
今回は6月6日発売の拡張パック「ブラックボルト&ホワイトフレア」の注目カードを紹介していきます。
このカードの登場によって《ペパー》から相手の道具をはがす選択肢をデッキに入れることができるようになります。 また受動的なポケモンの道具の価値も少し下がると考えていいでしょう。HPをあげる《勇気のおまもり》や疑似的なエネルギーとして運用されていた《学習装置》等は少し使いにくくなるかと思います。 《ペパー》軸で組まれているデッキタイプが多い現在では、相手の《緊急ボード》に使って相手の選択肢の幅を狭めるといった用途がほとんどになるかとは思いますが、それでもかなりのデッキに1枚採用されそうなカードです。 2位は新規のポケモンexから《ゲノセクトex》。特性で鋼タイプの進化ポケモンを2枚手札に加えることができるため、鋼タイプのデッキ全般に採用されるでしょう。 特に《サーフゴーex》は大きく強化を受けていて、複数枚早期タイミングに進化できることが《サーフゴーex》の勝ちパターンでありそれが今までの大きな課題であったため、それが劇的に改善するためとても使いやすくなりそうですね。 にげるためのエネルギーが2個ぶん少なくなる効果をもつポケモンのどうぐで、現行では《緊急ボード》と近い役割を果たすことになりそうなカードです。 シンプルに《緊急ボード》とは減らせる逃げエネの数が違うので、さらに使いやすくなってます。 なぜ1位に置いたかと言うと、影響を受けるデッキが多いことに加えて個人的に逃げエネを軽くするポケモンのどうぐが特別に好きだから、というのもあります。贔屓です。
エクストラレギュレーションには《かるいし》というカードがあります。 《ふうせん》と違い、本体の逃げエネがいくつあっても逃げエネをゼロにする、とても強力な効果をもっています(今は《ラティアスex》の登場によって活躍の機会は減ったみたいですが)。 スタンダードで使えた頃はよくこのカードを使っていて、WCSで使用したデッキにも4枚採用されていました。
寝言で「場に残るからかるいし…」って言ってたこともあるらしいです。
今でも応用できる考え方だと思うので、興味がある方は当時のカードを調べながら読んでみるといいかもしれません。
特性「メタルシグナル」によって、鋼タイプ限定ではありますが進化ポケモンを2枚サーチできます。しかも出したときの効果じゃなくて毎ターン使用できます。
そんな中で、進化ポケモンをノーコストで、しかも2枚、しかも毎ターン使えるってかなりとんでもないことをやってます。種類が限定されるとはいえ、毎ターン手札が2枚増えるだけでもかなりのアドバンテージです。
鋼タイプの進化ポケモンは一度見直してみる必要がありそうです。
ルールを持たないポケモン限定ですが、exへのダメージを30上昇させることができます。
BW時代にも《シルバーバングル》という似た効果のカードがありました(当時はEXでしたが)。
エーススペックである《マキシマムベルト》にも近い効果で、うまく使えればとても強力に作用するカードです。 2進化exポケモンに対する打点不足を解消できるカードとして役に立ちそうです。
あとシンプルに《スボミー》につけて打点を調整する使い方も覚えておいて損はないかもしれないです。 今まで多くのデッキで採用されてきた《緊急ボード》ですが、これからその枠はこのカードが担うこととなります。また、逃げエネが2まで減らせることで、新たに使いやすくなったポケモンも多数存在しており、戦術の幅が広がる1枚です。 《ミライドンex》をメインとする雷デッキにおいて長らく望まれていた、後半に大火力を出せる雷タイプのたねポケモンです。序盤は《テツノカイナex》の「ごっつぁんプリファイ」でサイドを進めていき、後半に出てきた高耐久ポケモンには《ゼクロムex》を当てる、という戦い方が可能です。 同時収録となるシビビールの存在もあり、非常に使いやすいポケモンです。
