こんにちは!
MOパンダです。
まずはこの話題から。
・2026年6月29日 禁止制限告知レガシー
《Candelabra of Tawnos》禁止
無色トロンのキーパーツだった
《Candelabra of Tawnos》が禁止となりました。
《ウルザの塔》をはじめとするウルザランドをアンタップし、大量のマナから3ターン目に
《三なる宝球》→
《嵐の目、ウギン》という凄まじいビッグアクションを可能にしていたカードです。
ここ数か月は大会のほとんどを無色トロンで参加し、たくさんマナを出して、たくさん呪文を唱える――そんな冗談みたいな動きができる最高のデッキでした。
また会おう、
《Candelabra of Tawnos》。
さて、話は変わります。
『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』の発売から1週間。
レガシーフォーマットは
とあるカードが大きな話題を生んでいます。
結論から言うと、 《ファンタスティッカー》は単なる新カードではなく、「非クリーチャー呪文を連打するデッキ」全体を底上げするカードでした。既存デッキを大幅に強化し、今後のレガシー環境を左右する1枚になりそうです。
今回は
《ファンタスティッカー》についてと使われているデッキについて掘り下げていきます。
目次
▪️《ファンタスティッカー》
▪️アークライトフェニックス
▪️最後の審判
▪️The EPIC Storm
▪️フォージ
▪️UBテンポカー
▪️まとめ
《ファンタスティッカー》について
今回のエキスパンションでもっとも話題のカードはそう《ファンタスティッカー》です。飛行
あなたがクリーチャーでない呪文1つを唱えるたび、「ターン終了時まで、ファンタスティッカーはアーティファクト・クリーチャーになる。」を選んでもよい。
あなたが各ターン内のあなたの4つ目のクリーチャーでない呪文を唱えるたび、ファンタスティッカーを生け贄に捧げてもよい。そうしたなら、飛行と速攻を持つ無色の4/4の構築物・アーティファクト・クリーチャー・トークン4体を生成する。
機体ですが、搭乗コストを持たずクリーチャー化する誘発型能力を持ちます。
そして話題なのは
下の誘発型能力です。
あなたが各ターン内のあなたの4つ目のクリーチャーでない呪文を唱えるたび、ファンタスティッカーを生け贄に捧げてもよい。そうしたなら、飛行と速攻を持つ無色の4/4の構築物・アーティファクト・クリーチャー・トークン4体を生成する。4回目のクリーチャーでない呪文を唱えると分裂し、4/4トークンを4体生成します。
なぜか速攻、飛行を持つのでなんと1ターン目に16点叩き込むことが可能になっているのです!しかも4回目の呪文を唱えた時点で誘発するため、
《意志の力》などで
《ファンタスティッカー》本体を守りながら条件を達成できるのも魅力です。
《コーリ鋼の短刀》と同じく、「非クリーチャー呪文を唱えるだけで勝ち筋になる」という点が現在のレガシー環境と非常によく噛み合っています。
このカードの性質上、非クリーチャー呪文を連打するデッキと相性が良く、
メタ上にいなかったデッキも使用されるようになっています。レガシーリーグ5-0やチャレンジの結果からデッキを見ていきましょう。
アークライトフェニックス
《弧光のフェニックス》+《生き埋め》のコンボデッキに採用した形です。《暗黒の儀式》を使用したコンボデッキであるため、
《思考囲い》→
《暗黒の儀式》→
《ファンタスティッカー》→
《水蓮の花びら》で16点!なんてことが可能です。
《没頭》からリカバリーしやすく、非クリーチャー呪文を連打しやすい形になっています。
墓地対策だけでは
《ファンタスティッカー》を止められず、
《ファンタスティッカー》対策だけでは
《弧光のフェニックス》を止められないため、
対策を散らせる点もこのデッキの魅力です。
最後の審判
セルフミルデッキの代表格である《最後の審判》デッキでも採用されています。
なんとレガシーチャレンジで優勝しており、注目のデッキです。通常の
《最後の審判》と違い、
《ミシュラのガラクタ》が4枚採用され
《ファンタスティッカー》の誘発を目指せる形になっています。
サイドボードもおもしろく、
《月影》が4枚採用されており、
