2024年12月21日(土)22(日)の2日間にかけて行われた『チャンピオンズリーグ2025 大阪(以下CL大阪2025)』マスターリーグのレポートになります。
使用した構築に当日の環境考察、対戦レポートとボリュームある内容となってますのでぜひ最後までご覧ください。
ポケモンカードゲーム チャンピオンズリーグ2025 大阪
「CL大阪2025」は、5000人が参加する超大型の公式大会です。
2.CL東京2025の本戦①で10勝以上の成績を残す(Day2進出10勝5敗以上)
3.「ポケモンカードゲーム7連勝チャレンジ」(CL東京2025Day2に開催)で7連勝する
大阪でCLが開催されるのは久しぶりだそう。近年の冬といえば京都のイメージが強いです。ポケモンカードをしに大阪へ行くのは初めてなので、楽しみでした。
まずは環境のおさらい。今環境は【サーナイト】【ドラパルト】の2強でした。
その原因は、「テラスタルフェスex」に収録された《スボミー》。このカードの存在で、前環境の覇者であった【レジドラゴ】や、長らく環境に居た【リザードン】、【タケルライコ+オーガポン】といったデッキたちは環境から姿を減らすことになります。 ここで新たに環境の中心となったのが、【サーナイト】と【ドラパルト】。どちらも中間進化の《キルリア》、《ドロンチ》が優秀で、自分は《スボミー》を使いながら盤面を整えられることで、数を増やしていきました。 しかし、環境2TOPによるゆっくりとした環境になると、【ミライドン】、【ルギア】、【ソウブレイズ】といったアグロ寄りのデッキが台頭。これらは、グッズロックの影響を比較的受けにくく、相手が準備をしている間に自分のサイドを取り切ったり、盤面を壊したりすることがコンセプトのデッキです。
このアグロデッキたちと、環境初週に現れた【ガケガニ+テラパゴス】が最初にメタを動かしました。
ただし、これらのアグロデッキたちは、非ルールのポケモンを主体としたデッキが苦手な傾向にあります。
このことから、環境に【古代バレット】が姿を現しました。シティリーグでも多くの会場で入賞するなど結果を残し、環境で1つの立ち位置を得ることに。
こうしてCL大阪2025を迎えることになりました。
Tier3:古代バレット、ブリジュラス、ソウブレイズ
今回のDay1は、【カビゴン】が多いと予想していました。
理由しては、明確な不利を取るデッキが【古代バレット】しか存在しないこと。Day1に5勝を目指すのであれば、【カビゴン】はほとんどの人にとって選択肢になると考えていました。
そのため、【カビゴン】に勝てる要素を持ったデッキを持ち込むことに価値があると判断します。
今回の使用候補は以下の3デッキでした。結果的には、【サーナイト】を使用することになります。
まず、【ルギア】。自分の代名詞と言っても過言ではないデッキですが、今環境は、「かぜよみ」が許されているようで許されない環境だと思っていました。
《スボミー》登場後は、ゲームがゆっくりとしたものになっているため、《ルギアV》のワザ「かぜよみ」ができると思われがちですが、自分の要求を満たすために1ターンを稼ぐ手段として《スボミー》を採用しているデッキ(【ミライドン】、【パルキア+ソウブレイズ】など)に対して、「かぜよみ」は許容されません。 また、早い段階で《アーケオス》を2枚トラッシュに送らないといけないため、グッズロックの影響を強く受けてしまいます。 今回、本当に使いたい気持ちが強かったほど好きなデッキです。しかし、勝利に対して私情を持ち込むのは最善ではないと考えているので、今回は使用しませんでした。
次に【ドラパルト】。今大会で好成績を収めた第一期ポケカ四天王のあめれ(@Amere0817)、「アライ塾新小岩支部」チャンネルのメンバーであるAよし(@PokePokePokeK)が作ったリストを共有していただいたのですが、自分が予想したTier2のデッキたちに対して優位に立てないことが気がかりでした。 Tier2のデッキたちはCLで何回も踏む可能性のあるデッキであり、舐めてかかると痛い目を見る事が多いと感じています。自らの【ドラパルト】の練度が足りなかったこともあり、今回は見送る形となりました。
最後に【サーナイト】。最も丸いと言われそうなデッキ選択ですが、やはり【ドラパルト】と比べると事故が起こりやすいのもあり、厳しい印象がありました。
ただ、回った先を考えた時にほぼほぼ全ての対面に対して五分であり、自分が重く見ている【カビゴン】にもそれなりに戦えるデッキではあります。
12月15日(日)に招待選手として参加した「かつたCS」でも使うなど、そこそこ練習して練度もあったので、使用に踏み切りました。使用リストはこちら。
デッキコード:kkVkF5-8yVyGN-VkVdFV
主に【ドラパルト】への勝率を担保するために採用しました。【ドラパルト】と【サーナイト】の試合は、基本的には【ドラパルト】の方が有利です。
ワザ「ファントムダイブ」により20ダメージを3か所に撒かれてしまったり、《マシマシラ》を倒されながら攻撃されると、ダメージを返し切るのは難しいです。ここを解決するために《クレセリア》を採用しました。 また、ミラーでも有効なのであまり腐らないと判断し、採用に踏み切りました。
