今回は9月30日から全国で開催される「ルカリオVSTARHR争奪戦」についての考察記事を書いていこうと思います。
昨年シールド戦が行われなかった為、今回が初めてのシールド戦という方もいると思いますので、シールド戦における基本的な考え方と現時点での評価の高いカードを中心に書いていこうと思います。
ルールとしての違いは上記になります。更にシールド戦では開封したパックに入っているカード+配布されるジュン1枚と基本エネルギーでデッキを作る事になるので、6枚×10パックで考えると60枚の中から最適なカードをピックしてデッキを作る必要があります。
・ベンチのポケモンをバトル場に呼ぶ手段が限られている
・バトル場とベンチのポケモンを入れ替える手段が少ない
上記に記載した事が大きく異なるポイントだと考えています。
そのため、下記のような事を意識する必要があります。
ドローサポートが手札に無くても、ゲーム中に最低限行いたいエネルギーを付ける、ワザを使うという動きは最低限行いたいので、基本エネルギーは多め(14枚〜20枚)は採用したい。
また、事故を回避するために、ドローや好きなポケモンを手札に持ってきたり、ベンチに出す事が出来るワザや特性を持っているポケモンも採用する。
ドローサポートやサーチカードが少ないので、色んなタイプのポケモンを採用したり、進化ラインを詰め込みすぎたり、進化ラインが揃う事が前提の構築にしない。
逃げるを有効活用する事で、相手にサイドを上手く取らせないプレイをする事が出来きます。
その為逃げるエネルギーが少ないポケモンはシールド戦において強力です。
また、今回のシールド戦では《セレナ》でベンチのポケモンVをバトル場に呼び出す事は出来ますが、ポケモンV以外のポケモンをバトル場に呼び出す事は《ザルード》のワザ「ひきずりだす」と、《クチートVSTAR》のVSTARパワーの特性「スターロンド」のみとなっており、非常に限られた手段しかないという事を頭に入れておかなければいけません。 その為、ベンチにダメージを与えるワザを持っているポケモンもこのシールド戦においては貴重なカードであるという事を認識しておきましょう。
まず、当たったトレーナーズと特殊エネルギーはほぼ全て採用という認識で問題ないと思います。そして基本エネルギーは少なくとも15枚以上は採用したいと考えている為これでデッキの中の25〜30枚位は固まると思います。
残りは当たったポケモンの中で最適な組み合わせを考える事になります。
まず行いたい事はデッキのメインアタッカーとサブアタッカーを何にするか?です。
メインアタッカーは当たったポケモンVになる可能性が高いと考えています。
サブアタッカーはルールを持たないポケモンでかつワザの火力が出るポケモン(《ザマゼンタ》《ミュウツー》《ハッサム》《メガヤンマ》など)になると思うので、メインアタッカーとサブアタッカーを3〜5枚採用し、残りはデッキを回したり、ワザを使うためのサポートをしてくれるポケモンを採用する事を意識するといいと現時点では考えています。 上記のポイントをふまえて各タイプのカードを見ていきましょう。
ワザの性能は申し分なく逃げるエネルギーが0なのも非常に強力です。《ジャローダV》と一緒に当たった場合は、高確率でデッキに採用されるカードになると考えています。 また《ジャローダV》のみが当たった場合を考えていきましょう。3エネで120ダメージのワザ「ソーラービーム」を持っていますが、120ダメージであればサブアタッカー候補のポケモンも同じ位のダメージを出す事が出来るので、現時点では不採用になる可能性が高いと考えています。 《メガヤンマ》が持つワザは2つとも強力で、「つきぬける」はシールド戦において重要なベンチ狙撃ワザでもあり、弱らせてベンチに逃がされたポケモンを倒す事が出来る可能性があります。 また3エネルギーのワザ「ジェットウイング」は次の番ワザが使えないデメリットはあるものの、160ダメージを出す事が出来き、抵抗力を持つポケモンもHP130以下であればきぜつさせる事が出来きます。