《ミシュラのガラクタ》や
《記憶への放逐》でカウンターされる
《ファンタスティッカー》でサイズを上げることができます。
デッキ内のパーマネントが増えたことに加え、
《バロウゴイフ》が強いマッチアップも減少したため、
《月影》が採用されるようになったのでしょう。
《意志の力》を採用している《ファンタスティッカー》デッキで共通ですが、《ファンタスティッカー》を通すための《意志の力》が呪文の4枚目にならないように気をつけましょう。《最後の審判》を引かなくても
《ファンタスティッカー》だけで勝てるゲームがあるため、勝ち筋が増えたことも大きな強化と言えるでしょう。
The EPIC Storm
押しつけスペルコンボであるTESでも採用されています。《呪詛の壊し屋》から打ち消されない状態でプレイされ、有無を言わさず4/4飛行速攻4体が攻めてきます。
《ブーメランの基礎》は呪文を唱える回数を水増しできるため、リソースが少ない状況でも
《ファンタスティッカー》を分裂させることができるでしょう。
相手の置物への対策に使え、コンボデッキの対策カードの対策をしつつ自分の動きにも自然に絡み、このデッキに非常によく噛み合っています。
これまでのTESはストーム枚数を稼ぐことが勝ち筋でしたが、
《ファンタスティッカー》の登場によって、
「ストームを稼ぐ途中で16点を作る」という全く新しい勝ち方を手に入れました。フォージ
アーティファクトのチェインコンボといえばまずフォージですね。誘発させるために必要な0マナアーティファクトがなんと17枚。
《神秘の炉》からも大量のカードをプレイでき、非常に強力です。
0マナファクトをたくさん唱えられるので
《まばゆい肉掻き》も何度も誘発し、マナにも余裕を持たせてくれます。
《まばゆい肉掻き》によるダメージを合わせることで、
《ファンタスティッカー》だけでは足りない20点をぴったり削り切れるのも美しい組み合わせです。
《冷酷な船長、テゼレット》はメインに1枚ある
《ポータブル・ホール》をサーチでき、除去として使え、カード2枚分になるため
《ファンタスティッカー》の誘発を容易にしてくれます。
《ファンタスティッカー》によって、フォージデッキは新たな勝ち筋を獲得しました。さらに、トロンデッキの衰退も追い風となっており、今後はフォージデッキの存在感がさらに増していくかもしれません。
UBテンポカー
最後に紹介するのは、見た目もファンタスティックなUBテンポに《ファンタスティッカー》を採用したデッキです。《暗黒の儀式》から
《ファンタスティッカー》を展開し、8枚採用された0マナアーティファクトで素早く分裂を狙います。
《没頭》でリソースを補充しながら、
《思考囲い》で相手の妨害やカウンターを落とし、安全に
《ファンタスティッカー》を分裂させることができます。
さらに、
《バロウゴイフ》もメイン・サイド合わせて3枚採用されており、
《暗黒の儀式》から1ターン目に着地させるゲームプランも強力です。
他の
《ファンタスティッカー》デッキと比べて
《記憶への放逐》で対処されるカードが少なく、一見すると奇抜な構成ですが、
サイドボード後まで含めて非常に戦いづらいデッキに仕上がっています。まとめ
《ファンタスティッカー》の話は以上になります。
『ストリクスヘイヴンの秘密』の
《没頭》と同じように、
たった1枚のカードでメタゲームが大きく変わってしまいました。《耳の痛い静寂》のようなプレイ制限カードで対策するのも有効ですが、4/4飛行になるだけでも十分強力で、これだけの攻撃で勝ったゲームも数多くありました。
4回目の誘発を
《もみ消し》や
《記憶への放逐》で対処できれば止められます。カードを複数使っているので次のターン以降誘発が難しくなります。
弱点はあるので対策を考えながら大会に参加しましょう!《ファンタスティッカー》は、新しいデッキを生み出したというより、非クリーチャー呪文を連打する既存デッキすべてに新たな勝ち筋を与えたカードと言えるでしょう。
今後も対応策が進むのか、それとも
《ファンタスティッカー》側がさらに進化するのか。
しばらくはレガシー環境の中心となる1枚から目が離せません。《ファンタスティッカー》が収録された『マーベル スーパー・ヒーローズ』は大好評発売中!お買い求めはぜひカードラッシュで!