dotto選手の「DMGP2025ー2nd」参戦レポート!~環境読みと自分自身の答え~


こんにちは、dottoです。

2025年10月25日と26日に行われた「DMGP2025 2nd」の大会レポートなんですが、11月のスケジュールが超過密でその後体調を長い間崩してしまい…かなり遅いタイミングになってしまったんですがよければご覧ください。

目次

▪️はじめに
▪️1日目アドバンス
メタゲーム読み
▪️使用デッキ:【闇火自然バイク】
構築ポイント
▪️大会結果
▪️対戦内容
▪️1日目振り返り
▪️2日目オリジナル
メタゲーム読み
▪️使用デッキリスト:【光火自然モモキングVS】
構築ポイント
▪️対戦結果&対戦内容
▪️2日目振り返り
▪️総括


はじめに


DMGP2025 2ndに向け当初の予定よりもあまりCSに参加する時間を取ることはできませんでしたが、モチベーション自体はとても高く、夏に開催された超CSから意識的に環境を追い続け、DMGPに参加する上で他プレイヤーに遅れは取らず、メタゲームを読んで挑めるように取り組んできました。

そして、今回は「メタゲーム読み」という一点においては自分自身のことを誰よりも信頼して行うと決めて挑んだ大会でした。原点回帰でもあります。


ここ一年間、大型大会のデッキ選択が他者の意見を参考にしすぎていた部分があると6月頃から反省していました。

〇〇なら間違いないだろうと安直に考えたこともあれば、〇〇が良さそうだけど勝ち切れなさそうだから違うかといって正解から離れてしまったことが本当に悔しかった。

原因は甘えから来る逃げです。
選択から逃避して勝てるはずがない。


他者と比べて「メタゲーム読み」は自分自身の中で一番自信があったスキルのはずなのに、それを最大限活かそうとするのを忘れていたんだと思います。
元々ほとんどの大会は自分で使用デッキを決めていたのに…。


ここ何回かの大型大会での失敗もありますが、DTLでの経験も作用しています。
DTLを振り返ってみても全体を通して魔王軍のメタ読みの的中率は他チームよりも圧倒的に良いわけで、考察力において他の強いと言われているプレイヤーに負けていないんですから。

もちろん、魔王軍のメタゲーム読みの的中率が高いのは自分の力だけではなく、ドラちゃん(◆ドラ焼き)の力はかなり大きいですし、11月に行われた25年後期第2節のレギュレーションにおいてはフェアリーさんの考察能力の高さも加わったのが大きかったんですけどね。

強いデッキを作れる人って考察能力が高いんだなとしみじみ...

……

気づいたらフェアリーさんの凄さを書き始めてしまっていたのでその文章は削除した上で話を本筋に戻しますが、今大会のデッキ選択は自分が納得したものを使用することにしたわけです。

dottoの使用デッキがdottoの身内と全然違うと思われた方もいるかもしれませんがそりゃそうです。

友人に対して隠す気は無かったので相談はしていますが使用デッキに関してはdottoだけ独自路線で決めたんですから。

1日目アドバンス

メタゲーム読み

俳句爵Drache
GP1ヶ月前時点での使用予定のデッキは25年度DTL前期第6節で見つけた【光水自然ダーバンデ】。流行しなければ【光水自然ダーバンデ】を使用する予定でしたが、強い上にリーグで大枠は見せてしまっているので当然流行してしまい没。

【光水自然ダーバンデ】は主要環境デッキの中では対策が容易且つ対策方法が豊富なので流行ってしまった時点で使用する選択肢はありません。

①
GP1週間前の時点では【サイバー】に《Dの天災海底研究所》《裏斬隠テンサイ・ハート》をある程度採用して【光水自然ダーバンデ】に寄せたものを使用するつもりでした。

しかし、調整を進めていく過程で勝ちたいデッキに対して【サイバー】が思ったよりも勝率を稼げない、メタゲーム上の立ち位置がそれ程でもないというのが見えてきてしまいました。

ここで言う勝ちたいデッキというのは予想しているメタゲームで強さと母数の多さを兼ね備えている【サイバー】、【モルト】、【ダーバンデ】の3つのことです。

同型はまだしも、vs【モルト】対面は基本4ターン目を迎えるまでに勝つ必要性があるのに加え、こちらの動きが相手の受けやカウンターカードによって常に裏目を考えながらゲームを進める必要性があり、《メンデルスゾーン》による動きの加速や後攻時の要求値の高さ故に勝ち越しはできるもののゲーム展開が全く安定しませんでした。

