デッキ紹介 | あむ | モミ雪道型れんげきインテレオンVMAX


今回は6月13日に行われた招待制の自主大会「はかいこうせん杯」で使用し、7勝1敗で優勝した「モミ雪道型れんげきインテレオンVMAX」というデッキについて紹介します。
※同大会結果まとめ動画

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■れんげき《インテレオンVMAX》というカードについて



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まずデッキの紹介の前に、《インテレオンVMAX》というカードの性能について。
現環境において最も強いと感じるポイントは弱点が雷であることです。
VMAXはどのポケモンも非常に耐久力が高いものの、れんげき《ウーラオスVMAX》《こくばバドレックスVMAX》《ムゲンダイナVMAX》などなど弱点をついてくる相手が環境に存在しているのが構築的にもプレイング的にも難しい部分。
ですが、《インテレオンVMAX》は弱点が雷タイプと現環境においては少ない存在なので、その点で構築や環境読みがしやすいのがポイントです。
また、単体性能が非常に高く、《インテレオンVMAX》《れんげきエネルギー》だけで140打点を連打することが出来ます。
140打点は2回で280ダメージとTAG TEAM GXに届き、《インテレオン》の特性「クイックシューター」と合わせることで140+20で《デデンネGX》などの置物にも届きますし、2ターンで考えると300~340とVMAX相手にも打点が届くため、《れんげきエネルギー》1枚だけでワザを打つことが出来ることを考えると、打点効率が高いのは魅力的です。
特性「ダブルシューター」は水エネルギーを1枚トラッシュすることで、相手のベンチポケモン2匹に20ずつダメカンをのせることが出来ます。
一見《インテレオン》の特性「クイックシューター」の上位互換のように見えますが、相手のバトル場のポケモンに干渉出来ないことや、エネルギーをトラッシュしなければならないことから、個人的にはあまり評価していません。

■現環境のポイント


現在の環境はサイド3枚のポケモンが主軸であることが多く、相手と同じペースでサイドレースを進めていくと先手後手の違いにしかなりません。
そのため、デッキコンセプトを考える際には「サイドレースをズラすこと」を意識しています。
《れんげきウーラオスVMAX》のバラまきや、《ゲンガー&ミミッキュGX》の「ホラーハウスGX」、《いちげきエネルギー》の打点パンプ、《モミ》による回復などがそれらの「サイドレースをズラすこと」に該当しています。

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今回はこの《モミ》というカードと《インテレオンVMAX》の組み合わせが環境に置いて非常に良い立ち位置にいると考え、デッキを作成しました。
また、構築のポイントとして現環境では「先攻1ターン目を強くすること」を意識しています。
VMAXという進化環境では先攻2ターン目から相手に強い動きを押し付けることが非常に強力なため、必然的に「先攻」を取った方が有利な流れを作りやすいです。
しかしサポートカードが使えないという制限の中、グッズのパワーもそれほど高くないため、先攻1ターン目に出来る動きは意外と弱い動きになってしまいます。
そのため《クイックボール》以外にも強いカードを採用できるデッキ(《霧の水晶》が使える《こくばバドレックスVMAX》や、《レベルボール》が使える「うらこうさく」、他にも《プレシャスボール》《タッグコール》など)は先攻での安定感が高いため、そういった構築が出来るデッキが自然と上位Tierに入ってきていると考えています。

■デッキレシピの特徴


上記の単体性能の部分でも記載しましたが、打点ラインが140,280と伸びていくことからも、特性「ダブルシューター」を必要とする場面が少なく、かつ対象がベンチに限るためその分「クイックシューター」の《インテレオン》を2,3ライン立てることに注力した方がいいと思い、既存の《インテレオンVMAX》より《基本水エネルギー》を少なくする構築からスタートしました。
そのデッキを調整する過程で、《インテレオンVMAX》の特性の必要性が現環境でかなり少ないと考え、特性に関係する部分(水エネルギーや、エネルギーに関わるカード)を《インテレオンVMAX》《モミ》を通すためのカードに変えた方が、全体のデッキパワーが高くなると判断。そうして出来たのが今回のデッキになります。

■デッキレシピ紹介



《モミ》を使用することで《インテレオンVMAX》の行動回数を増やし、140打点の連打と「クイックシューター」でサイド6枚を取り切るデッキです。
理想の動きは相手に《インテレオンVMAX》《バスラオ》《インテレオンVMAX》を押し付け、《モミ》《頂への雪道》《リセットスタンプ》といったカードで相手の動きをさらに遅らせ、テンポを握って勝っていく動きになります。

