先週末は、チャンピオンズカップファイナル シーズン2ラウンド1に参加しました。
各地の予選を勝ち上がることで参加資格を獲得できて、
トップ12入賞でプロツアー権利が付与、
1位と2位が世界選手権に招待される、競技レベルの大会です。
フォーマットは、
「発見」によって激変したパイオニア。
はたして
「発見」の強さが本物なのかも、注目されていました。
以下その大会レポートに加えて、
各国の地域チャンピオンシップの優勝デッキも解説していきます。
目次
▪️参考情報
▪️《地質鑑定士》発見コンボ
▪️大会結果
▪️ジャンド異形化
▪️ディミーアフェニックス
▪️おわりに
参考情報
日本公式イベントカバレージ チャンピオンズカップファイナル シーズン2ラウンド1 南アメリカ地域チャンピオンシップ カナダ地域チャンピオンシップ《地質鑑定士》発見コンボ
デッキ内のマナ総量3以下のカードを限定することで、
発見3で必ず《
玻璃池のミミック》《
異界の進化》
のどちらかが公開されます。
《
玻璃池のミミック》で《
地質鑑定士》をコピーしたり、《
異界の進化》から《
嘶くカルノサウルス》
をサーチしてクリーチャー数を増やして、最終的には《
異界の進化》から《
ドゥームスカールのタイタン》
サーチで速攻付与して20点以上のダメージを与えるコンボデッキ
です。
《
地質鑑定士》と《
クイントリウス・カンド》
で2つの発見デッキが台頭したことにより、緑単信心、ラクドス・
サクリファイス、ロータスコンボなど、
インスタントでの妨害手段が少ないデッキは減少して、
メタゲームにかなり影響を及ぼしました。
《
クイントリウス・カンド》型の発見コンボとの比較ですが、
《地質鑑定士》の方がコンボが決まるターンが1ターン早く、
宝物トークンを生成するカードから3ターンキルを狙えます。版図の《
クイントリウス・カンド》
型はタップインが多くて序盤の出遅れが気になり、
最速でも4ターンキルと、この1ターンの差は大きく、《
地質鑑定士》型の方が好印象。
3ターンキルの魅力があり、
マナを構えていないと3ターンキルされる!と相手が考えることで、
相手のアクションを制限できる点もデッキとしての強さだと感じて、《
地質鑑定士》発見コンボを使用しました。
マナベースは青赤メインは確定。青黒土地→赤マナのパターンが《
豪奢+誤認》を使いやすかったのと、サイドに追加の除去である《
執念の徳目》が欲しかったので、黒をタッチしました。
《
マグマ・オパス》《
創造の発露》
は宝物トークン生成で3ターンキルを成立させてくれます。
どちらもインスタントなので、手札から捨てる効果と《
奔流の機械巨人》が相性良し。
特に《
マグマ・オパス》は、
相手のターン終了時に土地をタップする事で相手のインスタント行
動を阻害して、次のターンに発見コンボが狙いやすくなります。
単純に《
奔流の機械巨人》からの《
マグマ・オパス》が強力で、
本体4点+攻撃で9点で13点で、その後《
創造の発露》
をプレイヤーに撃ってライフを詰め切る戦い方も出来ます。《
創造の発露》が5点なのも嬉しく、《
黙示録、シェオルドレッド》
を除去できるのは《
マグマ・オパス》にない強み。
僕が発見デッキを評価しており、
それに対抗してアゾリウスコントロールが増えると予想していたた
め、メインからその2つへの打ち消し手段を増やしたくて《
鏡殻のカニ》を採用。
しかし
これは大失敗で、
発見デッキやアゾリウスコントロールに対して《
鏡殻のカニ》
は良いのですが、
ラクドスミッドレンジやボロス召集といったデッキに対して全然効
きません。なんなら
発見デッキやアゾリウスコントロールにも、
後半はケアされやすい。これなら4枚目の《
奔流の機械巨人》を入れたり、《
鏡殻のカニ》
よりも汎用性の高い《
徙家+忘妻》の方が良かった。
「《
終局の始まり》を打ち、《
魂の洞窟》で構築物を指定して《
奔流の機械巨人》
でフラッシュバックしたらアゾリウスコントロールに強いのでは」と考えていました。実際は《
思考のひずみ》対策で《
ナーセットの逆転》がサイドに増えており、《
終局の始まり》
もそこまで強くない。
《
虐殺少女》は、ボロス召集などの横並べするデッキに対して、《
スレイベンの守護者、サリア》の影響を受けずに全体除去。《
嘶くカルノサウルス》の発見5から公開されたときでも、
相手のクリーチャーが4体なら合計-5/-
5修正なので生き残るかも!?
