『タルキール:龍嵐録』が発売されて、MTGアリーナでもドラフトが遊べるようになりました!多色環境は面白いのですが、強いカードを取るのか2色土地を取るのかのバランスにいつも悩まされます。
今回は『タルキール:龍嵐録』のドラフトを考察していきます。
目次
▪️『タルキール:龍嵐録』新キーワード能力おさらい
▪️コモンランキング
▪️アンコモンランキング
▪️その他
▪️おわりに
『タルキール:龍嵐録』新キーワード能力おさらい
闘魂-アブザン(白黒緑)
「闘魂」は、クリーチャーが行う新たなキーワード処理であり、あとに数字が続きます。クリーチャーが「闘魂N」を行うように指示された場合、あなたはそれの上に+1/+1カウンターN個を置くか、白のN/Nのスピリット・クリーチャー・トークン1体を生成するかを選びます。
闘魂能力を解決する際に、そのクリーチャーが戦場に存在しない場合は、あなたは単にスピリット・トークンを生成するだけになります。
疾風-ジェスカイ(白青赤)
「疾風」はあなたが各ターン内のあなたの2つ目の呪文を唱えるたびに誘発します。
相続-スゥルタイ(青黒緑)
「相続」能力はすべて、起動コストにそのカードを墓地から追放することが含まれ、ソーサリーとしてのみ起動できます。
また相続能力はすべて、クリーチャーにカウンターを置く効果が含まれます。
応召-マルドゥ(白黒赤)
「応召」は攻撃時に誘発し、タップ状態かつ攻撃している状態で1/1の戦士・クリーチャー・トークンが生成されます。
能力の解決時にそのクリーチャーが戦場からいなくなっていてもトークンは生成され、次の終了ステップの開始時にそのクリーチャーがいなくなっていてもトークンを生け贄に捧げます。
調和-ティムール(青赤緑)
「調和」は、マナ・コストではなく調和コストを支払うことで、あなたの墓地からカードを唱えられるようにする能力です。
パワーの大きいクリーチャーをタップすれば、そのぶんのマナコストを軽減できます。
色の組み合わせの基本
ドラフトでは基本的に「白黒」「青赤」「黒緑」「赤白」「緑青」の5つから対抗色スタートして、流れてきた3色のカードでどの氏族(3色の組み合わせ)に行くか決める流れになる事が多いです。例えば白黒なら、闘魂と応召でトークンをたくさん並べて、生贄や全体強化を使う戦略。
青緑なら、切削で墓地を貯める事で、相続と調和の両方を墓地から活用できる戦略。
青赤なら、調和でプレイ回数を稼いで疾風を誘発させる戦略。
などなど、キーワード能力をつなぎ合わせてシナジーが生まれるものも数多くあります。僕がまだ未発見なだけで、これ以外の組み合わせも多数ありそう。
ここからは、コモンとアンコモンをランキング形式で紹介していきます。
コモンランキング
1位《シブシグの鑑定士》
2/2と相討ちできる最低限のスタッツかつ、アドバンテージを得る能力。
序盤の土地を揃えて、墓地を増やす事で相続と調和の両方を使いやすくなります。デッキに何枚あっても嬉しい、環境トップコモン。
2位《溶鉄の吐息》
4-5マナのクリーチャーを2マナで倒せる事が多い。普通に使っても十分強いですが、インスタントタイミングで撃てたら最高!
3位《苛性の吐息》
1マナで撃てる事もある、使い勝手の良い除去。
このカードの影響で、タフネス3とタフネス4では除去されやすさに結構差があります。
《ジェスカイの祭壇守り》とかがまさにそう。
4位《刺突の吐息》
強いクリーチャーはタフネス5以上な事が多いので、それを除去できるように接死持ちと組み合わせたいです。
ドラゴンがいるときの諜報2も、無駄なドローを防いでくれて素晴らしい!
5位《アイノクの旅人》
1位の
《シブシグの鑑定士》と同じ理由で、青と緑が主軸のデッキでは墓地を増やす事で相続と調和の両方を使いやすくなります。
切削しつつ土地を伸ばしてくれるいぶし銀。
6位《要塞の族護衛》
白は闘魂と応召でトークンを並べる戦略になる事が多く、良い2マナ域としてランクイン。
最初は弱そうだと思っていましたが、使っていく内に印象が変わりました。クリーチャーを生贄にするカードも使いやすくなります。
7位《ドラゴンの餌食》
サイズ関係なく倒せる良い除去ではあるのですが、肝心のドラゴンを除去したいときに5マナかかるのが大きなデメリット。
ドラフト序盤に同じパックから
《苛性の吐息》が出たら
《苛性の吐息》を優先していますが、ドラフト中盤で確定除去が欲しいのなら
《ドラゴンの餌食》取る事もありそう。
8位《サグの原生龍》
土地サーチかつ本体も及第点の性能。上記のコモン除去たちのドラゴンの後見も受けやすくなります。
9位《嵐ヶ原の足留め》
サイズ関係なく倒せる良い除去ではあるのですが、今回のセットはエンチャントを破壊するカードが少しあって、過去のセットより信頼度が落ちます。
白は除去するよりもトークン展開を優先したい事が多いのでこの位置に。
10位《塩路の荷役獣》
白は闘魂と応召でトークンを並べるので、3マナや2マナでプレイできる事が多いです。
ランクインはしなかったものの
《払拭の吐息》も紹介。
4-5マナのカードが強いので、打ち消し呪文はいつもより強く感じます。4マナはなかなか払えない!