となると勝ちたい相手に対しての勝率は中途半端なのでデッキ選択としては妥協点にしかならず、【サイバー】という選択に疑問を感じ始めたのです。

そもそも【モルト】が3kill系統のデッキ以外にはかなり強く出られる環境であり、その肝心の3kill系統のデッキがメタ対象の中心になってしまっていたので【モルト】自体の立ち位置が珍しく良く、強さに加えて人気も兼ね備えている【モルト】相手にはなるべく高い確率で勝利できるデッキ選択の方が良いのです。

轟く邪道レッドゾーン
つまり、【闇火自然バイク】ということです。

【闇火自然バイク】という結論になったはものの…9月のDTLで【闇火自然バイク】を使用した時点ではこのデッキを今後大型大会で使うことは一度もないだろうなと考えていたのでこの選択になったのは自分の中では想定外。

他者視点では違ったでしょうが使用自体は回り道を経て大会2日前に決めたので構築の検討に時間を使うのが精一杯で細かいプレイの検証はできず、得意なジャンルのデッキタイプなので本番の自分を信じることに。
最低限対面相性をチェックするための調整は行っていますけどね。

普段から大会に出ている強いプレイヤーが【闇火自然バイク】を使うことはほとんどないと思いますし、他のプレイヤーが使っていたとしても強い【闇火自然バイク】はどの道少ないと思うのでそこはアドバンテージです。

使用デッキ:【闇火自然バイク】

アドバンス

デッキリスト
・メインデッキ
《禁断-封印されしX-/伝説の禁断ドキンダムX》
《轟速奪取トップギジャ》
《ROYAL-減亜5》
《轟速ジャ・レッド》
《堕チシ八叉ノ蛇神 》
《アーテル・ゴルギーニ》
《弐闘路と轟点火の決断》
《轟く邪道レッドゾーン》
《魔誕の封殺ディアスZ》
《PP-「P」》
《桜風妖精ステップル》
《危険深淵デンジャラス=ジャック》
《ギガクローズ》
・超次元ゾーン
《轟く覚醒レッドゾーン・バスター/蒼き覚醒ドギラゴンX》
《時空の禁断レッドゾーンX/終焉の覚醒者レッドゾーンBSR》
《邪帝斧ボアロアックス/我臥牙ヴェロキボアロス》
《侵攻する神秘ニガ=アブシューム/五邪王ニガ=ヴェルムート》
《静かなる龍跡B=G=W/龍魂合体 オール・オーバー・ザ・ワールド》
《荒ぶる龍跡B=G=R/龍魂合体 オール・オーバー・ザ・ワールド》

・超GRゾーン
《Theジョギラゴン・アバレガン》
《Theジョラゴン・ガンマスター》
《魔神轟怒ブランド》
《愛魂憎男》
《ボルシャック・ドラゴンGR》
《C.A.P.アアルカイト》
《煌銀河サヴァクティス》
《無限合体ダンダルダBB》

構築ポイント

堕チシハ叉ノ蛇神
・【光水自然ダーバンデ】に対しての勝率を上げるために《堕チシハ叉ノ蛇神》を4枚採用。
それに伴ってデッキが2-4デッキになっているのでテンポを損なわないように2コストを10枚採用して長いラウンドでも安定して戦えるように構築。


PP-「P」天体妖精エスメル/「お茶はいかがですか?」
・初動を多投することで色バランスが損なわれるのでテンポからズレる《PP-「P」》は1枚減らす。
・多色が既に多く《天体妖精エスメル/「お茶はいかがですか?」》は事故の要因になるので不採用。


ギガクローズ
・アドバンスの《ギガクローズ》は優先度は低いと考えていたので《危険深淵デンジャラス=ジャック》にするかギリギリまで悩むも変な受けデッキや【ダーツ】への回答になるので1枚採用。

・超次元ゾーンはDTLで【デッドマン】を使用していたのでブラフ用。
・GRゾーンは趣味仕様のブラフ、デッキを確認したジャッジを困惑させることもでき、大体シクにしているのでかっこいい、暇な時に眺めることもできる。


大会結果


予選
1回戦目先攻【サイバー】〇
2回戦目後攻【シータモルト】〇
3回戦目後攻【サイバー】〇
4回戦目先攻【シータモルト】〇
5回戦目後攻【リースモルト】(配信卓)〇
6回戦目先攻【シータモルト】〇
7回戦目後攻【青黒COMP】(3位の方)〇
8回戦目先攻【ダーツ】〇
9回戦目後攻【ダーツ】✕
13位通過