…と思っていましたが、
実際には《地質鑑定士》コピーから《異界の進化》
を経由するせいで、-6/-6を超える修正になってしまうので、
欠陥サイドボードでした。
もし全体除去クリーチャーを1枚取るなら、《
異界の進化》
からのサーチ用に《
虐殺のワーム》か《
陰謀の悪魔》だったかなと。
そして会場にいた原根さんと会話したとき、
全体除去は《嵐の怒り》
が一番良いという話になり、これにとても納得。
ボロス召集の2ターン目《
敬慕されるロクソドン》パターンでも、
宝物トークンから3ターン目《
嵐の怒り》なら間に合うし、《
嘶くカルノサウルス》から公開されて全体4点でも7/
6トランプルが残ります。《
虐殺少女》の黒黒よりも《
嵐の怒り》
の赤赤の方が出しやすいですし、こっちの方が良かった!
大会結果
〇ラクドスミッドレンジ ×ラクドスミッドレンジ ×ボロス召集 〇ラクドスミッドレンジ ×クイントリウス発見コンボ 〇クイントリウス発見コンボ ×ボロス召集3勝4敗で初日落ち。敗因は準備期間の短さによるデッキリストの粗さと、
発見コンボがしっかりと意識されていたことです。
先週月曜日に発見デッキがワンツーフィニッシュしてから、
デッキ提出の期限が木曜日の22時で、
その期間でカードプールのマナ総量6以上を再確認。《
マグマ・オパス》《
奔流の機械巨人》型を選べたことは良かったものの、《
鏡殻のカニ》を入れすぎたり、サイドに《
嵐の怒り》が不採用など、
細かいカード選択が粗かった。
そして日本で発見コンボがかなり意識されているタイミングで、
対戦相手のデッキもメインに《
塔の点火》
複数など、インスタント干渉が多いリストでした。
発見コンボですが、
対策しなければ3ターンキルできる速度は脅威であり、
強いデッキであることは間違いないと思います。実際、
発見デッキの台頭により数を減らしてしまったデッキもある程。(
緑単信心、ラクドス・サクリファイス、ロータスコンボなど)
しかし発見が最強というほどではなく、
今後はメタゲームの一角になるデッキぐらいの評価です。
ここからは、
パイオニアの各大会の優勝デッキを紹介していきます。
ジャンド異形化
《
入念な栽培》《
急使の手提げ鞄》など、2ターン目にトークンを出しながらマナ加速。
それらのトークンを対象に《
異形化》をプレイ。デッキに入っている唯一のクリーチャーである《
偉大なる統一者、アトラクサ》が3ターン目に降臨!
後はアトラクサの能力で各タイプのカードを手札に加えてアドバンテージ差を付けつつ、7/7飛行絆魂で勝利します。
3ターン目アトラクサが印象に残りやすいですが、実際はラクドスミッドレンジに近い動きをする、《
思考囲い》やクリーチャー除去で相手を妨害しながら中速で戦うデッキです。
《
鏡割りの寓話》や《
エシカの戦車》で強い盤面を作ることで、相手はクリーチャー除去をしなければいけないターンが生まれるので、相手が除去を消費したタイミングでの《
異形化》が本当に強い!
