
結果は9-6で優先権は獲得ならずでしたが、濃い対戦が多く、学びの多いCLとなりました。
【オーガポンバレット】(呼称が安定しませんが許してください)、【オーダイル】
とりあえず【ドラパルト】と【タケルライコ】に優勢に戦えるプランがあって、その他のデッキとも戦えるポテンシャルを有しているというのが今回のデッキの条件でした。
Aよしがガルシア杯で使用し、優勝した構築が好みでした。
しかし、直近のシティでもダントツの使用率で、今回最も意識されるデッキであり、その対策カードや準備してきたプレイを自分が乗り越えられるかが課題でした。
記事については後でも紹介しますが、《オーダイル》の概要はこのポストのリンクから。 新興のデッキで対戦相手が対応を分かっていない可能性が高く、相手に自動でデバフがかかりそうなので良いデッキでした。
何より回すのが楽しいのがこのデッキのいいところです。事前の調整でもこればっかり使ってました。
安定感のなさとメタ外のデッキへの対応力のなさの2点において少し不安がありました。
あと《スピンロトム》と《ヨルノズク》で展開できるデッキはボール1枚で事故回避しやすく、CLのような長期戦に向いていると考えられます。先手後手どちらでも強いのも魅力的でした。 が、あまりにも直前すぎたことと、このデッキが増えるならこのデッキに有利な【オーダイル】は更に立ち位置が良くなることから【オーダイル】でいいと考え、使うのはやめました。
というわけで、【オーダイルミロカロス】で出ることになりました。
【デッキコード】QngNQL-zt9W4K-nnPggn
《ボスの指令》を入れるか迷いましたが、抜くカードを考える元気がなくてそのまま出ました。 今回デッキを使用するに当たって参考にした3記事です。
【オーダイル】の基本の戦い方とデッキの成り立ちが書いてあります。
デッキが完成するまでの経緯が詳細に記述されているのが個人的にはかなり好みです。
読んでいて面白いのと、自分が組み替えたくなって枠を探す際にどういう考えで枚数の増減がされているか確認しやすいからです。
CLに出る際は使用デッキが決まったら主要デッキに対する立ち回り方を整理してメモに書いておくようにしているんですが、今回それを作成するに当たってこの記事が役立ちました。
当たり前ですが主要デッキに対する立ち回り方が書いてあり、デッキそのものもぶんぺいさんが投稿したものからアップデートされています。
ちなみに今回は立ち回り方に加えて、デッキごとにこちらの妨害を突破できうるカード、リソースカードを書き出していました。
Day1時点ではこのデッキをリスペクトしている構築、理解のあるプレイに遭遇するのはあって一度くらいで、それもこっちのやりようによっては対応しきれると思ってました(実際は2度当たり、2度負けました)。
《ボスの指令》なしでドローサポートが厚めなのはその辺りからきています。戦い方を分かっている相手に《ボスの指令》を打って勝ちにいくより、ドローサポを引けずに戦い方を分かっていない相手に落とすのを嫌った結果です。 また、このデッキは《ペパー》から「エヴォリューション」した先の盤面にドローできる要素がありません。 【ドラパルト】みたいなデッキと違って初手に《ペパー》だけがあっても続く動きがありません(《ミミッキュ》や《ワニノコ》の「かじりつく」でターンを稼ぐことでごまかしはききます。1ターン稼いだら実質1ドロー)。 なので、ドロー系のカードを甘えず入れることにしました。
このデッキ、性質は【カビゴンLO】に近いですが詰ませて勝つことはほとんどありません。
リソースを削った先にあるのは無限の「アドレナブレイン」と《オーダイル》のテンポでサイドを取り切っての勝利です。 ターン数がかかるのと、対応に慣れていない相手がプレイに時間がかかるのは承知の上で、【オーダイル】側はできるだけプレイ速度を早くする必要があります。
今回、2日を通して両負けゼロ、かつ平均して5分は時間を残して試合が終わりました。
ミスしないように熟考するのも重要ですが、それで時間切れが起こったらしょうがないです。
