先日の海外大会で上位入賞していたデッキで、「パラダイムトリガー」環境に一石を投じるようなデッキだと感じたため、取り上げようと思いました。
着目するのはなんといってもワザ「アメイジングバースト」
このポケモンに付いている基本エネルギーを全てトラッシュし、トラッシュした基本エネルギーのタイプの数×80ダメージというド派手っぷり。
要求こそ高くなりがちなものの、"ロストバレット"がやや苦手としていた相手の大型のポケモンを一撃で倒す動きを遂行しやすくなっている新しい風となり得るポケモンです。
ロストギミックと噛み合っていると感じる要素が主に3点あると考えています。
基本エネルギーが多めな"ロストバレット"に自然に入るこれらのカードが《レックウザ》の大ダメージに繋がります。 相手のバトル場に出てきたポケモンのHPの大きさに応じてアタッカーを選択できる点。
《レックウザ》の「アメイジングバースト」の効果の都合上、色々なタイプの基本エネルギーを入れることからも、たねポケモン主体でアタッカーの選択をしやすい"ロストバレット"のコンセプトとも合っています。 《ヤミラミ》の「ロストマイン」によるダメージ調整が出来る点。 《レックウザ》の「アメイジングバースト」の消費エネルギーを1枚分節約しやすくなり、ポケモンVSTAR,VMAXに対して、240,320のようなキリのいい数字を作れるのが強力なポイントです。 "ルギアVSTAR"のデッキに採用が目立つ、《ムーランドV》を如何にして倒すかという課題が"ロストバレット"には付き纏いますが、そこを比較的低要求で返していける点が嬉しいポイントです。 その他にも、苦手としている《クワガノンV》主軸のデッキなどに対しても相性を逆転し得る1枚となります。 基本エネルギーを多く採用することもあり、特性「かくしふだ」が強力にはたらきます。
基本水エネルギーも採用しており、「げっこうしゅりけん」を絡めたサイドプランも視野に入れたいところ。
ワザによるエネルギー消費の激しいポケモンが多く入っていることから、リソース管理がやや課題となります。
《キバナ》の採用によって、エネルギーのリソース管理をしやすくなる点や確定サーチでプランを組みやすいなど、多くの役割を担える潤滑油的存在となっています。 ロストゾーンの枚数を増やすことで、攻めの選択肢が増えていくのが大きな理由です。
ロストゾーンの枚数を増やすために《回収ネット》や入れ替え系のカードを多用し、1ターンに複数回「はなえらび」を使うことも重要なポイントになってきます。 それ以外のアタッカーの起動も見込めるため、攻撃の選択肢が広がってデッキを動かしやすくなっていきます。
海外大会で入賞したリストには入っていませんでしたが、《Aライコウ》や《かがやくゲッコウガ》などのポケモンに複数枚サイドを取られることが負けに直結しがちなため採用したい1枚になります。 ・HP330のポケモンに対して残りHPを320にして《レックウザ》の「アメイジングバースト」を通しやすくなる。
・《ヤミラミ》の「ロストマイン」で倒せる範囲が広がる。
アタッカーの選択肢が広く、攻めのパターンが豊富なデッキで使っていて楽しいことはもちろん、相手の不意を突けるようなデッキとなっています。