皆さんこんにちは!
のすけです。
半年間お疲れ様でした!!!!一先ず
ランキング枠での全国大会への出場が確定しました。
今回も前回と似たようなギリギリの順位で終わった訳ですが、実際には
かなり余裕を持ってゴールができたという背景があるため、この記事も少し早めに書いているのです。
そんな自分がこの半年間、
どのような思考、どのような取り組み方で今期のランキングを走ったのか。皆さんにお伝え出来ればと思います。
※今回の記事は前後編に分かれております。目次
▪️2025年前期ランキング
▪️王道W第1弾発売~DMGP2025-1st
▪️競技プレイヤーは適応する
▪️DMGP2025-1st
▪️GP以降~王道W2弾発売
▪️ヒロインBEST発売~殿堂施行まで
▪️デッキに恋をした
▪️超CS北海道付近の環境遷移
▪️おわりに
2025年前期ランキング
4月〜新弾発売直前
・環境解説年度始めの4月。
例年通り新弾はまだ出ていないため、
数週間は全国大会2025で練習した環境から地続きでした。
この時点で有力なデッキは主に4つ
・【水自然ジャイアント】
・【火光自然ドリームメイト】
・【火光闇ファイアーバード】
・【光水闇ヘブンズゲート】
この時点では有力なループデッキは存在せず
(【光水闇ヘブンズゲート】は一応ループできた)、直近のデュエマで珍しい
『アグロ、ミッドレンジ 、コントロール』が全て存在する環境でした。
まず候補に上がったのは全国大会2024を制し、実際に自分も全国大会で使用した
【水自然ジャイアント】でした。
しかし、このミラーマッチは
《キャディ・ビートル》の有無と先攻後攻が勝率に影響し易く、メタゲーム全体でも意識される対象だったため、全国大会直後のタイミングでは一旦避けたい選択だと考えました。
そこで、ランキングのスタートダッシュに自分が選んだのは【火光自然ドリームメイト】です。実際の持ち込み
①VS【水自然ジャイアント】意識のデッキには滅法有利。
②【火光闇ファイアーバード】や【水自然ジャイアント】といった他のトップデッキにはお互いの練度と先攻後攻次第で勝ち切れる。
この判断でCSに持ち込んだところ、
これが大正解。開始の4日間で
優勝と3位を獲得して最高のスタートダッシュに成功したのです。
ここから今度は【火光自然ドリームメイト】を意識した環境へと変わっていき、
持ち込みを変える必要がありました。
続く2週目では
【水闇自然インターステラ】、【水自然ジャイアント】を使用して計900ptを稼ぐことに成功します。
この時点での環境は群雄割拠であり、
意識して持ち込みを決める必要がありました。
その都合もあって、翌週のCSでは迷走してフワついた状態でデッキを探していたのです。
結局何もまとまらず、この週は持ち込むデッキを
・【水自然ジャイアント】
・【火光自然ドリームメイト】
・【火光闇ファイアーバード】
・【光水闇ヘブンズゲート】
の中から
ランダムに持ち込みを決めており、これがたまたま上手くいき【光水闇ヘブンズゲート】で2度目の優勝をする事ができました。
【光水闇ヘブンズゲート】
王道W第1弾発売~DMGP2025-1st
真気楼と誠偽感の決断、爆誕
2025年4月19日発売の「邪神vs邪神〜ソウル・オブ・ジ・アビス〜」は衝撃的なセットでした。《邪龍 ジャジーブラッド》や
《~西方より来る激流の竜騎公~》、
《昇 カオスマントラ》といった強力なカードが多く収録される中、
ひときわ目を引くSRがありました。
読者の皆さまもお分かりかと思いますが、
そう《真気楼と誠偽感の決断》です。この《真気楼と誠偽感の決断》の登場は環境を一変させます。
1ターン中に3体出すという条件のケアが難しいデッキを軒並み淘汰し、新たなデッキを幾つも生み出しました。発売初日にこの
《真気楼と誠偽感の決断》を搭載した【光水ヘブンズゲート】を使用したところ、
これが大ハマリして2.4倍のCSで優勝する事ができました。【光水ヘブンズゲート】
同じCSでシェアしたメンバーも3位入賞を果たし、
この基盤が強力であることがはっきりとわかったのです。ここから一気に
《真気楼と誠偽感の決断》入りの【光水ヘブンズゲート】は流行し、シェアを伸ばしました。
※デッキの概要はこちらから!競技プレイヤーは適応する
シェアが伸びるという事は
同時に立ち位置の悪化を意味します。
この【光水ヘブンズゲート】は強力といえど、速度の都合で勝てないマッチに対しては極端に不利である事から、
