先週末は
チャンピオンズカップファイナルに参加しました。
トップ16名にプロツアーの権利が付与される、競技性の高いイベントです。
僕は次回のプロツアー・ファイナルファンタジーの権利はありますが、
その次のプロツアー・アトランタの権利がないので、なんとか上位入賞を目指したい所です。
目次
▪️大会情報
▪️イゼット果敢
▪️大会結果
▪️おわりに
大会情報
チャンピオンズカップファイナル シーズン3ラウンド3(MTG Melee)イゼット果敢
イゼット果敢を使用しました。
《嵐追いの才能》《僧院の速槍》《精鋭射手団の目立ちたがり》と、非クリーチャー呪文をプレイするたびに強化されるクリーチャー達を主軸に、高速で相手のライフを削り切るデッキです。
通常こういったデッキは除去がたくさんのデッキに不利な傾向がありますが、
《コーリ鋼の短刀》がそれを変えました。継続的なトークン生成でクリーチャー除去されても攻め続ける事ができて、しかもトークンも果敢持ち!
《選択》《手練》など1マナのキャントリップで果敢とコーリ鋼を誘発させて、一気に大ダメージを与えていきます。
イゼット果敢は序盤が弱い初手で1マリガンする事は多いですが、
速度面・安定性の面で文句ないデッキです。今回の大会参加者は各地の予選を勝ち抜いてきた猛者が多いため、イゼット果敢が強いのは共通認識になる事を踏まえて、
ミラーマッチを意識した構成にしました。
まずは
《ドレイクの孵卵者》。
イゼット果敢のテンプレリストが
《噴出の稲妻》4枚のため、
2ターン目に置かれると除去するのが難しいです。《ドレイクの孵卵者》から
《巨怪の怒り》はコンボと言える動きで、トランプル付与でドレイク生成が早まり、
ブン回れば3ターン目に怪物・役割トークンの付いた《ドレイクの孵卵者》+ドレイク2体の盤面になり、ほとんど勝ちに近い状態です。
《ドレイクの孵卵者》は果敢でタフネスが上がるため、3ターン目に1マナ構えながら出す事で3点火力をケアできて、赤単やジェスカイ眼魔に対しても強いクリーチャーです。
実際に本戦でも、《ドレイクの孵卵者》入りのイゼット果敢がほとんどでした。《ドレイクの孵卵者》入りが多くなるだろうと考えて、
テンプレリストの《噴出の稲妻》4枚を《塔の点火》4枚に置き換えました。《嵐追いの才能》や、
《巨怪の怒り》の役割トークンを生贄にすれば3点でプレイできるので、相手の2ターン目
《ドレイクの孵卵者》にも対処できるようになります。ジェスカイ眼魔相手にも、相手の
《逸失への恐怖》《光砕く者、テルサ》を3点で除去できて、
しかも追放でリアニメイトさせないのは大きなメリット。《噴出の稲妻》のメリットは本体にダメージを与えられる、キッカーで
《分派の説教者》を倒せるなどですが、
イゼット果敢、赤アグロ、ジェスカイ眼魔の合計で50%を超えると考えたので、それらを意識して
《塔の点火》4枚にしました。
今回の大会はデッキリスト公開制なので、メインに1枚入っているかいないかで相手のプレイしやすさが変わる
《呪文貫き》を1枚採用。特に
《一時的封鎖》を打ち消せれば最高です。
しかしイゼット果敢ミラーでは、
毎ターンマナ効率を最大化するのが正しいプレイだと思っているので、
《呪文貫き》はサイドアウトしています。もちろん
《コーリ鋼の短刀》《食糧補充》を打ち消せたら強いのですが、1マナを構えて
《ドレイクの孵卵者》を出されたり
《精鋭射手団の目立ちたがり》を計画されたときの損失が大きいです。
上手い人相手のミラーマッチで《呪文貫き》は弱め。今回、イゼット果敢が意識される側のデッキなのは間違いなく、どういった方向で対策されるか考えた時、
上記の4種が基準でした。火力のダメージが3点なので
《分派の説教者》《黙示録、シェオルドレッド》は生き残りやすく、黒ミッドレンジは
