今回は2024年8月10日(土)に行われた『スクランブルバトル 静岡 CL2025 東京プレ大会』に参加してきましたので、そちらのレポートになります。
ポケモンカードゲーム スクランブルバトル(株)クリーチャーズ、(株)ポケモン
『CL東京2025プレ大会』は、今までに開催されてきた『スクランブルバトル』とは違い、『チャンピオンズリーグ(以下、CL)』へ直接つながる大会として行われました。
全8回戦中7勝1敗以上のプレイヤーは、2024年9月22日(日)23日(月・祝)に行われる、『CL東京2025』への優先出場権を手に入れられます。
また、8回戦を全勝で終えたプレイヤーには、『CL東京2025』への優先出場権に加えて1BYE(1回戦不戦勝の権利)が贈られます。
もちろん優先出場権も魅力的ですが、1BYEはCLを勝ち進むうえで非常に大きな意味を持ちます。
2025シーズンのCLは出場枠が大幅に増え、定員5000人、予選全15回戦での開催が予定されています。
今までは決勝トーナメント進出には12勝2敗以上の成績が必要でしたが、2025シーズンからは単純計算でも13勝2敗以上の成績が求められます。
しかし、1BYEの権利を持っているプレイヤーは、今までと変わらない12勝2敗以上の成績で決勝トーナメントに進出できるわけです(それでも道のりは遠いですが……)。
そんな『CL東京2025プレ大会』は、今まで行われた『スクランブルバトル』とほぼ同じ形式で開催されました。選手は自分の好きなタイミングで対戦を始める事ができます。
「ここは重要な一戦になるから休憩を長めにとろう」、「どんどん対戦を進めて早く終わらせちゃうぞ!」というように自分のペースで対戦を進める事ができ、普段のスイスドロー形式の大会よりも選手の自由度が高いのもこの大会の魅力のひとつです。急な腹痛に見舞われても安心ですね。
ポケカを始めたばかりの選手や、大型大会に出たことがない選手にとっても、安心してプレーできる設計となっており、とても親切な形式です。
私は『CL札幌2024』で『CL東京2025』の優先出場権を手に入れていたため、1BYEの獲得を目標として参加しました。イベントに当選した日から、8回戦を全勝できるデッキを探す旅に出ます。
「ステラミラクル」収録の《偉大な大樹》で安定感が高まり、《ブライア》でフィニッシュ力が上がっています。半端なデッキでは対抗するのが難しいです。 どの対面でも五分の試合ができることが多く、以前から環境に居続けています。
ACE SPECの選択肢も多く、相手していて戦いづらいですよね。
「ステラミラクル」収録のACE SPEC《きらめく結晶》により、大幅な強化を受けました。 《ドラパルトex》が弱点なしのHP320と場持ちがよく、《ドロンチ》の特性「ていさつしれい」が優秀なのもあり、多くのプレイヤーが持ち込んでくると思います。 大会前は、序盤から盤面に圧力をかけていける《ピジョットex》と組み合わせたリストが出回っていました。 わざのダメージが青天井であり、後攻1ターン目から攻撃できる速度が魅力のデッキです。
《ドラパルトex》系統に対して戦いやすいこともあり、一定数のプレイヤーが握ってきそうです。 先述した通り、私は8勝0敗を目指しているため、以下の3つを命題にデッキを探します。
8勝0敗は当日の運も絡むスコアなので、デッキを判断する上でこの辺りがいいラインだと思っています。
ここで候補に挙がったのは、【レジドラゴVSTAR】か【オリジンパルキアVSTAR】の2つ。
環境上位3デッキとも十分に渡り合うことができ、安定感もそこそこあるので悪くない選択だと思います。
【レジドラゴVSTAR】は、【オリジンパルキアVSTAR】以外のデッキに対してある程度戦うことができ、【リザードンex】に対して有利なのが高評価。
【ドラパルトex】と【タケルライコex】に対しても勝算が無いわけではなく、勝率45%を切っていないと判断しました。
【オリジンパルキアVSTAR】は環境上位3デッキと十分に戦えることもそうですが、サイド2を踏む力が高いこと、【カビゴンLO】に勝てる点を評価して候補に入れました。
