
今回は、2025年5月3日(土)4日(日)の2日間にかけて行われた「チャンピオンズリーグ2025 愛知(以下:CL愛知2025)」マスターリーグのレポートになります。
使用した構築に当日の環境考察、対戦レポートとボリュームある内容となっていますのでぜひ最後までご覧ください。

ポケモンカードゲーム チャンピオンズリーグ2025 愛知(株)クリーチャーズ、(株)ポケモン
「CL愛知2025」は、5000人が参加する超大型の公式大会です。
2.CL宮城2025の本戦①で10勝以上の成績を残す(Day2進出・10勝5敗以上)
3.「ポケモンカードゲーム 7連勝チャレンジ」(CL宮城2025Day2に開催)で7連勝する
前回開催の「CL宮城2025」はリアルタイムスイスドロー形式でDay1が開催されましたが、今回は従来通りのスイスドロー形式(3グループ)でのDay1開催となりました。

4月18日(金)に拡張パック「ロケット団の栄光」が発売され、それに合わせてジムプロモカード《コダック》(特性:しめりけ)も登場しました。 「CL愛知2025」までの環境推移は以下のような形でした。
上述の理由で【ドラパルト】【宝石ギミック】が弱体化。
その結果、新カードの影響をあまり影響が受けない【サーナイト】が環境TOPになりました。また、「CL宮城2025」にて上位に入賞した【バチュルバレット】、【マリィのオーロンゲ】も環境入り。
これらのデッキと【タケルライコ】にいかに勝つかが、環境の指標になリます。
【バチュルバレット】に対するメタが進み、シティリーグでの入賞数が減少。
その結果、【リザードン】が環境に復権しました。サイトウコウセイ選手(@cwpokeca)が使用したピジョット型が一般的となり、環境で増加傾向に。 自分が予想した「CL愛知2025」当日の環境は以下です。

