9月末のプロツアーに備えて、最近はモダンを練習中です。
ディミーアで優勝しました!デッキの感触としては
ボロスエネルギーに不利、コンボ全般に有利といった所。
打ち消しを構えながら攻めるデッキが好きでつい回してしまうので、しばらくはディミーアを封印して他のデッキタイプの理解を深めようと思っています。
今回の記事では大会結果から、モダンのデッキを紹介していきます。
目次
▪️参考情報
▪️アミュレットタイタン
▪️エスパーブリンク
▪️新生化コンボ
▪️アゾリウスコントロール
▪️おわりに
参考情報
モダンラストチャンス予選モダンラストチャンス予選モダンのラストチャンス予選から、5勝0敗デッキをピックアップ。
ラストチャンス予選を勝つことでショーケース本戦の権利を獲得し、本戦を勝つとMOCSの権利が獲得できる大会です。
競技的なプレイヤーが集まる傾向にあり、デッキリストを見るだけでも参考になります。アミュレットタイタン

土地をアンタップさせる効果を持つ《精力の護符》《洞窟探検》を軸にした、土地コンボデッキです。《精力の護符》《洞窟探検》がある場なら、
《シミックの成長室》などのお帰りランドがアンタップするのでマナ加速になり、ここに
《樹上の草食獣》や
《探検》の追加セットランドが加わる事で爆発的なマナ加速をします。
《精力の護符》を2枚引いたときの展開は圧倒的であり、最速2ターン目に
《原始のタイタン》プレイすることも可能!
そこから
《鏡の池》《睡蓮の原野》サーチでタイタンをコピーしつつ、コピーのタイタンから
《ハンウィアーの要塞》をサーチして2体とも速攻で攻撃と、
他のデッキでは真似できない異次元の動きをします!マナ加速からの
《原始のタイタン》が基本の動きなので、
《原始のタイタン》の水増しとして
《召喚士の契約》や、少量の
《緑の太陽の頂点》が採用される事が多いです。
《緑の太陽の頂点》は特にサイド後に強く、
《溜め込み屋のアウフ》でアーティファクト対策、
《六番》でリソース供給など複数の役割を果たします。
《事件現場の分析者》《変容する森林》での無限コンボ発見により、現在のアミュレットタイタンは《風景の変容》が主軸になっています。詳しく解説していきます。
1.土地4枚と《精力の護符》《洞窟探検》のどちらか1枚を揃えて、そこから《風景の変容》を唱えます。
2.《風景の変容》でのサーチは《睡蓮の原野》2枚と《シミックの成長室》《トレイリア西部》で、全てアンタップするので計9マナ出しつつ、《シミックの成長室》の効果で《トレイリア西部》を手札に、土地は全て生贄。
3.《トレイリア西部》変成で《召喚士の契約》から、《事件現場の分析者》をサーチして起動。最初の土地4枚と《睡蓮の原野》2枚と《シミックの成長室》《トレイリア西部》が戦場に戻り、13マナ出ます。《シミックの成長室》の効果で《トレイリア西部》を手札に。
4.再び《トレイリア西部》変成で《召喚士の契約》から、今度は《原始のタイタン》をプレイ。残り4マナ。
5.《原始のタイタン》の効果で《変容する森林》《残響する深淵》をサーチして、《残響する深淵》で墓地の《睡蓮の原野》をコピー。両方アンタップするので4マナ追加で、合計8マナ。《変容する森林》で墓地の《事件現場の分析者》をコピーして、能力起動。
6.これで《変容する森林》《事件現場の分析者》が無限ループする状況になり、無限マナが出ます。あとはもう一度《トレイリア西部》を変成して《天上都市、大田原》をサーチして《原始のタイタン》を出し直して、《鏡の池》ループにより無限タイタン、最終的には無限タイタンから《ハンウィアーの要塞》で速攻を付与して勝利します。
僕もマジックオンラインで30試合ほど回しました。慣れない内はコンボルートを間違えたり、クリック数が多すぎて時間切れで負けたりもしましたが、
2ターンキルするのはモダン屈指の動きです。
回すのに独自の知識が必要ですが、
回すほど楽しくなる良いデッキで、アミュレットタイタン愛好家が多いのも理解できました。
サイドボードの
《大梟の小夜曲》は、
《孤独》《緻密》といった相手の妨害を打ち消したり、不利な
《新生化》相手に
《アロサウルス乗り》を打ち消すのに便利。
最近はサイドボードにサーチ禁止の
《夢を引き裂く者、アショク》が増えて来ているので、
アショクを打ち消せる《大梟の小夜曲》《神秘の論争》が取られている所にやり込みを感じる、良いリストです。《苛立たしいガラクタ》は
《孤独》《緻密》《否定の力》といった0マナの妨害を防ぎ、
《ウルザの物語》でサーチ可能なので1枚入れておく価値が高いです。
《捧げ物の穴》は
《ボジューカの沼》の方が一般的ですが、黒マナはあまり使わないデッキなので他の色マナが出る可能性を考えると
《捧げ物の穴》の方が良さそう。ここにもやり込みを感じますね。
エスパーブリンク

序盤は黒の軽量妨害、中盤は
