皆さんこんにちは!
のすけ(@DnosukeM)です。
今回の環境デッキ・アナライズ!では9月末に登場し、【水単サイバー】が牛耳る環境に風穴を開けた
新時代のアグロデッキである
【火闇自然DDD】を紹介します!
目次
▪️1. 火闇自然DDDとは
▪️2.25年秋環境における立ち位置
▪️3.キーカード解説
▪️4.火闇自然DDDのざっくり講座
▪️5.構築の幅が広い
▪️6.値段
▪️7.まとめ
▪️8.終わりに
1. 火闇自然DDDとは
どういうデッキ?
【火闇自然DDD】は
2025年秋環境における最強格のアグロデッキです。
2025年9月20日発売「王道W3弾 邪神vs時皇 ~ビヨンド・ザ・タイム~」にて登場したキーワード能力、
「D・D・D(デデデ・デンジャラ・ダッシュ)」を軸にしており、
高打点かつ搦め手が豊富なアーキタイプとして環境に食い込みました。
《魔誕の封殺ディアスZ》や
《轟く邪道 レッドゾーン》といった強力な※「D・D・D」持ちのフィニッシャーで打点を通します。
最速3ターンキルも現実的なこのデッキですが、バイクデッキをモチーフにしている事もあって
王道なビートダウンとして懐かしさも感じるデッキですね。
※「D・D・D」王道W3弾にて登場したキーワード能力。
《轟く侵略レッドゾーン》等でお馴染みの「侵略」、そしてチーム切札固有の能力「キリフダッシュ」をセルフオマージュしたもの。
自身のクリーチャーの攻撃時に既定のマナを支払ってクリーチャーの踏み倒しを行う。
2.25年秋環境における立ち位置
【火闇自然DDD】の最も立ち位置が良かった瞬間は「王道W3弾 邪神vs時皇 ~ビヨンド・ザ・タイム~」の発売直後でした。登場直後の環境も【水単サイバー】が最強とされる環境だったのですが、
【火闇自然DDD】はそんな1強環境に一石を投じる事になりました。先攻時の《PP-「P」》が特に強力で、1ターン生存すると自身のブースト効果、もしくはそれをケアした1点による確定したリソース拡張が可能なのです。自身の効果でトリガーケアが可能な点も強力で、この【火闇自然DDD】の強さに大きく貢献しています。登場時点の環境で、他には
・【火光自然ドリームメイト】
・【4cペテンバース】
・【火光自然ボルシャック】
のような系統の違うアーキタイプが並んでいました。
そして、【火闇自然DDD】は完全なアグロデッキとして同速で除去が強い【火光自然ドリームメイト】以外に有利をつける事が可能でした。その後【水単サイバー】に【火闇自然DDD】へのメタカードとして採用された
《挑戦の決闘》がメジャーになるまでは微有利のマッチアップとして存在感を示したのです。
3.キーカード解説
《魔誕の封殺ディアスZ》
【火闇自然DDD】の最も強いフィニッシャーはこの《魔誕の封殺ディアスZ》でしょう。展開及び打点の要としてデッキの核を担う
《魔誕の封殺ディアスZ》ですが、
このカードの魅力は「D・D・D」による出しやすさと「G-NEO進化」による場持ちの良さにあります。
《魔誕の封殺ディアスZ》の踏み倒しタイミングは攻撃の終了時である為、
《魔誕の封殺ディアスZ》が攻撃した時点での受け札(特にスパークやGS)は後続のクリーチャーに対して機能しません。他にも
《魔誕の封殺ディアスZ》を「G-NEO進化」で着地させながら殴った場合は1回分の除去を問題なく受ける事が可能です。
踏み倒し効果を用いて
《アーテル・ゴルギーニ》や
《堕チシ八叉ノ蛇神》を踏み倒して
後続の打点を作るというのが【火闇自然DDD】の基本的な攻め筋となっています。《弐闘路と轟点火の決断》
【火闇自然DDD】の影の主役、そしてデッキ内でも
最高クラスの出力を誇るカードと言えばこの《弐闘路と轟点火の決断》でしょう。
クリーチャーのアンタップ効果による打点増強、マナのアンタップ効果による後続のフィニッシャーの下準備、墓地肥し&回収による再現性向上と《魔誕の封殺ディアスZ》の出力先の担保。全ての効果が【火闇自然DDD】の為の、ひいては
