先週末に、アメリカのリッチモンドで
プロツアー『ローウィンの昏明』が開催されました。
フォーマットはスタンダードで、ローウィンのカードが強めなことも影響して新デッキがたくさん!
今回の記事では、プロツアーでトップ8に入賞したデッキを紹介していきます!
目次
▪️参考情報
▪️ディミーア加虐者
▪️ティムール調和者
▪️イゼット・エレメンタル
▪️5色律動
▪️おわりに
参考情報
プロツアー『ローウィンの昏明』(公式サイト)Pro Tour Lorwyn Eclipsed(MTG Melee)プロツアー決勝戦(Youtube)ディミーア加虐者
プロツアーの頂点に立ったのは、ディミーア加虐者!お互いのライブラリーを6枚にする
《終末の加虐者》から、次のターンに
《不穏な浅瀬》攻撃で4枚切削によりライブラリーアウトで勝利するデッキです。
《終末の加虐者》は6マナと重いですが、手札から捨ててから
《スーペリア・スパイダーマン》でコピーすることで、最速4ターン目に出す事ができます。手札から唱えた時の誘発条件も、
《スーペリア・スパイダーマン》の能力なら問題なくクリア!単純に6/6飛行としても強く、
《欺瞞》と合わせて攻撃して勝ち切る事もあります。
《終末の加虐者》デッキ自体は1年以上前から存在しますが、
『ローウィンの昏明』から《欺瞞》の追加で、デッキが大幅に強化されました。基本的には黒黒の手札破壊として運用しつつ、墓地に行った
《欺瞞》を
《スーペリア・スパイダーマン》でコピーすることで、青青黒黒のコストを支払っていれば
《欺瞞》の両方の効果が誘発します!
《欺瞞》や《終末の加虐者》を4ターン目にコピーしたり、相手の墓地から追放したりと、このデッキの主役は実質《スーペリア・スパイダーマン》です。便利だし強い!《終末の加虐者》コンボを揃えるための手札補充。
《冬夜の物語》は能動的にクリーチャーを墓地に送れるので、
《終末の加虐者》を捨ててから4ターン目
《スーペリア・スパイダーマン》コピーの動きを狙えます。
調和で墓地から唱えられるので、
《欺瞞》や
《スーペリア・スパイダーマン》をタップしながら打つ動きも強い!
《終末の加虐者》を使うためにデッキの土地すべてが黒マナを生み出せるように構成されており、これにより
《限りない強欲》を3マナ3ドローとして扱う事ができます。
マナの余る後半なら追加で2マナ払って
《終末の加虐者》を探しにもいけますし、
《終末の加虐者》が解決してライブラリーが6枚になった後に、
《限りない強欲》を対戦相手を対象に3ドローさせることでライブラリーアウトでの勝利も狙えます。
今回のプロツアーは前週に《アナグマモグラの仔》が大活躍した影響で、どのデッキもクリーチャー除去満載な事が多く、このデッキも除去が多いです。《報いの呪詛》は序盤のクリーチャー除去、
《苦々しい勝利》は
《悪夢滅ぼし、魁渡》などプレインズウォーカーを破壊できる除去かつ、手札を捨てられるので4ターン目
《終末の加虐者》コピーを狙えます。
《アナグマモグラの仔》に最も効果的なのが
《苦難の収穫者》で、2マナの-2/-2除去として使いつつ、
《スーペリア・スパイダーマン》で
《苦難の収穫者》をコピーすることで4ターン目に全体に-2/-2ができます!
自分から手札を使い切るデッキでは無いので
《量子の謎かけ屋》はメインには入っていませんが、お互いがリソースを削り合う対決ではサイドインします。
《倦怠の宝珠》はシミックやバントの
《自然の律動》デッキへの対策で、クリーチャーの戦場に出た時の効果をシャットダウン。
自分の誘発もなくなるので《終末の加虐者》はライブラリーを減らさず6/6飛行になり、アップキープにドローできるのでそれでも強いです。《倦怠の宝珠》があると《欺瞞》は2マナ5/5誘発型能力なしになります。ティムール調和者
準優勝したのはティムール調和者!今回のプロツアーで初登場したデッキで、最速4ターン目に勝利するコンボデッキです。
①《強靭形態の調和者》をワープで唱える。
②《寓話の小道》を置いて、《強靭形態の調和者》の誘発型能力がスタック上にあるうちに起動して《山》をサーチ。《強靭形態の調和者》の誘発が2回スタックに乗る。
③《強靭形態の調和者》を対象に《急抗直下》を唱えて、これにより7/6トランプル速攻に。
④誘発が2回スタックに乗っているので解決すると、パワー7の2倍でパワー14、さらに2倍でパワー28。トランプルもあるので、ブロッカーを貫通して勝利!
合計4マナと軽く、
《強靭形態の調和者》と
《急抗直下》とフェッチランドの3枚コンボなので揃いやすく、インスタント除去に乏しいデッキに対して特にコンボの通りが良いです!
