さらばスパイ!また会おう!


はいどうも、MOパンダです。
5月18日(火)に禁止・制限告知が発表されました。

・2026年5月18日 禁止制限告知

特にマークされているデッキもなく、「今回は変更なし!」と思いながら配信でみなさんと発表を待っていました。

レガシー
・《地底街の密告人》禁止
地底街の密告人
なんとー!?

禁止理由を見ると、「現在は勝率こそ落ち、メタゲームでも意識されているものの、それでも容易に1ターンキルを行えるデッキは不健全」という内容でした。

メイン戦は10秒でゲームが終わり、サイド後は《虚空の力線》を探すか、2枚のカウンターを探すだけ。
ただ大量にマリガンを繰り返すだけのゲームが、面白いわけがありません。

そうしたゲーム体験を著しく損ねていた【スパイ】に、ついにメスが入った形です。

とはいえ、「まだ再構築できるのでは?」と思い、いくつか試してみた備忘録になります。
《地底街の密告人》の代わりが存在するのか、探っていきましょう。

目次

▪️テスト①:《証拠隠滅》
▪️テスト②:《陽気な哀歌》
▪️テスト③:《無名の墓》+《再活性》
▪️テスト④:《ゴブリンの放火砲》
▪️テスト⑤:《鏡に願いを》
▪️おすすめデッキ構成
▪️まとめ


テスト①:《証拠隠滅》

証拠隠滅
《地底街の密告人》は禁止になりましたが、《欄干のスパイ》以外にも同様の効果を持つカードが存在します。

そう、《証拠隠滅》です。

土地を破壊しつつ、《地底街の密告人》《欄干のスパイ》と同様の動きが可能。5マナ必要ですが、1枚で勝利までつながります。
ただし、《不毛の大地》を構えられていると立ち消えになってしまい、解決できません。

実際に回してみると、やはり5マナという重さがかなり厳しい。
土地を必要とするため、デッキ内に両面土地を多く採用する必要があり、構築面の制約も大きくなっています。

従来の《地底街の密告人》型は、3マナでプレイして次ターンに仕掛けるといった“マナを分割する動き”が可能でした。しかし、《証拠隠滅》型ではそうした柔軟な展開ができません。

さらに、4マナコンボから5マナコンボになったことで、追加のマナ加速を要求される点も大きなマイナスです。

テスト②:《陽気な哀歌》

陽気な哀歌
《証拠隠滅》同様に5マナ要求ですが、土地を対象に取らず《欄干のスパイ》を戦場に出すことができます。

メインボードは素直にコンボへ向かった方が強いため、使い勝手は良好。

また、放題2マナでリアニメイトできるため、打ち消された《欄干のスパイ》を再利用でき、思ったより強力でした。

テスト③:《無名の墓》+《再活性》

無名の墓再活性
こちらもリメイク候補として試してみました。
軽いマナで仕掛け、《無名の墓》で墓地に落とし、次ターンに《再活性》する動き自体は可能です。

ただ、実際に回してみると、必要パーツが増えたことで安定感は大きく低下。
結局、カード要求枚数の問題は解決していませんでした。

テスト④:《ゴブリンの放火砲》

ゴブリンの放火砲
墓地対策への対策として使われていた、スパイの定番サイドボードです。
墓地対策を探すためにマリガンを繰り返し、リソースが減った相手に対して《ゴブリンの放火砲》は非常によく刺さります。

ただし、勝利までに合計7マナ必要となるため、《ライオンの瞳のダイアモンド》への依存度が非常に高い構成になります。他プランとの噛み合いも悪く、どうしても安定性に欠けます。

実際に回してみると、

「4マナ設置後に3マナ起動ができない」
「そもそも大量のマナが出ない」


という、かなり根本的な問題に直面しました。

ただし、これは対応力を削ってマナ加速を増やす構成にすることで、ある程度は解決できそうでした。

テスト⑤:《鏡に願いを》

鏡に願いを

一番可能性を感じたのは、《鏡に願いを》採用型です。

4マナと、他の候補より軽くプレイしやすい点が特徴。サイド後の《ゴブリンの放火砲》プランとも噛み合っています。
ただし、協約コストの準備が現状の構成では難しく、《金属モックス》を増やす程度しか自然な解決策がありません。

