先週末は晴れる屋さん主催の、THE LAST SUN 2023に参加しました。
Day1
Pioneer/Phoenix
○Gwenna
○Rakdos
○Azorius Spirit
○Rakdos
Legacy/Sulati Bean
○5c Bean
Day2
Legacy
○5c Bean
○5c Bean
×Boros Innitiative
○5c Bean
Pioneer
×Amalia
×Rakdos
○Creativity
34th.
#TLS2023pic.twitter.com/bLIZrBnjHl— Yuta Takahashi (@Vendilion)
December 17, 2023 パイオニアはティムールフェニックス、
レガシーはスゥルタイ豆の木を使用。
2日目に4勝3敗で34位という結果でしたが、
レガシーで使用したスゥルタイ豆の木の感触が良かったため、
記事で紹介していきます。
スゥルタイ豆の木
《
豆の木をのぼれ》を中心に、
アドバンテージを獲得しながら攻めていくデッキです。
戦場に出た時点で1ドローするので、
破壊されたとしても得しており、さらに《
濁浪の執政》
《
意志の力》といった、
マナ総量5以上だが実際には軽くプレイできるカードと相性が良
いです。シングルシンボルなため《
不毛の大地》
の無色マナからプレイしやすいのも、《
豆の木をのぼれ》の加点要素。
《
豆の木をのぼれ》
はマナ総量5以上を複数回プレイ出来れば2ドローや3ドローも起
こるので、相手の視点からすると《
意志の力》
を使わざるを得ないほど強力!
2マナなのにマストカウンターというのは、
レガシーで禁止された《
表現の反復》や、《
師範の占い独楽》
が禁止される前の《
相殺》に通ずるところがあります。
この《
豆の木をのぼれ》を強く使うなら、
《意志の力》《濁浪の執政》がよく、その上で相手《豆の木をのぼれ》や《
渦まく知識》に対して強い《オークの弓使い》を使いたい、
そう考えてスゥルタイを選びました。
現在レガシーで流行しているデッキの1つに、
5色豆の木コントロールがあります。《
力線の束縛》
は対処できる範囲が広く《
豆の木をのぼれ》
で1ドローできるので、《
力線の束縛》のために多色化して、《
自然の怒りのタイタン、ウーロ》《
進め、エオルの家の子よ!》
など各色のパワーカードを組み合わせたデッキです。
最初にこの5色豆の木を試して、
確かに5色それぞれのカードパワーと《
力線の束縛》
は強いのですが、
それによるマナベースの脆弱性が気になりました。《
力線の束縛》
を1マナでプレイしようとすると、《
ザンダーの居室》
などのタップイン土地を使う必要があり、タップインした土地を《
不毛の大地》されると序盤が出遅れてしまいます。
5色ゆえに自身が《
不毛の大地》を多く採用するのも難しい。
レガシーには《
ウルザの物語》や《
魂の洞窟》といった、
破壊しないと不利になる土地が複数あるので、やはり《
不毛の大地》は使いたい。《
不毛の大地》
されても大丈夫な3色のマナベースかつ、自分でも《
不毛の大地》
を使えるのが、スゥルタイの利点です。《
不毛の大地》
は《
呪文貫き》《
目くらまし》
などのマナ要求カウンターを刺さりやすくし、また賞味期限を長くする役割もありま
す。
《
目くらまし》は、2ターン目に出す《
豆の木をのぼれ》
を通しやすくなり、《
オークの弓使い》の返しに出される《
オークの弓使い》を打ち消したり、
自身の2マナのカードを守るために使うことが多いです。
最近は2マナに強いカードが集中しているので、《
呪文嵌め》
も候補として良さそう。
《
ウィザーブルームの命令》は、《
豆の木をのぼれ》
を破壊したり、《
オークの弓使い》を-3/-1で除去したりと、
現在のレガシーでよく使われるカードを対処しやすく、
さらに墓地の《
不毛の大地》を回収してアドバンテージ獲得!
