年に一度のエターナルフォーマットのお祭り、エターナル・ウィークエンドがMagic Online上で開催中です!
先週はレガシーで開催されました。
イゼットモンキーの数こそ多いもの、
Top8は様々なデッキが活躍していました。
入賞デッキなどはこちら今週末にも、ヴィンテージでエターナル・
ウィークエンドが開催されるので、
それに向けたデッキを紹介していきます。
ヴィンテージは普段やることが無いし、敷居が高そうと思うかも知れ
ません。
でも大丈夫!今回のイベントはオンラインのカードを揃えなくても参加出来て、
下環境のカードパワーを存分に味わう事ができます!
目次
▪️エターナルウィークエンド
▪️ヴィンテージのメタゲーム
▪️グリクシス《死の国からの脱出》
▪️デス&タックス
▪️ピッチヴァイン
▪️おわりに
エターナルウィークエンド
イベントページはこちらです(リンク先は英語)
イベントページはこちらイベントへの参加方法は簡単です。
Magic Onlineのアカウントを作成後、ログインして「Store」
へ。
「Rare Event Token」が25ドルで販売されているので、それを購入。
これにより、イベント期間限定でMagic Online内の全てのカードが使用可能になります。
その後はリーグ戦イベントに参加しても良し、
チャレンジなどの大会に参加しても良し。
ヴィンテージのメタゲーム
7月にも、『モダンホライゾン2』発売後のヴィンテージについて記事を書きましたので、そちらも参照してください。
記事はこちらヴィンテージで飛び抜けて強いカードパワーを持つのがこれら4つ。
1マナ3ドロー、2マナ追加ターンと、マジック史上最高性能の《
Ancestral Recall》《
Time Walk》を駆使した、青い中速デッキやコンボデッキ。
《
Bazaar of Baghdad》を引くことに特化し、毎ターン2枚引いて3枚捨てて発掘したり、《
復讐蔦》《
虚ろな者》で勝つデッキ。
《
Mishra’s Workshop》でアーティファクト用の3マナを生み出して高速展開するデッキ。
今までは青vs《
Bazaar of Baghdad》vs《
Mishra’s Workshop》といった3強の構図でしたが、『モダンホライゾン2』発売後はそれが変化しました。
そう、皆さんご存じの《
ウルザの物語》《
敏捷なこそ泥、ラガバン》です。
以上を踏まえて、先週の大会結果を参考に、デッキを紹介していきます。
大会結果はこちらグリクシス《死の国からの脱出》

既にあらゆるフォーマットで活躍するラガバンですが、
ヴィンテージではレガシーよりも更に強力。その理由は、
攻撃の通りやすさにあります。
ヴィンテージはコンボ要素を持つデッキが多いため、メインから打ち消しを多く
入れる必要があり、《
稲妻》《
剣を鍬に》
といった除去の採用枚数が少ないのです。
それに加えてカードパワーが高く、たとえば
相手のライブラリートップから《
Ancestral Recall》《
Black Lotus》を奪えたら、圧倒的に有利になります。
最近ヴィンテージに大きな影響を与えたのが、『
統率者2021』に収録の《
再鍛の刃、ラエリア》。
攻撃時にライブラリートップを追放して唱え、
サイズアップ。
《Mox》
シリーズがめくれたらそのままマナが増えますし、
速攻持ちなのですぐにアドバンテージに繋がる点が強いです。
《
ウルザの物語》が使用可能なフォーマットで、
最も強く使えるのがヴィンテージです。
その理由は制限カードの強さにあります。《Mox》
シリーズをサーチすれば色マナが出るようになりますし、《
Black Lotus》サーチで爆発的マナ加速もできます。
《
Black Lotus》はコンボパーツでもあるので、
土地のスロットでサーチできるのは強すぎる!
マナが余っているときには《
師範の占い独楽》をサーチして、
ドローの質を高める事ができます。《
師範の占い独楽》
はレガシー禁止なので、
これができるのはヴィンテージとEDHだけ!