ここに目を付けた競技プレイヤーは一斉にデッキを持ち換えました。この持ち換え先は一周回って
・【火光自然ドリームメイト】
・【火光闇ファイアーバード】
となったのです。
これら2デッキのは共に
《真気楼と誠偽感の決断》の影響こそ受けているものの、プレイと採用カードでしっかりVS
《真気楼と誠偽感の決断》デッキに有利をつける事ができました。
【火光自然ドリームメイト】は《お騒がせチューザ》、【火光闇ファイアーバード】は《ハンプティ・ルピア》。これらによって
《真気楼と誠偽感の決断》がそもそも使えないプレイングを意識する事で競技プレイヤーは
《真気楼と誠偽感の決断》に立ち向かったのです。
しかし、このあたりで【火光闇ファイアーバード】のテンプレが確立され、【火光自然ドリームメイト】との直接対決は【火光闇ファイアーバード】に分がある事がわかり、
環境は【火光闇ファイアーバード】が支配していきます。そしてGWに差し掛かるころ【火光闇ファイアーバード】が支配するこの環境に、
もう一つ新たなデッキが誕生しました。
関東の強豪調整グループによって
【4cペテンバース】が製作され、【火光闇ファイアーバード】に並ぶ強力なデッキとして徐々に頭角を現したのです。
【4cペテンバース】
この基盤はかなり強力で、翌日以降は競技プレイヤーを中心に流行しました。そしてGW最大のイベントである「超flat-CS」では実際にこの【4cペテンバース】をチームメイトの
デンネ選手に使用してもらい、残りは【火光闇ファイアーバード】という
超順張り構成で3位入賞を果たす事が出来ました。
ここからDMGP2025-1stまでは環境の変化も無く、ひたすら【火光闇ファイアーバード】と向き合う時間となります。DMGP2025-1st
実際にオリジナル、アドバンスともに
【火光闇ファイアーバード】を使用して本戦こそ振るわなかったものの、
サブイベントでは優勝と準優勝をして1,800ptを獲得しました。本戦も同じ調整グループの
「みるえめ」選手が2位入賞を果たして全国権利を獲得する等、総じて満足のいく大会でしたね。
※詳しい振り返りはこちらからGP以降~王道W2弾発売
光水闇アマテラス登場
この頃から新たに、同時多発的に開発された
【光水闇アマテラス】が、VS【火光闇ファイアーバード】と【4cペテンバース】にしっかり戦えることが判明して徐々に数を増やしました。
【光水闇アマテラス】
このデッキの台頭により【4cペテンバース】の勢力は弱まり環境は
・【火光闇ファイアーバード】
・【光水闇アマテラス】
の2強環境へと移り変わります。
このデッキが直接対決した際は
【火光闇ファイアーバード】側のプレイングが勝率に直結してしまう事もあり、CSでの【光水闇アマテラス】は
"勝ちやすい"デッキとして流行しました。
(完全に詰めたら【火光闇ファイアーバード】側に分がある先攻ゲー)こうした要因もあって、この時期は
"プレイングある程度把握している【火光闇ファイアーバード】"というアーキタイプが非常に強かったですね。
長い間使った甲斐もあり、この期間は【火光闇ファイアーバード】で優勝1回と2、3位を2回ずつ、【火光闇ファイアーバード】を友人に貸したため使用した【水自然ジャイアント】で1回優勝と絶好調でしたね。王道W第2弾発売
そして2025年6月21日、待望の「王道W第2弾 邪神vs邪神 Ⅱ 〜ジャシン・イン・ザ・シェル〜」がリリースされました。《炎氷渦と鎮魂禍の決断》や
《魔誕導師ブラックルシファー》といった派手な効果を持つカードが大きな注目を集めましたが、実際には
《轟シャ合体ゴルギーオージャー》を主体とした
【光水自然ゴルギーオージャー】が環境に食い込むのみで変化はありませんでした。
しかし【火光闇ファイアーバード】が最強であることは変わらず、このまま【火光闇ファイアーバード】と向き合う事になります。
この期間は
ほぼ惰性で【火光闇ファイアーバード】でCSに出ながら他のデッキを探す、というありきたりな競技生活を送っていました。
【光水自然ゴルギーオージャー】の話
ふとした事で【光水自然ゴルギーオージャー】が対【火光闇ファイアーバード】において先攻なら意外と勝てる事実に気が付く事ができました。《華謡の精霊カンツォーネ》の切り返し性能と
《ソウルサンライトコハク》+
《一音の妖精》の蓋性能が【火光闇ファイアーバード】に対してなかなか有効だった点が主な要因です。