Bグループでの参加です。とにかく朝早かったですね。朝一で頭が動かないことを恐れ、Bグループの空いた席でまく(@sokesokesoke200)とフリー対戦をしてから1回戦を迎えました。 じゃんけんに負け、先攻で試合開始。相手のスタートポケモンが《オーガポン みどりのめんex》だったので、【レジドラゴ】か【タケルライコ+オーガポン】と予想します。ひとまず《ラルトス》を展開はできましたが、その後の行動がない手札でした。 相手は先攻2ターン目に特性「アッセンブルスター」から《テツノカイナex》のワザ「ごっつあんプリファイ」でサイドを2枚進めてきます。非常に厳しい展開です。 じゃんけんに負け、先攻で試合開始。順調にゲームを進めていましたが、《基本悪エネルギー》がサイドに2枚埋まっていたことによる《マシマシラ》の差や、自分の些細なミスによって敗れてしまいました。 じゃんけんに勝って後攻を選択。相手のスタートは《ジュラルドン》でした。【ブリジュラス】は、事故以外で負けることが少ない対面なので、少し安心です。 「CL福岡2024」のDay2後半で戦った福岡のプレイヤーと再戦。前対戦した際に手ごわかったこと、この試合を取るとDay2進出が確定するので緊張が走ります。
自分は【カビゴン】との対戦が苦手で、対【カビゴン】の勝率が低いのが弱点でした。ひとまず、前日に友人が【カビゴン】で壁をしてくれていたので、その練習通りにプレーすることに。
じゃんけんに勝って後攻を選択。お互い《キルリア》に進化できる立ち上がりでした。 中盤に攻撃せずに盤面ロックを行ったところ、相手は《ボスの指令》が来るまで待つことに。 「CL東京2025」に続き、6勝1敗(28位)でDay1を突破。今回も無事に抜けられてホッとしています。
今回のDay2は、Day1とデッキリストを変えずに出ました。
まだまだ逆転はできそうだったので善戦しましたが、相手のACE SPECが《プライムキャッチャー》だったこともあり、逃げ切られてしまいました。この試合は、少しミスがあったので反省です。 《マナフィ》を置いてワザ「げっこうしゅりけん」をケアしながら、試合を進めました。 ここで勝つと「CL福岡2025」の優先権を獲得できるので、気合いを入れます。
相手のスタートが《ピジョットV》だったので、【カビゴン】っぽいと判断。《クレッフィ》をバトル場に出しながら面を早い段階で埋める事を目標にプレーします。 Day1の試合と同様に「キルリア爆発プラン」を考えながらサイドを取り進め、残りサイドが1枚なったところで《ラルトス》のワザ「テレポートブレイク」で《クレッフィ》をバトル場に出したところ、相手が投了。 これで11勝3敗に。次の試合に勝つと12勝3敗で「PJCS2025」の優先権獲得ラインであるTOP32に入れる可能性があるため、「最後も勝つぞ!」と意気込んでました。
なんとサイドを4枚も先行されてスタート。相手もここまで来ているのでプレーに無駄がなく、残りサイド2枚まで逆転しましたが、トップで《ブリジュラスex》を引かれて敗れました。 結果は11勝4敗の131位。なんとかCL福岡2025の優先権を獲得しました。
今回は直前にデッキを決めるなど、デッキ選択に迷ってしまいました。このようなパターンは正直良い結果を生むことはありません。
今は、シティリーグでデッキリストが公開されることやYouTubeの普及、noteなどの記事によって強いデッキリストの情報が早い段階から回るので、速めに決めて練度を上げているプレイヤーと対峙した際に、どうしてもボロが出てしまいがちです。
なので、できれば1週間前にはデッキを決め、集中的に練習する時間を取ることが大切だと改めて感じさせられました。
と言いつつも、自分は毎回直前にデッキを決めて参加しがちなので、どうにか直したいところです。
今回の「勝ちデッキ」は、【ブリジュラス】と【ソウブレイズ】だったのではないでしょうか。
【サーナイト】がTier1とされていましたが、蓋を開けると上位の卓に【サーナイト】の姿は少なかったです。
理由としては、デッキの安定感がそこまでないからでしょうか。現在のCLで求められる勝利数は13勝。これは2回しか負けられないので、自分の事故が1回、不利マッチや相手の上振れに引かれて負けが1回の2敗しか許容されていません。
【サーナイト】は、運が良ければ事故1回で収まる可能性がありますが、3回は事故が起きるようなデッキです。
この3回の事故で相手も事故が起きていればどうにかなりますが、【ミライドン】や【ソウブレイズ】などのような事故を咎めるデッキたちを踏んでしまうとそのまま負けてしまいます。
このような理由から2敗、3敗ラインに【サーナイト】が溜まった結果、【サーナイト】が不利な【ブリジュラス】や【ソウブレイズ】といったデッキは、1度上に登ってしまえば立ち位置が良かったようにも思いました。
この話を見て、たまたまじゃない?って思う方もいらっしゃると思いますが、これは事実として12月の大型大会では毎回起こっている事のようにも思います。
去年は【リザードン】と【サーナイト】がTier1でしたが、優勝したのは現Card Rush Prosミワ ハルキの【ロストカイオーガ】でした。
『2進化は本当にCLで使うべきデッキだったのか?』
今回も無事に次回大会である「CL福岡2025」の優先権を獲得する事ができました。10連続大型大会に優先参加できていて嬉しい気持ちも少しありますが、目標とするTop4まではまだまだ遠いので、めげずに練習して狙っていこうと思います。
もう来週には、年明け。風邪とかも流行っているので体調を崩さないように、楽しく年明けしたいですね。