Tier2:【サーナイト】、【リザードン】、【マリィのオーロンゲ】
Tier3 :【ドラパルト】、【バチュルバレット】、【ブリジュラス】
今回は環境読みが非常に難しく、どのデッキと多く当たるかの予想がつきませんでした。
【タケルライコ】を4回は踏むだろうと考え、環境が定まっていないので残りの試合は当日のマッチ運に委ねることに。
今回の使用候補は、【ドラパルト(ネオアッパーエネルギー)】、【マリィのオーロンゲ】、【タケルライコ】の3つです。
「CL宮城2025」で入賞した《ネオアッパーエネルギー》を採用して序盤から攻めていく形の【ドラパルト】を予定してました。このデッキはDay2用に別で調整をしていましたが使用を見送りました。 「CL愛知2025」Day1に【サーナイト】が想定よりも多く、うまく引きが噛み合わなかった際に負けてしまう可能性が上がっており、【ドラパルト】を使った選手は負けていた印象が強かったからです。環境の立ち位置は大分良さそうに見えていましたが、今日は違うと判断して持ち込みませんでした。
【ドラパルト】を使うぐらいならDay1から継続して使えそうなこちらを使いたいと感じました。
2回の「シャドーバレット」+《ユキメノコ》+《マシマシラ》でサイドを取り切れるので、ほぼ【ボムドラパルト】とやってることは変わりません。あまり練習できていなかったこともあり、見送りましたが、もし再度「CL愛知2025」に出られるなら、使用を決意したと思います。 また【タケルライコ】を使ってしまいました。自分の練度を100%引き出せる自信があったのもあり、10勝5敗を最低目標としながら決勝トーナメント進出も狙えそうなデッキです。
今回は逃げデッキとして置いていたので、他のデッキの調整が間に合わなかった場合に使おうと考えていました。結局は何もかもが直前まで決まらなかったため、このデッキを使用する事に。
デッキコード:kvFvvk-Fte6Bp-kkFfFf
一般的なリストを使って、「練度でゴリ押して行こう!」と意気込んで使いました。
朝にまさかのミュースカイ(特急)の電車が無くなっていたのでかなり焦りましたが、何とか会場入りを果たしました。
朝イチで2進化と戦うのかと重い気持ちになりましたが、バチュルでした《チヲハウハネ》がサイド落ちしていなかったため、理想通りのプランを通して勝利。有利マッチで無事に白星を掴み、一安心します。 「アライ塾新小岩支部」の視聴者でした。うれしかったです、ありがとう!
先攻で《タケルライコ》(らくらいあらし)にエネルギーを付けることができたので、次ターンに「らくらいあらし」でサイドを進める方針でプレイ。 相手は2ターン目に《ナンジャモ》を使いましたが、とくに動くことなくパス。相手の盤面が弱かったので《シャリタツ》を倒し、サポートを続けづらくして勝てました。相手の事故に救われましたね。 「CL福岡2025」でTOP16に入賞していた選手とマッチ。序盤からリードでき、相手の盤面が甘かったところで《ボスの指令》から《サーナイトex》を呼び出し、《タケルライコex》の「きょくらいごう」できぜつさせます。これが効いて1ターンを生み出すことに成功して勝ちました。 相手が事故気味だったので、序盤から押せ押せで展開。サイド差を4枚にするターンに《ラティアスex》を置きながら盤面を抜かりなく作り、勝利しました。 勝てばDay2進出。負ければ終わりの “崖” です。相手はまさかの【バクフーン】。毒型でした。
結果、5勝2敗でDay1を突破しました。崖の上の “のぶ” という記事を出した後に “崖” で負けてたら説得力がありません。なんとかDay2進出を勝ち取れて良かったです。
CLは「CL新潟 2023」から11連続でのDay2進出です。
デッキコード:PH9nQH-ILHOQh-gQnggH
5勝2敗スタートなので、決勝トーナメントに行くには負けられないのもあり、《ジャッジマン》を採用。どこかで踏むであろう不利マッチを貫通することにしました。 しかし中盤に《ロケット団の監視塔》を貼られ、ビタ止まりする大ピンチ。「はじけるほうこうから」どうにか立て直し、勝利しました。 勝つためにアタッカーをとにかく削りきってリソース差の勝負に持ち込むことにしました。しかし、後半に必要のない「さかてにとる」を使ってしまい、痛恨の山札管理ミス。
これが敗北につながりました。残り時間も込みでかなり焦っていたので、反省です。
サイドを先行されてしまったので、《ヨルノズク》をバトル場に縛りながら、「らくらいあらし」で捲るプランを取ります。後半に《ナンジャモ》1枚+「きょくらいごう」で《キチキギスex》を倒して祈ったところ、相手が何も引かずにパス。魂の1ターンを捻出できたので、なんとか勝利できました。 相手に「とつげきランディング」でサイドを1枚先行されたので、《カウンターキャッチャー》を絡めた2-2-2のプランを遂行することに。 相手のポケモンexを倒し続けていましたが、《オーガポン みどりのめんex》をうまく盤面に出せなかったことが影響し、終盤に手札干渉された後にエネルギーが足らなくなってしまいます。 ここで「CL愛知2025」2度目の “崖” に立ちます。「CL東京2025」以来となる3連勝チャレンジが開幕。
ラスト1戦勝てば次回開催のCL優先出場権を得られるので、気合いを入れます。
最終戦はまさかの【ボムドラパルト】でした。非常に厳しい対面なので、1つのミスも許されません。
その後《ナンジャモ》による手札干渉をされますが、盤面のエネルギー量で無理やり押し込んで勝ちました。 結果は通算10勝5敗。2026シーズン1回目のCLの優先出場権を獲得しました。
今回の最低目標である「10勝5敗」は達成できたので、そこは良かったです。ひとまずは、6月末の「PJCS2025」に最低保証がある状態で参加することができます。
また、【タケルライコ】への理解がさらに1段階成長したのも良かったです。
【タケルライコ】は立ち位置があまり良くないデッキでした。そのため、上位卓には【タケルライコ】は非常に少なく、決勝トーナメントの進出率も他のデッキと比べると高くなかったです。
今回は、【マリィのオーロンゲ】、【リザードン】といった悪タイプが良かったと痛感したので反省です。
直前でも環境に合わせてデッキを変更できる胆力、そして、選手としての地力が足らなかったことによるこの結果だと思うので、これを修正して6月末の「PJCS2025」に向かおうと思います。5月は2進化強化月間や。

みなさんは、自分の実力に限界を感じたことはありますか?
自分は何度もあります。でも限界と思っていた地点から、少しづつ成長していることも最近は感じています。
その理由は、たまに自分の殻を破るような選択を取るからだと考えています。

自分が得意なデッキ、結果を残して自信を持ったデッキを敢えて捨てましょう。ここでの捨てるは、物理的に捨てるのではなく(そりゃそう)、意図的に候補から外すというもの。
例えば【タケルライコ】が得意なAさんが居たとします。Aさんが【タケルライコ】しか回さなかったら、【タケルライコ】への理解は深まっていきますが、いつかそれも限界がやってきます。
そこから先は変化がありません。せっかくの成長するチャンスをみすみす逃しているとも言えるでしょう。時には、勝つことよりも自分の成長に重きを置く時期が必要な事もあります。今の自分がそうです。
Aさんであれば、真反対の位置にいる【マリィのオーロンゲ】や、【リザードン】【ドラパルト】なんかを使ってみると成長するかもしれません。
「PJCS2025」までの期間、優先権が無い方は次回CLまでの期間。自分のデッキ選択の幅を広げるために、いろいろなデッキを使ってみるのをオススメします。特に自主大会などで試すのが良いですね。自主大会ほど試すのにもってこいな場所はありませんから。
「CL愛知2025」の参加レポートでした。早いもので、今シーズンも終わりが近いですね。Card Rush Prosになったのが今シーズンの開幕直前なので、もう1年経つのかと驚いています。
残すは6月末の「PJCS2025」。日本代表を確実に取れるように5月は滅茶苦茶練習します。
シミズノブヒコ、いや、崖の上の “のぶ” でした!