【読むだけでレガシーの”いま”がわかる！『マジック：ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』編】

こんにちは！MOパンダです。

『マジック：ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』がデジタル環境に実装されてから1週間が経過しました。
あのカードやこのカードが次々と使われ、新環境の風をビシビシ感じています！

今回は、『FINAL FANTASY』のカードが採用されているデッキを中心に、どんなリストが活躍しているのかを見ていきましょう！

デッキリスト
土地: 18枚 1:《島/Island》 4:《Volcanic Island》 3:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》 2:《霧深い雨林/Misty Rainforest》 2:《汚染された三角州/Polluted Delta》 2:《沸騰する小湖/Scalding Tarn》 4:《不毛の大地/Wasteland》 クリーチャー: 12枚 4:《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》 4:《ドラゴンの怒りの媒介者/Dragon's Rage Channeler》 4:《知りたがりの学徒、タミヨウ/Tamiyo, Inquisitive Student》	呪文:30枚 4:《ミシュラのガラクタ/Mishra's Bauble》 4:《渦まく知識/Brainstorm》 4:《稲妻/Lightning Bolt》 4:《「占星術師」の天球儀/Astrologian's Planisphere》 4:《目くらまし/Daze》 4:《アノールの焔/Flame of Anor》 2:《否定の力/Force of Negation》 4:《意志の力/Force of Will》 サイドボード: 15枚 2:《水流破/Hydroblast》 4:《紅蓮破/Pyroblast》 3:《外科的摘出/Surgical Extraction》 2:《邪悪な熱気/Unholy Heat》 2:《相殺/Counterbalance》 2:《否定の力/Force of Negation》

新カード《「占星術師」の天球儀》を使用した【URデルバー】です。
《「占星術師」の天球儀》は《スプライトのドラゴン》のような装備品です。


一見、《コーリ鋼の短刀》に似た構造ですが、役割はまったく逆。《コーリ鋼の短刀》は積極的にアクションを取って打点を上げるのに対し、《「占星術師」の天球儀》は「構えるカード」で打点を伸ばします。

つまり、カウンターや除去が飛び交うサイド後のゲームで特に力を発揮するカードというわけですね。

シングルシンボルかつ青いカードなので、《不毛の大地》と併用しやすく、《意志の力》のピッチコストになるのも高ポイントです。

さらに「ウィザード」タイプを追加できるため、《アノールの焔》の2モード使用にも貢献します。
デルバーデッキが好きな方にはぜひ試してほしい構築です！


3枚目のドローでもサイズが上がるので《ミシュラのガラクタ》や《渦まく知識》で突然サイズが上がるのをお忘れなく！

デッキリスト

土地:19枚 1:《島/Island》 1:《沼/Swamp》 4:《Underground Sea》 2:《地底街の下水道/Undercity Sewers》 3:《霧深い雨林/Misty Rainforest》 4:《汚染された三角州/Polluted Delta》 4:《不毛の大地/Wasteland》 クリーチャー:13枚 3:《暗黒騎士、セシル/Cecil, Dark Knight》 4:《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》 4:《オークの弓使い/Orcish Bowmasters》 2:《濁浪の執政/Murktide Regen》

呪文:28枚 4:《渦まく知識/Brainstorm》 4:《思案/Ponder》 2:《再活性/Reanimate》 4:《思考囲い/Thoughtseize》 4:《目くらまし/Daze》 2:《湖での水難/Drown in the Loch》 2:《殺し/Snuff Out》 2:《悪夢滅ぼし、魁渡/Kaito, Bane of Nightmares》 4:《意志の力/Force of Will》 サイドボード:15枚 2:《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》 2:《記憶への放逐/Consign to Memory》 2:《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》 1:《外科的摘出/Surgical Extraction》 2:《長い別れ/Long Goodbye》 1:《無のロッド/Null Rod》 2:《サーボの網/Tsabo's Web》 2:《否定の力/Force of Negation》 1:《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils》

お次もデルバー系ですが、こちらは黒ベースの【UBデルバー】。
これまで追加の1マナクロックとして《ネザーゴイフ》が使われていましたが、このリストでは代わりに《暗黒騎士、セシル》を採用。


1マナ2/3接死という少し地味な見た目ですが、自分のライフが10点以下になると4/4絆魂に変身します。
接死のおかげで攻撃が通しやすく、《悪夢滅ぼし、魁渡》の忍術コストとしても優秀です。

デッキリスト

土地:15枚 2:《山/Mountain》 1:《反逆のるつぼ、霜剣山/Sokenzan, Crucible of Defiance》 4:《古えの墳墓/Ancient Tomb》 4:《裏切り者の都/City of Traitors》 4:《ウルザの物語/Urza's Saga》 クリーチャー:14枚 4:《舷側砲の砲撃手/Broadside Bombardiers》 2:《月の大魔術師/Magus of the Moon》 4:《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》 4:《激情/Fury》

