こんにちは、dottoです。
今回は
王道W 第4弾「終淵 ~LOVE&ABYSS~」の注目カードとパック全体の評価の記事となっています。
まずは注目カードから!
注目カードTOP3
1位《ペテンズ・ゲート》
逆張らず順当な選択殿堂カードの《黒神龍ブライゼナーガ》がまさかまさかの形で帰ってきました。コストは重いものの
「呪文」で「S・トリガー」なので使いやすく、「スパーク」系の全体タップと1ドローが付いて使いやすい仕様になっています。
ループの始動や盾回収、ワンショットの始動と幅広い役割が期待でき、
《真気楼と誠偽感の決断》や
《超光喜エルボロム》、
《クイーン・アマテラス》、そして
《貝獣ウーニ》(久しぶりすぎる)等、色々なカードと相性が良いと話題になっています。
とは言え、そんなことは何処を見ても語られている話。
この記事を読んでいただいている方には少し変わったアプローチのお話をお届けします。……《黒神龍ブライゼナーガ》が使われていた頃をご存じ、もしくは覚えていますでしょうか。《黒神龍ブライゼナーガ》と言えば、同期に
《無双竜機ボルバルザーク》や
《母なる大地》が肩を並べる歴代パックの中でも屈指の壊れパック、
2004年のDM-10「聖拳編 第1弾」のカードです。
そんな壊れパックの中でも
《黒神龍ブライゼナーガ》は
遅咲きのカードで環境でよく見るようになったのは確か2016年頃に活躍した【天門ループ】から、その後強力な「S・トリガー」が増えたことで【ブライゼシュート】というアーキタイプが完成してからは爆発から時に運ゲーを仕掛ける
《黒神龍ブライゼナーガ》に
一部のプレイヤーからヘイトが集まるようになりました。
一部のプレイヤー...?なぜ一部のプレイヤーなのか。それは
当時《黒神龍ブライゼナーガ》を理解しているプレイヤーにとっては《黒神龍ブライゼナーガ》が大した脅威ではなかったからです。
《黒神龍ブライゼナーガ》は自身を守るシールドを出力元とし、そのシールドを全てブレイクしてゲームメイクを行うカードなのでそれが失敗する
=負けに繋がるカードです。
《黒神龍ブライゼナーガ》の効果を最大限に活かすのに一番重要なものはシールドであり、それに加えてその他のリソースも必要になります。
《黒神龍ブライゼナーガ》をプレイする前にシールドを割られてしまうと《黒神龍ブライゼナーガ》の出力が下がってしまい、《黒神龍ブライゼナーガ》をプレイするリスクが上がってしまうわけです。何が言いたいかというと
これは《ペテンズ・ゲート》にも少なからず当てはまる話だと思っています。
《ペテンズ・ゲート》をキメる前にシールドを割られてしまえば
《黒神龍ブライゼナーガ》同様、
《ペテンズ・ゲート》は扱いづらくなります。
【天門】レベルの受けの堅さとカウンター性能を持ち合わせていれば話は変わってきますが、代わりにまた別の弱点が露わになるだけでしょう。
《ペテンズ・ゲート》は全体タップ効果を持っているので受け性能もありますが、
使ってしまえば自身のシールドは全て無くなってしまう諸刃の剣、あまり当てにしない方が良いものです。
つまり、
《ペテンズ・ゲート》を環境にぶち込むことでシールドをより刻みやすい環境にしていこうとしているのだと思っています。
この傾向は「D・D・D」が登場した王道W 第3弾「邪神vs時皇 ~ビヨンド・ザ・タイム~」から見られ、攻撃する側に大きなメリットを作ることで
シールドが生み出す駆け引きとそれに伴う刺激的なゲーム体験をプッシュしているのだと読んでいます。
今後新たなループやギミックは開発されるでしょうが
《ペテンズ・ゲート》と相性の良いカードの多くは既に殿堂入りしてしまっているので一旦は様子見となるでしょう。
《マーシャル・クイーン》が殿堂入りしていないタイミングで使えたらどうなっていたんでしょうか... …………2位《究極の魔誕》
実質「デーモン・コマンド」限定の《生命と大地と轟破の決断》中量級の「デーモン・コマンド」を扱うデッキには大きな強化となる1枚。《究極の虚ジャシン=ヴリドガルド》+
《魔誕導師ブラックルシファー》の【デアリヴリドガルド/ルシファー】を強化する「デザイナーズカード」と考えるのが自然でしょう。
【デアリヴリドガルド/ルシファー】の弱点だった
「盤面の準備が必要」という側面と
「一度盤面を取られた後の押し込みor追撃が弱い」側面をマナからも補完してくれます。
《究極の魔誕》と相性の良い新弾の他のカードだと《邪心タル悪魔神ノ禍魂》です。《究極の魔誕》を唱えて
《邪心タル悪魔神ノ禍魂》を進化元にして
《魔誕導師ブラックルファー》を盤面に送り込むことで
《魔誕導師ブラックルシファー》の「メガメテオバーン3」を起動しながら
《究極の魔誕》を再度手札に構えることができるので邪魔が入らない限りロックが完成します。
《魔誕導師ブラックルシファー》が除去されたら再度出し直し、盤面に残されれば
《邪心タル悪魔神ノ禍魂》を盤面に出して
《邪心タル悪魔神ノ禍魂》自身の効果で
《魔誕導師ブラックルシファー》の下に送ってあげれば足りない1枚を補うことができます。
3位《大集合!アカネ&アサギ&コハク》
光水自然(トリーヴァ)のカラーを強化する1枚。環境で言えば【光水自然ダーバンデ】の足回り、【ゴルギーオージャー】の初動と繋ぎの強化になるのは強い。その他にも【スノーフェアリー】や【ジャイアント】でも使いたくなるポテンシャルがあります。
デメリットがない2コストブーストを行うクリーチャーを盤面に残しながらゲームを進めたいけど難しい...ということはよくあったので今後は困らなくて済みそうです。
パック総括
王道Wのパックの中ではSRの強さはひかえめな印象を受けます。弱くはないのですが個性が強すぎて汎用性がなく、
特定のデッキタイプにしか入らないカードが多いのです。
汎用性のあるカードはベリーレア以下に集まっておりその質は高いため、
パックに収録されているカードは全体で見ると強いパックとなっています。
発売を迎えてみないとわかりませんが、最近のパックの中では
お財布に優しいのではないでしょうか。
しかし、王道W 第3弾で
新規のベリーレアとしては見たこともないような値段になってしまったカードもあるので
《ペテンズ・ゲート》も似たようなことになってもおかしくはありません。
その他で化ける可能性があるとすればやはり《剣轟の団長ドギラゴン王道》でしょうか。記事作成時点での評価は強いが扱いやすい性能ではないので
環境の影響を受けやすいカードという評価ですが、踏み倒し範囲が
「7コスト以下の多色クリーチャー」なので開拓や新カードによる強化が期待できます。
環境は【サイバー】中心となっていますが、「終淵 ~LOVE&ABYSS~」がどれほど環境に食い込むことができるか注目です。