今回の記事では、モダンホライゾン2で変化した新モダン環境を紹介して行きます。
目次
▪️イゼットテンポ
▪️4色エレメンタル
▪️ウルザズキッチン
▪️アミュレットタイタン
▪️おわりに
イゼットテンポ
現在モダンで最も流行しているのがこのイゼットテンポ。
クリーチャーと火力で攻めるアグロデッキです。
『モダンホライゾン2』の赤の1マナクリーチャー2種はどちらも下環
境に大きな変化を与えました。
《
敏捷なこそ泥、ラガバン》
は特に先手1ターン目の強さが圧倒的。
相手のライブラリーからアドバンテージを稼ぎ続け、
後攻1ターン目に除去出来ないとそのままゲームを決めてしまう程
です。
《
ドラゴンの怒りの媒介者》
は諜報能力によりライブラリートップの質を高め続け、昂揚後は1マナ3/
3飛行という脅威になります。
どちらも即除去しないといけないクリーチャーであり、
この2種類の存在により、モダンは1マナ除去の価値が上がっていま
す。
そして1マナクリーチャーたちに除去を使った後のタイミングで《
濁浪の執政》。マナコストが7のため、《
虹色の終焉》《
突然の衰微》《
致命的な一押し》といった除去が当たりにくく、それがこのドラゴンの強さの理由の一つでもあります。
探査により6/6以上になる事が多く、
速やかにゲームを決めます。
前述の通り赤の1マナ域が強いため、
それを倒す1マナ除去の価値も高いです。《
邪悪な熱気》は昂揚すれば6点と倒せる範囲が広い!
イゼットテンポのミラーマッチでは、《
邪悪な熱気》
で除去されないように《
濁浪の執政》を7/
7以上で出すことが重要です。
これらの《
邪悪な熱気》《
ドラゴンの怒りの媒介者》
の昂揚条件を満たしつつ、《
濁浪の執政》
の探査コストを増やす目的で、《
ミシュラのガラクタ》は4枚採用。
フェッチランドと組み合わせる事でライブラリートップが必要かを
見極めてからドローできます。
そして1マナが多いデッキ構築なら《
表現の反復》が使いやすい。
《
ドラゴンの怒りの媒介者》の諜報と《
濁浪の執政》により、
序盤中盤がとても安定したデッキ構成となっています。
4色エレメンタル
デッキ内のクリーチャータイプを「エレメンタル」
に統一した部族デッキです。
《
発現する浅瀬》はこのデッキの中心といえるカードで、
エレメンタルが戦場に出るたびにアドバンテージを得ていきます。
《
創造の座、オムナス》
はスタンダード禁止の超強力エレメンタル。《
発現する浅瀬》
の追加セットランドとの組み合わせも強く、
ライフを得ながらマナ加速を行います。
《
復活の声》は相手のインスタントタイミングでの行動を制限、
自身も除去耐性を持ちます。
そして《
発現する浅瀬》と相性が良い、『モダンホライゾン2』の想起エレメンタルたち。
想起で0マナでプレイしたとしても一旦戦場に出るため、《
発現する浅瀬》が誘発します。
これによりアドバンテージを失わずに想起する事が出来ます。
それぞれ4種類とも単体性能が高く、
5マナで素出しして戦うことも多いです。
4色すべての想起コストに使える理由から、4枚入っている《
創造の座、オムナスス》もデッキに適していますね。
想起エレメンタルたちは一旦戦場に出るので、
0コストでプレイして「生贄に捧げる」
がスタックに乗っている状態で《
儚い存在》
を撃てば戦場に戻ってきます。しかも誘発型能力は2回!
相棒である《
孤児護り、カヒーラ》
はエレメンタル全体強化になると共に、《
孤独》《
忍耐》
の想起コストにも使うことが出来ます。
サイドボードの《
大爆発の魔道士》《
基盤砕き》
も実はエレメンタルです。
クリーチャー除去、打ち消し、墓地対策、ライフ回復、土地破壊、
エンチャント・アーティファクト破壊と、
エレメンタルという種族1つだけでマジックのほとんどの要素を満
たしているのが凄い!
