
WCS2022に参加してきたので、その対戦レポートになります。
《アルセウスVSTAR》と特性「うらこうさく」で相手の動きに合わせて戦うデッキです。
構成されているポケモンの特性がどれもボードの展開に使えるので、他のデッキと比べて盤面の再現性が高いのが強みだと思います。
VSTARと「うらこうさく」の組み合わせでは《パルキアVSTAR》のほうがメジャーですが、
・《そらをとぶピカチュウVMAX》などの雷ポケモンに弱点を突かれない
そのぶんパルキアに比べると攻めのプランの器用さで劣っています。
試合で使用するワザはほとんど「トリニティノヴァ」になるので。
前回のWCSで使用したデッキと動きが似ていて好きなタイプのデッキであること、《パルキアVSTAR》のミラー対決を避けたかったことを考慮してこっちを使うことにしました。
あと、Day1で同じタイプのデッキを使用していたヨネダタクヤ選手の試合を観たり、Day1後に少し構築について話したりしました。
その結果、《クロススイッチャー》2枚の枠を《ヤレユータン》と《ともだちてちょう》に変更することにしました。
Day1の様子を見てデッキを変えられるのはDay2から参加する人の強みですね。
《ヤレユータン》は山札に「トリニティノヴァ」でつけられるエネルギーがない状況でも、《チェレンの気くばり》によって手札に戻った基本エネルギーを「さるぢえ」で山札に戻して加速できるようにするのが主な役割です。
対パルキアにおいてはベンチの管理がシビアなので置く機会はそこまでないですが、それ以外のチェレンを強く使えるマッチ(アルセウスのミラーなど)では無類の強さを誇ります。
対戦相手:Kaiki Kobayashi [JP]
2本目:リソース勝負になるが、《ヤレユータン》と《ともだちてちょう》の差が出て勝利。
面識もあったので初戦でお互い緊張が解れて良かったと思います。
1本目:先2「スターバース」から《ボスの指令》でエネのついた《アルセウスVSTAR》が相手の《ヒスイジュナイパーVSTAR》にやられて投了。
と思ってたら《ヒスイジュナイパーV》が2体出てきました。
ヒスイジュナイパーが2-2ラインで入っている絶望感を他の日本人たちより一足先に味わっています。
前回参加したWCS2017でも僕は予選で優勝者に負けています。
これからWCSで優勝したい人は、Day2で僕と当たることを狙ってみてはいかがでしょうか?
1本目:このマッチは全体的にあんまり記憶に残ってないです。序盤はお互いグダグダして、お互い殴り合えるようになっても《ボスの指令》になかなか触れず負け。
2本目:《マリィ》や《ツツジ》など手札が細くなるタイミングで合わせた《頂への雪道》をすべて手札で解決されて負け。
《クロススイッチャー》を抜いたことで明確に厳しくなったマッチでした。
《頂への雪道》が刺さらないとなかなか勝てないですね。

対戦相手:Francesco Pasquale Caterino [IT]
1本目:「スターバース」を絡めて《ミュウツーV-UNION》を立ててくるタイプのデッキです。
《ボスの指令》で先にミュウツーに打点を与えて、後からついた《ツールジャマー》を《ツールスクラッパー》で剥がしながら《こだわりベルト》をつけて「トリニティノヴァ」を連打します。
回復量が間に合わないので痺れを切らして殴ってきたので後続のアルセウスでミュウツーを突破、あとはひたすら《チェレンの気くばり》を連打して勝利。
対戦相手は結果に関係なくゴキゲンな反応をくれるいい人でした。
パルキア相手にはベンチを絞って序盤から《マリィ》や《頂への雪道》を積極的にプレイして相手の動きを制限しつつ、《チェレンの気くばり》でクロック差をつけて、相手に《ツツジ》を打たれてもサイドを取り切れる状況まで持っていくのがベストだと思っています。
途中で《はくばバドレックスVMAX》と《ルリナ》がトラッシュされていることを確認しています。
おそらくはくば自体は細めのラインでの採用であることを予想しながら次戦へ。
2本目:中盤から《はくばバドレックスVMAX》が起動し、残りサイド1枚まで追い詰められます。