先攻からワザを使える珍しいポケモンであり、先攻ワンキルの可能性を秘めています。
非exポケモン専用の打点増強カード。これまで非exデッキに採用されていた《まけんきハチマキ》の枠は、今後このカードが担うことになりそうです。 特に、特性「おまつりおんど」の《カミッチュ》においては、ポケモンexに対して常時打点+60のカードとして運用できるため、相性が良いです。サイドを先行していては効果が無かった《まけんきハチマキ》と比べて非常に使いやすいため、より積極的に攻めていくことが出来るようになりました。 情報公開当初から世間を賑わせていたポケモン。何故か進化元の《プルリル》もグッズロックワザを持っており、先攻を取れば先攻2ターン目から、後攻を取ったとしても後攻1ターン目からグッズロック態勢が整います。 《スボミー》とは違いワザの打点がそこそこ高いため、進化前のたねポケモンを狩りながらプレッシャーをかけていくことが出来ます。 現在は、グッズロックにある程度の耐性があり且つ《ブルンゲルex》の弱点を突ける《マリィのオーロンゲex》の存在から、立ち位置は良くなさそうですが、打点の出るグッズロックというだけでいつ使われてもおかしくないポケモンです。 《ジャミングタワー》と異なる点は、グッズであるが故にスタジアムと比べて比較的アクセスがしやすく、一度剥がしたポケモンのどうぐを再利用され辛い点です。 新しいどうぐを貼られてしまう可能性がある点、スタジアムの割り替えには使えない点などから、一長一短であり、どちらを採用するかはデッキとの相談となります。
《ふうせん》や《ブレイブバングル》等、優秀なポケモンのどうぐも新登場しており、どうぐ対策は今後重要になっていくことが予想されるため、このカードの活躍機会も増えると考えています。 「このカードをつけているポケモン(「ルールを持つポケモン」を除く)が使うワザの、相手のバトル場の「ポケモンex」へのダメージは「+30」される。」という、非exのポケモンを強化するカードです。
また、《コライドン》を採用した【タケルライコ】デッキに1枚入れると、きぜつしてもサイドを1枚しか取られないポケモンで《オーガポン みどりのめんex》などHP210のポケモンexを一撃できぜつさせられるようになります。使うかどうかは微妙なところですが。 あらゆるデッキに入りうる汎用カードとして評価が高いです。
現環境では【サーナイト】が《勇気のおまもり》を駆使してHPを上げて戦ってくるデッキであり、そこに対する回答カードとして重宝することになると予想しています。 【サーフゴー】デッキはこのカードの登場で自由枠が増えると思われるので、ユーザーの方々は追加で採用したいカードを考えてみてもいいかもしれません。
「ポケモンのどうぐ」をトラッシュできる待望の1枚。今までは《ジャミングタワー》で効果を一時的に消すという対処しかできず、スタジアムをトラッシュされてしまうと、「ポケモンのどうぐ」の効果が戻ってしまいました。 環境への影響度も高く評価しているので、堂々の1位とさせてください。
2位は《ブルンゲルex》です。特性「うみののろい」は、『このポケモンがバトル場にいるかぎり、相手は手札から「グッズ」を出して使えず、「ポケモンのどうぐ」も出してつけられない』という効果。 グッズロックをするだけであれば《スボミー》のワザ「むずむずかふん」でどのデッキでも可能ですが、「ポケモンのどうぐ」まで封じ込められるので、差別化ができています。 採用されそうなデッキは【サーナイト】でしょうか。不利な【サーフゴー】相手にも回答を持てるので期待しています。
また、《プルリル》のワザ「うみのかげ」でグッズロックできるのも高評価。20ダメージも出るので、グッズロック下でのダメージレースで《スボミー》に勝るのが良いですね。 お手軽に逃げエネを減らせます。近年のスタンダードでは《緊急ボード》が活躍していましたが、これからはより強力な《ふうせん》が使えるようになります。