アンコモンランキング
1位《氷河の龍狩り》
ルーターしながら3点除去して調和付き!?強すぎる!2位《カラキクの守護者》
初めて出された瞬間思いませんでしたか?「こいつレアじゃないの」って。基本セット2019収録の
《殲滅の龍、パラディア=モルス》は、ドラフトではかなり強い神話レアでしたが、
《カラキクの守護者》はパラディア=モルスとほぼ同等の性能!
ダメージを与えるまでは呪禁なので返しのターンに除去しにくく、殴った後には呪禁が無くなりますが、その後はインスタント呪文で守る事が出来ます。
1体でゲームに勝つことも良く起こります。ティムールじゃない場合でも、1色タッチを検討するくらいの強力なドラゴンです。
3位《キシュラの掠め飛び》
相続や調和など、墓地から追放する事で1ドローできます。本体も2/2飛行とかなり優秀。
ちなみに緑の
《アイノクの旅人》の場合も、3枚切削してから墓地から土地を1枚手札に加えるので、1ドローが誘発します。
4位《音撃の金切り魔》
相手のクリーチャーを2点除去、もしくはプレイヤーに2点ならディスカード、どちらのモードでも強く、4/4飛行はそのままゲームに勝てる性能です。
-3/-3や3点除去の影響で、4/4と3/3には結構差があり、4/4は頼もしい!
5位《乱動するドラゴンの嵐》
ドラゴンが出る度に繰り返し使える
《航路の作成》。
序盤にドローを進めて土地を揃えるのに使い、後半は余った土地を捨てて、いつ引いても無駄になりにくい良いカードです。スタンダードでも使われそう。
6位《双つ口の嵐孵り》
飛行が除去出来ないのは無視できないデメリットではありますが、5点はほとんどの5マナ域まで除去出来ます。
そして本体も5/4飛行5点ゲインとかなり優秀。
7位《充溢するドラゴンの嵐》
5位と同じくドラゴンが出る度に繰り返し使えます。白は横並べ戦略が強く、コモンの
《苛立ちの暁破り》と一緒に使いたいです。
8位《旅する植物学者》
2マナ2/3で土地が伸びる可能性がある、最上級の2マナ域。タップ状態になった時なので、ブロックされても誘発するのが親切設計。
9位《叩きのめす妙技》
特にアブザンとスゥルタイがカウンターの数を参照する能力が多いので、+1/+1カウンターのおまけも実は大きい。
これも接死持ちと組み合わせたいです。
10位《破壊の嵐孵り》
どっちのモードでも強く、環境に割りたいエンチャント・アーティファクトは結構あります。
《ジェスカイの祭壇守り》をランクインするか迷いました。複数回誘発したらかなり強いんですが、タフネス3なため除去されやすい感覚です。
緑コモンに4/4到達もいる環境なので止まるし、ティムールやマルドゥのアンコモンドラゴンに比べると少し落ちます。
その他
碑シリーズはかなり良いデザインで、色マナを揃えながら後半はマナフラッドの受けにもなります。コモンと2択で迷うなら、序盤は碑を取って良さそう。
特にティムールとマルドゥが強く感じます。
特にドラフト序盤は、コモンを取るなら3色土地を取った方がその後の受けが広がります。3色土地は2-4手目でピックされる印象。
3色土地を取っておくことで、ティムールやマルドゥのアンコモンドラゴンを引いた時にタッチできる選択肢が生まれるのが好きですが、土地をピックし過ぎると序盤タップインで出遅れる理由にもなるのでバランスが難しいです。
おわりに
MTGアリーナで10回ほどドラフトしましたが、
現状では緑中心のスゥルタイとティムールが人気過ぎるように感じます。最近僕が上手く行っている戦略は
ボロス(白赤)スタートして、青タッチでジェスカイ、黒タッチでマルドゥに行く事です。《要塞の族護衛》《突撃部隊》で序盤に展開してから
《アラシンの日輪盾》のタップや
《山頂の威し屋》でブロック不可で押し切って行き、コモンが多いので再現性が高く、気に入っています。
3色目のカードは2-3枚に留めてタッチする程度にして、
《平地》《山》が多めのマナベース。2色土地をピックする必要が少ないのも良いです。お試しあれ。
それではまた。