デッキ紹介 | あむ | ルカリオ&メルメタルGX


今回はあむ選手(@4mutaaaN)にチャンピオンズリーグ東京2020優勝の【ルカリオ&メルメタルGX】デッキについて解説をしていただきました。
 
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■今大会の環境として


《レシラム&リザードンGX》《アルセウス&ディアルガ&パルキアGX》デッキ、また様々なデッキに入ってくる《メガミミロップ&プリンGX》相手を考えなければならなかった。
特に《メガミミロップ&プリンGX》は強力で、場にGXポケモンを3体出してしまうと《こだわりハチマキ》込で簡単に270ダメージまで届いてしまう。

そのため、準優勝したレシピのような《ジラーチ》型の《レシラム&リザードンGX》や、GXを2体までしか並べず戦うような《アルセウス&ディアルガ&パルキアGX》《ルカリオ&メルメタルGX》《サーナイト&ニンフィアGX》といったデッキタイプが好まれる環境だったと思う。

■優勝レシピ紹介



デッキの回し方は《ブルーの探索》型ではなく《ジラーチ》を軸に回すタイプだ。

《ルカリオ&メルメタルGX》は打点は4エネ150とTAG TEAM GXを2回で倒せる最低ラインの性能だが、耐久力が非常に強力。
GXワザにより相手のエネルギーを剥がしながら、それ以降受けるワザのダメージを「-30」する。また《鋼鉄のフライパン》をつければさらに「-30」で計「-60」。弱点も消えるため、一撃で倒されにくく、《マオ&スイレン》《アセロラ》でHPを回復しながら戦うことが出来る。
《ルカリオ&メルメタルGX》自体はチャンピオンズリーグ前にも一時期話題に登っていたが、やはり《レシラム&リザードンGX》相手に安定して勝ちきれないことが不安要素であった。
しかし今回のレシピでは《ネクロズマ たそがれのたてがみ》を採用していることでかなり改善していると感じた。

非GXで有りながら、デッキの打点不足をしっかりと補っている。耐久力も非GXにしては非常に高く《ルカリオ&メルメタルGX》のGX後であれば《鋼鉄のフライパン》込で受けるダメージは-60。実質HP190以上のポケモンとなる。
また、前述したが今環境は《メガミミロップ&プリンGX》の打点ラインが非常に強力。そのため《レシラム&リザードンGX》はベンチのGXポケモンを絞る型が多かった。
しかしワザ「たそがれのだんがん」で60ダメージを乗せると「60+30(《こだわりハチマキ》)+180(「ジャンピングバルーン」)=270」で倒れるようになってしまうため、常に《メガミミロップ&プリンGX》に倒されてしまう恐怖を感じる。さらにこのポケモンを放置していると毎ターン60ダメージが飛んでくるため、対戦相手からしても無視出来ないアタッカーとなる。
60ダメージを2回乗せることが出来れば《ルカリオ&メルメタルGX》のワザ「ヘビーインパクト」で270まで届くことが出来るし、打点の噛み合いが非常に綺麗。
実際決勝戦においても60ダメージが《レシラム&リザードンGX》に効果的に響いており、《レシラム&リザードンGX》側がGXワザ「ダブルブレイズ」をこのポケモンに対して使用していたのが印象的だった。
本来であれば対戦相手からするとTAG TEAM GXを2回倒してゲームを終わらせるプランが楽だが、《ネクロズマ たそがれのたてがみ》の圧力により「3-1-1-1」や「3-1-1-3」といったサイドレースを押し付けることが出来るのが非常に強力。このカードの採用は純粋に感動した。

■最後に


このデッキタイプはどちらかと言えば攻めるタイプのデッキではなく受けるタイプのデッキである。こういったデッキタイプをあまり使ったことない方には少し難しく感じるかもしれないが、ポケモンカードらしく面白いデッキなので是非使ってみて欲しい。
最初の《ルカリオ&メルメタルGX》が倒されてしまうことをネガティブに捉えすぎて《アセロラ》《マオ&スイレン》を狙いに行くと、エネルギーや打点不足で困る展開になってしまう。
相手にサイドは5枚まで取られてもいいという意識の元、まずはゲーム全体を通じて必要な打点を考え、《ネクロズマ たそがれのたてがみ》の圧力を上手く使いながら有利にゲームを進めていこう。
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