先週末は晴れる屋さん主催の
「第31期レガシー神挑戦者決定戦」に参加しました。
《量子の謎かけ屋》がレガシーでも通用するか試したくて
《豆の木をのぼれ》と一緒に使いましたが感触は悪く、
《量子の謎かけ屋》があっさり《紅蓮破》されて納得しながら負けていきました。次に大会に出るなら素直にリアニメイトを使います!
先週に引き続きレガシー特集で、大会結果から上位デッキを紹介していきます。
目次
▪️参考情報
▪️リアニメイト
▪️ボロスエネルギー
▪️デス&タックス
▪️ワールドゴージャー
▪️おわりに
参考情報
第31期レガシー神挑戦者決定戦トップ8デッキリスト第31期レガシー神決定戦デッキリスト第31期レガシー神決定戦(動画)リアニメイト
挑戦者決定戦を優勝したのはリアニメイト!《納墓》から《再活性》で《偉大なる統一者、アトラクサ》《残虐の執政官》を出す動きがあまりにも強い!例えば先行2ターン目に
《目くらまし》《意志の力》を手札に持ちながら
《納墓》《再活性》すればもう勝ちです。ここに
《思考囲い》が加われば、相手の妨害2回くらいは難なく乗り越えていきます。
わずか2マナと2枚のカードでゲームに勝てるためデッキの自由度が高く、2ターン目にほぼ勝ちとデッキの最大値も高く、《思案》《渦まく知識》で安定している。リアニメイトを使う事にネガティブな理由が全くありません。(なぜ僕は使わなかったのか)優勝者のリストで特徴的な所は、
3枚の《濁浪の執政》とマナベースです。
《思案》《渦まく知識》で手札を整えて、
《思考囲い》《目くらまし》《意志の力》で妨害してから
《濁浪の執政》は単体で勝てる動きであり、
リアニメイトプランに頼らず《濁浪の執政》で勝つゲームもかなり多いです。特に
《思考囲い》で手札破壊してからの
《濁浪の執政》が強力。
マナベースは
《血染めのぬかるみ》などのフェッチランドが9枚で、
《Underground Sea》が3枚とフェッチが
従来より1枚多め。フェッチで墓地が1枚増えるので
《濁浪の執政》が出るターンが早くなりますし、
《思案》《渦まく知識》後にシャッフルしたい場合にもフェッチが必要で、相手の
《不毛の大地》ケアで
《島》《沼》の基本地形スタートしたい場合もあります。
フェッチを増やす事のメリットは多く、
《Underground Sea》を3枚にするデメリットは長期戦になった時に持ってくる土地が減る事くらい。従来の
《Underground Sea》4枚よりも
フェッチ9枚+フェッチで持ってくる土地7枚の構成の方が良さそうです。
《不毛の大地》はメイン3、サイド1が定番になって来ました。メインは1回起動できれば良いので複数は要らず、墓地対策の増えるサイド後にディミーアテンポの動きをするために
《不毛の大地》を追加する、という考え方でしょう。
サイド後に、ディミーアテンポへの変形がスムーズな事がリアニメイトへの対処を難しくしています。《魂標ランタン》《トーモッドの墓所》《忍耐》《フェアリーの忌み者》など墓地対策される事が多いですが、単発の墓地対策であれば
《濁浪の執政》はプレイ可能ですし、
クリーチャーで攻めながら《目くらまし》《不毛の大地》するディミーアテンポの動きが強い!相手が過剰に墓地対策をしてくるようなら
《知りたがりの学徒、タミヨウ》の変身からアドバンテージ勝ちも狙えますし、
《オークの弓使い》《ダウスィーの虚空歩き》で攻める事もできます。
《バロウゴイフ》は絆魂によりダメージレースに有利で、攻撃が通ればアドバンテージも獲得できます。
《バロウゴイフ》が除去されても
《再活性》するのが強く、
サイド後のディミーアテンポプランの主役です。
リアニメイトのミラーマッチは、サイド後はお互いに
《納墓》《偉大なる統一者、アトラクサ》《残虐の執政官》と、
《意志の力》《否定の力》をサイドアウトする事が多いです。
《納墓》は相手に
《再活性》されるリスクがあり、相手の
《ダウスィーの虚空歩き》なども考えるとサイド後弱め。
お互いに
《思考囲い》を撃ち合うので、リソースを失う
《意志の力》《否定の力》もサイドアウトしてお互いにディミーアテンポプランに切り替えます。
《再活性》は相手の墓地にも使えるので強いですが、相手の《知りたがりの学徒、タミヨウ》を《再活性》した場合、3枚目のカードを引いた後に変身するのは相手の場なので注意しましょう。ボロスエネルギー
挑戦者決定戦を準優勝したのはボロスエネルギー!モダンでお馴染みのデッキタイプですが、
レガシーでも十分通用する事を結果で証明してくれました!《魂の導き手》はエネルギーを供給しながら回復し、この回復により
《オセロットの群れ》が誘発して毎ターントークンを生成。昇殿を達成すると出るトークンが2倍になり、
《ナカティルの最下層民、アジャニ》や
《勝利の楽士》で出たトークンもコピーします!
《勝利の楽士》は、一度通れば相手の
《目くらまし》《意志の力》を無効化。トークン生成により昇殿達成を早めたり、
《ゴブリンの砲撃》とのコンボが強力!