《
大いなる創造者、カーン》はアトラクサで拾うカードタイプを増やすのと、サイドからサーチで器用に相手のカードを対処します。実際に配信でも《
真髄の針》でテフェリーを止めたり、《
双弾の狙撃手》で2点除去したりと活躍していました。
それぞれエンチャント・アーティファクト・プレインズウォーカーとタイプが散っているので、
アトラクサの能力を最大限活かせるように構築されています。サイドボードの《
虚空の選別者》は、例えば発見コンボ相手に《
異形化》から出すことが出来れば、デッキの大部分を唱えられなく出来ます。
《
光輝の炎》はボロス召集を意識した全体除去で、支払う色マナで1点から3点でダメージの点数を調整できるので、自分のクリーチャーが残るようにプレイできます。
《
真っ白》は、発見コンボに次いでイゼットフェニックスが多いと予想しての選択でしょう。
余談ですが、ジャンド《
異形化》の制作者は僕の古い友人で本戦にも出場しており、彼は《
八方塞がり》を推していました。手札破壊しつつ《
異形化》のタネが残るのが良いらしいです。
《地質鑑定士》発見コンボ
南アメリカを優勝したのは《
マグマ・オパス》《
奔流の機械巨人》型の《
地質鑑定士》コンボ。
《
詭謀+奇策》は、手札から捨てた《
嘶くカルノサウルス》をリアニメイトして5マナでコンボをスタートさせるカード。
マナベースは
少し緑マナが出るように構成されています。
通常だと《
異界の進化》は手札からはプレイできないですが、緑マナの土地が一つあると宝物トークンからプレイする選択肢が増えます。
《
耐え抜くもの、母聖樹》は《
減衰球》などの対策が割れるのが便利ですが、《
豪奢+誤認》をプレイしにくくなどメインの動きを悪くするデメリットもあります。
発見コンボはドロー操作を採用しにくいので、占術の価値は高く、占術土地は合計4枚がおすすめです。僕の6枚は多かった。
ディミーアフェニックス
カナダ地域チャンピオンシップを優勝したのは、
全く新しいタイプの《弧光のフェニックス》デッキで、
それまでのイゼットの常識を覆すディミーア!《
帳簿裂き》や《
苦々しい勝利》など手札から捨てるカードや、《
錠前破りのいたずら屋》
の出来事での切削によりフェニックスを墓地に落とし、《
手練》
などドロー呪文を連打してフェニックスを並べて攻撃するデッキで
す。
パイオニアで黒の強さを支えている《
思考囲い》《
致命的な一押し》を使えることで相手に干渉しやすく、《
思考囲い》
で安全確認しながらフェニックスで攻める動きが強い!
イゼットフェニックスだったときは天敵だった《
黙示録、シェオルドレッド》も、味方にすればとても心強く、《
考慮》
で2点回復、《
宝船の巡航》なら6点回復!!!
ものすごく好みのデッキなので、自分でも早速回してみます!おわりに
3ターンキル、1枚コンボという事で大注目を浴びていましたが、
大会結果ではそこまで大勝ちと言う程ではありませんでした。発見デッキが強い事は間違いないですが、
これ一強というほどではなく、
今後はまたメタゲームが回って行くでしょう。
新能力を適切に評価するのは、とても難しいという教訓です。ただ、減少したデッキタイプのことを考えると、
発見には何かしら手が加えられるかもしれません。(
この記事を書いた後に発表されましたが、12月4日に禁止改訂が実施されるようです!)
結果は振るわずでしたが、
新しいデッキタイプを考えるこの1週間は楽しかった!
デッキを1から作るのが楽しいと再認識できたのが、まさしく「
発見」でした。
いつまでも初心を忘れずにいたいものです。それではまた。