どうも皆さんこんにちは。シーアーチャーです。
今回は、僕が日本選手権に持ち込んだ
【オノマトライゼオル】の解説記事です。
新制限の適用後&タクティカルトライパック発売後でもそこそこ強いと思うので、興味のある方は遊んでみてください。
目次
▪️概要
▪️デッキ選択の理由
▪️デッキ解説
▪️メインデッキ
▪️エクストラデッキ
▪️サイドデッキ
▪️サイドチェンジ
▪️終わりに
概要
【ライゼオル】と言えば、ライゼオルモンスターの効果やレベル4モンスターを展開できるサブギミックを使用してモンスターを大量展開した後、その展開したモンスターを使って
強力なサーチ効果を持った《ライゼオル・デュオドライブ》や除去効果を大量に打てる《ライゼオル・デッドネーダー》を展開することで制圧をするイメージがあると思います。
正直、2024年の遊戯王を遊んだ人でこの動きを知らない人は居ないでしょう。2024年夏から2025年3月まで暴れつくした【ライゼオル】は
2025年4月1日適用のリミットレギュレーションで大幅に弱体化されました。オノマトカードのリリース
弱体化によってデッキがスカスカになってしまった部分に
「DUELIST ADVANCE」で強化されたオノマトギミックを取り込むことで、
新たな初動と制圧手段を獲得したのが、今回紹介する
【オノマトライゼオル】です。
(※オノマトとは「ズババ」「ドドド」「ゴゴゴ」「ガガガ」モンスターの総称です)《ドドドドウォリアー》1枚から既存の【ライゼオル】の制圧盤面に加え、
《ヴェルズ・ウロボロス》の2ハンデスが追加されます。
そもそもライゼオルギミックだけで6回も妨害できるのに、手札破壊まで食らったら大抵のデッキはなにもできません。《ドドドドウォリアー》にアクセスするカードもかなり多いため、非常に再現性も高いです。
制圧性能だけで言えば、全盛期の【ライゼオル】よりも強力と言えるでしょう。制圧性能は上がっている反面、規制の影響でライゼオルモンスターに触れるカードは減ってしまったので、後手の捲り性能は以前のタイプと比較するとだいぶ落ちてしまっています。
それに加え、オノマトギミックが一部の手札誘発を重く受けてしまうので、
デッキとしてのパワーはまずまずと言ったところでしょうか。
デッキ選択の理由
日本選手権前の環境では
【K9VS】と【ヤミー】がTier1、【M∀LICE】【月光】【ドラゴンテイル】がTier2と言った感じでした。
デッキ分布や入賞数もかなり近い印象で、
日本選手権ではこの5デッキと多く当たることを想定しました。
自分は5月までは【ドラゴンテイル】を使用していたのですが、【K9VS】の台頭で環境的な立ち位置が悪く、明確に有利と言い切れる対面も【ヤミー】くらいしか居ないことから使用するのはかなり抵抗がありました。
5デッキ全てに有利とまでは行かなくても、
せめて3つには明確に強いと言い切れるデッキを使いたいという気持ちがありました。
その時に候補として上がったのが【オノマトライゼオル】です。【K9VS】と【M∀LICE】に対して
《ライゼオル・デッドネーダー》が強いので手札誘発を貰った際の妥協点が優秀な点と、【月光】の先攻展開をメインギミックで捲れるという点が強そうに感じました。
【ヤミー】の
《聖王の粉砕》や
《魔獣の懐柔》が重いと言う欠点がありますが、もう1つの不利対面の【ドラゴンテイル】が環境的に落ち目という事もあり、
立ち位置もそれなりに良かったため持ち込みました。
デッキ解説
メインデッキ
ライゼオルカード
《アイス・ライゼオル》は
《ドロール&ロックバード》や
《マルチャミー・プルリア》の
受けもよく、誘発の貫通にも使えるので3枚採用。《エクス・ライゼオル》《ソード・ライゼオル》は規制されてしまったので1枚ずつの採用。
それ以外のライゼオルカードは引いても嬉しくないので、展開に最低限必要な1枚ずつの採用。
オノマトカード
最強初動の《ドドドドウォリアー》は3枚の採用。《オノマト連携》は手札誘発の受けが悪いですが、通った際のリターンも大きいので初動率も考慮して3枚の採用。
《オノマト選択》は4枚目の
《オノマト連携》として採用。盤面にカードが残るので、ライゼオルモンスターや
《禁じられた一滴》のコストとして使えるのも優秀。
《ゴゴゴゴブリンドバーグ》も初動としては優秀だですが、
《アイス・ライゼオル》との召喚権被りが気になったので、
《オノマト連携》などでサーチできることも考慮して1枚のみの採用。
《ガガガガンバラナイト》は手軽に追加できるレベル4モンスターと言う点で
誘発の貫通や手数として優秀なため採用。
