皆さんこんにちは、
のすけ(@DnosukeM)です!
この度なんと!こちらのラッシュメディア様にて所属ライターとして活動することになりました!自分自身の選手としての経験、そして今現在も環境の最前線で戦っている知見を皆様にお届けするため、今回を始めとした多くの記事をお見せできればと考えています。
今後もこちらで皆様にお会いする機会も増えるかと思いますので、これからよろしくお願いします。
目次
▪️1.水自然ジャイアントとは?
▪️2.25年春環境における立ち位置
▪️3.キーカード解説
▪️4.水自然ジャイアントのざっくり講座
▪️5.水自然ジャイアントが持つ特有の強さ
▪️7.値段について
▪️8.まとめ
▪️9.終わりに
1.水自然ジャイアントとは?
この【水自然ジャイアント】は
前年度末に行われた全国大会2024にて決勝の舞台を席巻したデッキです。
決勝のミラーマッチの白熱っぷりには目を見張るものがありましたね....!!
かく言う自分もこの【水自然ジャイアント】を好んで使用しており、自身も全国大会にも自信を持って持ち込むほど強力なデッキだと認識しています。
沢山使った分だけ味わい深くなるこの【水自然ジャイアント】、その妙味を是非この記事から吸収していってください!どういうデッキ?
【水自然ジャイアント】はよくある「アグロ」、「ミッドレンジ」、「コントロール」という括りにおいては
「ミッドレンジ」に該当するデッキタイプです。
それも「ミッドレンジ」界隈の中でも王に君臨するデッキと言われるほど中盤帯での制圧力が高いデッキです。その所以が
《チアスペース アカネ》や
《爆翠月 アカネ》のようなマッハファイターを
《超重竜 ゴルファンタジスタ》に革命チェンジすることで、
”相手の盤面を起点にしながら一気にリソースを補給することが可能なデッキである”という点に大きく現れていますね。
また、3ターン目の
《爆翠月アカネ》からの
《超重竜ゴルファンタジスタ》はEX-WIN級の火力で、ミッドレンジに分類されていますが速度面も非常に優秀なデッキなのです。
この3ターン目《爆翠月アカネ》はVS【水自然ジャイアント】のゲーム感すらも歪めるほど強く、この後もちょいちょい出てくるので是非覚えておいてください!マッハファイターを起点にするという点からアタック先が置かれないマッチアップがきついかと思われていますがそういう訳でもなく、3ターン目の
《チアスペースアカネ》に革命チェンジによるビートダウンプランが非常に強力で、先行の4ターン目に各種ゴルファンタジスタをシールドに飛び込ませるというプレイングで充分過ぎるほど勝ちに向かえます。
(この際も3ターン目《爆翠月アカネ》を取り敢えず出しておくことで同様のプレイが可能)
このように強力な動きを持つ【水自然ジャイアント】ですが、環境においてはどのような立ち位置なのでしょうか?
次は実際の競技シーンにおける立ち位置を詳しく紐解いていきましょう!
2.25年春環境における立ち位置
25年春環境概要
2025年春環境は
まさしく混沌そのものです。
【火自然アポロ】、【光自然ドリームメイト】【火光闇ファイアーバード】のような3~4キルデッキ。【水自然マルル】、【水自然ジャイアント】のような5ターン目を前提にした中速デッキ。【闇自然バロム】、【光水天門】のような低速デッキ。このようにすべてのレンジ帯に多くのデッキが存在していて、その母数もまんべんなく散ってしまっています。
こういった環境では当たり運に左右される面が大きく、中々勝ちやすさという面では難しいものがありますね。
水自然ジャイアントの立ち位置
混沌とした25年春環境において
【水自然ジャイアント】は超がつくほどの優等生です。カードゲームにおける優等生はあまり良い表現でないことが多いですが、こと【水自然ジャイアント】においては話が変わります。優等生は優等生でも学年TOP3に入るような出木杉君タイプなんですね。
絶対に勝てないマッチアップが存在せず、有利対面はちゃんとあるという雑多環境における救世主ともいえるデッキでしょう。自分より速いデッキにも先攻をとると有利、後攻でも各種メタカード+
《爆翠月アカネ》の3ターン目革命チェンジで充分破壊可能です。
【アナカラーマルル】のような同速帯であっても同じで、なんなら後攻でも勝ち越すことがある程度には有利なマッチアップが揃っています。