【ドラパルトex】を踏んだ際に相手の理解度が高いと厳しいですが、【オリジンパルキアVSTAR】自体まだ環境に登場して間もないデッキであるため、初見殺しできると考えました。
最終的には、『CL東京2025プレ大会』の1週間前に開催された「第6回ポケポケCS」で【ルギアVSTAR】が高勝率を出していたことを踏まえ、【オリジンパルキアVSTAR】を選択しました。【レジドラゴVSTAR】よりは遥かに戦いやすいです。
そして当日持ち込んだ【大空洞オリジンパルキアVSTAR】がこちら。Aよしが組んだリストです。
8勝0敗を目指すので、ミラーマッチは気合いで先攻を取る気持ちで行きました。
【青ロスト】や【パオジアンex】からの「げっこうしゅりけん」は考慮せず、《マナフィ》は不採用としています。 相手は《キュワワー》の特性「はなえらび」で順調にロストゾーンを増やして先攻1ターン目を終えます。 こちらも後攻1ターン目にポケモンを展開しましたが、《マナフィ》を不採用としていたため先攻2ターン目の「げっこうしゅりけん」を防ぐ術がありません。 予想通り、先攻2ターン目に「げっこうしゅりけん」で《ホーホー》が2枚倒されてしまいました。しかし、後攻2ターン目に上述のプランを通せず、ずるずるとサイド差がついてしまいます。 なんとか試合をつなげようと努力するも、最後まで追い付くことができずに敗れました。
デッキ選択の時点で切っていたマッチなので、仕方ないと割り切ります。
黒星が付いたのでBYEはもらえませんが、試合を続けることにしました。
ここでまさかの展開に。相手が先攻2ターン目にテラスタルのポケモンを出せず、《ヨルノズク》の特性「ほうせきさがし」を使えない手札事故を起こしていました。 その隙を逃さずに後攻2ターン目に相手の《オリジンパルキアV》を倒し、そのまま2-2-2でサイドを進めて勝利しました。 後攻1ターン目に《マナフィ》を置かれなかったので「スターポータル」から「げっこうしゅりけん」を通すことができましたが、盤面のエネルギーが《かがやくゲッコウガ》の1エネのみになってしまう状況だったため、リスクを取らずに「あくうのうねり」でバトル場の《ネイティ》を倒します。 結果的には「げっこうしゅりけん」を通すことに成功し、試合は順調に進みます。
対【ドラパルトex】用に採用した《フトゥー博士のシナリオ》もうまく使うことができ、最後にエネルギーに触れるカードを引けば勝ちまで持っていきましたが、5枚のドローで1枚も引けずに惜敗。 枠の都合で《マナフィ》を採用していなかったのか、1度も盤面に現れず「げっこうしゅりけん」のパワーで勝てました。 とにかく「トライフロスト」でサイドを3枚以上取られないように盤面をつくり、危なげなく勝つことができました。
「げっこうしゅりけん」を使わずに「あくうのうねり」で押していく展開になった際に、【ドラパルトex】側にベンチを絞られると厳しいことは練習段階で分かっていました。
しかし、これを相手が上手いからという理由で片づけてしまっていました。しっかりと自分の中でこのプレーに対する解答を用意して戦うべきでした。準備不足が露呈しての敗北です。
8勝0敗も7勝1敗も誤差の範囲なので、デッキ選択の段階で1敗に収まりそうなデッキも探すべきでした。今では、7勝1敗が現実的なデッキを使い、当日の上振れを期待するのも悪くないように思います。
ただ、7勝1敗を目指して大会に出場するのは、もともとの趣旨とは外れているため、正解はなんだったのか未だに悩んでいます。
オフシーズンにもかかわらず、大規模な大会を開催してくれた公式に感謝したいです。
『PJCS2024』以来2カ月ぶりに大型大会の雰囲気を感じられ、これから始まる2025シーズンに向けての準備ができました!
『PWCS2024』も終わり、2025シーズンも開幕まであとわずかになりました。
まずは『CL東京2025』、『シティリーグS1』で勝つことを目標に、たくさん練習して良いスタートダッシュを切りましょう!