《
Black Lotus》と《
死の国からの脱出》はコンボであり、
墓地3枚を追放するごとに脱出で《
Black Lotus》を唱えられるようになります。
ここに《
思考停止》が加わって、ライブラリーが続く限り「
3枚墓地を追放して《
Black Lotus》で3マナを生み出す→《思考停止》
で自分のライブラリーを削って墓地を増やす」
のループが発生します。
ループを繰り返していくことで墓地とマナとストーム数が増えるの
で、最終的には《
思考停止》で相手のライブラリーを全て削り、《
Ancestral Recall》
を相手を対象にプレイしてライブラリーアウトで勝利します。
トップ8に残った8人中4人がこの《
敏捷なこそ泥、ラガバン》《
再鍛の刃、ラエリア》入りの《
死の国からの脱出》
デッキを使用しており、
今週末のメタゲームの中心になることが予想されます。
デス&タックス
ここ最近のヴィンテージチャレンジで、
継続して入賞しているのがこのデス&タックス。
2マナの妨害クリーチャーで相手の行動を制限しながら攻撃するデ
ッキです。
クリーチャーが多いので相手の《
敏捷なこそ泥、ラガバン》《
再鍛の刃、ラエリア》を労せずにブロックできますし、《
スレイベンの守護者、サリア》や《
耳の痛い静寂》
は相手が複数回呪文を唱えることを防ぎます。
《
戦争の報い、禍汰奇》は《
ウルザの物語》
を中心としたアーティファクトデッキに対して強く、特に《
Mox》全開の相手に対してよく効きます。
《
迷宮の霊魂》は青が強いヴィンテージならではの選択で、
相手のドロー呪文を無効化します。似た能力を持つ《
覆いを割く者、ナーセット》はヴィンテージでは制限カードに指定されており、このことからも、いかにドロー無効化が重要であるかがわかりますね。
除去の選択もヴィンテージ環境らしいです。
ヴィンテージは土地があまりにも強いので、
基本地形を入れるデッキが少なく、
入っていてもせいぜい1枚です。
そのため《
流刑への道》の「相手に基本地形を与える」
デメリットが発生しにくく、ライフゲインさせない分《
剣を鍬に》
より強い状況があります。
《
幽霊街》も同様で、《
不毛の大地》《
露天鉱床》
と合わせて相手の土地をバリバリ破壊します。
ピッチヴァイン
最近《
敏捷なこそ泥、ラガバン》が流行っていることを踏まえて、
今週末おススメのデッキはピッチヴァインです。
《
Bazaar of Baghdad》を使うことに特化したデッキで、
これを初手に引くまでマリガンします。
初手に来る確率を上げるために《
血清の粉末》も4枚フル採用。
カードを2枚引き3枚捨てて、
2種類のルートワラをマッドネスします。
ブロッカーが出るので相手のラガバンを無効化しやすい!
ルートワラを唱える事でクリーチャー呪文がカウントされるので、
《
虚ろな者》を0マナで唱えたら《
復讐蔦》の復活条件達成。
ブン回った時は「カードを2枚引き3枚捨てて、
合計パワー10のクリーチャーを出す」なんてことも発生します。
0マナクリーチャーたちをプレイしたら、後は0マナの妨害呪文でバックアップ。
《
ウルザの物語》が流行しているので、それに対して強い《
活性の力》をメインから4枚積めるところが良いですね。
《
有毒の蘇生》は《
活性の力》のための緑カウントを増やしつつ、
《
不毛の大地》で破壊された《
Bazaar of Baghdad》を回収したりと、
デッキに合っていてかなり使いやすいカードです。
ブン回りが圧倒的に強く、プレイも簡単なので、
ヴィンテージを未経験の方にもおススメできるデッキです。
ラガバンに対して強いのも、今のメタゲームに合っています。
ちなみに、同系統のデッキとしてドレッジもヴィンテージには存在しますが、個人的にはドレッジよりもピッチヴァインの方をオススメします。
ピッチヴァインの方がルートワラ2種で《
虚空の力線》に強く、メインから《
活性の力》を無理なく使えるためです。ドレッジは《
活性の力》のための緑カウントが足りず、打てないことが多々あるのです。
おわりに
《
再鍛の刃、ラエリア》
は統率者セットということもあり供給量が少なく、
もし今後レガシーでも活躍するようなら需要が上がりそうです。
見かけたら集めておきましょう。
それではまた。良いヴィンテージライフを。