時間とプレイの正確性のバランスは日頃から考えておく必要があるかもしれません。
vs【サーフゴー】は《ミミッキュ》を壁にして相手の対処リソースと戦うゲームです。 「ぎゃくふんしゃ」と「アドレナブレイン」をうまく使って2枚同時に倒して《ミミッキュ》の着地を狙います。 お互いサイドの取得を我慢する必要があることが多く、ロングゲームになりがちなので、あまりやりたくなかった対戦でした。
殴り出しが早く、こちらの妨害への解決手段が豊富だと押し切られる相手です。
《ボウルタウン》以外初手にあると嬉しいカードが皆無で、3枚くらいサイドを捧げながら何か来るのを祈ります。 相手の盤面にエネルギーが3枚ついているタイミングで《リザード》を呼んだら、殴られずに番が返ってきました。 そのため、フリーな基本エネルギーが2枚以上ないと判断しました。
対応できるカードが残っていないようで、そのまま《オーダイル》を倒せないポケモンを縛り続けて削り切って勝ちました。 ただ、そこにいれかえリソースを使ってくれたので、サイドを捧げながら盤面を整えて、最終的には《スピンロトム》を縛って勝ちました。 さらにマリガンで【ドラパルト】であることが分かっていたので、《ミロカロスex》まで着地に成功。 順調にゲームが進行し、こちらの残りサイド4で相手のベンチには190乗った《キチキギスex》がいる状況。前の《ドラパルトex》に「ヒプノスプラッシュ」を打ち込み、ねむりチェックは裏。 後1「むずむずかふん」でこちらが完全に沈黙します。
が、《ヨノワール》の「カースドボム」2回+「むずむずかふん」で倒されます。 ただ、相手が《ナンジャモ》を打ってくれたので、それなりに展開できました。 対策カードが何も入ってなければ有利マッチですが、1枚でも何か入ってる場合は少しの遅れが勝敗を左右します。
準備にエネルギー3枚かかる上に、後ろの《オーダイル》に倒されてしまうからです。 裏呼びのリソースが足らず、そのまま殴り負けました。
【オーダイル】へのリスペクトがありすぎる【サーフゴー】で完敗でした。
このマッチ、逃げエネルギーがほぼ無限で非exポケモンが常に盤面にいるので、《ミミッキュ》壁もほぼ無意味かつ、盤面にいるすべてのポケモンが《オーダイル》にダメージを蓄積できるので、ゆっくり戦うことができません。 この試合が初対戦でした。相手も【オーダイル】と初対戦だったらしい。
ここで、《ナンジャモのハラバリーex》が連続でワザを打てないことを思い出して「トレントハート」から「かじりつく」で1ターン獲得。そのままリーサル取れたので勝ちました。 【オーダイル】のミラーは事前にPTCGLで1回と対面で1回やりましたが、全く手応えがなかったので不安でした。
ただ、《ナンジャモ》の6枚から謎に事故り、悪エネルギーになるカードが全く引けず。 正直なところ、いまだにこの戦い方が正しいのか分かってないです。
面倒だからスタートした《マシマシラ》でそのまま「サイコトリップ」を打って混乱にしたら、まさかの3ウラで《キチキギスex》が自滅してサイドが進んで困ってしまいます。 途中事故って、まさかの相手が先に悪エネルギー付き《マシマシラ》を立ててきます。 なんのデッキだか分かりませんが、《スボミー》の「むずむずかふん」が来たらまずいので手札の使えるグッズは全部使うことに。 最終的には2エネルギーつき《オーダイル》が2体完成したタイミングで一気に4枚サイドを取って詰み盤面を作って勝ちました。 裏呼びも回収も多めかつ枚数が読めない、《ミミッキュ》突破手段もあるので不利寄りのマッチだと思います。 《ナンジャモ》で手札を1枚にして耐え切ろうとしますが、解決札を引かれてしまい敗北。 宮城の優先権をかけた対戦でしたが、あっさり終わってしまいました。
2日間を通しての成績は9-6で、優先権獲得ならず。残念!
ただ久々に大会でたくさんポケモンカードができて、とてもいい経験になりました。
何よりこのデッキ、回すたびに新しい戦い方や考え方を発見できてとても楽しかったです!良いデッキでした!
もしまだ触ったことがない人がいたら、このレポートをきっかけに遊んでみてください!