さそうです。
ブリジュラスex(サンプルレシピ)
優勝
×15
準優勝
×11
3位
×32
ベスト8
×71
ベスト16
×130
このレシピの予算: 9,030円
ブリジュラスexの解説
手札から付けるエネルギーと
ブリジュラスexの特性「ごうきんビルド」によってすぐにワザを使うために必要なエネルギーが準備でき、1進化ポケモンでありながらHP300という高水準のHP、ワザ「メタルディフェンダー」で220という安定したダメージを出すことができるシンプルかつバランスのいいデッキ。
微妙に足りない火力を
マシマシラの「アドレナブレイン」や、「ロケット団の栄光」で収録された
ロケット団のびっくりボムで補うことでHPの高い1進化や2進化のポケモンexが主体のデッキにも戦うことができる。
、
アラブルタケ、
危険な密林による毒ギミックを採用したデッキタイプもあり、先攻1ターン目で勝つ可能性を秘めながらゲームが続いても従来の安定感で戦うこともできる点が強みです。
バチュルバレット(サンプルレシピ)
優勝
×18
準優勝
×22
3位
×33
ベスト8
×84
ベスト16
×132
このレシピの予算: 8,050円
バチュルバレットの解説
のワザ「バチュチャージ」によって基本雷エネルギーと基本草エネルギーを山札から2枚ずつ、合計4枚のエネルギーを一気に場のポケモンにつけることができるため、ワザを使うのに必要なエネルギーが多い
テツノカイナexや
ピカチュウexをすぐに起動することができるデッキ。
があれば
ミライドンexの特性「タンデムユニット」で
バチュルとエネルギーをつけたいアタッカー、
テツノカイナexか
ピカチュウexを確定でベンチに並べることができるため初動の安定性が高いのが強みです。
早ければ後攻2ターン目から「ごっつあんプリファイ」でサイドを2枚ずつ取ることができ、少しでも相手の動きが遅れてしまえばそのまま勝つことも多いです。
はルールを持たないポケモンのため、ワザを使った後に倒されてしまっても相手はサイドを1枚しか取ることができず、その後にポケモンexを3体倒す必要があるため戦い方が難しくなります。
デンチュラに進化すれば、そのままアタッカーとして運用することができるのも便利です。
他にも
テツノイサハexや
ガチグマアカツキexなどのアタッカーがいるため、相手に合わせた柔軟な戦い方ができます。
Nのゾロアークex(サンプルレシピ)
優勝
×6
準優勝
×3
3位
×13
ベスト8
×29
ベスト16
×43
このレシピの予算: 8,260円
Nのゾロアークexの解説
の特性「とりひき」によって手札を補充しながらワザ「ナイトジョーカー」でベンチのNのポケモンのワザをコピーしながら戦うデッキ。
のワザ「ひだるまキャノン」でバトル場とベンチに90ダメージを与えることができるので進化前のHPが低いたねポケモンにはこのワザで、HPの高いポケモンには
Nのレシラムのワザ「イノセントフレイム」で170ダメージを与えて2回の攻撃で倒すのが基本的な戦法です。
はHPが280あるので、相手の攻撃を1回耐えてから
Nのレシラムのワザ「パワーレイジ」で一撃で倒す、というプランもあります。
が採用されていることが多いので、相手にサイドを先行されていれば
Nのヒヒダルマ自身がワザを使うことも可能です。
デッキが環境に増えたことで評価が見直されているデッキですが、
シェイミの存在もあるためそこまで環境的な立ち位置は良くないと言えるでしょう。
ヒビキのバクフーン(サンプルレシピ)
優勝
×3
準優勝
×6
3位
×13
ベスト8
×31
ベスト16
×78
このレシピの予算: 9,890円
ヒビキのバクフーンの解説
炎エネルギー1枚で使うことができ、トラッシュにあるサポート「
ヒビキの冒険」の数だけ威力が上がるワザ「バディブラスト」で戦っていくデッキ。
ルールを持たないポケモンでありながら最大で280ダメージという高い火力のワザを少ないエネルギーで使うことができるのが強みです。
進化前の
ヒビキのマグマラシが特性「たびのきずな」を持っており、1ターンに1回山札から
ヒビキの冒険を手札に持ってくることができるため安定感が高いです。
メインアタッカーである
ヒビキのバクフーンがルールを持たないポケモンなのでサイドを1枚しか取られないことが強みですがその反面HPが低いため、
ヨノワールや
サマヨールの「カースドボム」を苦手としていました。
しかし、
コダックの登場で「カースドボム」が採用されているデッキへの対抗手段を得たことで環境的立ち位置が少し良くなりました。
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