《魔誕の封殺ディアスZ》の為のカードであり正しく核と言えますね。
(裏を返すと【火闇自然DDD】専用カードではありますが)《轟速ジャ・レッド》
《轟く侵略レッドゾーン》の相棒であった
《轟速ザ・レッド》も勿論リメイクされて登場しました。
単純に見ると、マナのアンタップ効果によって
《魔誕の封殺ディアスZ》や
《轟く邪道レッドゾーン》を踏み倒す進化元です。
しかし、その真骨頂は《弐闘路と轟点火の決断》との組み合わせにありました。《弐闘路と轟点火の決断》のアンタップ効果によって
《轟速ジャ・レッド》を対象にとりつつ、「D・D・D」で出したフィニッシャーをアンタップする
《轟速ジャ・レッド》以外の場所に設置してアンタップした
《轟速ジャ・レッド》で攻撃する際に再度別の「D・D・D」を発動する。
これら一連の動きが非常に強力であり、決まった時点でゲームを決める程の強さがあります。また、【火闇自然DDD】の弱点である面処理に弱いという点の補完にも《轟速ジャ・レッド》は大きな役割を担保しています。元々盤面にいた
《轟速奪取トップギジャ》や
《ROYAL-減亜5》を起点にリーサルを作り出す場合が多い都合、盤面を処理されるのはテンポ的に厳しい事がどうしても多いんですよね。
(特に《マクスハト》→《黄昏ミミ&トワイライトMkー3 ー挑戦のヒロインー》のパターンが頻出)それに対して
《轟速ジャ・レッド》の裏目によって圧をかける事が出来るのがこのカードの強みだと言えるでしょう。
4.火闇自然DDDのざっくり講座
ディアスZの扱いは慎重に。
前項で《魔誕の封殺ディアスZ》は「G-NEO進化」で出すのが強いという話をしましたが、もちろんケースバイケースではあるんですよね。《魔誕の封殺ディアスZ》はマッハファイターを持っている為、処理をしつつ盤面形成を行いたい場合は
無理に殴り切る事を狙わずに横に出すことでターンを跨いだ盤面形成が可能になります。
これは特に
《弐闘路と轟点火の決断》が絡んでいない先攻時に多いパターンですので、例を紹介します。
墓地が肥えていない場合の3ターン《魔誕の封殺ディアスZ》で殴り、ここの受け札が直撃してしまって踏み倒すと後続の「D・D・D」用のマナが足りずに1ターンロスする。
このようなパターンが非常に多いです。
こういったパターンをケアするために、そもそも
無理して攻撃するのではなく《PP-「P」》などで安全なターンを作っておくのもこの【火闇自然DDD】を使う上で大事な要素と言えるでしょう。
レッドゾーンZはどんどん使え
初動に成功しても
《魔誕の封殺ディアスZ》や
《弐闘路と轟点火の決断》が無い場合は頻出です。
そうした際でも
《熱き邪道レッドゾーンZ》で刻むことによって、
2ドローでリソースを拡張しつつ盤面に圧をかける事でゲームテンポを掌握することが可能です。
このように
《熱き邪道レッドゾーンZ》は、
トリガーケアだけが役割では無くデッキの偏差を抑える事にも一役買っています。
仮に
《熱き邪道レッドゾーンZ》が除去された場合も
《魔誕の封殺ディアスZ》で蘇生する事で、今度はトリガーケアとしての役割を全うする事が可能になる為、
どんどん使い捨てて問題無いのがこの《熱き邪道レッドゾーンZ》の強さでしょう。
5.構築の幅が広い
【火闇自然DDD】には現在主に3つの型が存在しています。それぞれ
・《堕チシ八叉ノ蛇神》型
・《〜墓碑に刻まれし魔弾の名〜》型
・《ギガクローズ》型
に分かれており、細かく相性に関わってくる所ですのでそれぞれの特色を見ていきましょう。
《堕チシ八叉ノ蛇神》型
現在、オリジナルフォーマットにおいて
最もポピュラーなタイプですね。
個人的な評価もこのタイプの評価が高く、今回のサンプルリストにもこちらを制作した
カルマ選手から許諾を頂き採用しています。
《堕チシ八叉ノ蛇神》のメリットはやはり
《堕チシ八叉ノ蛇神》のスペックの高さが挙げられます。
単品で3ターン目に使える除去、ハンデス、打点増強といった
いついかなるシチュエーションでもかゆい所に手が届く効果を常在で使えるのが非常に強いですね。
