今週末、MTGアリーナ上で2日制の賞金イベント「
アリーナオープン」が開催されます。
初日はBO1(サイドボードなしの試合形式)
もしくはBO3の選択形式で、
2日目はBO3で6勝以上で賞金獲得。フォーマットはアルケミーにて行われます。
初日については1日に何度も参加することが可能で、BO1とBO3をその都度選んでジョインできます。
公式記事はコチラ目次
▪️アルケミーとは
▪️アルケミー環境を定義するカード
▪️アーティファクト破壊カード
▪️イゼット《書庫の鍵》コントロール
▪️緑単アグロ
▪️おわりに
アルケミーとは
アルケミーはMTGアリーナ限定のフォーマットで、
スタンダードの全カードと、バランス調整されたカードと、
デジタル専用のカードを組み合わせたフォーマットです。
スタンダードで強すぎたカードは、
一部能力がバランス調整で変更されています。
12月の記事でもアルケミーを紹介したので、
詳細はそちらも参照してください。
記事はコチラアルケミー環境を定義するカード
新しいフォーマットで遊ぶ時、
僕はまず
どれが強すぎるカードなのかを考えます。
「そのカード4枚からデッキ構築がスタートし、
常にそのカードを意識したプレイをしなければいけない」そんなカードがどの環境にも1つや2つあります。
《神聖な粛清》はアグロデッキを粉砕する、3マナの全体除去。
追加で2マナを支払うことで再度唱えることは出来ますが、コストが重くなった状態で軽いクリーチャーを複数体、同ターンで唱え直すのは難しく、その軽さも相まってとても厄介なカードです。
アグロデッキは常に《神聖な粛清》を考える必要があり、
ケアしてクリーチャーの展開を抑えてしまうと、
逆に単体除去で時間を稼がれてしまいます。
正直な話、3マナは軽すぎる!
こんなに強い全体除去が存在する環境ではアグロデッキを使うメリ
ットが薄れてしまいます。
4マナから2マナ加速出来て、5ターン目には《
副陽の接近》
が撃てる!
マナ加速でありながらフィニッシャーであり、
全体除去や単体除去もこなし、ドラフトの運が良ければ《
時間のねじれ》《
悪魔の教示者》《
対抗呪文》《
稲妻》
といったヒストリック禁止級のカードも使える!
特に《
副陽の接近》《
時間のねじれ》
がドラフト出来れば最高の働きをします。
2-3ターン目を除去で相手のカードと交換して、4ターン目《
書庫の鍵》でゲームセットと、あまりにも簡単に勝利をもたらすスーパーカード。
実際に、《神聖な粛清》《書庫の鍵》
を4枚採用した青白コントロールがアルケミーで1大勢力になって
おり、これらが環境を定義するカードと言えるでしょう。
アーティファクト破壊カード
《書庫の鍵》は超強力ですが、
タップ状態で戦場に出るので、次のターンが来る前に破壊すればマナ加速されません。また、《書庫の鍵》がないと唱えられないカードもドラフトで手に入る可能性があるため、アーティファクト破壊は効果的です。
とはいったものの、ただアーティファクトを破壊するだけのカードはメインに入れにくいので
、他の役割も兼ねたカードだと好ましい。
「アーティファクト破壊」で検索したところ、
良さそうな候補は以下でした。
白単に《
聖戦士の奇襲兵》を、緑単に《
辺境地の罠外し》
を入れたり、
どのデッキを使うにしろ、何かしらの方法でメインからアーティファクトに触
れるようにしておきたいです。
僕が目を付けたのが《
削剥》《
プリズマリの命令》の2種類。
どちらも除去として及第点でアーティファクト破壊のおまけがついているので、《書庫の鍵》に有効です。
あらゆるフォーマットで環境定義である強力カード《
表現の反復》
が使えるのも、イゼットカラーの魅力です。
イゼット《書庫の鍵》コントロール
《書庫の鍵》からドラフト出来るカードは運次第になりますが、《
時間のねじれ》が取れたら最高!《
感電の反復》と合わせて、
5ターン目に追加2ターンコンボを決めることが出来ます。
もし《
時間のねじれ》が取れなかったとしても、《
稲妻》や《
破滅の刃》を《
感電の反復》
でコピーすればアグロデッキには十分です。《
稲妻のらせん》
コピーなら6点回復します。
《
副陽の接近》は1枚で勝利してしまうとんでもないカード。《書庫の鍵》
から次のターンに7マナ出るので、すぐに撃てます。あとは2回目の《
副陽の接近》をプレイするまで耐えるだけでよく、
コントロールデッキに最適のフィニッシャーです。
《
稲妻のらせん》《
副陽の接近》《
審判の日》
をピックする可能性があるので、
なるべく白マナが出るマナベースになっています。
《書庫の鍵》のピック優先順位は以下の通り。
1位:《
時間のねじれ》
2位:《
副陽の接近》
3位:《
対抗呪文》
4位:《
稲妻》
5位:《
稲妻のらせん》
6位:《
破滅の刃》
7位:《
悪魔の教示者》
8位:《
電解》
9位:《
審判の日》
《
悪魔の教示者》からサーチしてくるパターンがあるので、
アグロ用に全体除去の《
家の焼き払い》は1枚、
コントロール用に《
船砕きの怪物》
を1枚ずつ入れておくと便利です。
《見捨てられた交差路》から黒マナを出すこともありますよ!
