
今回は、最近海外のオンライン大会での入賞が目立ってきている【イワパレス】の解説をします。

7月17日に開催され410人が参加したオンライン大会「Late night243」。この大会で14勝1敗0分の好成績を収めていたデッキを見ると…… なんと《イワパレス》(しんぴのいしやど)です。 気になってマッチアップを確認すると、【マリィのオーロンゲ】に4勝0敗、【ドラパルト】に4勝0敗と環境の上位デッキに完勝。可能性を感じますね。
最強デッキ爆誕か??と気になり、《イワパレス》(しんぴのいしやど)がなぜ勝ったのか分析することにしました。 基本【ドラパルト】側に攻撃できるアタッカーは《ドロンチ》と《ヨノワール》の2種しか存在しません。そのどちらも《イワパレス》を1回の攻撃で突破できず、わざを使うためのエネルギーが2つ以上必要なので要求も重いです。 《コダック》(しめりけ)が存在しない海外環境では、【ドラパルト】が国内より強力なのもあいまって【イワパレス】が存分に力を発揮していると予測できます。 また【サーフゴー】にも特性を持ったポケモンしか採用されてないことがほとんどなので、この戦術は有効。このカードの採用は革命的だと感じました。
今回は、入賞したリストを日本の環境に合わせて調整しました。
1体目の《イワパレス》で、どれだけ相手のカードを消費させられるかが、このデッキを使う上でのポイント。 デッキコード:cD8KxJ-3zcJld-x8ccDY
1枚でも採用すると単純にデッキ内の《ペパー》の価値が高まるのもあり、個人的には採用をおすすめしたいカードです。 主に《マシマシラ》の特性「アドレナブレイン」を1ターンに複数回使うために採用。1回の手貼りで《マシマシラ》が2回動くことは、相手視点だとケアしにくいので、意表を突ける一手になります。 “マシマシラカードゲーム” である昨今、このギミックは少し採用を考えてもよさそうですね。
どうしても《サマヨール》や《ヨノワール》などの「カースドボム」が厳しいときは、《コダック》(しめりけ)か《マシマシラ》の4枚目を採用すると良いと思います。しかし、余分なポケモンが場に出る確率が上がってしまうので、採用は慎重に検討しましょう。詰ませる系のデッキを使う際は、ここを気にしたいところ。 また、《テツノイバラex》を採用した【テツノイバライワパレス】といったデッキも海外には存在しているそう。 デッキコード:LNPgQn-TfEO3j-QLLLng
こちらは《イワパレス》で詰ませることが難しい【タケルライコ】や【サーナイト】といった非ルールのポケモンで攻撃できるデッキに立ち向かうために、《テツノイバラex》を採用しているのが特徴です。 これらのカードはもともとメタビートで採用されてたor採用を検討していたカードだとは思うので、デッキの枠と相談で組んでもみても良さそうですね。
今回は海外で勝ち始めていた【イワパレス】デッキの解説でした。
このような壁を作って守り抜くデッキは嫌われがちな印象がありますが、いざ自分が対戦した時にどうすればいいのかイメージしておくことはとても大切なので、この記事を読んでイメージトレーニングをしておくのをオススメします。作って対戦してみるのもよさそうですね。使うのが一番の対策になります。
メガ進化環境でもタイミング次第では、このように壁を作って詰ませていくデッキが環境に姿を現すこともあると思うので、オフシーズンの今こそ触ってみてはいかがでしょうか。