先週は晴れる屋さん主催の第20期レガシー神挑戦者決定戦に参加しました。
以下その大会レポートになります。
Top8デッキリストデッキ選択
現在のレガシー環境で、
最も使用率が高いのがイゼットデルバーです。
序盤からの高品質な1マナクリーチャーと《
濁浪の執政》
の飛行クロックで攻めて、《
目くらまし》《
意志の力》《
紅蓮破》《
邪悪な熱気》で相手のカードを対処して、《
表現の反復》でリソースも回復でき、中盤以降も隙がありません。
僕自身もマジックオンライン上でよく回していました。
しかしミラーマッチに優位を取れる方法がメイン《
紅蓮破》
しかなく、今はメインに《
紅蓮破》を採用するのが当たり前となっており、
大会でミラーマッチを勝ち抜く方法が見つかりませんでした。
イゼットデルバーを使用していて、
相手から出されて最も苦手だと感じたのが《
花の絨毯》です。
大量マナで行動回数を増やされ、《
目くらまし》
が効きにくくなる。1マナなのに《
意志の力》
を撃ちたいと思うカードは《
花の絨毯》以外になかなかありません。
・イゼットデルバーのミラーマッチをやりたくない ・《花の絨毯》を使いたい ・相手の《花の絨毯》を無理なく除去できる《虹色の終焉》
も一緒に使いたいこの3つの条件でデッキリストを探していたところ、6/
19に開催されたレガシーチャレンジの2位のデッキリストが自分
の要望に合っていたため、少し変更して大会に参加しました。
デッキリストはこちらバントコントロール
《
自然の怒りのタイタン、ウーロ》
を主軸にしたコントロールデッキです。
除去や打ち消しで序盤を凌いで、
ウーロによるカードアドバンテージで勝つことを目指します。
除去されても打ち消されても何度も墓地から脱出できるのがウーロ
の強みで、追放除去以外では対処が難しく、《
剣を鍬に》を採用できる白いデッキ以外では、ウーロを根本的に対処するのは困難です。
《
剣を鍬に》はクリーチャーのみですが、
破壊不能やサイズを無視する万能の除去。《
ドラゴンの怒りの媒介者》も《
濁浪の執政》も除去可能。
《
虹色の終焉》はソーサリーという欠点がありますが、《
花の絨毯》《
虚空の杯》などのエンチャント・
アーティファクトを、
専用の除去をサイドに取らずに対処できます。《
濁浪の執政》に当たらないのが玉に瑕。
除去が8枚だと少し足りないのと、《
渦まく知識》《
思案》
を再利用する目的で《
瞬唱の魔道士》を少量採用しています。
《
壌土からの生命》はウーロとの相性が抜群です。
ウーロの効果で追加のセットランドを出来て、
なおかつ発掘により墓地が3枚増えるので、
ウーロの脱出コストを確保できます!時にはウーロ自身が落ちてくれます。
《
壌土からの生命》と《
不毛の大地》
の組み合わせで相手の特殊地形を破壊し続けて、
相手によってはロック状態を作ることが出来ます。
《
死者の原野》は長期戦に役立ち、
フェッチランドでゾンビ2体を生成します。
発掘する過程でデッキを掘り進めるので、後半に《
壌土からの生命》から回収可能で、
土地がフィニッシャーとして機能してくれます。
この《
死者の原野》の能力の為に、《
島》《
冠雪の島》《
森》《
冠雪の森》と基本土地を散らしています。
《
渦まく知識》と《
壌土からの生命》の相性も良く、《
壌土からの生命》
によって手札に増えた土地をデッキの上に戻して、
ドローを発掘に置換することで、不要な土地を墓地に落とすことが出来
ます。
ウーロに追加して、
アドバンテージ獲得手段としてプレインズウォーカーが1枚ずつ採
用。
《
時を解す者、テフェリー》
は出てきた《
濁浪の執政》をバウンスしつつ、相手のインスタントアクションを阻害。
《
覆いを割く者、ナーセット》は、常在型能力によって相手の《
渦まく知識》《
思案》といったドロー呪文を阻害します。
《
精神を刻む者、ジェイス》についてですが…
僕もこのカードが大好きで長年使ってきたのですが、
残念ながら
現在のレガシー環境には合っていないという印象を受け
ました。
現在のトップメタがイゼットデルバーであることが理由で、
イゼットデルバーはジェイスを攻撃で倒しやすく、《
紅蓮破》《
邪悪な熱気》
によって、4マナでジェイスを出しても1マナで簡単に除去されてし
まいます。
これが《
覆いを割く者、ナーセット》なら「-2」
で1枚増えながら相手のドロー呪文阻害、《
時を解す者、テフェリー》なら《
濁浪の執政》をバウンスしながら1ドローと、
カードを1枚増えつつ相手への妨害になっており、
比較するとジェイスより使いやすい。
特に《
濁浪の執政》に関しては、
ジェイスよりテフェリーでバウンスする方が良いで
す。もし次の大会に出るのなら、2枚目のテフェリーを優先します。
反対に《
忍耐》
はイゼットデルバーに対して強いカードで、
タフネス4で《
秘密を掘り下げる者》《
ドラゴンの怒りの媒介者》
を受け止めながら、墓地対策にもなります。長期戦になった時には自身のライブラリーを修復する役割もあります。
《
花の絨毯》
は前述の通り、青いデッキが多いレガシー環境で輝くサイドボードで、
特にイゼットデルバーに対してはマナを伸ばすことで行動回数を増
やし、相手の《
目くらまし》を効きにくくします。
繰り返しになりますが、1マナのカードにも関わらず《
意志の力》
で打ち消したいと思えるほどの性能で、
イゼットデルバーに強い構成を目指したくて、
今回はサイドボードに4枚採用しました。
《
水流破》は相手の《
紅蓮破》《
表現の反復》に対して強く、
赤が中心となっている現在のメタゲームなら重宝します。
今なら3枚目も検討するほど強いと思います。
《
エーテル宣誓会の法学者》は、軽い呪文で複数回動いてくる、
コンボ要素のあるデッキへの対策で、
相手の行動回数を減らします。ANTやスニークショー、
エルフなどに効きます。
レガシーのコントロールデッキ全般の特徴なのですが、8枚入っている単体除去が手札で腐りやすく、
メイン戦はコンボデッキに負けやすいです。
そのためサイドボード後は、《
エーテル宣誓会の法学者》《
狼狽の嵐》などのコンボ対策を多めに取る必要があります。
大会結果
・予選ラウンド 〇スゥルタイデルバー
〇エルフ
〇エルフ
×スニークショー
〇スニークショー
〇イゼットデルバー
〇感染
ID
・決勝ラウンド 〇スニークショー
×ティムールミッドレンジ
おわりに
準決勝で同じくウーロを主軸とした、ティムールに敗北。
相手の有効なカード《
表現の反復》《
紅蓮破》《
花の絨毯》《
狂乱の呪詛》に対して回答が少なく、
長期戦になれば不利なマッチだと感じました。
《
紅蓮破》は《
濁浪の執政》への除去でありながら、
打ち消しとしても強い。メインに入れても無駄になりにくいのが、
青が中心の現在のレガシー環境を表しています。メイン《
紅蓮破》
環境はしばらく続きそうです。
《
花の絨毯》とウーロを主軸にした、青緑+
1色のコントロールデッキは可能性がありそうです。
今のレガシーは《
紅蓮破》《
花の絨毯》
が重要な環境に思えるので、
今後バントに加えてティムールミッドレンジも試して行きます。
もちろん、
メタゲーム中心であるイゼットデルバーを回すことも忘れずに!
それではまた。