《書庫の鍵》は強力ではあるのですが、前述の通り、
アーティファクト破壊に弱いカードです。
また、先ほどピック優先順位の2位として紹介した《
副陽の接近》は打ち消し呪文に弱く、《書庫の鍵》から手に入れた際には手札を1枚捨てることになるので、実はコントロールデッキに対してはそ
こまで強くありません。
メタゲームが進んで《書庫の鍵》
コントロールが増えることを予想すると、
メインにアーティファクト破壊や手札を増やす《
表現の反復》
を採用した方が、コントロール対決で強いと判断しました。
コントロール対決は、《
予想外の授かり物》
で相手のエンド時に仕掛けてマナ差を狙いたいです。
《公式発見》はかなりのパワーカードで、土地以外のカードを
3ドローしつつ手札を全て1マナ軽減。2マナの《
ゼロ除算》
は3マナの《
予想外の授かり物》は世界が変わるので、
ぜひ体感してみて下さい。
能力調整された《
アールンドの天啓》の代わりに、この《
公式発見》や《
時間のねじれ》を《感電の反復》コピーするのが、
このデッキの目指す勝ち筋です。
《
溺神の信奉者、リーア》
はインスタントやソーサリーを多用するこのデッキに噛み合ってお
り、特にアグロデッキに対しては、墓地に《
消えゆく希望》
がある状態で出すと勝利は目の前です。
ただ、青いコントロール対決はマナを構えあう展開になりやすく、
5マナのソーサリーアクションなので枚数は抑え目。
《
アールンドの天啓》抜きのイゼット天啓みたいなデッキですが、
メインの勝ち手段はほとんど《
マスコット展示会》です。
《
ご破算》は履修で持ってこれるアーティファクト破壊です。
スタンダードでは《
否認》よりも《
才能の試験》
が優先される傾向にありますが、アルケミーに関しては《
否認》の方が少し優れているように感じています。
青白コントロールの《
日没を遅らせる者、テフェリー》
を《才能の試験》
を持ったまま泣く泣く通すような事態は避けたいですし、《
否認》
なら《書庫の鍵》も打ち消せます。
緑単アグロ
「《書庫の鍵》
デッキはワイルドカードたくさん使うし全然組みたくない!
スタンの資産を併用できるデッキないの!?」
ご安心ください、そんな方のために緑単も用意しました。
アルケミー専用カードの《執拗な仔狼》は、
緑単に合致したカードです。
思ったよりも追加される能力が強く、2ターン目に《
群れ率いの人狼》
を4/4トランプル警戒にするのも、《
老樹林のトロール》を5/
5トランプル警戒にするのも強い。
1ターン目《執拗な仔狼》、2ターン目《
レンジャー・クラス》
で、修正を与えたいクリーチャーを後回しにすることもできます。
《
ウルヴェンワルドの奇異》は《執拗な仔狼》で強化されると5/
5警戒速攻トランプルと、
攻防一体の最強クリーチャーになります。
《
フロギーモス》は、青系コントロールが《
溺神の信奉者、
リーア》を使うことが多いので、
リーア前に相手の墓地を減らす役割があるのと、
全体除去を強く意識して、速攻クリーチャーを多めにしています。
アルケミーでは《神聖な粛清》が頻繁に使われるため、
全体除去の返しに殴れる4マナ以上の速攻クリーチャーがかなり大
事です。
今回のリストでは採用していませんが、
緑単で使えるアルケミー専用カードもあります。
《白髪交じりの猟匠》は手札を追放して、
サイドボードからクリーチャーを手札に加える能力。
《
秘密を知るもの、トスキ》《
トヴォラーの猟匠》《
巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》など、
状況に応じたクリーチャーをサーチすることが出来ます。
ただ、3マナ4/3というサイズが他に比べてイマイチなのと、
序盤から展開していった時に意外と手札にクリーチャーを貯めこむのが難し
く、特にトップデッキしたときに弱い印象を受けました。
《野生の怒り、ガラク》
は速攻クリーチャーに修正与えたら強そうかと思ったのですが、
それならそもそも《
ウルヴェンワルドの奇異》
を出した方が良かったです。【-1】能力はパワー2のクリーチャーが出ると弱かったので解雇になりました。
おわりに
アルケミーでのアリーナオープンが急な発表だったので、
十分に準備できていない方がほとんどだと思います。
デッキに迷ったら、イゼット《書庫の鍵》
コントロールや緑単を回して見て下さい。
それではまた。