MOパンダの「2025年度レガシー総まとめ!」


こんにちは!MOパンダです。

2025年も残りわずか。今年もたくさんマジックに触れ、数多くのエキスパンションを楽しめた一年でした。

今回はそんな2025年の総まとめ。
一年を振り返っていきましょう。


目次

▪️2025年の禁止制限を振り返る
▪️グリクシス全知
▪️クレイドルコントロール
▪️イゼットばあば
▪️2025年総括


2025年の禁止制限を振り返る


今年はレガシーフォーマットで2回の禁止制限改定が行われました。

2025年3月31日 禁止制限告知
レガシー
《まき散らす菌糸生物》 禁止
《カザド=ドゥームのトロール》 禁止

2025年11月10日 禁止制限告知
レガシー
《納墓》 禁止
《有翼の叡智、ナドゥ》 禁止
2024年から長く続いたリアニメイト環境は、《悲嘆》《超能力蛙》《カザド=ドゥームのトロール》が禁止されてもなお強力で、最終的には《納墓》禁止という形でとどめが刺されました。

Wizards of the Coastが《納墓》だけは禁止にしたくなかった気持ちは伝わってきましたが……やはり1マナという軽さが問題だったのでしょう。

まき散らす菌糸生物
《まき散らす菌糸生物》については、《成長の揺り篭、ヤヴィマヤ》《エルドラージの寺院》《ウギンの目》から《不毛の大地》をサーチしつつ土地を2枚破壊できる動きが許されず、禁止に。
残念ではありますが、妥当な判断だったと思います。

有翼の叡智、ナドゥ
そして英断だったのが《有翼の叡智、ナドゥ》の禁止。
モダン以上に決まりやすい点に加え、ゲームが長引き操作面でも問題が多かったため、非常に良い判断だったと感じます。

そんな禁止に揉まれた一年を経て、最新環境を見ていきましょう。

グリクシス全知


2022 Eternal Weekend Vintage Champion
2023 Eternal Weekend Legacy Champion


エターナルフォーマットといえばこの男、Julian Jakobovits(JUJUBEAN__2004)の最新作がこの【グリクシス全知】です。

デッキリスト


デッキリスト
土地:18枚
デッキリスト
1:《冠雪の島/Snow-Covered Island》
1:《冠雪の沼/Snow-Covered Swamp》
3:《Underground Sea》
1:《Volcanic Island》
1:《地底街の下水道/Undercity Sewers》
4:《汚染された三角州/Polluted Delta》
1:《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
1:《霧深い雨林/Misty Rainforest》
1:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4:《古えの墳墓/Ancient Tomb》

クリーチャー:8枚
4:《知りたがりの学徒、タミヨウ/Tamiyo, Inquisitive Student》
3:《偉大なる統一者、アトラクサ/Atraxa, Grand Unifier》
1:《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》
呪文:34枚
4:《渦まく知識/Brainstorm》
4:《思案/Ponder》
4:《思考囲い/Thoughtseize》
2:《致命的な一押し/Fatal Push》
3:《目くらまし/Daze》
4:《食糧補充/Stock Up》
4:《実物提示教育/Show and Tell》
4:《意志の力/Force of Will》
4:《全知/Omniscience》

サイドボード:15枚
1:《記憶への放逐/Consign to Memory》
2:《否定の力/Force of Negation》
3:《バロウゴイフ/Barrowgoyf》
1:《Volcanic Island》
2:《水流破/Hydroblast》
4:《紅蓮破/Pyroblast》
2:《致命的な一押し/Fatal Push》

ハンデス、除去、《知りたがりの学徒、タミヨウ》によるコントロール要素に、コンボパッケージを組み合わせた構成。
メイン戦はコンボで勝ち、サイド後は【グリクシスコントロール】として立ち回れるため、旧環境の【UBテンポリアニメイト】を思わせる動きが可能です。
本人のポストによると、【URコーリ鋼】相手には

・サイドアウト
4《意志の力》
4《思考囲い》
3《全知》

・サイドイン
4《紅蓮破》
2《バロウゴイフ》
2《水流破》
2《致命的な一押し》
1《Volcanic Island》
とのこと。

《全知》デッキに対して強いサイドカードに耐性のある《バロウゴイフ》は、《最後の審判》系デッキでも見かけますが、今後さらに使用機会が増えそうです。
テンポデッキではやや重く感じるものの、《古えの墳墓》系や《暗黒の儀式》系デッキで使うと、特に効果的だと感じます。

クレイドルコントロール

デッキリスト


デッキリスト
土地:23枚
2:《森/Forest》
1:《沼/Swamp》
2:《Bayou》
4:《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
2:《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
1:《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
1:《霧深い雨林/Misty Rainforest》
2:《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》
1:《ハイドラの巣/Lair of the Hydra》
1:《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》
1:《ボジューカの沼/Bojuka Bog》
3:《不毛の大地/Wasteland》
2:《マダラの鉤爪門/Talon Gates of Madara》