■主要カードに関する解説




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《インテレオンVMAX》のワザ「キョダイウズマキ」の追加効果により、《れんげきエネルギー》を手札に戻すことが出来るため、《モミ》のデメリットなく使用することが出来ます。
れんげき《ウーラオスVMAX》《ムゲンダイナVMAX》《ザシアンV》など、打点が320ラインに一撃で届かないデッキ相手の勝ち方として《モミ》連打が非常に有効でした。
通常の構築ではこの《モミ》が1,2枚だったりしますが、《博士の研究》でトラッシュされてしまうことや、「うらこうさく」の《ジメレオン》《インテレオン》の特性でこのカードをサーチするという行為自体があまり強くないと考え、「うらこうさく」せずとも順調にプレイ出来るよう《モミ》を4枚採用しました。実際の試合でも非常に強かったのでオススメです。
上記と同じ理由で現物が大事なため1枚を《ともだちてちょう》に変えることはしませんでした。採用するなら、5枚目の《モミ》としてデッキに入れるといった考え方になると思います。



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《デデンネGX》《クロバットV》《こくばバドレックスVMAX》を始めとしたドロー効果の抑制であったり、《ブラッキーVMAX》《ガラルファイヤーV》《ミュウツー&ミュウGX》などの強力な特性を封じることが出来るカード。
出た当初に比べ少し警戒度が下がっていることや、《マーシャドー》《混沌のうねり》といったカードに対しても、そもそも対戦相手が《マーシャドー》にサーチカードを使うこと自体が弱いプレイですし、採用されていてもそれらのカードは2枚程度なので、こちらが4枚採用することでゲーム終盤でスタジアムのマウントを取ることが出来ます。
4枚採用であれば先攻1ターン目からこのカードをプレイする確率も上がりますし、大会においても何度か《リセットスタンプ》と合わせて相手のペースを遅らせることに成功しました。サイドレースの押し付けもしやすく、どの試合でも使いたいため《リセットスタンプ》は2枚の採用となっています。



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デッキのスタートは3-3でしたが、記事の冒頭でも述べた先攻の安定性や後攻の場合《インテレオンV》を2枚同時に置かなければいけないことからサイド落ちも加味して4枚目の《インテレオンV》を採用しました。
実際には4枚目まで使わない試合がほとんどなので、シティリーグ程度の規模なら3-3でも問題なさそうです。



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4-4-4と12枚フルで採用しました。
ここに関してはスペースがない場合、3-3-2などの構築をされているレシピも見かけますが、やはり《メッソン》《ジメレオン》は4枚ずつ採用したいです。
素引きの確率も上がりますし、施行回数も増え、「クイックシューター」が2体たっているような中終盤においてもまだデッキ内の《レベルボール》などのカードから「うらこうさく」に繋げられるのは非常に強力です。
今回はエネルギー関連でデッキスペースが空いた分、しっかりと《メッソン》4・《ジメレオン》4・《インテレオン》「クイックシューター」3・《インテレオン》「うらこうさく」1と入れることができ、非常に戦いやすかったです。
これも基本エネルギー無し型のメリットになると思います。



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れんげきカードをサポートしてくれる非常に強力な特性を持っています。
2ターン目からプレイしたいため、初ターンの場の優先度としては《メッソン》1枚目>《インテレオンV》1枚目≧《テッポウオ》>2枚目以降の《メッソン》となっていました。
この特性がないと相手の《マリィ》などで手札が流された場合に《れんげきエネルギー》を揃えにくくなるため、サイドに落ちることをケアして2-2の採用も考えましたが、最終的には枠がないことや、2ラインを立てる必要性がないため1-1となりました。
また、この《オクタン》がドローに繋がるカードとして《コルニの気合い》があります。
ドローサポートに繋がるのは魅力的ですが、手札にすぐに使えるカードが少ないことから《コルニの気合い》でドロー出来る枚数が少なくなることが多く、他デッキにも有効な《マリィ》の方が欲しいと考え、1枚のみの採用としました。
しかし、実際の大会では《コルニの気合い》のサイド落ちに困ったシーンもあったため、ここの枚数関係は逆の方が良かったかもしれません。



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非常に優秀なアタッカーです。本当に優秀すぎて使わない試合がないレベルです。
140+170は310で大体のポケモンを突破出来ますし、「クイックシューター」が1回でも言えればVMAXを見れるため非常に使いやすい1枚でした。
相手にサイド1枚のポケモンを押し付けられるのも魅力的ですし、《オクタン》を絡めれば大体どのタイミングでも手札に揃えることが出来ます。決勝戦もこの1枚で流れを変えられたためオススメの1枚です。