さらに【火光闇ファイアーバード】以外のデッキにはソリティア性能が高くキルターンが速い点が強く、
ほとんど5割以上のマッチアップが多かったのです。
これに気が付いたのが王道W2弾の終わりだった事から実際に使えた期間は短かったです。
ですが、この短期間の間に関西の強豪であり調整仲間である
オガワ選手(
@PlusUltra_oga)と共に練り上げたリストが中々に強く等倍のCSで準優勝する事が出来ました。
【光水自然ゴルギーオージャー】
※詳しい動きはこちらから!このリストをシェアをした
はるる選手も6倍で開催されたアーチーCSで4位になるなど、滅法いい立ち位置を活かして満足いく勝ち星を上げる事が出来ましたね。
ヒロインBEST発売~殿堂施行まで
ヒロインBEST発売
2025年7月19日発売の
「愛感謝祭 ヒロインBEST」の下馬評は例年のBESTシリーズより低かったです。
しかし、DTLリーガーの
むった選手によって
《昇カオスマントラ》型の【水単サイバー】が発掘されると評価は一変しました。
《マクスハト》からの3ターンキルが現実的に起こり得るソリティアデッキの登場は環境にもちろん食い込むこととなり、これ以降更に構築がブラッシュアップされていきます。
その一方、旧環境の覇者である【火光闇ファイアーバード】は《愛銀河マーズ・シンギュラリティ》を獲得して最終形態へと進化しました。
宿敵である【光水闇アマテラス】も
《裏斬隠 テンサイ・ハート》を獲得し、こちらも最終形態となったのです。}
殿堂前最終環境の話
この《愛銀河マーズ・シンギュラリティ》入の【火光闇ファイアーバード】は本当に強く、その相対的強さは【水闇サガ】や【JO退化】のような歴代のヤバい奴らと余裕で肩を並べられる程のスペックがありました。実際に自分もこれに本当に助けられ、構築を一緒に練った
はるる選手と共に短期間で成果をしっかり上げる事が出来ましたね。
【火光闇ファイアーバード】最終形態
※二本槍CS優勝、《アシステスト・インコッピ》の1枚目と《アリス・ルピア》3枚目が競合【火光闇ファイアーバード】の余りの強さから宿敵である【光水闇アマテラス】も引っ張られるように母数を伸ばし、環境の構図は2強環境のようになって行きました。
とはいえ《愛銀河マーズ・シンギュラリティ》登場以降の【火光闇ファイアーバード】は最強で最高のデッキでしたが、最適なデッキではありませんでした。デッキに恋をした
DMPランキングで最も不要な物は、デッキに対する『情』だと考えます。これは、1つのデッキへ情を抱いてしまうと環境デッキの評価の誤認に繋がり、環境を正しく俯瞰出来なくなる、という考えに由来しているからですね。
そして、自分は2024年のランキングで
【火水マジック】への『情』に振り回された経験がありました。
そんな自分が、
《愛銀河マーズ・シンギュラリティ》入りの【火光闇ファイアーバード】への情を抱いている事を完全に自覚しつつ、
"この期間しかこの最高のデッキを使えない"という理由で
殿堂入りまでの期間の持ち込みを固定していく事にしました。
それ程までに自分にとって《愛銀河マーズ・シンギュラリティ》は魅力的で蠱惑的なカードだったのです。超CS北海道付近の環境遷移
「超CSⅧ in北海道」の少し前から【水単サイバー】側の構築の変化もあり、
VS 【火光闇ファイアーバード】はかなり先攻側が勝つという風に変化していきます。
《裏斬隠 テンサイ・ハート》と
《ルード・ザーナ》の枚数が厚めに採られるようになり、
しっかり攻撃を受けてカウンターする意識を強くした構築が流行し、結果を残しました。
元々先攻3ターン目に
《マクスハト》のメクレイドが通るとそのまま勝ちに直結する事も、このマッチタイプの勝率を担保する要因としては十分だったんですよね。
ループデッキという特性で、受けが一切関係無い事からこの時点で存在していた他のアーキタイプには殆どに有利をつける事が出来ていたのです。
これらの要因もあり、「超CSⅧ in北海道」では【水単サイバー】がワンツーフィニッシュを飾りました。実際自分も
【火光闇ファイアーバード】最後の日に【水単サイバー】を使用して好成績を収めることが出来ましたね。
おわりに
以上で「2025年前半シーズン」の振り返り・前編を終わります!
後半も近日中に公開されますので少し長くなりますが引き続きよろしくお願いします。
ここまでご覧頂きありがとうございました!!