カーンフォージやポストなど、土地を軸にした無色デッキを意識して《白蘭の幻影》が4枚採用されています。レガシーでは基本地形が0枚や1枚のデッキも存在するので、
《不毛の大地》と合わせて相手のマナを拘束。
特筆すべきは2種類のスパイダーマンの採用です!《スパイダーパンク》は自分の他の呪文を打ち消されなくして、相手の
《一つの指輪》でのプロテクションのダメージ軽減を貫通!
《驚嘆の救い手、スパイダーウーマン》は相手の
《厳かなモノリス》や
《一つの指輪》がタップインするのでカーンフォージに強く、クリーチャーも全てタップインなのでブロックさせずにライフを詰めていきます。
そして
これら2種類とも伝説のクリーチャーなので《カラカス》で除去から守る事ができます。《カラカス》は相手の
《偉大なる統一者、アトラクサ》《知りたがりの学徒、タミヨウ》をバウンスできるのでリアニメイトに強く、アトラクサでアドバンテージを得られたとしてもバウンスすればそのまま押し切れるでしょう。
リアニメイトが
《思考囲い》《再活性》といったライフを失うカードを使うので、
ライフを攻めるのと《カラカス》という組み合わせがリアニメイト攻略の糸口として良さそうです!サイド後は各種コンボ対策が多めに取られており、
全体的にカーンフォージを意識したリストなのが伝わってきます。
《安らかなる眠り》はお互いの墓地追放によりリアニメイトの
《バロウゴイフ》を0/1にする事で無効化できるので、良い墓地対策として再び使用率が上がりそうです。
デス&タックス

デス&タックスの意味は「死と税金」で、英語で
「逃れられぬもの」の例えです。
10年ほど前は
《霊気の薬瓶》から展開して、
《スレイベンの守護者、サリア》と
《不毛の大地》《リシャーダの港》で相手の動きを阻害するデッキの呼称でしたが、
今ではオークに弱いサリアが抜けて、ブリンクを中心とした構成に変化しています。
《溌剌の牧羊犬、フィリア》《ちらつき鬼火》により、
《護衛募集員》《ベイルマークの大主》をブリンクして、クリーチャーでアドバンテージを得ながら攻めていくデッキです。ほぼ全てのクリーチャーが戦場に出た時の効果を持っており、相棒のヨーリオンでそれらをブリンクして効果を再利用。
《カラカス》が4枚フル採用されており、リアニメイトに対して強いのはもちろん、フィリアやヨーリオンを除去から守る事ができます。レガシーのカードプールなら、《石鍛冶の神秘家》のサーチ先も幅広い!《獅子の飾緒》は墓地対策、
《戦前の正装》は除去された
《石鍛冶の神秘家》を再利用、
《ファントムブレード》は除去、
《カルドラの完成体》は強い盤面作り。
そしてこれらの装備品もブリンク先として優秀で、
《戦前の正装》《ファントムブレード》をブリンクする事で盤面を支配していきます!
ワールドゴージャー
違うタイプのリアニメイトがトップ8に入賞していました。
基本的にはリアニメイトで、
《暗黒の儀式》《水蓮の花びら》により最速1ターン目に
《グリセルブランド》が降臨!
青黒リアニメイトよりも初速が早く爆発力があるデッキで、例えば
《沼》《暗黒の儀式》《思考囲い》《納墓》《再活性》なら5枚でも勝てます。
《思考囲い》や
《暴露》は相手の
《意志の力》を防ぐ役割と、自分を対象に撃つ事で手札に来たクリーチャーを捨てる役割があります。
リアニメイト先として1枚採用されているのが《世界喰らいのドラゴン》。1.《動く死体》や《Dance of the Dead》など、エンチャントのリアニメイト呪文で《世界喰らいのドラゴン》を戦場に出す。
2.ドラゴンの能力で土地と《動く死体》or《Dance of the Dead》が追放されて、これによりドラゴンが墓地に落ちる。
3.その後ドラゴンが戦場を離れた時の能力で土地と《動く死体》や《Dance of the Dead》が戻る。土地はアンタップ状態。
4.《動く死体》or《Dance of the Dead》が戦場に戻り、1に戻る。
これにより土地から無限マナが発生して、諜報土地があれば無限諜報。隣に
《残虐の執政官》がいればライブラリーの続く限りドレインできます。
多くの場合で
《グリセルブランド》をリアニメイトするのが優先されそうですが、無限コンボが内蔵されているのがオシャレ。
青黒リアニメイトよりも墓地を全力で使うデッキなので、
そのぶん墓地対策の影響を受けやすいです。
相手の墓地対策への対策として、
サイド後《ウィザーブルームの初学者》《煙霧の連鎖》で、墓地を使わないコンボに変形できるようになっています。
《煙霧の連鎖》は自分を対象にすれば任意の回数コピーできるので、
《ウィザーブルームの初学者》を出してから
《煙霧の連鎖》で無限ドレイン!
おわりに
大会結果からレガシーのデッキを紹介しました。
リアニメイトは
《濁浪の執政》3枚採用が良さそう、ボロスエネルギーはアンチリアニメイトとして注目。
来週11月10日には禁止改定があります。リアニメイトが頭一つ抜けて強いですが、
それでも《再活性》は禁止されなさそう。解禁する方向だと嬉しい!それではまた。