『タルキール:龍嵐録』は良いカードが多くて、スタンダードも大きく変化しています。
今回は大会結果から、どんな新デッキが出てきたのか考察していきます!
目次
▪️参考情報
▪️イゼット果敢
▪️赤単アグロ
▪️ジェスカイコントロール
▪️全知コンボ
▪️おわりに
参考情報
4月12日開催 Standard Challenge4月13日開催 Standard Challenge先週末に開催された、スタンダードチャレンジの結果を参考にしています。
イゼット果敢
なんと4月12日のチャレンジでトップ8の内4人がイゼット果敢で、今最も注目されているデッキ!《嵐追いの才能》《僧院の速槍》《精鋭射手団の目立ちたがり》はクリーチャーでない呪文をプレイする度に強化されるので、
《選択》など1マナ呪文を連打して高打点を叩き出します。
そしてデッキの中心になっているのが《コーリ鋼の短刀》!1マナの多いこのデッキなら疾風を誘発させるのが容易で、トークンも果敢持ちなので高打点!
《コーリ鋼の短刀》と
《精鋭射手団の目立ちたがり》は非常に相性が良く、計画する事で除去にマナを構えている相手の思惑をずらす事が出来て、次のターンに呪文の回数を増やせるので
《コーリ鋼の短刀》の疾風を誘発させられます!
上手く回れば最速4ターン目に合計20点のダメージを出せるデッキです!
1マナ連打していたら手札が枯れてしまいますが、
そのリソースを補充してくれるのが《レンの決意》と《食糧補充》。どちらも2枚分のアドバンテージを得るので、果敢を誘発させながら次の動きに繋げて行きます。
《レンの決意》《食糧補充》を
《嵐追いの才能》でレベルアップで回収する事で、長期戦も戦う事が出来るのが強み。
アグロデッキの見た目をしながらアドバンテージ能力にも非常に長けています。《洪水の大口へ》は火力では倒しにくい相手のクリーチャーを戻したり、
《一時的封鎖》を戻したりします。
デッキに8枚の速攻クリーチャーが入っているので、
《一時的封鎖》で追放されたとしても1回戻せば速攻で大ダメージを与えることも出来る!自分のクリーチャーを除去から守るために
《跳ね弾き》を採用している人もいましたが、
《一時的封鎖》を戻せるのは
《洪水の大口へ》の利点なので、
僕は《洪水の大口へ》を推します。イゼット果敢は新しいデッキでまだ形が定まっておらず、
《手練》を使う人も
《レンの決意》を使う人もいます。
《手練》は1マナ連打で動きやすい、
《レンの決意》はアドバンテージが増えるとそれぞれに利点があるので、これから研究されて行きそう。
果敢クリーチャー展開からの
《呪文貫き》という動きが本当に強く、
回った時はモダンやレガシーに近いレベルの動きをします。高速で展開しながら打ち消しを挟みつつ、
《レンの決意》《食糧補充》で長期戦も見れるという強いデッキの条件が揃っているので、イゼット果敢は今後増えて行くでしょう。
1度回してみる事をおすすめします!赤単アグロ
記事で何度紹介したかわからないくらいですが、ブルームバロウがある限りは赤アグロは環境に残り続けるでしょう。それくらいハツカネズミたちが強い!序盤から高打点を出せてアドバンテージを得る能力も持っていて、上手く回れば3ターン目に合計20点ダメージが出せる!《コーリ鋼の短刀》はここでも採用されています。メイン2枚、サイド2枚なのは相手の除去が増えるサイド後に、除去に強いパーマネントとして増やしたい考えなのでしょう。
《光砕く者、テルサ》は3/3速攻もここまで強くなったかと実感します。余った土地をドローに変えてくれて、墓地7枚を達成できればアドバンテージも得られます。
《コーリ鋼の短刀》の疾風を誘発させる、ハツカネズミの雄姿を誘発させる目的で、
《弱者の力》を入れても良さそうです。
ジェスカイコントロール
《道の体現者、シィコ》を主軸にしたコントロールデッキです。墓地から
《食糧補充》を唱える動きが本当に強く、手札を整えながら4/5飛行警戒で攻めて行きます。
《別行動》もシィコと相性が良く、赤アグロの速攻クリーチャーに攻撃された後に
《道の体現者、シィコ》で
《別行動》を唱えてタップ状態を全て破壊。
4/5飛行が残るので次の速攻クリーチャーにも備える事が出来て、強い盤面が作れます。
破壊された
《一時的封鎖》を再利用しても良いし、
《稲妻のらせん》で回復しても良し!