本戦
1回戦目先攻【クローシスバイク】(配信卓)〇
2回戦目先攻【ダーバンデ】〇
3回戦目先攻【シータモルト】✕

結果:ベスト32

対戦内容


使用デッキ的に細かい詰めはあれどやるかやられるかで大味なので一部だけ。

予選

3回戦目後攻【サイバー】〇

愛銀河マーキュリー・スターフォージ
⇒3回ぐらい負けてた択があったのを回避して勝ち

6回戦目先攻【シータモルト】〇

双龍覇王モルトVERSUS
⇒諸事情で3分で終わらせるつもりで挑んで急ぎ目のプレイで3分で終わらせて勝ち

8回戦目先攻【ダーツ】〇

ラッキー・ダーツ
⇒1回捲られるも残りは《ギガクローズ》を絡めて詰めて勝ち

9回戦目後攻【ダーツ】✕

煌銀河最終形態ギラングレイル
⇒先攻3ターン目の《ラッキー・ダーツ》《煌銀河最終形態ギラングレイル》が飛んできて負け
全勝卓につき、沢山居たギャラリーはドン引き

本戦

3回戦目先攻【シータモルト】✕

双龍覇王モルトVERSUS
⇒こちらの引きは後ろのカードがない微妙なもので相手の《メンデルスゾーン》で猶予ターンが少なくなった展開、《PP-「P」》で拾った《魔誕の封殺ディアスZ》ルートで突撃するも《魔誕の封殺ディアスZ》が通った後の3枚からG・ストライク込みのS・トリガー全宣言で打点を全て止められて負け

1日目振り返り


32で勝っていれば16でも【モルト】だったのでかなり惜しい結果でした。

当初の想定よりも偏った当たり方をしましたがそのおかげでのらりくらりと渋い引きでも勝ち進めることができましたし、【モルト】をメタの対象に含めて【バイク】を使用したのは結果的にも大正解だったと思っています。
ベスト4の3つが【モルト】ですからね。

予選順位が高いので優勝していた世界線も今回に関してはあったと思います。
本当に残念。


2日目オリジナル

メタゲーム読み

黄昏ミミ&トワイライトMk.3-挑戦のヒロイン-闇王ゼーロ
【サイバー】と【ゼーロ】に勝つのは必須条件だと考えていました。
チーム戦なのでデッキはある程度偏ります。

一番強いとされるデッキや比較的簡単に勝てる環境デッキに母数が集中するので今回に関しては【サイバー】と【ゼーロ】はその筆頭。
あとは横に使わせて操作指示がしやすい簡単なデッキとして【バイク】、【ドリメ】辺りも考えられ、中間択としての【ダーバンデ】も意識したい相手でした。

以上を考慮した上での候補デッキが
【モモキング】
【ドロマーマガルセカイ】
【青黒COMP】
の3つ。

まず【青黒COMP】は勝率があまり伸びなかったので択から外れ、残りの2択になったのですが...

勝熱伝双モモキングVS
【モモキング】は【サイバー】と【ゼーロ】に対して有利、他【バイク】【ドリメ】【ダーバンデ】に対しても互角以上に戦うことはできるので十分合格ラインのデッキ。
ただ【ドロマーマガルセカイ】の方が最適解を出して動いた場合の全体の勝率は高く、【青黒COMP】も見ることができました。

しかし、その最適解を出し続けないといけない点とコントロール型なので思ったよりも対戦に時間を要する点が気がかり、特に自分はB卓なのでプレイ練度を上げる必要があるのですがその時間があまり確保できませんでした。

対して【モモキング】は自分で考えて作ったデッキなので理解度も高く、ルート把握ができていたので自信があり、結果として【モモキング】の方が高い勝率を出せそうだったので自分は【モモキング】を使用することに。【サイバー】対面も【モモキング】の方が優秀です。

コントロール型の【ドロマーマガルセカイ】は代わりにチームメイトが使うことになりました。

使用デッキリスト:【光火自然モモキングVS】

オリジナル

デッキリスト
《タイク・タイソンズ》
《鬼退治の心絵》
《王道ダチ モンキッド》
《キャンベロ〈レッゾ.Star〉》
《夢双英雄モモキングDM》
《勝熱伝双モモキングVS》
《メラベンチャー・ザ・ジョニー》
《キング・ザ・スロットン7/7777777》
《王道ダチ ケントナーク》
《アルカディアス・モモキング》
《轟壊!切札MAX》