呪文:31枚 4:《虚空の杯/Chalice of the Void》 4:《金属モックス/Chrome Mox》 1:《除霊用掃除機/Ghost Vacuum》 1:《溶岩拍車のブーツ/Lavaspur Boots》 1:《影槍/Shadowspear》 2:《未認可霊柩車/Unlicensed Hearse》 4:《髑髏砕きの一撃/Shatterskull Smashing》 4:《血染めの月/Blood Moon》 4:《鏡割りの寓話/Fable of the Mirror-Breaker》 4:《引き離しの噴火/Sundering Eruption》 2:《一つの指輪/The One Ring》 サイドボード:15枚 1:《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》 1:《真髄の針/Pithing Needle》 1:《紅蓮破/Pyroblast》 3:《赤霊破/Red Elemental Blast》 2:《攪乱のフルート/Disruptor Flute》 1:《カノプテック・スカラベ・スウォーム/Canoptek Scarab Swarm》 2:《焦熱の合流点/Fiery Confluence》 4:《虚空の力線/Leyline of the Void》

『FINAL FANTASY』のカードは不採用ですが、英雄譚ルールの変更によって強化された【赤単プリズン】にも注目です。
《ウルザの物語》が能力を失っても生け贄に捧げられなくなったことで、《血染めの月》との併用が可能になりました。

このリストでは、《ウルザの物語》で《影槍》《溶岩拍車のブーツ》《除霊用掃除機》などをサーチし、柔軟な立ち回りが可能に。
特に、《古えの墳墓》や《一つの指輪》でライフが苦しくなる構成では、《影槍》が非常にありがたい存在です。

もちろん、2章の《ウルザの物語》と《血染めの月》で無限にトークンを生成して勝つパターンも健在！
カードパワーが高まり、選択が難しい分、やりごたえのあるリストです。

デッキリスト

土地:20枚 1:《山/Mountain》 2:《島/Island》 3:《Volcanic Island》 1:《轟音の滝/Thundering Falls》 2:《霧深い雨林/Misty Rainforest》 4:《沸騰する小湖/Scalding Tarn》 1:《湧霧の村/Mistrise Village》 1:《天上都市、大田原/Otawara, Soaring City》 2:《裏切り者の都/City of Traitors》 3:《古えの墳墓/Ancient Tomb》 クリーチャー:10枚 2:《迷える黒魔道士、ビビ/Vivi Ornitier》 1:《エインシャント・カッパー・ドラゴン/Ancient Copper Dragon》 4:《偉大なる統一者、アトラクサ/Atraxa, Grand Unifier》 3:《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》

呪文:30枚 4:《水蓮の花びら/Lotus Petal》 4:《渦まく知識/Brainstorm》 2:《狼狽の嵐/Flusterstorm》 4:《思案/Ponder》 4:《実物提示教育/Show and Tell》 1:《朦朧への没入/Sink into Stupor》 3:《食糧補充/Stock Up》 4:《騙し討ち/Sneak Attack》 4:《意志の力/Force of Will》 サイドボード:15枚 2:《記憶への放逐/Consign to Memory》 2:《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》 2:《紅蓮破/Pyroblast》 2:《兄弟仲の終焉/Brotherhood's End》 2:《フェアリーの忌み者/Faerie Macabre》 1:《否定の力/Force of Negation《》 2:《月の大魔術師/Magus of the Moon》 1:《圧倒的電撃/Overwhelming Surge》 1:《激情/Fury》

『FINAL FANTASY』で登場した《迷える黒魔道士、ビビ》は、3マナと少し重いためレガシー環境では使われるか微妙…と思われていましたが、【スニークショー】に採用され、見事5-0を達成！


戦場に出してターンが返ってくれば、《食糧補充》などで《迷える黒魔道士、ビビ》が誘発しマナ加速しつつ《湧霧の村》の起動をサポート。サイド後に除去が減るマッチでは処理されにくく、非常に厄介な存在になります。

今後は《紅蓮破》や《水流破》を増量して対策していきたいところです。


【読むだけでレガシーの“いま”がわかる！『マジック：ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』編】は以上です。

軽量で強力なカードはひと通り試されており、今後どれだけ定着していくか楽しみですね。
《「占星術師」の天球儀》は、《コーリ鋼の短刀》よりは弱いだろう…と思っていたのですが、実際に使ってみるとまったくの別物でした。
やはりカード評価は、触ってみないとわからない！

まだ注目されていない“実は強い”カードを探し出し、次の環境変化に備えていきましょう！