《ザルード》は「ひきずりだす」が強力で相手の逃げるエネルギーが重いポケモンをバトル場に出し、ターンを稼ぐ事などにも使用出来たり、倒しきれなかった相手のベンチポケモンを倒す役割などがあります。 2エネルギーで使える「さんれんのムチ」も1回でも表が出れば70ダメージとシールド戦におけるサポートポケモンを倒せる位の火力を出す事が出来き、上振れたら210ダメージというポケモンVをきぜつさせれる位のダメージを出す事が出来ます。
逃げるエネルギーが1つなのも評価出来るポイントです。
対戦をサポートしてくれるポケモンの枠で考えると《かがやくアマージョ》になると考えています。特性の「エレガントヒール」は非常に強力で相手に上手くサイドを取らせなくさせる事も出来ます。 ただ懸念点が一つあり、逃げるエネルギーが2枚であることとワザが3エネルギーである為スタートすると弱いという側面があり、当たったら必ず採用するかは微妙なカードでもあります。
《レシラムV》でスタートしワザの「きらめくつばさ」を使えれば次の番から「ホワイトブレイス」を使える為、サイドレースを優位に進める事が出来ます。 またHPも220と高いHPとなっており1回の攻撃できぜつさせれられにくいのも評価出来るポイントです。
《ウインディ》はワザ「とうしのタックル」が強力でHP200以下のポケモンVをきぜつさせる事が出来るのは非常に魅力的です。ただ、進化前の《ガーディ》と《ウインディ》ともに逃げるエネルギー3なのでそこが懸念点になります。 《エンテイ》は技が無色3エネルギーという事もあり、炎タイプ以外のポケモンメインのデッキの草タイプに対するメタカードとしても採用出来るカードです。 《ボルケニオン》は水エネルギーがついていれば180ダメージを出す事が出来る「ハイドロバーン」が強力な為、水エネルギーを採用する構築にする場合はサブアタッカーとして活用してもいいポケモンになると考えています。 対戦をサポートしてくれるポケモンは《ヤトウモリ》になります。当たったらほぼ確実に採用したいカードだと現時点では考えています。ワザ「なかまをよぶ」はシールド戦において貴重なポケモンをベンチに置く手段でもあります。 また、今回のシールド戦は《ジャッジマン》があるので、手札に加える効果だと山札に戻される可能性もあり、ベンチに置ける「なかまをよぶ」は重宝されるワザだと考えています。 また進化先のエンニュートのワザも非常に強力で「しっぽでまどわす」は相手をこんらんにする事が出来きます。入れ替え手段が少ないシールド戦において、ねむり、こんらん、マヒなどのワザを使えなくする可能性がある状態異常は強力な為、評価が高い1枚です。
ワザの「スノーミラージュ」は特性を持つポケモンからワザのダメージを受けないという非常に強力な効果を持っています。今回のシールド戦は特性持ちの優秀なアタッカーも多数あり、それらのポケモンからワザのダメージを受けないのは優秀です。
《アローラロコンV》のみ当たった場合は単体での性能やHPが低い為、不採用になる可能性が現時点では高いと考えています。 《フリーザー》はワザ「ワイルドフリーズ」で相手のポケモンにダメージを与えつつマヒに出来る非常に強力なポケモンです。 《ミロカロス》はワザ「ウォーターアロー」と「メロウウェーブ」どちらも強力なワザを持っています。特に「ウォーターアロー」は少ないエネルギーで使えるベンチ狙撃技として強力な技だと考えています。 《カイオーガ》はワザ「ダイナミックウェーブ」が強力でどこにでも180ダメージ与える事が出来ます。エネルギー要求が厳しいですが《ドーブル》などと組み合わせる事でワザを使いやすくする事が出来るので、ピック次第ではサブアタッカーとして採用したい1枚です。 対戦をサポートしてくれるカードは《ラブカス》になります。ワザの「フィーリングドロー」で5枚山札から引き直す事が出来るので、序盤の事故回避などに使用出来ます。 またワザの「たいあたり」も20ダメージ与える事が出来き、打点調整にも優秀なワザです。水エネルギーを多めに採用する場合は、採用を検討してもいい1枚です。
