凱選手の「チャンピオンズリーグ京都」レポート!


凱CL京都2023

今回は、先日行われたCL京都のレポート記事を書いていきます。

いつも通り、環境考察、デッキ選択理由、マッチングを交えながら解説していきます。
今回のCLでは1日目と2日目でデッキ選択を大きく変えたこともあり、その経緯に関しても触れていこうと思います。

環境考察


環境の中心について


「パラダイムトリガー」発売後の環境の中心としては、


"ルギアVSTAR" "ミュウVMAX" "ロストバレット"
の3デッキが挙げられ、これらのデッキの使用率が60%を超えるような環境でした。


そこにメタデッキとして、
"レジギガス" "ジュラルドンVMAX"系統
の順で続く予想をしていました。

ルギアへの対応



間違いなく、CL京都の環境の中心は"ルギアVSTAR"でした。
まず、"ルギアVSTAR"に勝とうと思った時に

・マヒにする
・特性を止める
《ジュラルドンVMAX》の特性「まてんろう」

などが挙げられると思います。

それぞれのアプローチとしては、

①マヒにする


主なアプローチとしては、《ゼクロム》の「ワイルドショック」、《フリーザー》の「ワイルドフリーズ」。
これらに《インテレオン》の「クイックシューター」や《チャーレムV》の「ヨガループ」などを組み合わせる。

ただ、相手の構築依存なところもあり、ややCLで持ち込むには不安要素が残るといったところ。

デッキとしては、《フリーザー》でマヒにしながらダメージレースで優位に立てる"WTB"や"オリジンパルキアVSTAR""ルギアVSTAR"や"ロストバレット"に《ゼクロム》を組み込む形などが考えられるでしょう。

②特性を止める



《ルギアVSTAR》のVSTARパワー「アッセンブルスター」や《アーケオス》の特性「プライマルターボ」を封じていくことで、テンポを取ることが狙いです。

《頂への雪道》に関しては、"ミュウVMAX"をはじめ多くのデッキに採用が見られたと思います。
《ガラルマタドガス》に関しては、"ムゲンダイナVMAX"や"ロストバレット"に採用されたり、エネルギー要求が軽いことからも"ルギアVSTAR"に採用されるケースも見られました。

《ジュラルドンVMAX》の特性「まてんろう」


《アルセウスVSTAR》軸はもちろんのこと、新しく《かがやくムゲンダイナ》軸の《ジュラルドンVMAX》のデッキが登場しました。

"ルギアVSTAR"対面では、《ジュラルドンVMAX》の特性「まてんろう」の突破手段としては、相手の《Aイベルタル》《頂への雪道》などが挙げられますが、《ビッグパラソル》を防御手段とするか《ボスの指令》で事前に《アーケオス》を倒しておくなど、相手に盤面やカードを揃えられないような立ち回りやカードをプレイしていく有利な立ち回りを見込めます。

考察まとめ



おさらいすると、環境は王者"ルギアVSTAR"を中心とした"ミュウVMAX" "ロストバレット"の3デッキ。

そこにメタデッキである"レジギガス"や"ジュラルドンVMAX"系統が続き、その他の"ルギアVSTAR"に対してのメタ要素を含んだデッキが点在する。

といったところが大まかな環境考察となります。

デッキ選択理由


1日目に迷っていたデッキとしては、"ルギアVSTAR"or"ロストカイオーガ"でした。

結果として、1日目は"ルギアVSTAR"、2日目は"ロストカイオーガ"を使用しました。

1日目 "ルギアVSTAR"



今回のCLは極力"ルギアVSTAR"の選択をしたくはありませんでした。

主な理由としては

・ミラーマッチがやや不毛
・メタられる側のデッキであること

→今回のCLの勝ち山とは言い難いなどが挙げられます。

ただ、選択した経緯としては、

・ミラーに2回に1回は勝てるという期待
・3強同士でやり合った時に最も勝ち越したデッキだった
・特にVS"ロストバレット"に得意意識があった

といったところが決め手でした。

特に"ロストバレット"側をプレイしていた時間が長かったこともあり、勝ち越せるだろうという謎の自信が決め手となりました。

2日目 "ロストカイオーガ"



1日目の戦績が7勝2敗だったこともあり、目標の決勝トーナメント進出をしようと思うと累計12勝2敗、5連勝する必要がありました。

選択肢は2つ。1日目に使用した"ルギアVSTAR"か、同様に準備していた"ロストカイオーガ"のどちらか。

・先攻後攻のどちらを取ってもなんとかなる
・数ターン遅れても《カイオーガ》がなんとかしてくれる

等の要素からも、5勝0敗という成績を考えた時に可能性のある"ロストカイオーガ"を選択することにしました。

デッキリスト


1日目使用 "ルギアVSTAR"


2日目使用 "ロストカイオーガ"

マッチング


1日目"ルギアVSTAR"使用

1."ルギアVSTAR"先×
2."ロストバレット"後○
3."ルギアVSTAR"後×
4."メタモンコントロール"先○
5."ミュウツーVUNIONコントロール"先○
6."ロストバレット"先○
7."ロストギラティナVSTAR"後○
8."ルギアVSTAR"後○
9."ロストヌメルゴンVSTAR"後○


2日目"ロストカイオーガ"使用

1."レジ"ギガス先○
2."ロストヌメルゴンVSTAR"先○
3."ロストバレット"先×
4."ミュウVMAX"先×
5."ロストバレット"後○

対戦レポート1日目 "ロストカイオーガ"使用


1."ルギアVSTAR"先×



先攻を取れてラッキーと思いつつも、《アーケオス》1体で戦うことになります。
相手の後攻2ターン目に《ボスの指令》《アーケオス》を倒され、そこからジリジリとリソース差が付いて敗北。

