大会レポート | あむ | 5月26日シティリーグ大阪



あむさんから先日参加のシティリーグのレポート記事をラッシュメディアにいただきました。

5月26日に行われた「エクストラレギュレーション」のシティリーグにおいて、予選5勝0敗で1位通過・決勝トーナメント1回戦敗退でベスト8となりました。
「エクストラレギュレーション」はBW~XY~SMまで幅広いカードが使用可能なレギュレーションで(※一部禁止カードあり)、普段スタンダードレギュレーションをプレイされている方にはあまり馴染みのないレギュレーションだと思います。
今回はどのようなデッキを考えたのか、どのような構築変遷があったのかを書いていきます。



構築の変遷


初期(2019年1月頃)


元々先攻ハンデスデッキは、チャンピオンズリーグ千葉に向けて1月頃に組んでいました。
当時のギミックは《マチスの作戦》《エリートトレーナー》《こわいおねえさん》で相手の手札を0にするというもの。


正確なリストは残っていませんが、この頃はこのようなリストでした。




《タマタマ》を気絶させて相手にサイドを取らせるという戦法。
この時点では初手の成功率は高い構築が出来たものの、その後ゲームに勝つ力がなくトップドローでいずれ解決されてしまうことや、《ジラーチ》《ヤレユータン》といったドロー特性を持ったカードに対して何も出来ず負けるというデメリットが存在していました。

3月頃 ハンデスコントロール型


シティリーグシーズン3では、上記の問題点を踏まえた上で、1ターン目ハンデスよりコントロール型の方が勝率が高いことがわかり、《ヤミラミ》《いたずらスコップ》《クラッシュハンマー》を回しながらサイドが負けているタイミングでハンデスをしかけ、ライブラリアウトを狙うタイプのデッキへとシフトしていきました。
シティリーグ シーズン3のエクストラでは調整メンバーがそういったタイプのデッキを用い、ベスト4になりました。

そんな中、拡張パック「ダブルブレイズ」にてあるカードたちが公開されます。
これにより先攻ハンデスの難易度が一気に下がり、ムウマージのドロー力も合わさりハンデス系デッキが更に強化されることになります。
さらにエクストラ環境を混沌にするカードが、強化拡張パック「ジージーエンド」にて登場した
エクストラ環境においては《ダブルドラゴンエネルギー》というエネルギーがあり、

今までハンデス系統はハンデスをした後のフィニッシュプランが弱い傾向にありましたが、それもこれらのカードにより解決。
デッキの枠も最小限で済むことからデッキのドローソースを増やしたり安定性を高めることが出来るようになりました。
また《リセットスタンプ》の登場によって、今まで必要だとされていた《マチスの作戦》《エリートトレーナー》《こわいおねえさん》のコンボではなく、《ムウマージ》を3回起動して《リセットスタンプ》《こわいおねえさん》で済むようになりました。

《マチスの作戦》《エリートトレーナー》は手札を全て返して6枚ドローするため、そこから《こわいおねえさん》に繋がるかが怪しかったのですが、その弱点が消えたことでより安定性が高まったと思います。

現環境の初期案



《ムサシとコジロウ》《マタドガス》のコンボが出たことから着目したタイプ。
《レッドカード》で手札を4枚にし、手札を4枚トラッシュし、《ザクザクピッケル》で相手のデッキトップを固定する。その後《ダブルドラゴンエネルギー》《くろおび》をつけた《ガブリアス&ギラティナGX》が無双していく。
この当時でも十分強かったですが、《ジラーチ》《ヤレユータン》といったカードでスタートしている場合や、《ソーナンス》《無人発電所》といったカードに弱い一面がありました。

■問題点の整理


②相手が展開出来ている場合、ザクザクピッケルが足りずロックが続かない試合がある
《オカルトマニア》プランへの解答が必要

■問題点の解決


回しているうちに《ムウマージ》プランによせてデッキの安定性を高め、《リセットスタンプ》《こわいおねえさん》だけでハンデスを狙っていく方がデッキのスペースを空けることができ、より多くのパーツを入れられるようになりました。
これにより空いたデッキスペースに入れたのが、安定性を高めるカードと今回の対策カード。

