今回は6月7日発売の強化拡張パック「ナイトワンダラー」の注目カードを紹介していきます。
サポーティブなポケモンであり、往年の《オドリドリGX》によく似た特性を持っています。こういった特性を持つポケモンは非常に多岐にわたるデッキに採用される可能性があり、とりあえず持っておきたいカードだと思います。 サイド1枚のポケモンで進行していくデッキタイプやベンチに余裕のあるデッキタイプ、複数のコンボパーツを特定の番に集めたいデッキタイプなど、抽象的な表現になりますが《キチキギスex》を採用するデッキは非常に多いです。 100ダメージでHPの低いたねポケモンを落とせるのはもちろんのこと、220~230のダメージの出るポケモンで倒し損ねたポケモンexを追撃で倒すといったプレイラインも新たに生まれることになりました。
効果自体はシンプルなものとなりますが、トラッシュから直接ポケモンを手札に加えることのできるグッズは現在のスタンダードレギュレーションにはなかった効果であるため、いろいろなデッキに採用される汎用性の高いカードであると思います。
デッキを作成する際に比較対象として考えられるのが《すごいつりざお》になりますが、これはデッキリソースとテンポプレイのどちらを重視するかでかなり変わってきそうです。 また、エネルギーを回収する効果で使うことをメインの採用理由として考えると《エネルギー回収》の下位互換と考えられますが、緊急でエネルギーにもなり得るというのがこのカードの強みとも言えますね。 突然すべてのルールを持たないポケモンに「しんぴのまもり」を配るすごい効果のスタジアムになります。
メインの運用としては手札干渉と合わせて1回相手の番をスキップできる可能性を狙っていくものになると思います。また、ベンチの管理がうまくいっていれば相手の《ボスの指令》が解答にならないこともかなり評価できます。 こういったカードが採用されやすいデッキとしては『サイド1枚のポケモンで盤面を形成できること』、『それなりにサイド獲得能力があること』の2つの条件に合致するデッキであると思います。
具体的にはロスト軸のデッキや、【古代ビート】などが考えられます。
1位は《夜のタンカ》です。このカードはトラッシュからポケモンか基本エネルギーを1枚手札に加えることができます。 今までは《すごいつりざお》を経由してポケモンを置きなおしたりしてエネルギーの供給を行っていましたが、山札に返すことなく直接手札に加えることができるようになりました。 環境に1進化や2進化ポケモンが多く存在しているため、デッキの軸になるポケモンを拾い上げたり《マナフィ》や《ジラーチ》といったサポートポケモンを復旧させるのにとても便利なカードです。 《ポケストップ》を使う【タケルライコ+オーガポン】デッキなどでもトラッシュしてしまったポケモンやエネルギーを拾うのにかなり役立つカードとなっています。 特性の「さかてにとる」は前の相手の番に自分のポケモンがきぜつしていたら山札を3枚引くことができるというもので、過去にあった《オドリドリGX》の「たむけのまい」と同じものとなります。 コンボデッキや非ルールがメインポケモンのデッキには比較的採用されそうなカードとなっています。それ以外にも《ロトムV》を採用しているデッキは、もしかすると《キチキギスex》の採用へ移行する可能性はあると思いました。 このカードが飛んでくるタイミングによってはゲームが壊れかねない破壊力があります。
特にコントロールデッキとの相性は抜群で、今まで相手は手札を抱えながらタイミングを見て《ナンジャモ》を差し込みゲームをしていましたが、急に手札を3枚になるまで削られてしまう展開が発生するようになってしまいました。 ロストゾーン軸のデッキは自ら手札を減らしてゲームをすることがあまりないため《ビワ》だけでなく《クセロシキのたくらみ》も考えてゲームをしないといけなくなり、非常に難しいデッキとなっていくでしょう。 また、タイミングを見て使うサポートということもあり《ピジョットex》の「マッハサーチ」とかなり相性のいいサポートになっています。 現環境でトラッシュのポケモンを戻すカードとしてメジャーなのは《すごいつりざお》ですが、今回ついに直接手札に戻すことができるグッズが出ました。 さらに基本エネルギーまで拾ってくることができる優れものです。
派手な効果ではないものの、影響を受けるデッキの数を考えるとこのカードを1位に置かざるを得ないと思いました。
具体的な使い方ですが、Eレギュ環境では【ロストバレット】が《クララ》で《かがやくリザードン》を使いまわしたりしていましたが、同じようなことがこのグッズを複数枚積むだけで可能になったりします。 このカードの登場によって見直されるデッキもあるかもしれないので、今から新環境が楽しみです。
自分のポケモンのきぜつがトリガーになって3枚ドローできる特性を持っているポケモンです。
耐久が高いデッキよりは、きぜつする機会が多い非ルール主体のデッキのドローシステムとして活躍することが予想できます。
簡単に思いつくのは【ロストバレット】や【だんけつのつばさ】などでしょうか。
地味にワザもたまに使いそうな効果を持っていて、エネルギーに余裕があるデッキなら戦略のひとつに取り込めるかもしれないです。
悪ポケモン限定ですが、山札から直接エネルギーを加速できる強力な効果を持ったサポートです。
バトルポケモンがどく状態になる効果は一見デメリットですが、今回発売するカードには《イイネイヌex》など、どく状態とのシナジーを持つポケモンも収録されているので組み合わせて使えると強い動きができそうです。