構築ポイント

キング・ザ・スロットン7/7777777
《キング・ザ・スロットン7/7777777》は4枚、踏み倒しの出力先になり実質【メクレイド】の再抽選が可能で除去札なのでキープする札として噛み合っており受け札にもなるため優秀、【ダーバンデ】や【サイバー】にも有効。

鬼退治の心絵王道ダチケントナーク
・初動枠は難しいが4ターン目に強く繋がるのは《鬼退治の心絵》
・動きのパターンが増え、《異端流しオニカマス》に強い《王道ダチケントナーク》は極力採用。


キャンベロ〈レッゾ.Star〉アルカディアス・モモキング
・オリジナルでの《キャンベロ〈レッゾ.Star〉》《アルカディアス・モモキング》は強力だが4:4で採用してデッキバランスを保ちつつ確保するのは難しいので《アルカディアス・モモキング》の方は3枚。

轟壊!切札MAX
・除去を兼ねながら【メクレイド】の当たりになるので《轟壊!切札MAX》は採用。その代わりアグロ系に後手を取った際に1ターン目に《夢双英雄モモキングDM》を優先的にマナチャージするプレイが必要にはなる。

対戦結果&対戦内容


個人結果『チーム結果』

1回戦目先攻【マガルセカイ】〇 『〇』

ARCREALITYCOMPLEX
⇒2ターン目のトップ込みで最強ハンドに

2回戦目先攻【天門】✕ 『✕』

ヘブンズ・ゲート
《メラベンチャー・ザ・ジョニー》を絡めて詰めようとするもゲームに絡まず
相手の構築は《闘門の精霊ウェルキウス》軸だったので絡めばチャンスがあっただけに残念、1:2でチームの負けに絡む

3回戦目先攻【4cゼーロ】✕ 『〇』

闇王ゼーロ
⇒引きが弱すぎて5ターン目が来ても本当に何もできず

4回戦目先攻【4cゼーロ】〇 『〇』

闇王ゼーロ
⇒4ターン目に暴れて勝ち

5回戦目後攻【サイバー】(配信卓)✕ 『✕』

黄昏ミミ&トワイライトMk.3-挑戦のヒロイン-
⇒引きは強かったのに先攻3ターン目で作られた《黄昏ミミ&トワイライトMk.3-挑戦のヒロイン-》《アイドル・ハート》の盤面のせいで《タイク・タイソンズ》が動かせずに4ターン目でにソリティアされて負け
ここもチーム1:2で負け

6回戦目後攻【サイバー】〇 『〇』

アストラル・ハート
⇒先攻3ターン目の《マクスハト》から少しグルグル回されるも着地点が《アストラル・ハート》で勝ち

7回戦目先攻【マガルセカイ】〇 『〇』

キング・ザ・スロットン7/7777777
《キング・ザ・スロットン7/7777777》《一音の妖精》を除去するのに成功したのでこちらの動きを押し付けて勝ち

結果:5-2オポ落ち

2日目振り返り


展開が悪く有利対面にポロポロと負けてしまい勝負運はあまり無かったかなとは思いますが、これは仕方ないかなと言った感じです。

それよりも横で絶叫していた味方のサポートがうまく行かずにチームの負けになってしまったのが良くなかったかなと。

ARCREALITYCOMPLEX
【ドロマーマガルセカイ】の詰めが難しいため自信があったわけではありませんでしたが、最低限これで間違いないという展開の際はプレイに割り込んでちゃんと指示を出していれば予選抜けはできそうだっただけに多少悔いが残ります。

総括


まず一番大事なことですが、両レギュレーションともメタゲームをしっかり捉えて挑めました。

その上でデッキ選択を行ったので手ごたえ自体はありましたし、普通に調整していれば一番強いと思われるデッキに対して更にその上を行って勝ちに行くアプローチを取る方法としては最適に近い選択を取れたとは思います。

自分自身が検証、確認した上で出す答えを信頼したのは正解でした。
ただアドバンスの考察結果を自分の中で出すのに思ったよりも時間を要してしまったのでオリジナルの調整時間が減ってしまったのが残念ではありました。


「DTL」+「チャンネルの撮影」が終わった後から本格的な調整を開始したため、そのタイミングで「思想が同じ」+「時間が合う」人はおらず、ほぼ調整は一人で行ったので時間的に限界はありました。

とは言え自分ならもっとうまくやれたと思うのでここは次回以降の反省点として自己ベストを超えられるようまた次回のGPで頑張りたいと思います。

正解で挑み続ければいつかは勝てるので。

引用:デュエルマスターズ公式
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