JCS振り返り | とーしん | JCS2019



とーしんさんからJCSについての振り返りと事前にメタゲームをどう予想していたかについての記事をラッシュメディアに寄稿いただきました。それでは早速見ていきましょう!

JCSお疲れさまでした。とーしんです。
今回の記事ではJCSの環境の事前メタゲーム予想と大会を踏まえての振り返りを、簡易的にですが行いたいと思います。
デッキ解説や、対戦レポートなどの他記事と内容が重なる部分が多少発生すると思いますが、ご容赦いただけると幸いです。
ミラクルツインの発売前の時点では、事前のシティリーグや自主大会の結果から今回のJCSでは《レシラム&リザードンGX》を軸としたデッキと、《ゾロアークGX》を軸としたデッキが上位に勝ちあがってくると考えていました。
ミラクルツインの発売によって構築に変化が生じると感じられたため、2デッキの練習用レシピを以下のように予想していました。
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①簡易事前予想


(以下の文章はJCS前に書いたものになります)

ミラクルツインの発売までは《レシラム&リザードンGX》は大きく分けて、《ブルーの探索》型と《カプ・テテフGX》《カキ》《ジラーチ(SM8a)》型に分かれていました。
特に《カプ・テテフGX》《カキ》《ジラーチ(SM8a)》型の《カキ》を1ターン目に使えるかが試合における1つのポイントとなっていて、そこと安定感との天秤で《ブルーの探索》型との選択といった感じでした。
《プレシャスボール》の登場によって《カキ》にアクセスできる汎用性の高いカードがデッキに増え、安定度で軍配の上がっていた《ブルーの探索》型を採用する理由が薄くなりました。
一般的なレシピは四天王直伝レシピにもある《レシラム&リザードンGX》《ミュウツー&ミュウGX》が比較的メジャーな形かと考えられます。

(ポケモンカードゲーム トレーナーズウェブサイトより引用)
《エンニュートGX》のクインヘイズGXを使う場面は少ないのでその1枚を採用するかは人によりますが、残りの59枚に関してはこのまま使っても優勝の可能性が十分にあるデッキである、と考えています。

(ポケモンカードゲーム トレーナーズウェブサイトより引用)
少し《レシラム&リザードンGX》要素の薄い形で《ミュウツー&ミュウGX》寄りですが、《リザードンGX(SML)》のフレアドライブGXは4エネルギーでダブルブレイズGX+を疑似的に使うことができるためこの形も《レシラム&リザードンGX》として分類できる、優勝の可能性のあるデッキタイプだと思います。

《ゾロアークGX》に関しても、《プレシャスボール》の登場によって大きく形を変える可能性が高いとみています。
《プレシャスボール》によって、《ゾロアークGX》《カプ・テテフGX》のアクセスカードが増えました。2ターン目以降の安定度がかなり上がったので、1ターン目にもっとも行いたい《ゾロア》を複数置くを安定して行える《ウツギ博士のレクチャー》が自然に採用されます。
《ゾロアークGX》は相手のデッキに対応して育てるメタカードが複数採用されていることから、《ネストボール》を多投するといった形よりも《ウツギ博士のレクチャー》の形の方が上位に上がれるデッキパワーがあると思います。
具体例を探してくることができなかったため、サンプルレシピは自作しました。
(ベースは5/26シティリーグ神奈川TOP8のレシピです)

②簡易振り返り


まずはJCSの結果からみていきたいと思います。全体割合は公開されている情報によると以下のようになったようです。
Day2 64デッキ
《ゾロアークGX》系統・・・15
化石系統・・・6
カラマネロ系統・・・5
悪系統・・・3
その他(使用数2以下)・・・11
《レシラム&リザードンGX》《ゾロアークGX》の2デッキでおよそ半分を占め、その下に《ミュウツー&ミュウGX》軸や《ピカチュウ&ゼクロムGX》《カラマネロ》系統といった形であるという大枠に関しては、ズレはなかったかなと思います。少しズレを感じた点としては、化石系統のデッキタイプが想定より数が多く勝ち上がっていたという点です。有利に戦えるマッチアップは比較的多いものの、使用者の総数を少なく想定していたため多く勝ち上がるとは考えていませんでした。
また、《ジラーチ》《サンダー》のデッキタイプも上位64デッキに使用数2以下まで落ち込むとは思っていませんでした。使用者が減っているとは感じていましたが、どのデッキタイプに対しても大きく不利を取ることがないことから、《カラマネロ》系統と同程度にはトーナメントシーンに上がってくると考えていました。
上位2デッキに関しては、ジュニアリーグ、シニアリーグでも優勝していて、メタゲーム上位として確かにその地位を示しました。
ただ《レシラム&リザードンGX》に関しては少しばかり事前予想と当日では乖離がありました。
事前予想ではGXでないポケモンをデッキに採用することなく、相手にサイドプランのハードルを作れる、《カプ・テテフGX》《カキ》の形が大半を占めると考えていたのですが、実際に優勝した形は京都CLの優勝に近い形で《ジラーチ》《マーシャドー》などを採用して、バリエーションに富んだ動きのできる形でした。
京都CLの影響力が自分の想定よりもかなり大きく働いていたと感じました。


まとめ


今回のJCSでは特に上位2デッキの環境に占める割合が高い大会であったと感じました。
《プレシャスボール》の登場によって安定感の高まった《ゾロアークGX》系統のデッキが京都CLの環境に加わった、そんなメタゲームの形でした。
SM1~SM11というカードプールの広さに反して、今回はメタゲームの予想はたてやすい環境であったかなと個人的な振り返りでは思いました。
競技人口の増加から総合的な情報量が増加していることも、そういったメタゲームの変遷に拍車をかけているのかもしれません。
2019シーズンの国内の大会はこれで終わりますが、ポケモンカードは今後も続いていきますし、9月からは2020シーズンが始まります。
9月までの夏の間にもHR争奪戦や、世界大会、その他多くの自主大会などイベントもたくさん用意されています。
世界大会では各国のトッププレイヤーが一度に集まり、今年は新しいレギュレーションで世界一を目指して戦います。
世界大会までのどこかのタイミングで、世界大会を観戦するための事前知識(レギュレーション、プレイヤー紹介など?)の記事なども書く予定で考えています。
個人的にはサッカーや野球などスポーツ観戦と同じで、少し知識があると観戦する楽しみもより一層大きくなるかなと考えています。
今後もポケモンカードを楽しみながら、次の2020年シーズンもポケモンカードというコンテンツに関わっていきたいと思います。
最後になりますが、今シーズン最後まで応援してくださった皆様本当にありがとうございました。
皆様の応援は僕自身の支えになり、そして力になると感じています。
ではまた。
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