今月からラッシュメディアにて記事を掲載させていただきます。
実に3年ぶりの開催で規模も過去最大級ということで、今からどんな大会になるのか楽しみです。
今回は、WCS2022における注目デッキをいくつか紹介していきます。
この記事を読めば、WCSをより楽しい体験にできるはず!
今回のWCSでは、国内のスタンダードとは使用できるカードに違いがあります。
国内で言うと、今年のPJCS環境に加えて「Pokémon GO」のカードが使えるイメージです。
「ダークファンタズマ」や「ロストアビス」のカードは使えないです。
厳密には少し違いますが、大体この認識で大丈夫だと思います。
国内の予選では基本的に一本勝負で決着がつきますが、WCSでは予選からBO3での対戦を行います。
BO3とは最大3試合で2本先取のマッチ戦のことです。
国内の大会ではなかなか体験できない読み合いが繰り広げられるのがBO3の面白いところです。
負け濃厚な試合でも、自分のデッキの情報を隠して早めに投了する・逆に相手のデッキの情報を取りに行くために無理やり攻めてみる など、たとえそのゲームで負けても次のゲームにつながる行動を取れます。
あと単純に、序盤に負けてもそれ以外の対戦で2回勝てば勝ちになるのはメンタル的にいいですよね。
【2nd Place NAIC 2022 - Isaiah Bradner】
【パルキアインテレオン】は今年のWCS環境を語る上で欠かせない存在です。
そう言えるほど、デッキパワー・対応力ともに間違いなく環境トップデッキです。
掲載しているリストはNAの大型大会で2位に入賞したものです。
一本勝負かBO3かによって落としていいゲームの回数が変わってくるので、構築の傾向も国内と海外では結構違ったりします。
【1st Place NAIC 2022 - Azul Garcia Griego】
構築の幅が広く常にシェア上位に存在していますが、今回は同じNAの大型大会で優勝したタイプの紹介になります。
パルキアの項で「パルキアを選択するか、パルキアに勝算のあるデッキを選択するかのどちらかになる」と説明しましたが、これは後者の最たる例に当たります。
加えて特筆すべきはサポート・スタジアムの構成です。
《マリィ》と《頂への雪道》を最大枚数採用することによって、序盤から相手の展開を止めてアドバンテージ差を作ることができます。 【3rd Place NAIC 2022 - Sander Wojcik】
毎大会、リソース切れや山切れを狙うデッキを使用して上位に入賞しているSander Wojcik選手の最新作です。
一見「どちらもデッキが60枚なんだから、①でドローしまくってたら先に山が切れるのはこっちじゃないか?」と思ってしまいますが、
このループを繰り返すことで実質的に無限の山札を生み出すことができます。
このデッキ、コンセプトは非常に強力ですが国内で使用するのはかなりのリスクを伴います。
25分ですべての山を引き切らせるのは少し厳しく、国内のルールでは時間切れによって両者負けになってしまう可能性が高いのです。
サイドを取られて負けることはなくても、自分が勝ちに行く動きをとることもできないデッキなので仕方がないことです。
逆にBO3では、マッチ全体の時間で50分のうちで1勝してしまえば2本目の試合が終わらなくても勝利扱いになります。
実質的に50分で1ゲーム戦うことができるわけですね。
今回紹介したデッキはいずれも6月末時点で使用されていたデッキですが、WCSでも活躍すると予想しています。
もちろんWCSで初めて目にするデッキもあるでしょうし、どんなデッキが勝ち上がってくるのか予想しながら観戦するのも楽しいと思います。