除去+ハンデスでミラーや【水単サイバー】のような早期決着の対面、他にも【火光自然ドリームメイト】や【水自然ジャイアント】のような地上戦マッチでマウントを取る際に強力です。
《覇帝なき侵略レッドゾーンF》との相性も良く、ハンデスを2回打ち込んだりブレイク効果と組み合わせてシールドを吹き飛ばすことも可能になります。
(初動に成功していたら3キル)《魔誕の封殺ディアスZ》から出すことでリーサルが強固になったり、
《魔誕の封殺ディアスZ》から出した
《アーテル・ゴルギーニ》で出す事で2点3点+
《アーテル・ゴルギーニ》のかなり通りやすいリーサルを組めるのも強力でしょう。
細かい所で言うと火闇自然の3色のG-NEO進化持ちであることから
《ROYAL-減亜5》と相性が良いですね。
限られたリソースとシビアなマナ色で戦う【火闇自然DDD】においてこの点は見過ごせません。
《堕チシ八叉ノ蛇神》を2体出してハンデスを重複させるのも強かったりと、
まあ強い点は枚挙に暇がありません。メインプラン、サブプラン、補助、全てに絡む《堕チシ八叉ノ蛇神》は現状最も強い自由枠と言えるでしょう。《~墓碑に刻まれし魔弾の名~》型
《〜墓碑に刻まれし魔弾の名〜》の利点は、
踏み倒しとハンデスによる溜めの動きの強さですね。
《〜墓碑に刻まれし魔弾の名〜》の攻撃時に「D・D・D」で6コストの
《轟く邪道 レッドゾーン》や
《魔誕の封殺ディアスZ》を重ねて、そのあとに
《〜墓碑に刻まれし魔弾の名〜》の攻撃時効果を使用する事で5以下のクリーチャーを踏み倒す事が可能になります。
これを利用して
《アーテル・ゴルギーニ》や
《熱き邪道レッドゾーンZ》を踏み倒すことで
過剰打点を生成するのが容易になったという訳ですね。
相手視点は放置できないカードがハンデスしつつ処理要求をポン置き出来るのがこの《〜墓碑に刻まれし魔弾の名〜》の一番の強みでしょう。《ギガクローズ》型
《ギガクローズ》型の強みは
特定のマッチに引いたら勝ちという点にあるでしょうか。
《魔誕の封殺ディアスZ》を絡めた際にターボラッシュが起動して全ハンデスが可能になるという運用をする訳ですね。これはもちろん
《魔誕の封殺ディアスZ》とのくっつき前提になる為、
引けていない際はバニラ同然になってしまうのが明確にデメリットだと言えるでしょう。
早期に起動できれば【水単サイバー】や【4cゼーロ】といったマッチには強いのは嬉しいポイントでしょうか。
アドバンスフォーマットであれば
《禁断》によって墓地を肥やして探しやすく、【ダーツデリート】のような明確な役割対象がある為、
オリジナルフォーマットより扱い易くなると考えています。
6.値段
【火闇自然DDD】は現環境でも随一の高額デッキですね。《轟く邪道レッドゾーン》や
《アーテル・ゴルギーニ》、
《PP-「P」》といった
主要パーツが軒並み¥2,000を超えている事から非常に高額になります。
今回のサンプルリストを基にして計算するとざっと
¥40,000前後になりますね。
そして、今回紹介したリストは
《轟く邪道レッドゾーン》が2枚しか採用されていないことから、場合によっては
《アーテル・ゴルギーニ》も含めて追加で¥12,000前後は見積もる必要があるでしょうか。
まあいずれにせよ高額である事には変わりない為、
お財布と相談のうえ組んでみては如何でしょうか。7.まとめ
【火闇自然DDD】は現環境唯一のアグロデッキとしてはっきりと主張点を持っています。《魔誕の封殺ディアスZ》や
《轟く邪道レッドゾーン》によるトリガーケアをした攻撃と
《PP-「P」》のメタ&リソース拡張性能の高さによって
長いゲームにも対応可能な非常に現代らしいアグロデッキですね。
月末に行われるDMGP2025-2ndでも活躍が見込まれるアーキタイプとして要注目です。
8.終わりに
改めて今回の記事は如何でしたでしょうか!
これからも今回のような解説記事を出していくことになりますので皆様是非とも宜しくお願いします!感想、ご意見ドシドシお待ちしてます。
以上!のすけでした!