メタゲーム考察 | シティリーグ シーズン1 | ピカゼク | ジュジュベ&ハチクマンLO | オーロット&ヨノワールGX


10月12日(土)から全国各地でポケモンカードのチャンピオンシップポイント(CSP)をかけた大会「シティリーグ シーズン1」が開催されています。
今回のシティリーグから、上位入賞者にはCSPだけでなく「チャンピオンズリーグ2020 名古屋」の優先出場権が付与される仕組みが導入されました。そのため、シティリーグは次のCSP獲得のチャンスに繋がる大会となり、昨シーズンと比較して大会の重要性が高まっています。
その前半戦も終わりに差し掛かろうという現在。SNSでは既に優勝や上位入賞の報告が多く挙がっています。【ハイクラスパック「TAG TEAM GXタッグオールスターズ」】が発売されてからは大型大会の開催が少ないという影響もあり、プレイヤーの多くは流れてくる僅かな情報を頼りに環境を見定めている最中ではないでしょうか。
今回は、新登場のカードによる環境の変化や活躍しているデッキにスポットを当てて活躍したデッキをおさらいしつつ、11月以降に開催される「シティリーグ シーズン1」の後半戦がどういった環境になるのかを考察していきます。
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■数枚のカードが大きな影響を与えた新環境


ハイクラスパック「TAG TEAM GXタッグオールスターズ」が10月4日(金)に発売されましたが、これはいわゆる再録パックと呼ばれるもので新カードはごく数枚です。ところが、その僅かな新カードの能力は強力なものばかりで、わずか数種類のカードの追加が環境に大きな影響を与えました。
 



その新カードの中で目玉ともいえる《オーロット&ヨノワールGX》。手札トラッシュ効果を持った“ナイトウォッチャー”と、タッグチームGXの対策となる“ペイルムーンGX”と2つの強力な技を備えており、超タイプデッキの新たなフィニッシャーとなる1枚です。



お互いの山札をトラッシュし、追加でカードを捨てればお互いのベンチポケモンの数を絞ることができる新サポーター。主に前半の効果を使うために採用され、ライブラリアウト(LO)デッキにおける山札破壊カードの新ギミックとして注目されています。

その他カードも十分な性能


他にも追加されたカードの中には、GXポケモンの特性を封じる《ミミッキュ》。GX技でお手軽に追加ターンを得られる《トゲピー&ピィ&ププリンGX》といった癖のある効果を持ったカードも。これらはまだ目立った活躍は見せていませんが、今後活躍する可能性は十分あると言えるカードであり、頭の片隅には置いておきたいカードたちです。
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■10月の結果を踏まえて意識するべきデッキたち


続いては、既に開催を終えた「シティリーグ シーズン1」で上位デッキタイプから「チャンピオンズリーグ2020 東京」以降で活躍しているものをピックアップしていきます。

【ピカゼク】



9月に開催された「チャンピオンズリーグ2020 東京」で活躍したことをきっかけに、そこからジワジワと復活の兆しを見せている【ピカゼク】。現環境に弱点となる闘タイプのポケモンが少ないことや、まひを絡めることで高HPポケモンへのキラーカードとなる《ライチュウ&アローラライチュウGX》の存在など、複数の角度から追い風を受けたことで再度環境デッキに返り咲きました。
旧型の【ピカゼク】から変化した部分と言えば《エネルギーつけかえ》《マルチつけかえ》のような速度を意識した構築ではなく、《サンダー》《ジラーチ》を取り入れて安定した動きを目指す構築になったことでしょう。基本的な動きとしては、序盤はタッグチームGXではなく《サンダー》でダメージを稼いでおき、HPを削っておいた相手ポケモンを《ピカチュウ&ゼクロムGX》《ライチュウ&アローラライチュウGX》で摘み取るような形になります。
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タッグチームGXを複数枚使う試合展開が一般的になっている現環境。そこで自分のタッグチームGXを場に出す前に、非GXポケモンでダメージを与えておく先殴りの戦略はとても有効です。相手のデッキタイプ次第では《ピカチュウ&ゼクロムGX》の“タッグボルトGX”の技ひとつで壊滅する可能性もあり、タッグチームGXを中心に様々なデッキが混在する環境において、柔軟に動けるデッキとして再度注目を集めています。