おまけ効果の表示形式変更が非常に強力で、
相手の《No.41泥酔魔獣バグースカ》を攻撃表示にすることでロック効果を解除したり、相手の守備表示モンスターを攻撃表示にすることで無理やり1ターンキルを通したり、相手の
《クッキィ★ヤミーウェイ》で裏にされた
自分のモンスターを攻撃表示にすることで妨害を貫通して展開を狙う事もできます。
それ以外のオノマトカードは引いても嬉しくないので、展開に最低限必要な1枚ずつの採用。
手札誘発
今期は1枚で相手の動きを止められる手札誘発がほぼないです。どの手札誘発も裏目があり、対面次第でパワーにブレがあるため、今回は相手の展開を弱体化しやすいドロー系の手札誘発(
《増殖するG》やマルチャミーモンスター)を多めに採用して手数と
《禁じられた一滴》で捲る方針にしました。
そのため、無効効果を持った手札誘発は相手のドロー系手札誘発を止められる《灰流うらら》のみを採用。《原始生命態ニビル》についてはケアされることもあるが、ケアしない人もそこそこ居るのと、先攻札として優秀なため採用。
《禁じられた一滴》のコストを作りながら相手の盤面を弱体化できるのも優秀。
それ以外のメインデッキのカード
指名者系は手札誘発の対策。
《篝火》は初動として採用。
《金満で謙虚な壺》は先攻は初動や手札誘発のケア札を拾いつつ、後攻は手数や
《禁じられた一滴》やサイドの捲り札を拾いに行けるのでデッキの性質的にも相性がいいので採用。
除外するカードは先攻は
《メレオロジック・アグリゲーター》《超念銃士ヴァロン》《ライトドラゴン@イグニスター》《竜巻竜》《励輝士ヴェルズビュート》《FA-ホープレイ・ランサー》後攻は
《ヴェルズ・ウロボロス》《No.41泥酔魔獣バグースカ》《ライゼオル・デッドネーダー(1枚)》それ以外は手札と相談。
《禁じられた一滴》は、【M∀LICE】以外の対面には大体刺さるので採用。捲り札としても優秀で、先攻で伏せてもヤミーモンスターやVSモンスターで回避できない無効札なので、妨害としての質がかなり高いです。
エクストラデッキ
必須枠
《ライゼオル・デッドネーダー》
《ライゼオル・デュオドライブ》
《暁の双子》
《ヘルフレイム・バンシー》
《ヴェルズ・ウロボロス》
先攻展開で使います。
必ず入れてください。エクストラで落とす枠
《メレオロジック・アグリゲーター》
《超念銃士ヴァロン》
《エクス・ライゼオル》の効果で墓地へ送ることで、相手の盤面に干渉します。
後手捲りの際に使うので基本入れた方がいいと思います。
後手捲り枠
《ライトドラゴン@イグニスター》
《竜巻竜》
《励輝士ヴェルズビュート》
《FA-ホープレイ・ランサー》
相手の盤面に触れるエクシーズモンスターです。
《ライトドラゴン@イグニスター》は場のモンスターの破壊をエクシーズ素材を外して肩代わりする効果があるので、
破壊妨害をケアするのにも使えます。
《竜巻竜》は相手の妨害を踏みながら盤面に残った場合は妨害としても運用できるので、捲り切れなかった場合も蓋としてもそれなりに優秀です。
その他
・《ライゼオル・デッドネーダー》の2枚目《エクス・ライゼオル》から墓地へ送ることで
《ライゼオル・デュオドライブ》の素材を増やすのに使えます。基本は
《ライゼオル・クロス》で手札誘発のケアをしたい時に落とします。
《ライゼオル・デッドネーダー》だと【M∀LICE】の深淵の獣に誘拐される場合もあるのですが、ドロー系の手札誘発を貰った際に妥協展開で
《ライゼオル・デッドネーダー》出した場合、2枚目が欲しいシーンがそこそこあったので採用。
・《No41泥睡魔獣バグースカ》ドロー系の手札誘発を貰った時用の妥協点その2です。
こちらはオノマトモンスターでも作れるのが優秀。
・《ガガガザムライ》《ガガガガンバラナイト》で見せる用のエクシーズモンスターです。
最初は
《ガガガガガール》を採用していましたが出したことが無かったので、捲りや1ターンキルに活用できるこちらを優先して採用。
・《No.60刻不知のデュガレス》モンスターが余った際にドロー効果で追加の妨害を引きに行ったり、後攻で1ターンキルを狙う際に使用します。
あと、
《ドドドドウォリアー》1枚初動の際、追加の手数がない場合
《ヘルフレイム・バンシー》に手札誘発を食らってしまうと、
《ドドドドウォリアー》の効果で
《ズバババンチョーGC》をサーチしても後続の展開に繋がりませんが、
《No.60刻不知のデュガレス》からスタートすることで墓地に
《ドドドドワーフGG》が墓地に落ちますので、無効系の手札誘発を貰ったとしても貫通して展開を行う事が可能です。
