まもなくホノルルで「ポケモンワールドチャンピオンシップス2024(以下WCS)」が開催されます。
昨年のWCSは横浜で開催され、多くの人が現地で観戦したのではないでしょうか。そこで観戦の楽しさに目覚めた方もいるかもしれません。
今回は、WCS2024における注目デッキをいくつか紹介していきます。
この記事を読めば、WCSをより楽しむことができます!
また、WCSレギュでの国内自主大会の配信アーカイブやレポートもございますので、ぜひご覧ください!
WCSでは、国内のスタンダードとは使用できるカードに違いがあります。
国内で言うと、『ナイトワンダラー』までのカードが使用可能です。
BO3とは、最大3試合を行い、先に2勝したプレイヤーが勝利するマッチ戦形式のことです。
同じデッキで何度も対戦することから、高度な情報戦が繰り広げられるのがBO3の面白いところです。
例えば、今年から実装されたACE SPECについて、「相手のデッキは【リザードンex】で、1戦目に《アンフェアスタンプ》を使われたから2戦目は攻め急がずに盤面を作っていこう」といった駆け引きが生まれたりします。 今年のWCS環境を語る上で欠かせない最重要デッキと言えます。
このレギュレーションの大会が何度か行われていますが、シェア率、勝率ともにトップクラスです。
《レジドラゴVSTAR》のワザ「りゅうむそう」によりトラッシュにあるドラゴンタイプのポケモンのワザを自由に使い分けることができます。 また、《レジドラゴVSTAR》のVSTARパワー「レガシースター」でドラゴンポケモンをトラッシュしながら、リソースの使い回しができます。 「レガシースター」は好きなカードを手札に戻せるため、エーススペックすらも二度使うことができます。他にも、【ルギアVSTAR】に対する《シンオウ神殿》のようなピンポイントの対策カードも使い回せるのが強力です。 順調に回れば2ターン目には「りゅうむそう」に到達できるため、現代のポケモンカード屈指の強ワザ「ファントムダイブ」や「トライフロスト」を使って相手の盤面を崩して勝利を狙うデッキです。
《タケルライコex》とトレードできるポケモンはポケモンV、exを除けば《かがやくリザードン》くらいなので、基本的には先に2枚サイドをとれば2枚ずつのサイド交換をして勝つことができるため、ポケモンVやex中心の【レジドラゴVSTAR】に対して明確に有利といえる数少ないデッキです。 【レジドラゴVSTAR】には《かがやくリザードン》が採用されていることが多いですが、それすらも乗り越えて勝てるパワーがこのデッキにはあります。 正面きっての殴り合いにはめっぽう強い代わりに、【サーナイトex】のような小物中心の戦略やLOなどの搦め手には弱い印象です。
使用する上ではある程度の割り切りは必要かもしれませんが、環境の中心である【レジドラゴVSTAR】に対して有利に戦える点は大きな魅力であることは間違いありません。
常に環境トップに居座っている【リザードンex】ですが、今回もその強さは健在です。
2進化ポケモンが軸のデッキであることから他のデッキと比べると殴り出しは遅れがちですが、《ピジョットex》の特性「マッハサーチ」による毎ターン確定サーチと《リザードンex》の耐久を活かしてどんな劣勢からでも逆転勝ちを狙えるデッキです。 「ナイトワンダラー」で追加された《ヨノワール》によって相手の盤面やサイド状況をコントロールしやすくなり、ゲームプランがさらに幅広くなりました。 環境トップの【レジドラゴVSTAR】への解答をどうするかが今回【リザードンex】を使用する上でのカギになりそうです。
【サーナイトex】は【リザードンex】以上に殴り出しが遅い傾向にあり、じっくり盤面と手札を整えながら逆転していく動きがメインプランのデッキになります。
プレイするカードや特性が多く、「サイコエンブレイス」で取れる動きの幅の広さから、試合を終わらせるのにかなり時間がかかるデッキでもあります。
BO3では限られた時間で複数の試合をこなさなければならないため、サーナイトは1敗がかなり重いデッキです。
使用する場合は、1本も落とさないで戦い切るくらいのスキルと覚悟が必要なデッキでしょう。
ほかのデッキと比較して攻撃するために必要なカードが多めではありますが、逆に一度体制が整えばどのデッキよりも安定して展開することができます。
特殊エネルギーがついている分だけ打点が上昇する《チラチーノ》を採用して「スペシャルころころ」で大打点を目指すタイプと、基本雷エネルギーを採用して特殊エネルギー対策に一定の耐性を持たせつつ、《テツノカイナex》を起動する機会を増やしているタイプの2つが存在します。 ただ、特殊エネルギー軸のデッキであることから《シンオウ神殿》のようなピンポイントの対策カードがクリティカルに刺さってしまうこともあるということは注意が必要なデッキでしょう。 今回はWCSレギュの有力デッキを紹介しましたが、もちろんWCSで初めて目にするデッキもあるでしょう。
どんなデッキが勝ち上がってくるのか予想しながら観戦するのも、楽しみの一つです。
みんなでお気に入りのデッキや日本の選手を応援しましょう!