《クチートVSTAR》のワザ「サドンイーター」は無色2枚で使えるという事もあり他のタイプのサブアタッカーと容易に組み合わせる事が出来る点で非常に評価が高いです。またVSTARパワーの特性「スターロンド」もこのゲームにおいて貴重なベンチのポケモンを呼ぶ手段になります。《クチートV》のみが当たった場合は不採用の可能性が高いと考えています。 《かがやくフーディン》は特性の「ペインスプーン」も非常に強力ですが、ワザの「マインドルーラー」も強力なワザで今回のシールド戦は手札を減らせるカードがあまりない為、それなりの火力を出すことを見込めます。 《ミュウツー》はワザ「サイコパンプ」でのエネルギー加速も強力ですが、特に「リミットブレイク」はシールド戦のルールではサイド4枚からスタートすることもあり、1枚サイドを取られると180ダメージを出す事が出来ます。ただデメリットとしては基本超エネルギーを強く使えるカードが少ないという事があり当たったら必ず採用するかは難しいカードになります。 《キルリア》の特性「リファイン」は非常に強力で特性でドローをする事が出来る為、シールド戦の課題の一つである引きたいカードが引けずに負ける事を解決してくれる1枚になる可能性があります。 《ニャオニクス》は特性「おまねきイヤー」でサポートカードを2枚まで手札に加える特性を持っています。特に《セレナ》を手札に加える動きが強力でVSTARに進化する前のポケモンVを倒したい時などに使うと試合を楽に進めれる可能性があるカードです。 ワザの「ギアスロー」はベンチポケモンにもダメージを与える事が出来る為非常に強力ですが、「スペシャルレーザー」は特殊エネルギーが付いていないと火力が上がらない為、当たった場合特殊エネルギーは少なくとも2枚は当たっていないと不採用になりそうなカードです。
《ザマゼンタ》は特性「メタルシールド」で鋼エネルギーを付けているとHPが160になる為アタッカーとしての運用は勿論ですが時間稼ぎの壁にする事も出来ます。 ワザのかたきうちはポケモンVも1回の攻撃できぜつさせる事が出来る非常に強力なわざなので、当たったら採用したい1枚です。
《ハッサム》はワザ「デンジャラスクロー」が無色エネルギー3つで使用出来るため、色んなデッキと組み合わせる事が出来るという点で非常に評価の高い1枚になっています。 《ギアル》は基本鋼エネルギーを多めに採用出来そうな構築の場合は採用すると序盤の安定や《ギギアル》を手札に加える事で早急に進化することなども可能になります。 《ホウオウV》はHP230というたねポケモンのポケモンVの中ではかなり高いHPがあります。また、特性の「ふっかつのほのう」を使えば1回の対戦で2回《ホウオウV》を使う事も可能になります。 《ドーブル》や《セレナ》との相性がよく、今回のシールド戦では雷タイプが存在していない為弱点も突かれない強力なカードです。 《ドーブル》は今回のシールド戦のプールにおいて非常に強いカードと評価しており当たったら優先して採用したいカードだと考えています。序盤はワザの「いろいろパレット」を使い後続のポケモンにエネルギーを付けつつデッキを圧縮出来るのが評価の高いポイントです。 《ぺラップ》も今回のシールド戦において評価の高い1枚です。ワザの「サイクルドロー」は序盤に欲しいカードを手札に持ってくる為の貴重なワザになります。また逃げるエネルギーも0なので、手札と場が整ったらすぐに逃げる事が出来るのも強いポイントです。 シールド戦は開封による運要素も勿論ありますが、構築次第で運の要素をカバー出来るのも面白いポイントだと思います。