《強迫》とクリーチャー除去から
《分派の説教者》《黙示録、シェオルドレッド》。
白ミッドレンジは
《一時的封鎖》から
《跳ねる春、ベーザ》というのが、イゼットを意識するなら自然な流れ。
白ミッドレンジ、黒ミッドレンジ両方に良いと考えたのが、この4つです。《洪水の大口へ》は
《分派の説教者》《黙示録、シェオルドレッド》を一時的に対処でき、1マナという軽さで行動回数に差を付けて一気にライフを攻めるのに適しています。1回バウンスして大ダメージを入れれば、2回目に出される頃には押し切れる事が多いです。
速攻クリーチャーを追放されている
《一時的封鎖》を
《洪水の大口へ》でバウンスして、一気にライフを攻めるプランも取れます。
ただバウンスは一時しのぎであり、まずは盤面を作れていないと弱い事が多いので、3-4枚だと多すぎるように感じました。サイド後に感触が良かったのは
《今のうちに出よう》で、高タフネスのクリーチャーと
《一時的封鎖》の両方を打ち消す事ができます。
ただ、メインで自分から動いていくデッキなので、
《今のうちに出よう》を構えるなら3-4ターン目に2マナで動きながらになります。入っている事で相手のプレイに裏目を作れますが、
青青マナを構えるのが少し難しい場面も多いので、2枚が適正。《永劫の好奇心》《轟く機知、ラル》はどちらも共通して、白ミッドレンジと黒ミッドレンジへの対策です。
クリーチャー除去に耐性があり、
《一時的封鎖》されず、単体でアドバンテージを生み出すので、サイド後の長期戦で特に強いです。
《永劫の好奇心》は引いたゲームは全て勝ち、2枚目を採用したいほど好印象でした。《永劫の好奇心》と《今のうちに出よう》を構えるのは僕のプレイスタイルにも合っています。4マナの比較対象として
《陽背骨のオオヤマネコ》があります。たしかに回復させない、出た時に大ダメージが強い盤面もありますが、クリーチャー除去されたときにあまり得しない性質があります。
4ターン目にポン置きしたときに《永劫の好奇心》《轟く機知、ラル》の方が優れていると考えたので、この2種を優先しました。
イゼット果敢は、アグロデッキのように思われがちですが、
実際は長期戦も戦う事ができるデッキです。
その根幹は
《食糧補充》と、それを回収する
《嵐追いの才能》で、この2つで土地が10枚並ぶような長期戦でも粘り強く戦えます。
特に
《一時的封鎖》が入っている相手に対しては、適当に
《嵐追いの才能》を出すのではなく、
合計5マナでレベル2に上げられるタイミングで《嵐追いの才能》を出すなどのプレイングも大事。メインの速度からクリーチャー除去を多く入れられる傾向にありますが、
《嵐追いの才能》《コーリ鋼の短刀》はどちらもクリーチャー除去で損しない性質を持っており、
除去の多い相手には《僧院の速槍》を全てサイドアウトしてイゼットミッドレンジに変形する事も可能です。大会結果
1日目
×ジェスカイコントロール
〇グルール昂揚
〇ジェスカイ眼魔
〇イゼット果敢
〇ボロスハツカネズミ
〇黒単デーモン
×ディミーア眼魔
×オルゾフピクシー
2日目
×オルゾフピクシー
〇ジェスカイコントロール
〇エスパーピクシー
×ジェスカイ眼魔
7勝5敗で、47位でした。敗因は1マナの使い方とサイドボーディングのミス、マリガンのミスだと感じています。
特に
《僧院の速槍》を全部抜くときのバランス取りが難しい。
おわりに
イゼット果敢は1マナのカードが多いので常に選択肢があり、プレイやサイドボーディングでデッキの強さが大きく変わります。敗因はだいたい選択肢のミスに思えてきます。
経験上、
こういったデッキを使いこなせると自分のレベルアップにつながるので、おすすめのデッキです。
難しいけど使いこなせると最強デッキ、練習してみて下さい。それではまた。