使用頻度もかなり高いので、
基本は入れておくことをおすすめします。サイドデッキ
《マルチャミー・プルリア》
【ドラゴンテイル】以外の大体の対面の後攻で採用します。
メインデッキのプランと同様で捲り札を引く用で採用します。
《原始生命態ニビル》
【ヤミー】や【M∀LICE】などの展開系対面の後攻と先攻のサイドチェンジの枚数を合わせる際の先攻札として採用します。
《無限泡影》
【K9VS】や【月光】や【M∀LICE】の他、雑多な対面の後攻に入れます。
無効系の手札誘発が重いデッキや
《禁じられた一滴》の効き目が薄いデッキに対して入れ替え用の後攻札として採用してます。
《ハーピィの羽根帚》《大嵐》《レッド・リブート》
罠系のデッキの対策やサイドチェンジ後の先攻札を退かす用のカードとして採用します。
特に今期はリソースを供給する置物が多いので、《ハーピィの羽根帚》や《大嵐》でそこら辺を一緒に除去できると捲りのハードルもだいぶ下がります。ドロー系の手札誘発や
《原始生命態ニビル》、
《禁じられた一滴》などと一緒に引いた場合は、モンスターの妨害が弱体化しているので伏せに干渉するカードが致命傷になりやすいです。
《神の警告》《神の宣告》
先攻札です。大体の対面に採用します。
【ライゼオル】は無効系の妨害がないので、弱点を補完できるようにカウンター罠を6枚採用しました。
以前は1枚だけ
《エクシーズ・アンブレイカブル・バリア》を採用していましたが、エクシーズ素材を外せないケースがそれなりにあり、
妨害としての質が低いため不採用としました。《センサー万別》
【ヤミー】や【M∀LICE】などの種族が統一されたテーマに採用します。
【オノマトライゼオル】も一部種族が被るモンスターが採用されていますが、
《エクス・ライゼオル》や
《アイス・ライゼオル》や
《ノード・ライゼオル》を使う事で自分で解除できるので問題ありません。
サイドチェンジ
対【ヤミー】
・先攻 IN
《神の宣告》×3
《神の警告》×3
《センサー万別》
《無限泡影》
OUT
《マルチャミー・フワロス》×3
《マルチャミー・プルリア》×2
《禁じられた一滴》×3
・後攻IN
《マルチャミー・プルリア》
《原始生命態ニビル》
《ハーピィの羽根帚》
《大嵐》
《レッド・リブート》
OUT
《墓穴の指名者》×2
《抹殺の指名者》
《ライゼオル・プラグイン》
《オノマト連携》
対【K9VS】
・先攻IN
《原始生命態ニビル》
《神の宣告》×3
《神の警告》×3
《無限泡影》
OUT
《マルチャミー・フワロス》×3
《マルチャミー・プルリア》×2
《禁じられた一滴》×3
・後攻IN
《マルチャミー・プルリア》
《ハーピィの羽根帚》
《大嵐》
《レッド・リブート》
《無限泡影》×3
OUT
《マルチャミー・フワロス》×3
《墓穴の指名者》×2
《抹殺の指名者》
《ライゼオル・プラグイン》
対【M∀LICE】
・先攻IN
《原始生命態ニビル》
《神の宣告》×3
《神の警告》×3
《センサー万別》
OUT
《マルチャミー・フワロス》×3
《マルチャミー・プルリア》×2
《禁じられた一滴》×3
・後攻IN
《マルチャミー・プルリア》
《原始生命態ニビル》
《ハーピィの羽根帚》
《大嵐》
《レッド・リブート》
《無限泡影》×3
OUT
《禁じられた一滴》×3
《墓穴の指名者》×2
《抹殺の指名者》
《ライゼオル・プラグイン》
《オノマト連携》
対【ドラゴンテイル】
・先攻IN
《神の警告》×3
《無限泡影》×3
OUT
《マルチャミー・フワロス》×3
《マルチャミー・プルリア》×2
《原始生命態ニビル》
・後攻IN
《ハーピィの羽根帚》
《大嵐》
《レッド・リブート》
《無限泡影》×3
OUT
《マルチャミー・フワロス》
《マルチャミー・プルリア》×2
《原始生命態ニビル》
《抹殺の指名者》
《ライゼオル・プラグイン》
対【月光】
・先攻IN
《神の宣告》×3
《神の警告》×3
《センサー万別》
《無限泡影》×2
OUT
《マルチャミー・フワロス》×3
《マルチャミー・プルリア》×2
《原始生命態ニビル》
《禁じられた一滴》×3
・後攻IN
《マルチャミー・プルリア》
《原始生命態ニビル》
《無限泡影》×3
OUT
《墓穴の指名者》×2
《抹殺の指名者》
《ライゼオル・プラグイン》
《オノマト連携》
終わりに
【オノマトライゼオル】のデッキ解説は以上になります。
結果は奮いませんでしたが、かなり自信作のデッキなので興味を持っていただけた方は是非組んで遊んでみてください。
お読みいただきありがとうございました。