相手が除去のマナを構えているなら土地や手札を充実させてコンボの準備をしたり、長期戦も得意とするデッキです。
《氷耕しの探検家》は特に長期戦に強く、
《寓話の小道》を複数回置いてマナを伸ばしていきます。
コンボパーツを揃えるドローソース。
《星間航路の助言》《食糧補充》の両方がフル採用で、これにより相手のクリーチャーを除去しながら手札を増やして、ティムールコントロールのような動きも可能。
《呪文嵌め》は特に後攻時に相手の2マナを打ち消すのが強く、コンボに入るときにも自分の
《強靭形態の調和者》を
《失せろ》《爆裂の技》《苦々しい勝利》などの2マナ除去から守ってくれます。
枚数を増やしても良いのかも。《スパイダーセンス》も除去から守るのと、最近は青いデッキが
《星間航路の助言》《食糧補充》を多用するので、相手のドローソースを打ち消すのにも役立ちます。
《花粉の分析》は土地を揃えつつ、証拠収集で状況に合わせたクリーチャーをサーチ。
《幽愁》サーチでエンチャントやアーティファクトを追放したり、サイド後に
《神出鬼没の狩人、スーラク》で攻めたり。
《変容する悪党、サンドマン》は土地が伸びるこのデッキではパワーが大きく、墓地から戻ってくる能力もあるので
《氷耕しの探検家》で切削した場合にも勝ち手段になるのが良いですね。
イゼット・エレメンタル
トップ4に入賞したのが、このイゼット・エレメンタル。『ローウィンの昏明』で収録したエレメンタルを中心に構成されており、なんとデッキ内の24枚が新カード!まずは
《炎束ね》《再点火、アシュリング》によりマナ加速。
《炎束ね》は3ターン目に5マナでエレメンタルをプレイできますし、
《再点火、アシュリング》は変身後に2マナを生み出します。
勘違いしやすいですが、
《凍炎縛り、アシュリング》の2マナ生成は変身時と、それ以降の第1メインフェイズ開始時なので、継続してマナを生み出す事ができます。手札が弱ければ
《再点火、アシュリング》に再度変身して1枚引いて捨てる事もできて、
2マナクリーチャーとしては破格の性能!これらのマナ加速から3ターン目に
《うろつく玉座》につなげて、後続のエレメンタル達の誘発を2倍にします。護法の2マナが重く、意外と除去できない!
エレメンタル達。土地が止まっているとき以外は、
《幽愁》《鮮麗》基本的には想起ではなく通常プレイを目指します。エンチャント・アーティファクト追放、クリーチャーに3点と盤面に干渉しながら盤面を作れます。
《欺瞞》だけは想起する事が多く、相手の序盤の動きを手札破壊。後半は6マナで盤面に干渉しながら手札破壊します。
そしてエレメンタル達の親玉が《刻み群れ》で、実質相手のクリーチャーだけすべてバウンス!《アナグマモグラの仔》を中心としたマナクリーチャーデッキが多い環境だったので、クリーチャーを全て戻す
《刻み群れ》は緑のマナクリーチャーデッキに対してかなり強いです。
エレメンタル達をプレイするのには
青青黒黒赤赤緑緑という、とんでもないマナベースが要求されます。
それを叶えてくれるのが5色土地たち。《魂の洞窟》は打ち消されなくなるので、青いコントロールデッキに対して特に強力。
《再点火、アシュリング》の変身のために青マナが必要なので、それ以外の土地も青マナが出るものが優先されています。
《捧げ物の穴》は、
《スーペリア・スパイダーマン》など墓地を使うデッキへの対策になります。1枚挿しですが、
《鮮麗》の土地サーチから探せます。想起したエレメンタルを追放することで、色マナの補助にもなりやすいです。
5色律動

トップ8に入賞したのは、5色《自然の律動》!《アナグマモグラの仔》などマナクリーチャーから大量マナを出し、そこから
《並外れた語り部》と
《自然の律動》によって、状況に合わせたクリーチャーをサーチして戦うデッキです。
プロツアーの1週間前のアメリカ地域チャンピオンシップで優勝したことで、その後のプロツアーのメタゲームの中心でした。
《アナグマモグラの仔》を使うか、もしくは軽い除去を多く入れるかといったメタゲーム構図になっていました。
クリーチャーサーチで最も持ってくる頻度が高いのは《輝晶の機械巨人》です。1マナを2枚サーチする効果で、
《マネドリ》を持ってくれば
《輝晶の機械巨人》をコピーして再度サーチできますし、
《縫い目破り》サーチで除去、
《魂標ランタン》サーチで墓地対策ができます。
《怪異の闘士》はマナクリーチャーデッキが多い緑対決で特に強く、枯朽の連打で相手の盤面が空になります。
マナクリーチャーと
《輝晶の機械巨人》で盤面を作った後は、
《孔蹄のビヒモス》サーチから特大ダメージでフィニッシュ!
もともと《ウロボロイド》を中心にしたシミック2色デッキでしたが、《ウロボロイド》がインスタント除去されると何もしないこと、《審判の日》などの全体除去に弱い事から、《ウロボロイド》を0枚で《輝晶の機械巨人》を中心にして多色化する形に変わっていきました。しかし除去の薄い相手に対しては
《ウロボロイド》は強いので、サイドボードに採用されています。
《ローウィンの主、オーコ》は特にコントロールデッキ相手に強いサイドボードで、1枚で鹿トークン2体の強い盤面を作れます。
おわりに
プロツアーの結果から新スタンダードのデッキを紹介しました。どのデッキもコンボ要素を持ちながら攻撃するデッキで面白い!
『ローウィンの昏明』は本当に強いセットで、新デッキがどんどん生まれてきましたね。特に《再点火、アシュリング》はここまで強いと予想できなかった!《並外れた語り部》も、今後あらゆるフォーマットで見るようになるでしょう。
デッキの種類が多く面白い環境なので、遊んでみて下さい。
それではまた。