今週末、
「マジック:ザ・ギャザリング ジャパンオープン2025」が開催されます!
大会フォーマットは、『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』+『ファウンデーションズ』限定構築!!!
大会詳細はコチラ本日7月4日(金)まで予選が開催中で、BO3もしくはBO1の大会で4勝1敗以上の成績で2次予選への出場権を獲得。
7月5日(土) に2次予選、7月6日(日)に決勝大会が開催され、
優勝はなんと賞金50万円!今回はそんなFF限定構築を分析して行きます。
目次
▪️限定構築フォーマットの特徴
▪️青単テンポ
▪️黒単セフィロス
▪️緑単上陸
▪️バントユウナ
▪️おわりに
限定構築フォーマットの特徴
『FINAL FANTASY』+『ファウンデーションズ』という事で、カードプールが限られているので、その特徴をまとめて行きます。
マナベースが弱め
《尖塔断の運河》や
《リバーパイアーの境界》など2色土地が豊富なスタンダードとは異なり、
限定構築では2色出る土地は弱め。2色出る土地はタップインで、街タイプを持つか、1点回復するか、占術1するかの選択肢になります。この中では占術1がデッキの安定性を上げてくれるので、2色デッキを組む場合は占術土地を使う事になります。
《始まりの町》は3ターン目以内ならアンタップインで5色出る、貴重な土地です。2色デッキや3色デッキにとって
《始まりの町》は大きな助けになります。
2色デッキは基本地形8枚ずつ+占術土地4枚+
《始まりの町》4枚のようなマナベースになりやすいのですが、少し不安定さを感じるのでタップインを1枚足したいくらいの感覚。
しかしタップインのデメリットも大きく、その上で色マナが不足する事も起こります。《魂石の聖域》はとても強く、
単色デッキの一番のメリットです。
アンタップインでテンポよく動ける事と
《魂石の聖域》を4枚使える事から、現状は2色デッキよりも単色デッキの方が安定していると感じます。
マジックの安定性で最重要なのはマナベース!!!単体除去
2マナ以下の除去が弱めで、なにかしら条件付きのものが多く、
《喉首狙い》のように何でも倒せる除去はかなり少ないです。
《オーバーキル》は何でも倒せますが、3マナと少し重い。除去は2マナ以下が望ましい。
ファウンデーションの除去。
《大群への給餌》はライフロスがありますが貴重な確定除去。
赤は
《削剥》《抹消する稲妻》となかなか優秀。
色対策
色対策カードはなかなか優秀。マナベースが弱い影響で単色デッキが一定数存在するので、相手によってはかなり刺さります。
全体除去
全体除去一覧。サイズの大きいクリーチャーの事を考えると
《審判の日》が良いかな。
《古代魔法「アルテマ」》はアーティファクトを破壊しつつ、ターン終了効果で死亡誘発能力も防いでくれます。
ここからは、僕が注目しているデッキを紹介して行きます。
青単テンポ
まずは予選を4勝していた青単テンポを紹介。
2ターン目
《「占星術師」の天球儀》や
《ドレイクの孵卵者》から展開。
3ターン目に
《チュートリアルバトル》バトルで強化する事により
《「占星術師」の天球儀》のトークンは4/4に、
《ドレイクの孵卵者》は3/5になって攻撃。
環境の2マナ除去が弱めなため2マナ域が生き残りやすく、1回トークンが4/4まで育つと対処が難しく、
《ドレイクの孵卵者》がトークン生成できれば除去されても得しています。
《悪戯な神秘家》は
《選択》や
《チュートリアルバトル》でトークン生成して、トークンも
《「占星術師」の天球儀》を装備すれば無視できないクロックに変わります。
土地が全てアンタップインなので序盤から綺麗に動く事が出来て、安定感の高いデッキです。
ブロッカーをどかす
《睡眠魔法「スリプル」》《送還》。どちらも1マナなので1ターンに2アクション取りやすく、
《送還》は自分のクリーチャーを守るのにも便利。
2マナ域を定着させてから
《論破》で蓋をして行きます。
《狡猾な侵入者、魁渡》はクリーチャーの横並びから忠誠度を増やしやすく、忍者による盤面作りと手札の入れ替え両方が強い。
《「占星術師」の天球儀》で巨大になったトークンをブロック不可にして押し切る事も多いです。
青単は動きとしてはイゼット果敢に似ており、安定性が高いデッキです。メインに少し
《否認》や
《本質の散乱》を加えても良いと思います。
黒単セフィロス
僕が予選で使用して4勝した黒単セフィロスです。《暗黒騎士、セシル》接死により攻めても守っても強い1マナ域。
《闇の腹心》は継続的なアドバンテージを得つつ、セシルの変身を早めてくれます。
《真夜中の死神》は追放除去には弱いものの、クリーチャーが死亡する度にドローで手札を保持。
《真夜中の死神》と
《威名のソルジャー、セフィロス》の相性が良く、この2枚が揃うとすぐに勝つほど手札とライフのアドバンテージを得る事が出来ます。
《寄生の賢者》はデッキの安定性を上げる隠れた主役で、セフィロスの生贄に2回なってドローを進めたり、
《踊り食い》を使いやすくしてくれます。