低速帯のデッキは【光水天門】【闇自然バロム】と厳しいマッチアップが揃っていますが、これらのマッチアップにも正しいプレイをすれば充分チャンスがあり、
勝率4割はあると断言できますね。このように遅れをとるマッチアップが非常に少ないことから、
環境上の立ち位置は非常に良くなりやすいと言えるでしょう。3.キーカード解説
超重竜ゴルファンジスタ
【水自然ジャイアント】のゴールはこの《超重竜ゴルファンタジスタ》の「終極宣言」を起動させることです。起動を許してしまうことが勝敗に影響する最強の「終極宣言」を持つこの
《超重竜ゴルファンタジスタ》はそれ以外の効果も非常に強烈です。
踏み倒し効果で《アシステスト・シネラリア》や《同期の妖精/ド浮きの動悸》を踏み倒して《超重竜ゴルファンタジスタ》の生存を目指すパターン、各種「アカネ」を踏み倒して複数回革命チェンジを行うことで盤面処理を狙うパターン。など、踏み倒し効果を活かした色々なルートが存在しています。
優勢時は当然、劣勢を一気に捲りながら返せない盤面を作ってターンを渡すなどはザラにあります。
その際にも
《チアスペースアカネ》や
《五番龍レイクポーチャーParZero》のような除去に寄与しつつリソースを抱えるカードを何度も踏み倒すため、
1アクション起こすごとにリソースがガンガン伸びていきます。2ターン目
《同期の妖精/ド浮きの動悸》、3ターン目チェンジ
《チアスペース アカネ》、4ターン目チェンジ
《超重竜ゴルファンタジスタ》の
成長プランでも3打点とアンブロッカブル、踏み倒し全ての面で強力です。
4ターン目にサイズ感高めのクリーチャーが2体とメタカードが並んだ盤面は現代デュエマと言えど切り返すことは困難を極めるでしょう。
その上でこのプランを採った【水自然ジャイアント】側のリソースは一切削れていないため、強力な後続がこれでもかと襲ってくることで対応を迫り相手側に技量を要求します。上記のことから
《超重竜ゴルファンタジスタ》は【水自然ジャイアント】において必要不可欠であり明確なゴール地点であることが分かりますね。
爆翠月アカネ
この記事の中でも既に何回か紹介していますが、
この《爆翠月アカネ》は現代ジャイアントのラストピースです。登場以前はどうしても4ターンデッキという部分から脱却出来ず、通常環境で日の目を見ることは叶いませんでした。
しかしこの
《爆翠月アカネ》は3ターン目の
《超重竜ゴルファンタジスタ》を現実的に可能にしたことにより3ターンデッキへと昇華したのです。
しかもその条件はとても簡単で、何かしらのクリーチャーを2ターン目までにプレイして次のターンにハイパーエナジーで
《爆翠月アカネ》を出すだけで成立します。
詳しくは後述しますが、この
《爆翠月アカネ》が3ターン目に出るという圧だけでも存在価値があるのも非常に大きなポイントでしょう。
《爆翠月アカネ》は3ターン目に出すためだけでは留まりません。中盤以降も異常なくっつきの良さから何処からでも
《超重竜ゴルファンタジスタ》を発射するカタパルトとして運用が可能なのです。
《五番龍レイクポーチャーParZero》を出した上でマナが余っている時に1マナで発射。
《チアスカーレットアカネ》の効果でマナから発射。これらは劣勢で多用することが多く、捲り筋として非常に強力だと言えるでしょう。
アシステスト・シネラリア
【水自然ジャイアント】の屋台骨と言えばこのカードでしょう。
道中どこで絡んでも非常に強力で、
《超重竜ゴルファンタジスタ》や各種メタカードを守ることで相手側の処理を非常に難解にしてミスを誘発しやすいのも利点です。
《超重竜ゴルファンタジスタ》の「終極宣言」後に真っ先に掻き集めるカードであり、優勢を勝ち確にするカードになってくれます。
隠れた【水自然ジャイアント】のフィニッシャーである《アシステスト・シネラリア》を上手く使いこなせれば貴方はもう【水自然ジャイアント】マイスターです。各種メタカード
【水自然ジャイアント】というデッキはメタカードに始まりメタカードに終わります。序盤はメタカードで5マナ帯まで繋ぎ、終盤は「終極宣言」後に爆増したリソースで大量のメタカードを並べて《アシステスト・シネラリア》で守り相手の行動に蓋をして殴り切るという全ての過程においてメタカードを維持する必要があります。
ジャイアントにちょっと苦手意識がある方はこの点を意識してみると良いでしょう。
次は【水自然ジャイアント】は大まかにどういう風に動かすのかを紐解いていきます!