ウルザズキッチン
アーティファクト同士のシナジーが満載の、
コンボとコントロール両方の要素を持つデッキです。
まずは《
通りの悪霊》をサイクリング。これにより《
アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》(以下アスモ)
の条件を満たしてプレイ可能になります。
《
アスモ》から《
地獄料理書》をサーチして、《
楕円競走の無謀者》を手札から捨てて食物トークンを生成。
食物トークンはアーティファクトなので墓地から《
楕円競走の無謀者》が手札に戻ります。
これにより毎ターン食物トークンを生成することが可能になるので
、《
アスモ》の除去能力にしても良し、
アーティファクトを参照する能力に使うも良し。
《
最高工匠卿、ウルザ》により、《
地獄料理書》
経由で出た大量の食物トークンから青マナを生み出せるようになり
、《
思考の監視者》でさらなる展開に繋げます。
そしてアーティファクトシナジーのあるデッキなら《
ウルザの物語》の出番。《
最高工匠卿、ウルザ》《
ウルザの物語》
の両方が構築物トークンを生み出し、それらは
大量の食物トークンによって、8/
8以上になることも多いです。
《
ウルザの物語》は「構築物トークンを2体出す、
0か1コストのアーティファクトをサーチする」という、
土地を置くだけで20点ダメージを削る恐ろしいカードです。
モダンのカードプールならサーチ先も優秀。《
真髄の針》
で相手のプレインズウォーカーを止めたり、《
上天の呪文爆弾》
でバウンスしたり《
アスモ》を除去から守ったり、あるいは《
影槍》
でライフゲインなど、状況に応じて様々なカードをサーチできます。もちろん、《
地獄料理書》もサーチ可能。
サーチが多く、クリーチャー同士のシナジーの塊デッキなので、回し
ていて楽しい!ジャンドフードや《
出産の殻》
が好きだった方には特におすすめのデッキです。
アミュレットタイタン
《
精力の護符》を中心とした土地コンボデッキです。
《
精力の護符》によってタップ状態で戦場に出た土地がアンタップするので、《
シミックの成長室》
などのバウンスランドは、置いたターンに2マナを生み出すことが出来ま
す。
そしてバウンスランドは自身を手札に戻せるため、《
迷える探求者、梓》
などの追加セットランドを行えるカードと組み合わせると、大量のマナを出すことができ、高速で《
原始のタイタン》プレイが可能になります。
《
原始のタイタン》から《
ハンウィアーの要塞》
をサーチしてきて、これも《
精力の護符》でアンタップ。
速攻アタックでさらに土地を伸ばしていきます。
土地が伸びた後は《
溶鉄の尖峰、ヴァラクート》をサーチ。
デッキに《
山》は全く入っていませんが、《
イリーシア木立のドライアド》
の能力により自分の土地が全ての土地タイプを持つため、《
溶鉄の尖峰、ヴァラクート》の3点が誘発します。
ただ、「全ての土地タイプを持つ」ことは弱点でもあります。《
沸騰》《
窒息》など、本来効かないはずの《
島》
対策が効いてしまう点にはご注意を。
アミュレットタイタンは《
ウルザの物語》
で大きく強化されました。
3章の能力で《
精力の護符》でサーチすることは勿論、《
探検の地図》をサーチして2枚目の《
ウルザの物語》
につなげたり、《
溶鉄の尖峰、ヴァラクート》
をサーチしたりも可能。
《
シミックの成長室》で《
ウルザの物語》を回収して再度第二章も行えます。
土地が32枚入ったデッキなので当然マナフラッドはするのですが
、マナフラッドした状況でも《
ウルザの物語》
の構築物トークンから攻めたりと、
デッキの勝ちパターンが増えました。
おわりに
正直に言うと、今のモダンやレガシー環境は《
敏捷なこそ泥、
ラガバン》と《
ウルザの物語》の2強状態となっています。
それほどこの2枚のカードパワーは突出しており、
使わないことがハンデと思えるほど強力。
僕も何度かゲームを経験した上で、《
敏捷なこそ泥、
ラガバン》《
ウルザの物語》を使うべきだという考えになってきました。
この2つをいかに上手く使うかが、環境攻略の鍵です。
ただ現時点では、《
敏捷なこそ泥、
ラガバン》よりも《
ウルザの物語》が強い印象を受けています。
ピン除去と交換にならず、土地1枚で巨大なクロックを生み出し、
更にはサーチまでする。こんな強い土地があって良いのか?
もしモダンやレガシーの大会に出るのであれば土地対策は欠かせな
い。そう思えるほど《
ウルザの物語》は強いです。
赤いデッキを使っている方なら、サイドボードに《
高山の月》《
血染めの月》がおススメです。《
高山の月》で《
ウルザの物語》
を指定すれば、英雄譚の状況起因処理で生贄に捧げられて、
2枚目以降の《
ウルザの物語》も戦場に出ずに墓地に行きます。
白と赤を使うデッキであれば《
摩耗+損耗》で割りましょう。
しばらくはオフシーズンなので、
僕の配信でもモダンやレガシーを遊んで行く予定です。
Twichチャンネルフォローもよろしく♪
【
チャンネルはこちら】
それではまた。