環境のデッキの多くがクリーチャー主軸なので、相手の2マナ域を確定除去する
《踊り食い》《大群への給餌》は便利。
《マラキールの門番》も除去しながら2/2が残ります。
《魔晄都市、ミッドガル》はFFの出来事土地シリーズの中でも最も強く、
《寄生の賢者》《マラキールの門番》を生贄にドローを進めます。
《魔晄都市、ミッドガル》《魂石の聖域》で、
土地が後半でも役割が多いのが黒単の強み。色対策の
《死の印》と、定番の
《強迫》でサイドボードも強め。
《闇のクリスタル》は、死亡誘発型能力の多いデッキ、例えば黒単セフィロスのミラーマッチではゲームを決める性能です。
デッキ全体が軽い、2マナ以下の除去が厚い、マナベース強い、サイドボード強いと、手前味噌ですが強いデッキの条件は揃っているはず!ここらへんも試したのですが、
《ヘクトアイズ》は盤面に与える影響が弱すぎる、
《戒律王、ゾディアーク》は意外と大事なクリーチャーを除去出来ず
《魂石の聖域》を諦める程ではない、
《召喚:蛮神オーディン》は強いけど重くて
《闇の腹心》と相性が悪い。
《暗黒騎士、セシル》《闇の腹心》で軽い所が強いので、そこを活かす方向が良いと思います。
緑単上陸
予選で当たる回数が多く、デッキの強さを感じたのが緑単上陸。他のデッキが2マナスタートが多い中、
《サッズのヒナチョコボ》《ラノワールのエルフ》と2種類の1マナを使えるのが緑単の強み。
《ティファ・ロックハート》は1ターンに複数回上陸出来れば2→4→8と倍々にパワーが増えて行きます。
《ゾンビ化》や
《スピラの希望、ユウナ》など墓地を活用するデッキが存在するので、
《漁る軟泥》はメインから墓地対策で待ったをかけます。
《漁る軟泥》は単純に2マナ域としても十分な性能を持っています。
《苔生まれのハイドラ》は倍にカウンターが増えて行き、なおかつトランプル持ちなので4回上陸すれば2→4→8→16となり大ダメージを狙えます。
《春花のドルイド》は2回上陸を誘発させてくれますが、本体が1/1で戦闘性能が低いので、他の3マナ域よりは優先度が落ちそう。
《サッズ・カッツロイ》は土地か鳥サーチなので
《旅するチョコボ》もサーチできて、継続して上陸して行く事が出来ます。本体も殴り値が高く、味方の
《苔生まれのハイドラ》を2倍にすれば大きな打点が出ます。
緑単だと除去が限られています。格闘呪文だと相手の巨大なクリーチャーや接死持ちで損しやすいので、一方ダメージの
《チョコボキック》が一番良さそう。
メインに
《冒険者の装具》《巨大化》を入れて、
《ティファ・ロックハート》での大ダメージを狙う構成もありますが、これらは単体で機能しにくく、今回はミッドレンジ気味のリストを紹介しました。
サイドボードの
《カビのマムシ》は青単、黒単に良く効くクリーチャーです。
バントユウナ
《スピラの希望、ユウナ》を中心にしたデッキです。《町の歓迎者》で切削して墓地を増やして、
《召喚:フェンリル》でマナ加速。
そこから
《スピラの希望、ユウナ》で、切削の落ち方がが良ければ最速4ターン目に
《召喚:タイタン》や
《召喚:ナイツオブラウンド》が戦場に出ます!
《召喚:フェンリル》はデッキの中心であり、マナ加速と相討ち、もしくはドローにより安定性を担保してくれています。
《召喚:タイタン》は盤面を7/7で止めつつ、2章でマナ加速。これによりユウナに頼らずに8マナで
《召喚:ナイツオブラウンド》を素出しすることも可能。
《召喚:ナイツオブラウンド》は本体が破壊不能なので対処が難しく、
《踊り食い》《オーバーキル》くらいでしか倒せません。
盤面に騎士がたくさん並び、5章までいったら勝利!流行しているユウナデッキは白赤緑のナヤバージョンが多いです。
ナヤバージョンを回して思ったことは、
ミラーマッチがどうしても運要素が強いのと、序盤のアクションが少ないこと。赤ではなく青を使う事でこれを改善できると考えたので、今回はバントバージョンを紹介しました。
もともと2マナ域が薄いデッキだったので、
《本質の散乱》《中略》で相手のカードを対処。打ち消し呪文はユウナのミラーマッチでも強いです。
《召喚:フェンリル》だけではマナ加速が不足していたので、
《イグニス・スキエンティア》。能力で占術土地が見つかれば素晴らしい動きをしてくれて、なおかつ墓地追放能力もあるので相手のユウナや
《ゾンビ化》を無効化出来ます。
ナヤバージョンで良く入っている
《召喚:バハムート》は出れば強いのですが、やはり9マナは重くユウナの能力以外では出しにくい。
それなら
6マナで素出しも出来て盤面リセットになる《召喚:リヴァイアサン》が、バハムートよりも使いやすいと考えています。
おわりに
僕のおすすめデッキは黒単セフィロスとバントユウナです。気になる人は回してみてね。それと
《魂標ランタン》はどのデッキでもサイドボード候補になる良いカードです。
《ゾンビ化》や
《スピラの希望、ユウナ》など、墓地から釣り上げる効果が一定数使われているので、どのデッキを使うにしても
《魂標ランタン》はサイドボードに入れておきましょう。
それではまた。