現在赤アグロが流行している影響で、メインから
《跳ねる春、ベーザ》3枚と多めの採用!ライフ回復と魚トークンでブロッカー確保で、ベーザは赤に対して特に強いです。赤アグロが流行してから
《一時的封鎖》と
《跳ねる春、ベーザ》が増えるのは自然な流れ。
《マラング川の執政》は4マナのドロー呪文として扱いつつ、6マナの素出しもかなり強いです。6/7ってデカすぎるし、2個バウンスも強い!
全知コンボ
この記事を書きながら僕がスタンダードチャレンジで使用して、2位でした。切削や手札から捨てるカードと組み合わせて
《全知》を墓地に落として、
《アブエロの覚醒》で
《全知》を戦場に戻して勝利するコンボデッキです。
《全知》を戦場に出せば手札のあらゆる呪文がコスト0になるので、ここから
《アルケヴィオスへの侵攻》を唱えればゲームに勝利します。
《ジェスカイの啓示》が出たのでコンボが簡略化されて、
《全知》から《アルケヴィオスへの侵攻》1枚で勝てるようになりました。【コンボ手順】
①《アブエロの覚醒》で《全知》を戦場に戻す。《全知》は1/1飛行のクリーチャー。
②《アルケヴィオスへの侵攻》を唱えて、サイドボードから《ジェスカイの啓示》をサーチ。
③《ジェスカイの啓示》を、《アルケヴィオスへの侵攻》を手札に戻しながら相手に4点ダメージ。《アルケヴィオスへの侵攻》を再び唱えられるので、これを繰り返して勝利。
《アルケヴィオスへの侵攻》は手札に来た時に5マナで使いにくいカードでしたが、以前はコンボ達成のために2枚必要なのでデッキから3枚必須の枠でした。
《ジェスカイの啓示》のお陰で
《アルケヴィオスへの侵攻》1枚だけで勝てるようになったので、1枚だけ引けばよいのでデッキに2枚で十分になり、その上でサイドボードから
《ジョハンの一時凌ぎ》のようなコンボパーツ枠を減らせるようになりました。
『タルキール:龍嵐録』でドロー呪文も強化されました。
《乱動するドラゴンの嵐》は以前まで入っていた
《航路の作成》とほぼ同性能で、エンチャントなので自分の
《一時的封鎖》に巻き込まれて、その
《一時的封鎖》が破壊された時に再びドロー出来ます。
ドラゴンをプレイしたときに戻るのが
《マラング川の執政》と相性が良く、
《全知》がある場で《マラング川の執政》2体と
《乱動するドラゴンの嵐》が揃うと、マラングAでマラングBを戻す動きが無限ループするので、
《乱動するドラゴンの嵐》でデッキを好きなだけ引く事が出来ます。
《マラング川の執政》はジェスカイの項目でも述べた通り、4マナのドロー呪文としても6マナの素出しでも強いです。
このデッキはサイド後墓地対策されやすいので、墓地対策の上から6/7飛行で殴り勝つゲームが何度かありました。
クリーチャーなので《強迫》で捨てられないのも素晴らしい!赤アグロが増えると予想して
《一時的封鎖》4枚、サイドには
《跳ねる春、ベーザ》を採用しました。
サイドボード後は
《跳ねる春、ベーザ》と
《マラング川の執政》で
青白コントロールのような動きも出来るのが魅力です。
赤アグロが増える→《一時的封鎖》《跳ねる春、ベーザ》を使うコントロールが増える→自分が《一時的封鎖》《跳ねる春、ベーザ》を使いつつ、除去コントロールに対して有利な全知コンボ、という理由でデッキを選びました。メタゲームが進むと全知コンボ対策で墓地対策と
《石の脳》が増えそうで怖いですが、
それでも《マラング川の執政》なら《石の脳》の上から殴り勝ってくれるかも知れません。おわりに
『タルキール:龍嵐録』の新カードは良いバランスのものが多くて、新スタンダードがかなり楽しいです!
《コーリ鋼の短刀》は流行り過ぎて高騰しましたが、
《光砕く者、テルサ》《マラング川の執政》《道の体現者、シィコ》はまだまだ安いと思うので、この3つは4枚揃えておく事を強くおすすめします!それではまた。