4.水自然ジャイアントのざっくり講座
【水自然ジャイアント】は正直な所、プレイが難しいデッキだと言えるでしょう。刻むパターンの広さ、
《超重竜ゴルファンタジスタ》絡みの盤面展開のパターンのようなちょっと難しいなーと感じるポイントが罠のように張り巡らされています。
なので、まずはこの【水自然ジャイアント】の盤面の作り方を解説していこうと思います!
ジャイアントの盤面構成
この【水自然ジャイアント】にも目指すべきゴールというものは存在しています。
理想形は
《超重竜ゴルファンタジスタ》《銀河竜ゴルファンタジスタ》《とこしえの超人》《キャディ・ビートル》《同期の妖精/ド浮きの動悸》《アシステスト・シネラリア》の盤面になりますが
当然この盤面を毎回のように作れる訳ではありません。ですので、
対面に合わせてメタカードの部分を入れ替えたり削ったりした盤面を目指すことで少ないリソースでも詰ませに近い盤面を構成することが可能になります。
その一方、この盤面を組む際の問題はやはり
”相手の盤面に当たり先がないと難しい”という点でしょう。
特に【闇自然バロム】や【零自然ゼニス】といったマッチアップにはこの点が大きく響きがちです。
そこを攻略する際に必要なテクニックが存在します。
成長プラン
各種メタカードから
《チアスペース アカネ》に革命チェンジ、次のターンに各種ゴルファンタジスタでビートダウンするというプランです。
このビートダウンプランに
《アシステスト・シネラリア》や
《同期の妖精/ド浮きの動悸》を噛ませることで更に返しにくくすることが可能になります。
革命チェンジの性質と
《チアスペース アカネ》の組み合わせあってどのパターンを取ってもリソースを厚く持つことができることから、仮に盤面を返されたとしても問題なく後続を放つことが可能になっています。
これを駆使することで多少の不利対面であっても突破できるようになっていますね。
5.水自然ジャイアントが持つ特有の強さ
【水自然ジャイアント】の隠れた強みには
・ミスを無限に拾えるというものがあります。
現代デュエルマスターズにおいてこの要素はとてつもなく重要な要素だと言えるでしょう。本来7割を超えることが無いとされているカードゲームの勝率で大会の優勝をするためには必須とも言えると考えています。
後1歩を勝つためにこの強みを活かす必要があるのです。そしてこの【水自然ジャイアント】はデッキ単位で大量の罠を仕掛けることができるため、ミスの拾いやすさは環境随一と言えます。
・メタカード+《アシステスト・シネラリア》の布陣の突破
・《爆翠月アカネ》のチラつきで盤面にクリーチャーを置くかどうかの駆け引き(圧を与える)
・【水自然ジャイアント】側のビートダウンで増えた手札を受け手側が正しく使えるかどうか【水自然ジャイアント】はハンデス等で選択肢を絞るのではなく、与え続けて勝利するデッキなのです。使う際は是非この点を意識してみてくださいね🎶
7.値段について
平均:¥21,800でした!
現代デュエマの中ではそこそこ手を出しやすい部類になるかと思いますので、是非とも皆様お手にとってみては如何でしょうか。
8.まとめ
【水自然ジャイアント】は
・ビートダウン
・コントロールどちらの要素も併せ持つ万能クリーチャーデッキです。
その一方で
《終の怒流牙 ドルゲユキムラ》以外のSAが存在しないことから見た目以上にリーサル打点は産みにくいです。そのため、細かく刻む意識を持って常にリーサルを見据えたプレイングをすれば自然とあなたに勝利が舞い込んでくるでしょう。
今回の解説記事が皆さんの素敵なジャイアントライフの一助になれば幸いです!9.終わりに
改めて今回の記事は如何でしたでしょうか!
これから今回のような解説記事を出していくことになりますので皆様是非とも宜しくお願いします!
以上!のすけでした!