クリーチャー:25枚
1:《極楽鳥/Birds of Paradise》
4:《下賤の教主/Ignoble Hierarch》
1:《森を護る者/Sylvan Safekeeper》
4:《聖遺のワイト/Wight of the Reliquary》
3:《アナグマモグラの仔/Badgermole Cub》
1:《溜め込み屋のアウフ/Collector Ouphe》
1:《鋭い目の管理者/Keen-Eyed Curator》
4:《大鎌猫の仔/Scythecat Cub》
2:《バロウゴイフ/Barrowgoyf》
2:《忍耐/Endurance》
1:《氷耕しの探検家/Icetill Explorer》
呪文:14枚
1:《輪作/Crop Rotation》
3:《むかしむかし/Once Upon a Time》
4:《思考囲い/Thoughtseize》
4:《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith》
1:《自然の律動/Nature's Rhythm》
1:《飢餓の潮流、グリスト/Grist, the Hunger Tide》

サイドボード:15枚
1:《カラカス/Karakas》
2:《強迫/Duress》
1:《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》
2:《突然の衰微/Abrupt Decay》
2:《攪乱のフルート/Disruptor Flute》
1:《四肢切断/Dismember》
1:《フェアリーの忌み者/Faerie Macabre》
1:《忍耐/Endurance》
1:《殺し/Snuff Out》
2:《活性の力/Force of Vigor》
1:《デスクロー・アルファ/Alpha Deathclaw》

今回のエターナルウィークエンド アジアでは、私が解説を担当させていただきました。
その中でも特にデッキパワーを感じたのが、この【クレイドルコントロール】です。

アナグマモグラの仔ガイアの揺籃の地
エターナルパーティーでも準優勝と、《アナグマモグラの仔》が大活躍でしたが、《ガイアの揺籃の地》を採用することで爆発的なマナ加速が可能になっています。

頭数を増やしつつ、《アナグマモグラの仔》によって2ターン目に4マナを生み出すことも可能。《緑の太陽の頂点》をX=2で、《目くらまし》をケアしながら唱えられるほどのマナが出ます。

私自身もレガシーリーグで使用し、初挑戦で5-0。
タフネス4以上のクリーチャーを並べる展開が多く、【URコーリ鋼】に対しては非常に有利なデッキだと感じました。

イゼットばあば


スタンダードで大人気のカード《ばあば》を採用した講義デッキが、レガシーリーグで5-0を記録しています。

デッキリスト


デッキリスト
土地:19枚
2:《島/Island》
4:《Volcanic Island》
1:《轟音の滝/Thundering Falls》
2:《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
2:《汚染された三角州/Polluted Delta》
2:《霧深い雨林/Misty Rainforest》
3:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
1:《神秘の聖域/Mystic Sanctuary》
2:《不毛の大地/Wasteland》

クリーチャー:12枚
4:《知りたがりの学徒、タミヨウ/Tamiyo, Inquisitive Student》
4:《ばあば/Gran-Gran》
4:《ドラゴンの怒りの媒介者/Dragon's Rage Channeler》
呪文:29枚
4:《渦まく知識/Brainstorm》
4:《嵐追いの才能/Stormchaser's Talent》
4:《ブーメランの基礎/Boomerang Basics》
2:《邪悪な熱気/Unholy Heat》
1:《雷逸らし/Redirect Lightning》
4:《積み重ねられた叡智/Accumulate Wisdom》
4:《爆裂の技/Combustion Technique》
2:《チャクラの瞑想/Chakra Meditation》
4:《意志の力/Force of Will》

サイドボード:15枚
3:《記憶への放逐/Consign to Memory》
1:《未認可霊柩車/Unlicensed Hearse》
2:《否定の力/Force of Negation》
1:《水流破/Hydroblast》
1:《アイローの表演/Iroh's Demonstration》
1:《溶融/Meltdown》
1:《無のロッド/Null Rod》
3:《紅蓮破/Pyroblast》
2:《外科的摘出/Surgical Extraction》
嵐追いの才能ブーメランの基礎
定番の《嵐追いの才能》《ブーメランの基礎》で展開しつつ、マナフラッドしても動きやすい構成。

《ブーメランの基礎》は、赤い除去では対応しにくい《濁浪の執政》や反転した《知りたがりの学徒、タミヨウ》への対処を容易にしてくれます。ただのバウンス呪文ですが、明確な解答を持てるという点がうれしいですね。

チャクラの瞑想
注目カードは《チャクラの瞑想》
墓地の呪文回収に加え、ルーター付与効果を持ち、墓地に講義が3枚以上あるとルーターがドローに変化します。これはさすがに強い。

《ドラゴンの怒りの媒介者》の諜報と組み合わせて墓地を肥やし、《積み重ねられた叡智》《チャクラの瞑想》を連打していきましょう。

2025年総括


今年最後のデッキ紹介は以上になります。
『伝説の少年アン』は、当初は影響が薄そうに感じていましたが、毎週新カードが試され、結果的に2025年で最も影響の大きいエキスパンションになりつつあります。

自暴自棄の嘆願
特にジャンプスタート枠では、《水の技の達人、カタラ》《チャクラの瞑想》に加え《自暴自棄の嘆願》の使用も見られました。

2025年は【UBリアニメイト】で始まり、【UBリアニメイト】で終わらず…多種多様なデッキが入り乱れる凄まじいメタゲームで締めくくられました。

来年は7つものエキスパンションが発売予定。
毎月新しいカードに触れられるのが今から楽しみです。


来年も、新デッキや流行中のデッキ情報を思う存分お届けしていければと思います!
2025年も読んでいただき、ありがとうございました!

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