3本目を終えられるほど時間が残っていなかったので、ここで負けたら引き分け、勝つか時間が切れたらこっちの勝利です。
相手はこの状況に至るまでにエネルギーを相当消費していて(場のポケモンにもエネルギーがついていない状態)、前ターンに「うらこうさく」で《キバナ》を手札に加えていました。
《キバナ》を打たれると詰むので、ひたすらパスして相手の動きを待ちます。
すると《インテレオン》の「クイックシューター」でこちらの低HPのポケモンにダメージを乗せてきたので、もうワザを打つのに十分なリソースがないと確信。
対戦相手:Haruto Masubuchi [JP]
序盤に相手が《やまびこホーン》をトラッシュしたのが大きく、想定していた通りの動きができて勝てました。
2本目:「うらこうさく」同士の対戦は3本まともにやって終わらないと思っているので、1本目を取った場合、後手の2本目は相手の動きが強かったらすぐ投了、弱かったらゆっくり対戦する、ということを決めていました。
相手の先1があまり強くなかったので、このまま2本目を対戦することにしました。
中盤、相手の場に「うらこうさく」のポケモンが1体しか置かれない状況があったので《ボスの指令》でそこを狙ってみましたが、そこでサイドがズレたせいで《ツツジ》からの復帰が困難になってゲームを落としてしまいました。
対戦相手:Benjamin Henry Branch-Trevathan [GB]
1本目:前回記事で紹介した、AzulGG選手が使っていた構築に近いデッキでした。
お互い《アルセウスV》を一度の攻撃で倒すことができないので、《チェレンの気くばり》で回復できるこちらがかなり有利です。
先2に《マリィ》と《頂への雪道》をプレイされましたが、なんとか解決したので後は《チェレンの気くばり》を連打して勝利。
2本目:先2の《マリィ》と《頂への雪道》で事故って即投了。
3本目:先攻なので相手より先に《マリィ》と《頂への雪道》が使えました。
1本目:先述した通り、ミラーには有利な構築になっています。
相手のマリガンでデッキが判明してホッとしました。しかし…
先2に《ガラルジグザグマ》、《こだわりベルト》、《ボスの指令》を揃えられ、こちらのエネ付きアルセウスを倒されてしまいます。
2本目:1本目で相手は《アルセウスV》を倒せることがわかったので、後ろのアルセウスに《大きなおまもり》をつけることを優先しつつ《チェレンの気くばり》を連打して勝利。
3本目:たまたま初手に《大きなおまもり》を引けたのでエネ付きアルセウスを守ることに成功します。
紆余曲折あり、相手の殴れるポケモンが《ダブルターボ》《大きなおまもり》つきのアルセウスのみになった状況で、こちらは200ダメージ乗ったアルセウスに《すごいキズぐすり》を使いながら《マリィ》をプレイしました。
相手は次のターンに200ダメージ出さないとこちらのアルセウスを突破できませんが、すでに《大きなおまもり》がついているので、《こだわりベルト》を引くだけでは要求を満たせません。多くのカードを揃える必要があります。
しかも相手は、「うらこうさく」を使用して《メロン》からの動き出し。
このアルセウスが耐えれば、こちらは《チェレンの気くばり》で全回復してかなり有利な状況に立てる…と思っていたら《ツールスクラッパー》と《こだわりベルト》を揃えられて前のアルセウスが突破されてしまいました。嘘やん…。
こちらはどこかで一度《チェレンの気くばり》を使わないと間に合わないので、ベンチに《アルセウスV》を置いて「トリニティノヴァ」を宣言。
返しで再び《ガラルジグザグマ》、《ボスの指令》を揃えられて敗北。
前回参加したWCS2017では4勝4敗だったので、ほんの少しだけ成長したようなしてないような、何とも言えない結果でした。
どこかであと一回勝てればマネーフィニッシュも視野に入っていたので、やっぱり最後の試合に負けたのが悔しいですね。
成績こそパッとしませんでしたが、イベント全体を通してとても楽しい経験になりました!
TwitterとNoteにも旅行中の写真をたくさん載せています。
来年の日本開催に向けて、次シーズンも頑張っていきましょう!(まずはCLの当選を祈るところから…)