
今回は11月28日発売のハイクラスパック「MEGAドリームex」の注目カードを紹介していきます。
自身が特性で《ポケモンいれかえ》を有していることから、逃げられない系のワザで困ることがないことと様々なカードとの相性の良さを鑑みて1位としました。特にバトル場やベンチなど場所に指定のある特性を運用しやすく、《シャリタツ》や《シビビール》など自然に採用されそうなカード達ともきれいにまとまっています。 また、進化前である《ハクリュー》の特性も、デッキの安定感を底上げしてくれるものになっていて2進化+1進化の形であっても無理なくデッキになりそうですね。打点面では330と2進化exまで圏内であるので現状では正面突破力に問題は無いでしょう。 ただメガシンカexに対しては打点不足なため、ミラーを含めそのアプローチどうをするかで近い将来頭を悩ませる気がします。
ただゲーム終盤の《ナンジャモ》と合わせて使おうとするとダメージが50or100になってしまうため、使いどころは選ぶ難しめなカードになりそうです。 このカードは主に【サーナイトex】デッキで運用が考えられ、《サケブシッポ》に近しい効果を持っていると考えられます。《サケブシッポ》と比較した際にこのカードのメリットとして挙げられる点は主に2つで、 ①自身にエネルギーが残らないためベンチを呼び出されても次の番に別のアタッカーを運用しやすいこと
②ダメージではなく効果であるため相手に《シェイミ》を置かれていようとも関係がないこと であり2枚目の《サケブシッポ》は今後このカードに変わりそうです。また【サーナイトex】のミラーマッチにおいては、《サケブシッポ》と比較してHPが30大きいため、アドレナブレインで倒される候補のポケモンにならないという強みもありそうです。 まず《メガユキメノコex》について。HPは310と、他の1進化のメガシンカex(だいたいHP330-340が標準ライン)と比較すると低めではあります。基本は上のワザ「うらみぶし」をメインに運用することになると思います。 水エネルギー1枚で相手の手札枚数×50ダメージは、相手の状況依存とはいえ破格のパフォーマンスです。
同じく新録される《モスノウ》の特性「いざなうはね」や、《ヨノワール》の「カースドボム」で相手の手札を増やして打点を伸ばす組み合わせが強そうです。 既存の《ユキメノコ》が入るデッキ(【メノコマシラ】や【オーロンゲ】)にタッチで採用するのは少し難しい印象です。理由は終盤の手札干渉と「うらみぶし」との相性が悪いから。 60と70の違いはかなり大きく、特性が強力な進化ポケモン、《ユキメノコ》の定着にも強く貢献してくれることでしょう。 主に下ワザ「ランページサンダー」の250ダメージによって、ワザの火力上限が上がっています。
今までの環境でも度々使用されていましたが、またデッキ単位での評価を見直す必要があると感じさせる1枚です。
《Nのゾロアークex》のワザ「ナイトジョーカー」の新しい参照先として、ワザの「ランページサンダー」が優秀で、これまであまりダメージの出ない【Nのゾロアーク】デッキが250ダメージを出せるようになりました。 これ一枚で相性関係が劇的にひっくり返ることはおそらくないものの、レギュレーション内にあるその他のカードと適切に組み合わせることにより、デッキの大幅な強化が見込めるカードであるとして高く評価しています。
手札を1枚トラッシュするかわりに、雷タイプのポケモンを4枚まで持ってくることのできるサポートです。
カナリィのメインポケモンである《メガシビルドンex》や、今後リリースされる可能性のある《メガライチュウex》などと合わせての活躍に期待しています。 ワザの「ファントムビット」はエネルギーをすべてトラッシュすることで相手のポケモン1匹にダメカンを12個乗せることができます。
すでにSNS上で言及されている通り【サーナイト】デッキでの活躍が期待されそうな一枚です。