■安定性を高める


4枚目の《ザクザクピッケル》により、ターンが長引いてもロックし続けられるように。
また、2枚の《レスキュータンカ》《ポケモン通信》により《ムウマージ》がサイドに落ちたり手札に早めに来てしまった場合でもデッキに戻して3回特性宣言が出来るように。

対策カード




《ジラーチ》《ヤレユータン》のみ、もしくは複数体入っている場合に出すカードです。
《オカルトマニア》で最初はやっていましたが、《サイレントラボ》の場合は2ターン目以降も効果が続くため、《オカルトマニア》よりロック度が高いのがメリットでした。
また《こわいおねえさん》でトラッシュするスタジアムにもなるため、良いカードでした。


主にジラーチ対策になるカードです。もしくは相手が先攻で展開してきた場合に《シェイミEX》などを倒しサイドを早めに取り切るプランが取れるようになりました。フィニッシュターンが1ターン早まると必要な《ザクザクピッケル》の枚数が1枚少なくなるので楽です。

基本的なプレイング


・・先攻

ゴールはハンデスとデッキトップを操作すること。そして2ターン目以降に相手のポケモンを倒し切れるだけの《ザクザクピッケル》を確保すること。
相手の場に《ジラーチ》とベンチポケモンがいる場合は、ハンデスプラン+カウンターキャッチャーでベンチのポケモンを前に出し《ジラーチ》の特性を封じます。
相手の場に《ヤレユータン》がいる場合は《サイレントラボ》を探しに行く、もしくは2ターン目以降のハンデス+「ジージーエンド」で《ヤレユータン》をトラッシュしにいきます。
・・後攻

ゴールはハンデスとデッキトップを操作し、「ジージーエンド」もしくは「カラミティエッジ」をすること。
「ジージーエンド」で相手のポケモン1匹をトラッシュすることが出来るので、《ヤレユータン》《ジラーチ》、エネがついたポケモンなどをトラッシュすることが出来ます。

プレイングのTIPS


今後もエクストラ環境が続くかどうかわかりませんが、いくつかTIPSを。
①サイド確認でするべきこと
・ムウマージが3回飛べるプランが取れるかどうか
└取れない場合《レスキュータンカ》《ポケモン通信》を大事にする
・捨てていいパーツの判断
└スタジアム、エネルギー、《こわいおねえさん》《リセットスタンプ》《ザクザクピッケル》などの捨てていい枚数を判断する
②1ターン目に行くべきか、行かないべきかの判断
・相手のデッキタイプによっては1ターン目に急がなくてもよい。
└相手が展開してくるタイプだった時や、《ヤレユータン》《ジラーチ》などが入っている場合には1ターン目から行くべき
《ゾロアークGX》のパターンも1ターン目に行かなければならない(《ゾロアークGX》の特性を止めることが出来ないため)
③フィニッシュターンを意識する
・山札枚数の意識
└3ターンかかるのであればデッキが3枚なければならない。このデッキは大量のドローカードを使用するためデッキの残り枚数はケアしないといけません。
《時のパズル》《ザクザクピッケル》の残り枚数が、《ザクザクピッケル》の総量です。《ムウマージ》《シェイミEX》の前に気軽に《ザクザクピッケル》を消化出来るように4枚積んでいますが、最低限フィニッシュターンまで毎ターン1枚はザクザクピッケルを使うように意識しましょう。

最後に


今回は決勝トーナメントで、相手に先攻で《ミツル》から《オーロット》を立てられてしまい敗北しました。
ここ数ヶ月で手札干渉系の札が多くなったことで《ゾロアークGX》系統のデッキが多くなったため、《オーロット》は少なくなる読みをしており、かつこちらが先攻であればハンデスプランで勝てるためあまり意識していませんでした。
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