
今回は4月18日発売の拡張パック「ロケット団の栄光」の注目カードを紹介していきます。
無色ポケモンにはデッキを動かすシステムとなる特性を持ったポケモンが多く、《ヨルノズク》や《ピジョットex》等のピンポイントサーチでゲームを作っていくような基盤のデッキ構成を真っ向から否定できるスタジアムになります。 スタジアムの自由度が高いデッキであれば、このスタジアムをデッキに入れておくだけで最終盤に《ナンジャモ》とあわせて強力な勝ち筋を作ることができます。 このカードも様々なデッキでの採用を検討できる特性を持っています。
ロケット団のデッキであれば《ロケット団のニューラ》と相性がよく、予想外のところから相手のベンチポケモンを倒すことができます。 また、技も《ロケット団エネルギー》1枚で使うことができ、進化ラインがそのまま手札に戻ってくるため特性が再利用できるので《サーナイトex》等の悪弱点のポケモンexに対してはアタッカー運用も充分可能なポケモンになっています。 トラッシュから基本エネルギーを自分につけられるため、《エネルギーつけかえ》とあわせて任意のタイプの汎用的なエネルギー加速ができるようになりました。 このカード+《エネルギーつけかえ》のギミックを利用した形のデッキタイプが色々産み出されることを見越して3位にしました。 進化時効果ではなくいつでも使える効果であるため使い勝手がよく、エネルギー加速が難しかったデッキタイプではこの仕組みを採用する形も考えられるかもしれません。
ロケット団のデッキであればメインポケモンである《ロケット団のミュウツーex》のサポートポケモンとしての運用であり、サブアタッカーとしても活躍が見込めるでしょう。 ロケット団のサポートを確定サーチできるグッズです。
ロケット団のサポートは優秀なものが多く、グッズでそれらの使い分けがきくようになるのはシンプルに強力だと思います。
ポケモンカードにおいて、サポートを使用する権利は1ターンに1回のみ。サポートを使用できる/できないでアドバンテージの差は大きく開いていきます。
なのでサポートに触りやすくなるカードというだけで評価はそれなりに高くなりますが、いくらサポート周りが優秀でもポケモンの特性やワザの出力が噛み合っていないと強いデッキとはいえません。
ロケット団軸のデッキの課題はこのあたりになってくるんじゃないかと思います。
ワザ「ほうせきごっこ」はテラスタルのポケモンのワザをコピーできますが、ほとんど《ドラパルトex》の「ファントムダイブ」をコピーするために使われるでしょう。 これらは現在様々なデッキに採用されており、動きの根幹を担う場合も多く、《ロケット団の監視塔》をはりかえられないだけで動きが極端に弱くなってしまいます。 特に《ヨルノズク》の特性「ほうせきさがし」は、【タケルライコex】をはじめとする多くのデッキのメインエンジンとして活躍中であり、そのようなデッキはこのカードの登場により今までのような安定感を保つのは難しくなります。 はりかえ用のスタジアムを多めに採用するか、もしくは異なるアプローチでデッキを再構築するか、といった感じで、既存のデッキに対して大きな影響を与える1枚です。
ロケット団のカードではありますが、今後多くのデッキで採用される可能性があります。
同時にロケット団のサポートが5種類登場しますが、序盤の展開から手札補充、ベンチ呼び出しまで役割がそれぞれはっきりと分かれているため、それらを状況に応じて選べる点が強力です。
特に、《ロケット団のランス》は先攻1ターン目に使うことが重要なサポートとなりますが、このカードのおかげで安定して使うことができると思います。 特性が止まる範囲が非常に広く優秀なスタジアムです。
本当は妨害カードよりも汎用性の高い展開札が増えて欲しい気持ちではありますが。
グッズでダメカンを乗せることができるということで、さまざまな使い方ができそうなカードです。
現状は無色タイプに頼らず手札が伸びるデッキは少ないですが、将来性も込みで高めの評価です。
ワザ特性ともに唯一無二で強力なポケモンだと思います。
既存の【ユキメノコマシマシラ】のようなデッキに採用することで、苦手な【サーナイトex】等のデッキに抗うことができそうだと感じています。
大きく影響を受ける代表的デッキは、【タケルライコオーガポン】。現在の構築では2ターン目に《ヨルノズク》を使って動き出すパターンが多いため、《ロケット団の監視塔》に対しての解答が必要になります。 めちゃくちゃどうでもいいんですけど、こんななにもない殺風景なところに監視塔を作って何をするつもりなのかが気になります。25年間サトシに負け続けていた要因が見え隠れしていますね。
条件付きとはいえサポートを確定サーチできるので、破格のスペックといっても差し支えないと思います。
「ウラになっている相手のサイド1枚と、相手の手札からオモテを見ないで1枚選び、それぞれオモテを見る。のぞむなら、選んだカードを相手に入れ替えさせる。」という効果。実質的なハンデスが可能なカードです。
ぱっと思いつくものだと、《ナンジャモ》との組み合わせで終盤にハンデスするのが強力そうです。《ナンジャモ》で相手の手札を1〜2枚にして、このカードで相手サイドの全く使えないカードと手札の有効なカードを交換し、1ターンを生み出すことができます。 【Nのゾロアークex】デッキなどは、終盤に自分の《ナンジャモ》から手札を伸ばしやすいのもあり採用を検討してもよさそうですね。イラストもちゃんとおじゃましてきそうなロボで好き。ちょっと可愛げもあります。