ワザのトラッシュ効果と「サイコエンブレイス」のシナジーが良く、「ベンチのポケモンに攻撃するために《サケブシッポ》で攻撃したいけど、エネルギーをつけすぎると次のターンが不安...」という状況で、相手の狙ったポケモンを倒しつつ、トラッシュにエネルギーを落としておくことができ、次のターン以降の自由度が確保できます。 また、《サケブシッポ》との差別化点でいうと、ワザが自身の受けたダメージに依存しないため、《マシマシラ》の「アドレナブレイン」で《レイスポス》に乗ったダメカンを活用できる点、相手の「アドレナブレイン」で倒されづらい点、《シェイミ》の「はなのカーテン」でワザを防がれない点などが挙げられます。 昨年の【ルギア】デッキにおける《レジギガス》と同様に、現状レギュレーション変更以降の活躍はあまり見込めないかもしれないですが、今年の国内最後の大型大会であるCL愛知での活躍に期待しています。 HP370という破格の耐久を持ちながら、ワザ「リューノグライド」で330ダメージを叩き出す超高火力アタッカー。
公式チャンネルでも紹介されていましたが、《シビビール》(エレキダイナモ)との相性が抜群です。「リューノグライド」の使用後にエネルギーを2枚トラッシュする必要がありますが、《メガカイリューex》の特性「スカイキャリー」でベンチへ下がり、《シビビール》の特性「エレキダイナモ」でエネルギーを加速すれば、すぐに再起動できます。 特性・ワザ・耐久のすべてがハイスペックで隙がなく、進化前の《ハクリュー》も強力な特性を持っています。 現在の環境では他のデッキがあまりにも強く、すぐに活躍するのは難しいかもしれませんが、1月のレギュレーション変更後には環境入りが期待されるポテンシャルを秘めています。将来性も含め、今回は1位に選びました。
2位は《夜の鉱山》。効果は非常にシンプルで、お互いの場の「テラスタル」ポケモン全員がワザを使うためのエネルギーを、無色エネルギー1個ぶん重くするスタジアムです。 環境デッキでは、【ドラパルト】や【リザードン】などのデッキに大打撃。これらのデッキはスタジアム採用枚数が2枚前後のケースが多く、このカードを多めに採用して序盤から設置できれば、相手の動きを数ターン遅らせることも狙えます。
前回のパックでも《バトルコロシアム》が登場するなど、【ドラパルト】を抑えようとしているカードが増えており、その影響も感じられます。(それだけ強すぎたのかも…?) 妨害系スタジアムとして、今後も評価され続けそうなカードだと思い、2位にしました。
3位は《ロトム》。ワザ「ガジェットショー」シリーズの超タイプのアタッカーとして幅を広げました。 ワザ「ロトコール」も非常に優秀で、1ターン目から複数のロトムを展開できます。
現環境はまだメガシンカポケモンが中心ではありませんが、今後メガシンカが主軸になった場合、弱点を突いて大型ポケモンを倒せる非ルールポケモン主体のデッキが評価されていくと考えられます。
ロトムシリーズは現時点で、超・草・炎・水・雷の5タイプでワザを撃つことができ、ワザのダメージの倍率も「×30」。盤面にポケモンのどうぐが6枚あれば、弱点込みで2進化メガシンカexを倒せる360ダメージに到達する計算です。
今後の環境次第では一気に評価が上がる可能性を秘めた“可能性の獣”。頭の片隅に置いておくと良さそうです。
このカードは《ピカチュウex》の攻撃力を50上げるポケモンのどうぐで、とくに大きな恩恵を受けるのが【バチュルバレット】デッキです。 これまで【バチュルバレット】は、HP300以上の大型ポケモンを突破するのが非常に苦しく、2進化ポケモンやメガシンカポケモンが並ぶ試合では押し切れない場面が多くありました。しかし《でんきだま》の登場により、その課題が一気に緩和され、評価が大幅に上がっています。 火力の底上げが実現したことで、よりシンプルに「殴り勝つ」サイドプランを通しやすくなったと感じます。
HP370という規格外の耐久に加え、ほとんどのポケモンを一撃で倒せる攻撃性能を持っており、非常に強力です。
さらに、進化前の《ハクリュー》の特性が極めて優秀なのも大きなポイントです。《ハクリュー》の存在によって 「進化デッキの弱点である展開の不安定さ」 を解消でき、事故を抑えながら安定して攻撃へ繋げることができます。 サイドプランが組みやすく、戦いの流れを作りやすい点も評価できる部分です。
これまでHP60しかなかった《ユキワラシ》に、「HP+10」の強化が入りました。一見すると非常に小さな変化ですが、《ユキメノコ》(いてつくとばり)を使う上ではあまりにも大きい強化と言えます。 《マシマシラ》の「アドレナブレイン」を2回を耐えたり、《ドラパルトex》の「ファントムダイブ」で倒されなくなったりと、HP70というラインは現環境で想像以上に重要な数値です。 《メガユキメノコex》も発表されましたし、【オーロンゲex】や【メノコマシラ】といったデッキの躍進に注目です。