2."ロストバレット"後○



《ムーランドV》でスタートし、2回《ウッウ》の「おとぼけスピット」で倒されるところから始まります。

今日、ダメな日かもしれない、、と思いつつも《ツツジ》から相手の盤面が貧弱になっていったので、なんとか勝利。

3."ルギアVSTAR"後×



2ターンぐらい止まってしまう展開になってしまい、サイド差を付けられたため負け。
目の前が真っ暗になりかける。

余談ですが、会場で同じBグループでかつ同じ勝敗帯だった知り合いと話しつつ、リフレッシュの時間が奮い立たせてくれました。
やっぱり1-2の傷を分かち合えるのは1-2してる人だったりする。

4."メタモンコントロール"先○



見慣れないポケモンたちが並ぶデッキでした。
《ネオラントV》の「アクアリターン」の通りが良かったので、盤面にエネルギーをなるべく残さないように
立ち回り、勝利。

5."ミュウツーVUNIONコントロール"先○


ミュウツーVUNION

相手の盤面に《イベルタル(はかいのさけび)》がたくさん出てきたので、《ルギアVSTAR》《アーケオス》で攻撃するのは得策ではないと考え、《ネオラントV》の「アクアリターン」以外使用しない方針で進めていきます。

相手の盤面に《ミュウツーVUNION》が出てきたタイミングで《ルギアVSTAR》の攻撃で一撃で倒し、エネルギーリソースが間に合い勝利。

6."ロストバレット"先○



試合内容はあまり覚えていないのですが、五分のサイドレースをしながら、最後のサイド2枚を《ムーランドV》の「おかわりファング」で取得し勝利。

7."ロストギラティナVSTAR"後○



《シンオウ神殿》を通されながら、こちらのアタッカーが枯らされるのが負け筋なので、スタジアムのリソースを大事にしながら、《ツツジ》を可能な限り最小の被弾数で済むように2-2-2のプランを目指します。

《ルギアV》の「かぜよみ」から盤石な状態でゲームを始められ、相手の《ギラティナV》が盤面からいなくなったこともあり、勝利。

8."ルギアVSTAR"後○



後攻でしたが、相手の場に《ルギアV》が置かれることなく試合が始まります。
実質先攻のような形でゲームを始められ、勝利。

9."ロストヌメルゴンVSTAR"後○



相手の《ドラピオンV》スタートにも助けられ、相手が動きづらそうな展開でした。
最初にこちらが《ボスの指令》を沢山消費してしまう展開になり、やや雲行きが怪しくなるも、《ヌメルゴンVSTAR》を合計3回攻撃する余裕があったため、なんとか勝利。

《シンオウ神殿》《ビッグパラソル》などが厚く採用されていてめちゃくちゃいいデッキでした。

対戦レポート2日目 "ルギアVSTAR"使用


1."レジギガス"先○




《かがやくゲッコウガ》の「げっこうしゅりけん」を起点に複数サイドを進める展開になり、《ヤミラミ》の「ロストマイン」や《ザマゼンタ》の「かたきうち」でサイドを順調に取り合うことに成功。

最後は《カイオーガ》の「アクアストーム」でサイドを2枚取得するターンを作り勝利。
《マナフィ》が遠くてかなり難しい展開ではありました。

2."ロストヌメルゴンVSTAR"先○



《ビッグパラソル》が付いた相手の《ヒスイヌメルゴンVSTAR》の突破が大変そうでしたが、《あなぬけのヒモ》を大事に使い、《ヤミラミ》の「ロストマイン」で相手の《ヒスイヌメルゴンVSTAR》《カイオーガ》の「アクアストーム」の圏内に入れることに成功します。

最後に《カイオーガ》の「アクアストーム」でサイドを一気に取るターンを作り勝利。

3."ロストバレット"先×



《ウッウ》でお互いのサイドを取り合う展開になります。
相手の《かがやくゲッコウガ》《Aライコウ》のベンチ狙撃に備え盤面を作ったところ、相手の後攻2ターン目に「ロストマイン」×《ガラルジグザグマ》の「かんしゃくヘッド」2回分で盤面がぐちゃぐちゃになり、押し切られ気味で敗北。

4."ミュウVMAX"先×



後攻1ターン目に「メロディアスエコー」でたね切れ。
一貫して先攻を取るようにしていたので、そのツケかなあといったところ。

"ロストバレット"使用時に先攻後攻どちらを取るのが正しいかは環境次第なところですが、CL京都Day2の環境はもしかしたら後攻を一貫して選ぶ方が良かったのかもしれません。

5."ロストバレット"後○



"ロストバレット"のミラーマッチでした。
相手のスタートしてしまった《ライコウV》《ザマゼンタ》の「かたきうち」で返せたターンがゲームとしては大きい1ターンだったと思います。
その差もあり、勝利。

おわりに


今回は1勝2敗という崖っぷちから最終順位86位まで踏ん張れた大会でした。
全体のデッキ完成度が高い大会だったと感じており、デッキ選択や考え方についてはもう少し見直せる部分があったのかもしれないとやや悔いは残ります。

引き続きシティリーグや大型大会に励んでいきたいと思います。
大会中応援くださった方、ありがとうございました。


この記事の注目カード

ルギアVSTAR

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頂への雪道

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ゼクロム

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