
今回は、「メガシンフォニア・メガブレイブ環境 徹底解説!!」と題し、環境の解説と今後の展望についてお話していきます。
「PJCS2025」はこのような環境でした。特徴的なのは、【マリィのオーロンゲ】と【サーフゴー】の躍進。

Tier3:リザードン、バチュルバレット、メタビート
まさにこの環境は「マシマシラカードゲーム」と言っても過言ではないぐらい、《マシマシラ》が活躍しました。 【マリィのオーロンゲ】や【サーナイト】といった自傷ダメージを稼ぐギミックがあるデッキで、特性「アドレナブレイン」が有効活用されることはもちろん。【リザードン】や【サーフゴー】なども、《マシマシラ》を採用するようになり、結果的に《マシマシラ》だらけの環境になりました。 《マシマシラ》が使えるか否かは、明確に差がありました。それでも、《マシマシラ》を一切使わない【タケルライコ】が優勝しています。すごいパワーの持ち主ですね。 「PJCS2025」で出てきた目新しいデッキは、【サーフゴー】、【ブルンゲルサーナイト】の2つ。
【ブルンゲルサーナイト】は環境にマッチしており、大きく不利を取るデッキが少ない事や、多くのプロ選手が使った事で話題になりましたよね。
【サーフゴー】は「PJCS2025」終了後の自主大会で高い勝率をたたき出し、評価されるようになりました。強いリストが出回り、今では当たり前になった《ボスの指令》多投型の【サーフゴー】はここで生まれました。 執筆時点では開催前の「PWCS2025」はこの環境でのBO3なのでとても楽しみですね(《コダック》が居ない)。 まとめると、【サーフゴー】、【ブルンゲルサーナイト】の登場と《マシマシラ》を使うことの重要性が大きかった環境でした。 拡張パック「メガブレイブ・メガシンフォニア」は、環境にどのような影響を及ぼしたのか。
目玉はこれでしょう。メガシンカexは、強力な攻撃性能やサポート能力を携えたexポケモンです。
強力な分、きぜつすると相手にサイドを3枚取られてしまいます。
メガシンカexは、今まで倒すことが難しかった2進化exを簡単な要求で倒すことができ、かつ2進化ex並のHPがあります。そのため、壁性能を生かして動けるターンを増やしていた2進化exデッキは、メガシンカexに対して何かしらのアプローチが必要になりました。
また、ポケモン1体でサイドが3枚進むようになり、ゲーム自体は高速化しました。1ターンの比重が重くなったことで序盤の事故が咎められやすくなった事はもちろん、中盤の要求が重くなり、そこでのテンポロスも黒星に近づきやすくなったと考えています。
条件付きではありますが、8枚もドローできます。信じられない枚数のカードを引くことができるので、要求パーツを獲得しやすくなりました。比較されがちな《ペパー》と大きく違う点は、終盤にも6枚引けることです。 ちょっと無理な要求を抱えていても、自分のサイドが6枚の状態であれば、揃えてそのまま押し切って逃げ切ることができたり、そのターンの120点の上振れも起こせるパワーカードです。
2進化デッキにはよく入っている印象です。8枚ドローで《ふしぎなアメ》+進化ポケモンの組み合わせが引き込めた時のバリューの高さや、序盤にハイパーボールを使ったとしても、《リーリエの決心》さえあれば、8枚まで手札を回復できることから、要求パーツが多めな2進化デッキに採用されています。 《リーリエの決心》は面にカードを置いていくデッキ(進化をしたり、エネルギーを面に貼る)ではかなり使い勝手がよく、アグロデッキにも入っておかしくない性能をしています。 そのため、「PJCS2025」環境より、環境デッキ全体の安定感が大きく上がったと思っています。
《メガサーナイトex》でバトル場のポケモンを倒せるようになったことで、【マリィのオーロンゲ】や【リザードン】といった悪タイプのデッキに対し、《ワザマシン デヴォリューション》がなくても、戦えるようになりました。「PJCS2025」環境よりも【サーナイト】を高く評価する必要があります。 逆に他のデッキは【サーナイト】に勝てるかどうかが一番の課題。【サーナイト】に安定して勝てないと、それだけで大きなマイナス要素になってしまうのが今の環境かなと考えています。
個人的なデッキの評価を元にTier表を作ってみました。

Tier2:マリィのオーロンゲ、タケルライコ、リザードン
Tier3:ドラパルト、ミライドン、ボムブルンゲル
特に評価を高くしているのは、【サーフゴー】と【マリィのオーロンゲ】でしょうか。
【サーフゴー】は今環境の台風の目。このデッキが理論値で回ってしまうと、ほとんどのデッキが勝てません。
不利なデッキ相手にも【サーフゴー】側が先にサイドを2枚取れれば、簡単に押し切ってしまう程のパワーがあります。
仮に【サーフゴー】にたくさん当たる想定をするのであれば、引かれたから負けで仕方ないではなく、引かれても勝てるようにする必要があります。多分12月ぐらいまで環境上位にいるでしょう。
【マリィのオーロンゲ】は、環境が進むと多くなるであろうグッズロックをするデッキが現れても、《スパイクタウンジム》がある分グッズロック下でも動くことができる悪タイプのデッキとして評価しています。 いかがだったでしょうか。今回は拡張パック「メガブレイブ・メガシンフォニア」環境の解説をしていきました。
実は「CL横浜2026」までそろそろ1カ月を切るので、今からギアを上げて備えていきましょう。