【ジュジュベ&ハチクマンLO】



耐久性の高いポケモンや手札破壊カードで時間を稼ぎつつ《ジュジュベ&ハチクマン》を何度も使うLOデッキ。以前から存在している【HAND】と同じくサイドを取らずに勝利するため、殴り合いで強いデッキ、動きの遅いデッキに対して有利な立ち位置を確立しています。
このデッキが大会で強い部分は、デッキ自体の初見殺し性能の高さです。どのタイミングでロックされて負けになってしまうのか。あと猶予ターンが何ターンあるのか。そういったタイムリミットの感覚は、このデッキについて事前知識が無い状態で理解するのは至難の業。これからシティリーグに挑戦するのであれば、あらかじめ対面に来る想定をした練習をしておきたいところです。
LOまで辿り着くためのメインギミックの種類も豊富です。例を挙げると“バンデットガード”を持つ《フーパ》を壁にする耐久型。《ラグラージ》の“パワードロー”や《エンニュート》の“あぶりだす”を使った山札圧縮型。それらに加えて《ジュジュベ&ハチクマン》だけでなく《アイアント》の“やまかじり”や《アンノーン》の“HAND”による特殊勝利を組み合わせた型など、様々な形のLOデッキが生み出されています。
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【カラマネロ】(超バレット)


《オーロット&ヨノワールGX》の登場により《カラマネロ》を利用したデッキの構築の幅が広がりました。超エネルギーを3つ要求する“ナイトウォッチャー”“ペイルムーンGX”とトラッシュからエネルギーを付けられる“サイコリチャージ”の相性の良さは言わずもがなでしょう。

デッキタイプとして優秀な点は詳細な採用カードの見破られにくさです。《ウルトラネクロズマGX》《オーロット&ヨノワールGX》《ガブリアス&ギラティナGX》《アーゴヨン&アクジキングGX》など、相手からすれば一体どのデッキが採用されているのか、決定的なカードが見えるまでわかりません。
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相手からすれば「どのタイミングで手札が消えるのか」「次のターンどのポケモンが攻撃してくるのか」予想がつかない状態が続きます。こうして様々なアタッカーを手に入れ、まだテンプレートが出回っていない現段階では、このデッキも初見殺し性能の高いデッキと言えます。

【ゴルーグ】


9月から存在したデッキですが、現環境の非GXポケモンデッキ枠として注目されている【ゴルーグ】。サポートがトラッシュになければ無色エネルギー2つで160という破格の技を持っており、HPに関しても《ムキムキパッド》を併用することで190まで伸ばせるため、単純に《ゴルーグ》で攻撃しているだけで勝ててしまうというデッキです。

特にHPが190まで伸びるという部分が重要で《リザードン&テールナーGX》の“シャイニーフレア ”の180点をギリギリ耐えられます。これにより非GXの壁となっていた「《リザードン&テールナーGX》で妨害と回復をされながら攻められる」という展開を克服できました。
手札補充が《ヤレユータン》の“さいはい”に依存しているため《アローラベトベトン》にはめっぽう弱いですが、それを採用するデッキが環境に少ないことが追い風となっています。弱点である悪ポケモンについても、その筆頭である《ゾロアークGX》が鳴りを潜めているという影響もあり、9月の環境よりもかなり立ち位置が良くなっていると言えます。

しかし、デッキに特殊エネルギーしか採用していない、潤滑油となるポケモンが居なくなった際の事故率の高さ、進化前の《ゴビット》が居なくなると打点が作れないなど、非GXデッキが抱えがちな弱点が多くあり、対策カードによる妨害ややむを得ない事故を受け入れる割り切った考え方が求められます。

■前半戦はお披露目会、後半戦はデッキ相性の答え合わせ


ここまで9月の環境から現在の「シティリーグ シーズン1」で大きく変化、新たに誕生したデッキの中から代表的なものをピックアップしました。他にも【三神】【アロペル】【ズガアゴ】など「チャンピオンズリーグ2020 東京」以降で注目されているデッキタイプも多いです。
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数を増やしているデッキもある一方、以前より猛威を振るっていた【レシリザ】【ゾロアークコントロール】は数を減らしてるのか、目立った活躍はしていないようです。これと言って環境的な向かい風はそこまで強いわけではありませんが、どちらのデッキも長く環境に居座っているデッキのため「他のデッキで勝ちたい」というプレイヤーの思考が背景にあるのかもしれません。先日発表された「Aシリーズのスタン落ち」もあり、新しいカードを中心としたデッキに注目が集まっているのは紛れもない事実でしょう。
10月も終わり11月に入りますが月頭に新カードの追加はないため、今後は徐々に輪郭が見えてきた環境がより固まってくることが予想されます。10月が新しいデッキのお披露目期間とするのであれば、11月は出揃ったデッキに対してどうアプローチしていくのか試される期間。こうなると、環境に合わせた構築ができる【レシリザ】【ゾロアークコントロール】などが再び活躍する可能性は高いでしょう。もちろん、10月に活躍したデッキがより精練されて強力になる可能性も十分あります。どちらに傾くかに関しては、実際に結果を見てみないことには断言は難しいところです。
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前半戦は「何もわからない環境で強いデッキを用意する」という難しさから一転、後半戦は「現存するデッキたちに強いデッキを用意する」という難しさにベクトルが変化しています。シティリーグの後半戦に参加するのであれば、使う予定のデッキを持ち込む明確な理由、各デッキの有利不利を自分で理解しておくことは必須事項と言えるでしょう。
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