ポケモンサーチカードの枚数


《クイックボール》は中盤以降手札で腐る展開になることがあるものの、やはり先攻1ターン目の動きを最大化出来るカードなので、序盤で引くために4枚にしています。
《レベルボール》《しんかのおこう》に関しては基本的に《レベルボール》の方が性能としては好ましいカードであるものの、デッキを回す軸になる《オクタン》のサーチが出来ないことから今回は同列の3-3で採用しました。枠に空きがあるなら《レベルボール》の4枚目はあってもいいと考えています。
《ポケモン通信》は理論上どのポケモンもサーチ出来るため強力ですが、デッキ自体があまり手札を多く保つデッキタイプでないことや、マリィに対して強くないことから、3枚以上採用するようなパワーのカードではないと考えています。



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この部分は《大きなおまもり》と迷った枠でしたが、現環境で320ラインの耐久値を上げる必要がそこまでないと感じたため採用を見送りました。
320と350のラインの違いとしては160×2やいちげきなどがありますが、前者は《モミ》によりケアできますし、後者は環境によくいるいちげきの《いちげきゲンガーVMAX》が基礎打点250であり、《いちげきエネルギー》が4枚つかないと320をこえられないことからプレイングでケア出来ると考え、採用を見送りました。
実際に大会でいちげき《ウーラオスVMAX》に当たった際には《うねりの扇》と合わせて《ボスの指令》《ヘルガー》を取ることで1ターンいちげきで倒されるターンを遅らせ、勝利することが出来ました。
また、打点さえ乗せられれば《バスラオ》で回収するプレイ選択が出来ますし、その他のデッキに対しても序盤事故ってしまい展開が遅れた場合でも勝ち筋に繋がるカードとして有効だと思い採用しました。



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明確に意識した相手は《こくばバドレックスVMAX》デッキの《オーロラエネルギー》といちげき系デッキの《いちげきエネルギー》
今大会ではどちらのデッキ相手もこの《うねりの扇》プランが刺さり1ターン遅らせることが出来ましたし、特殊エネルギーがそれなりに多い環境ですので《オクタン》からサーチして使える非常に良いカードでした。

採用検討したカード



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上記中にも出てきた《大きなおまもり》《オクタン》《コルニの気合い》の2枚目以外にも《ふつうのつりざお》(このデッキの場合は《スイレンのつりざお》)や《クラッシュハンマー》《ともだちてちょう》といったカードはスペースがあれば採用したいカードでした。
《こくばバドレックスV》のワザ「シャドーミスト」で特殊エネルギーを封じられた際のことも考え数枚《基本水エネルギー》を入れることも検討しましたが、結局は「クイックシューター」の打点効率で勝負が出来ることや、《きとうし》の採用の方がまだ有効かなと考えています。

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削る候補としては《ジャイアントボム》《れんげきエネルギー》《ポケモンいれかえ》といったカードが対象になってくると思います。
採用を見送ったカードとしては《グズマ&ハラ》《マオ&スイレン》《タッグコール》のセットです。

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手札の中で切れるカードが少ないことや、そのスペースに《オクタン》を採用した方が安定して回せるようになったため、抜きました。
他にも《ミュウ》《マーシャドー》などのポケモンの採用も検討しましたが、デッキのコンセプト的に《れんげきウーラオスVMAX》に対して強いことや、《混沌のうねり》に対しても4枚で押し通すことも出来るので1枚を割くほどの価値はないと考えました。

■次環境に向けて


次環境においても有効なデッキタイプになりえそうです。
《レックウザVMAX》は青天井打点を出してきますが、《レックウザVMAX》を軸にしたデッキは《頂への雪道》が刺さりやすいため、有利に戦えると考えています。
ただ《クワガノンV》やその他雷タイプの非ルールアタッカーを入れたタイプの《モココ》軸のデッキに関しては厳しいかもしれません。
ちなみにですが、《ジュラルドンVMAX》の特性「まてんろう」は特殊エネルギーがついているポケモンからワザのダメージを受けないというもので、《インテレオンVMAX》はエネルギーを手札に戻すものの処理的にダメージを与えることが出来ません。《頂への雪道》を貼ればダメージは通りますが、4枚だけで足りるかは少し怪しそうです。
まだ全カードが公開されていないためわかりませんが、デッキタイプの1つとして頭の片隅に入れておいても良いかもしれませんね。

■最後に


今回はカードに書いてある特性を無視してデッキを作成してみました。
書いてあることを強く使うことも重要ですが、柔軟にデッキ構築が出来ると選択肢が広がって更に楽しくなると思います。是非今回のデッキ紹介を参考に、《インテレオンVMAX》デッキを作ってみてください。
今回紹介したデッキのうち半数くらいのカードは現在好評発売中の「ハイクラスデッキインテレオンVMAX」に収録されていますので、そこから始める方にもオススメです。
それではまた!

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