《ベイルマークの大主》《新たな夜明け、ケトラモーズ》を主軸にリソースを増やして戦っていく、コンボ要素のあるミッドレンジです。
《思考囲い》《致命的な一押し》は黒の序盤の動きを支えてくれます。とりあえずこの2種類を入れておけば序盤の動きは確保できますし、
モダンレガシーを問わず、黒の強さを支える1マナだと実感しています。
ここから
《ベイルマークの大主》でリソース獲得。ベイルマークを
《溌剌の牧羊犬、フィリア》や
《ちらつき鬼火》で追放する事でクリーチャーとして戻って来て、例えベイルマークを除去されたとしてもリソース差が大きく広がっています。
デッキ名にもなっているブリンクは、
クリーチャーを追放して戦場に戻す効果、つまり
《儚い存在》を意味しています。
《孤独》を想起して相手のクリーチャーを除去しつつ、
《儚い存在》で
《孤独》を戻してもう1体除去。さらにアップキープに反復してもう1体除去。
ここに
《新たな夜明け、ケトラモーズ》が加わる事で、追放時の誘発で大量ドローに繋がっていきます。
青タッチの理由がこの3枚。ブリンク系のデッキは、どうしても
《儚い存在》《ちらつき鬼火》だけ引く、逆にブリンク先の
《孤独》《ベイルマークの大主》だけ引くといった事故が起きるので、
《超能力蛙》のように単体で機能するカードはデッキの安定性を上げてくれます。新セットから採用されているのが《量子の謎かけ屋》で、《儚い存在》の当て先としても優秀。手札の少ない場面でもドローに繋がります。
《記憶への放逐》は主にエルドラージ系統に強いサイドボードで、
青のサイドボード定番になっています。誘発を消す能力もこのデッキに合っていて、例えば
《ちらつき鬼火》で相手のパーマネントを追放した場合、ターン終了時に戻ってくる誘発型能力を
《記憶への放逐》で打ち消して追放したままにできます。
新生化コンボ
最速2ターン目に巨大なクリーチャーを出して勝利するコンボデッキです。まずは
《アロサウルス乗り》《わめき騒ぐマンドリル》と生贄になるクリーチャーを確保。
これらはマナ総量が6と7なので、
《新生化》なら1つ上のマナ域、
《異界の進化》なら2つ上のマナ域のクリーチャーを直接戦場に出せます!
主に持ってくるのは
《グリセルブランド》で、2ターン目に出たらそのまま単体でゲームに勝つ性能ですし、14点ライフを支払って14枚引けば、次の
《新生化》コンボに繋げていけます。
14枚引いたあとに目指すのは
《暴走暴君、ガルタ》からのコンボ勝ちルート。
《暴走暴君、ガルタ》はマナコスト無視でクリーチャーを戦場に出せるので、
《歓楽の神、ゼナゴス》で速攻とパワータフネス2倍により、《暴走暴君、ガルタ》が24点アタックで勝利!《わめき騒ぐマンドリル》から
《新生化》の場合は
《偉大なる統一者、アトラクサ》サーチで、リソースを大量に確保しつつ8/8絆魂飛行警戒は、これまた単体でゲームに勝てる性能を持っています。
相手が盤面にクリーチャーを多く展開していたり、
《孤独》をケアしたい場合には
《終わらぬ歌、ウレニ》をサーチします。プロテクション(白)(黒)なので除去するのが非常に難しく、これもまた単体でゲームに勝ちます。
《召喚士の契約》は
《アロサウルス乗り》《わめき騒ぐマンドリル》サーチにより生贄の元を用意したり、
《暴走暴君、ガルタ》の能力にスタックで
《歓楽の神、ゼナゴス》をサーチするのに便利。
《否定の契約》は打ち消しなど、相手のインスタントタイミングの妨害への対策です。
これだけ契約が入っていてマナ払えるの?という心配は無用です。
このデッキは契約を撃ったターンに24点アタックで勝利する事ができて、
そのターン勝てなかった場合でも《記憶への放逐》で契約のアップキープのマナ支払いの誘発型能力を打ち消す事により、契約を踏み倒せます!最速2ターンキルのオールイン要素のあるコンボデッキですが、
《夏の帳》《神秘の論争》によりサイド後細かく動くこともできて、時には
《わめき騒ぐマンドリル》でクロックパーミッションのような面白い動きもします。お試しあれ!
アゾリウスコントロール
除去と打ち消し呪文で相手とリソース交換しながら、アドバンテージ差で勝利するコントロールデッキです。
《量子の謎かけ屋》はここでも採用されており、《孤独》と合わせてブリンク先が増えた事で青白系コントロールの強化につながりました。《空の怒り》はボロスエネルギーや、
《ウルザの物語》を主軸にしたデッキに対して特に効く全体除去です。
《星間航路の助言》はモダンでも見かけるようになりました。土地が並ぶ後半程強いドロー呪文で、
《対抗呪文》と一緒に構える動きは僕も大好きなので試してみます。
おわりに
第一印象ではそれほどでもなかったのですが、
久遠の終端の青のカードはモダンにも影響を与えましたね。特に
《量子の謎かけ屋》は今後もよく見る事になりそうで、4枚集めておきたい!
それではまた。