しかし相手によって強さが上下しやすいカードで、
特にコンボデッキ相手にはサイドアウトすることが多いです。
環境が《
豆の木をのぼれ》を中心になると予想したので、
メインから《
トレストの使者、レオヴォルド》を採用しました。
実際レオヴォルドは上手く機能して、《
豆の木をのぼれ》や《
一つの指輪》をよく止めてくれました。
豆知識ですが、相手に《
花の絨毯》を出された場合、《
花の絨毯》
が誘発時にプレイヤーを対象に取るので、
レオヴォルドの効果でドローできます。
マナベースは、
思い切って基本地形0枚、《Bayou》
無しにしました。このデッキは《
Underground Sea》と《
Tropical Island》でスタートするのが一番良くて、3ターン目に《
思案》から《
濁浪の執政》を出すことを考えると、
土地は青マナに寄せた方が良いと考えたからです。基本地形の《
島》だと2ターン目に《
ウィザーブルームの命令》
が撃てなかったり、《
Bayou》だと《
濁浪の執政》
が出しにくくなったり《
神秘の聖域》の誘発が遅れたりします。
《
神秘の聖域》は《
ウィザーブルームの命令》や《
残忍な切断》
といった、状況に合わせて欲しいカードを回収してくれます。
島タイプを持っているので、《
目くらまし》で《
神秘の聖域》
を戻せば再利用できます。
《
神秘の聖域》を入れるなら、アドバンテージの取れる《
サウロンの交換条件》を1枚入れたくなるのですが、
3マナでランダム2ドローするよりも《
トレストの使者、レオヴォルド》を出す方が強いと考えたので、
レオヴォルドを優先しました。
豆知識ですが、《
神秘の聖域》で墓地のインスタント・
ソーサリーをデッキトップに置くと《
濁浪の執政》
が1サイズアップします。
《
ロリアンの発見》は、序盤色マナを揃えたり、《
濁浪の執政》
の探査を助けたり、《
意志の力》のコストにもなる、更に後半は《
豆の木をのぼれ》があるなら4ドローと、様々な役割があります。
序盤は島サイクリングで墓地に置いておき、マナフラッドしたら《
神秘の聖域》でトップに積んだりするので、思ったよりも5マナでプレイすることが多く、
序盤中盤終盤いつ引いても嬉しいので、4枚に増やしました。《
神秘の聖域》《
不毛の大地》と、
序盤の色マナを出さない土地が入っているので、
実質初動の土地は13枚。これだと少し少ないので、《
ロリアンの発見》合わせて17枚で丁度良いくらいです。《
不毛の大地》と《
ロリアンの発見》でキープできるのも良い!
サイドボードの《
恭しき沈黙》は、流行りの5色豆の木への、
0マナのエンチャント対策です。《
豆の木をのぼれ》《
力線の束縛》に加えて、サイド後は《
花の絨毯》も出されるので、
エンチャントを2つ以上破壊することも多い。
自分の《
豆の木をのぼれ》も巻き込みますが、自分の場だけに《
豆の木をのぼれ》があるなら少し有利なのであまり気にならず、
それよりも相手に《
豆の木をのぼれ》《
力線の束縛》
を複数出された時にまとめて破壊できるのが良いです。
打ち消されても《
神秘の聖域》でもう1回!
《
火薬樽》《
破滅的な行為》は、主に《
虚空の杯》《
金属モックス》などを使うデッキへの対策です。《
進め、
エオルの家の子よ!》のトークンもまとめて破壊できる!
《
火薬樽》が《
仕組まれた爆薬》や《
漸増爆弾》
より優れているのは、《
教議会の座席》などのアーティファクト・
土地も破壊できる点です。主に赤単ペインターや8-
Cast相手に影響があります。
《
破滅的な行為》はエンチャントも破壊できるので、《
ウルザの物語》ごとまとめて破壊できるのが利点。ただ、
使った感覚としては2マナと3マナの方が大きく、《
火薬樽》
の方が優先で良さそう。
ちなみに《
火薬樽》は再録禁止カードなので、
最近使われて地味に値上がって来ています。ボロスイニシアチブ相手に、《
エメリアのアルコン》《
練達の地下探検家》《
混沌の洞窟の冒険者》を0マナで倒せて、《
濁浪の執政》も確実に倒せるのが良いと考えて、サイドに《
殺し》を入れていました。
しかし、実際にボロスイニシアチブと対戦したとき、《
魂の洞窟》
経由で《
月の大魔術師》を出されて、手札には《
殺し》
があるものの、デッキに基本地形の《
沼》は無し!
打てない…。《
血染めの月》なら《
否定の力》《
活性の力》
で対抗できる分まだマシですが、《
魂の洞窟》からの《
月の大魔術師》への対策手段がなく、
自分のデッキ構築の未熟さを恥じる事になります。
除去は、土地が《
山》になってもプレイできる《
四肢切断》
を採用すべきでした。次回使うなら、《
殺し》《
シェオルドレッドの勅令》を減らして《
四肢切断》
を2枚以上入れます。
《
月の大魔術師》を出されると《
破滅的な行為》
はプレイできなくなるので、その意味でも《
山》
からプレイ出来て3ターン後に破壊できる《
火薬樽》
の方が良さそうです。
おわりに
スゥルタイ豆の木を解説して行きました。
昔愛用していた4cレオヴォルドに似ていて、
入っているカードが全部強くて好きなデッキです。
《
豆の木をのぼれ》からの《
意志の力》はとても強く、
今後レガシーは豆の木デッキvs《
血染めの月》《
月の大魔術師》
デッキといった構図になっていきそう。
今後は基本地形が必要になるかも知れません。
豆の木系のデッキを使うなら、月対策はお忘れなく!
それではまた。