
本記事では、「ビクティニBWR争奪戦」の攻略、そして実際に参加してきたので、当日のデッキ紹介と振り返りを寄稿します。

主に拡張パック「ブラックボルト」「ホワイトフレア」のカードだけを使用した大会です。
参加者は該当パックのカード、特別に使用が許可された数種類のトレーナーズ,基本エネルギーで60枚のデッキを構築し、大会に参加します。
シールド戦とは違い、その場で当たったカードでデッキを組むのではなく、予めデッキを組んでいくことが出来るため、事前の練習が大切となります。
大会形式は、1リーグ8名で3回対戦を行うもので、3連勝もしくはジャンケン大会で勝った2名に、大会名にもある限定プロモ「ビクティニ(BWR仕様)」が授与されるため、なかなかのヒリつきがある大会となっております。
7月下旬現在、入賞率の高いデッキを3つ紹介します。
ぶっちゃけてしまうと、大会で見かけるほとんどのデッキがエルフーン系統です。
《エルフーンex》の「エナジーギフト」でベンチポケモンに一気にエネルギーを加速して戦います。「ワンダーコットン」もダメージ源として優秀であり、運が良いとポケモンexをワンパン出来るだけの火力が出ます。 とにかく「エナジーギフト」の自由度が高く、様々なポケモンを採用できる点が魅力であり、《エルフーンex》だけでも大量の型が存在します。 草弱点なため、手札にトレーナーズが3枚以上あると《エルフーンex》にワンパンされてしまう。 特性による高耐久と、ポケモンexに対して安定した打点を持つ。
中盤以降に火力が上がっていくため、複数匹育てることで詰み盤面を作れる。
《レシラムex》をワンパン出来る他、「ブリザードバースト」の追加効果での打点調整が強力で、終盤にサイドのまとめ取りを狙える。 《キュレムex》をワンパン。特性「メタルシグナル」はほぼ何も持ってくることはないが、逐一山札に何が残っているかを確認できるのが地味に便利。 草抵抗を持っており、「プロテクトチャージ」の追加効果を含めると《エルフーンex》に倒されることがほとんど無い。 ハマると相手に何もさせずに勝てるデッキですが、毎ターンのエネルギーの手張りが重要であるが故に、そこに1進化要素が追加されることで事故りやすく、手札が細くなりがち。また、基礎打点が低く、一度盤面が完成してしまった《エルフーンex》デッキには不利を取る印象です。 《エモンガ》は《シビシラス》を大量展開する手段として優秀で、このデッキを使うにあたり大きなメリットとなります。
それなりの事故は割り切らねばならないが、盤面完成後の強さはトップクラス。
当然、他にも入賞しているデッキはありますが、現在人気のあるデッキのほとんどはこれら3つのどれかに当てはまるのではないかと思います。
ひととおり動きを確認しましたが、安定感・出力の2面において《エルフーンex》系統が頭一つ抜けており、相方を誰にするかは直前の流行を追って決める必要がある、という感じでした。 というわけで、実際に私も争奪戦に参加してきました。
これだけ詰め込んでしまうとエネルギーの色事故が怖いところですが、《プリズムエネルギー》のおかげでどうにかなっており、対戦する中でそこのストレスを感じることは意外とありませんでした。 それ以上に、2ターン目に「エナジーギフト」を打てるかどうかの方が重要であり、《エルフーンex》のラインは4-4必須であると結論付けました。また、「エナジーギフト」の加速先が大量に入っている点も、2ターン目にしっかりアタッカーを育てるという意味で重要です。 具体的な対戦内容を書こうとも思いましたが、どうしてもルール上、淡白なゲーム展開になることがほとんどであり、似たり寄ったりな内容だったため、参加してみて感じたことを書きます。
また、次点で《シビビール》系統のデッキも意外と存在しており、私のグループで使っていた方は負けてしまっていましたが、SNSを見ていると入賞率も悪くなく、再検討すべきデッキかもしれません。 限られたカードプールの中でも日夜研究は進んでおり、出場タイミングによってトレンドが変わる点が面白いです。
正直、最初はあまり真面目に取り組むつもりはなかったのですが、やってみると意外と楽しく、限定戦特有のシンプルさと、普段の対戦で感じる細かさが適度に混ざり合っており、つい遊んでしまう奥深さがあるルールでした。