とはいえ、序盤のマナ貯蔵にもなるため、《五元のプリズム》《Jeweled Amulet》を使って協約コストを確保する構築は十分考えられます。

おすすめデッキ構成


デッキリスト
土地:0枚

クリーチャー:21枚
4:《ナルコメーバ/Narcomoeba》
1:《タッサの神託者/Thassa's Oracle》
4:《ボガートの獲物さらい/Boggart Trawler》
4:《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》
4:《エルフの指導霊/Elvish Spirit Guide》
4:《欄干のスパイ/Balustrade Spy》
呪文:39枚
4:《水蓮の花びら/Lotus Petal》
1:《金属モックス/Chrome Mox》
4:《暗黒の儀式/Dark Ritual》
4:《思考囲い/Thoughtseize》
4:《強迫/Duress》
1:《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
4:《陰謀団の儀式/Cabal Ritual》
4:《陽気な哀歌/Lively Dirge》
4:《アガディームの覚醒/Agadeem's Awakening》
4:《不敬者破り/Fell the Profane》
1:《戦慄の復活/Dread Return》
4:《否定の契約/Pact of Negation》

サイドボード:15枚
4:《鏡に願いを/Beseech the Mirror》
3:《金属モックス/Chrome Mox》
4:《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》
4:《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond》

欄干のスパイ陽気な哀歌鏡に願いを
メインは、《欄干のスパイ》《陽気な哀歌》によるスパイコンボを重視。
サイド後は、スパイコンボパーツとサイドボードを大きく入れ替える構成を想定しています。


現状はハンデスが9枚とやや多いため、少し削ってメインの《金属モックス》を増量。

アイレンクラッグの妙技
さらにサイドには、《アイレンクラッグの妙技》のような《鏡に願いを》からプレイ可能で、《ゴブリンの放火砲》による即勝利につながるカードを増やすことが考えられます。

まとめ

地底街の密告人
《欄干のスパイ》《地底街の密告人》による従来の3.5マナコンボから、《欄干のスパイ》+5マナ域カードへと変化したことで、実質4.5マナを要求されるコンボへと変化しました。

従来の【スパイ】は、《地底街の密告人》《欄干のスパイ》の2種類体制によって初動の再現性が高く、低コストゆえに手札へ余裕を持ちやすい構造でした。

余ったカードは、《金属モックス》の刻印、《活性の力》のピッチコスト、《否定の契約》を構えるためのリソース、《記憶の旅》用の追加マナなどに回すことができました。

つまり以前の【スパイ】は、「最速コンボデッキ」でありながら、「妨害耐性」まで兼ね備えていたのです。

しかし、要求マナと必要カード枚数が増えたことで状況は大きく変化。
コンボ成立にリソースを取られるようになり、《金属モックス》の刻印用カードや、《活性の力》のピッチコストへ回せる余裕が減少しました。

その結果、これまで可能だった“妨害をケアしながらのコンボ”が難しくなっています。

否定の契約記憶の旅
特に、《否定の契約》を構えながらコンボを決める動きや、《外科的摘出》《フェアリーの忌み者》を避けるための《記憶の旅》用マナ確保が困難になっており、従来よりかなり脆い構造になっています。

全体としては再現性の低下が著しく、今後はTier2以下へ落ち着いていきそうです。

欄干のスパイ
数リーグ回してみましたが、《欄干のスパイ》を自然に引いているゲームは今でも勝てます。しかし、妨害を乗り越える方法は現状少なく、1-2で負けるゲームも少なくありません。

デッキとしては成立しているものの、どのプランも対応力に欠けています。
かつての圧倒的なパワーは失われており、今回の禁止改訂は非常に意味のあるものだったと感じました。


いまは、スパイにさようならを。

また、《地底街の密告人》に代わる最高の相方が見つかる、その日まで。

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